小説「人、相食む」-後漢初期の人間学(修正版)
後漢時代の建武2年(26年)に「関中餓え、人相食む」という記録から、108年「河間飢饉、人相食む」まで、82年間、「人相食む」ということが正史にかかれなかったのは、珍しいことでした。もっとも長い期間のようです。
中国では、『大地の子』という小説で、人を食べるところがでてきます。また文化大革命のときにも人が食われたとも言います。
佐竹幸一はこの「人相食む」ということがない後漢初期の時代を小説に書いています。そしてそれをそのまま小説の題としました。
はじめ、1995年のオウムのサリン事件や1999年のノストラダムスの世界週末の予言などオカルト大流行のときに、その風潮に反発して後漢の唯物論哲学者の王充という人の小説を書こうとしました。王充は大著『論衡』という本を書きました。2000年も前なのに、幽霊などいないとか、すべての怪しげなものを徹底的に批判しました。百科事典のようにありとあらゆる分野について書いているので、ここで初めて書かれたというものが多いのです。磁石について、本屋について歴史上はじめて書かれたこと、雲や雷が雷神などによるもののではなく自然現象であることなどです。また当時の占いにどのようなものがあるのかも初めて文献として書かれました。
王充についての小説を書きすすめるうちに、次第にその内容が広がり、むしろ主人公は三代の皇帝に仕えた司空である第五倫に変わりました。そして私の人間学の主張を次々に入れているうちに登場人物が100名を超える大小説になってしまいました。そしてまだ未完成です。その中に私のやっている人間学の考え方もすべて入れるように欲張って書いています。名君として有名な光武帝、明帝、章帝、そして和帝と4代の皇帝について。そして、後世から賢聖なる人とあがめられた、三代の皇帝に仕えた第五倫、そして彼により抜擢された鄭弘や謝夷吾など、善政を支えた役人などが主人公です。王充と謝夷吾は親友でした。 しかし 小説として比較的にまとまった部分とまだ「後漢書」から引き写したにすぎない内容までいろいろです。またもっと一人ひとりが個性的で生き生きした姿に描かなければなりません。でももう書き始めて10年にもなるのですから、そろそろ完成させる必要があると思っています。 今年の6月から中断しているのですがそろそろまた書き始めようと思っています。
現在の状況 A4 版で。ワープロのリッチ方式で/、本文321ページ、地図、索引、系図、図表など入れると、364ページです。字数は、40万字近くになっていますのでプリントアウトするのが大変になっています。
読むのが疲れてしまうような、量なのですが、途中でもいいから読んでみたいという方はコピーしたDISCを差し上げます。p>
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