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2009年7月29日 (水)

人間に関するゼネラリストとは

人間に関するゼネラリストとは (1)

 実用的人間学研究会では、ゼネラリスト養成講座という企画を以前から考えていました。今年の初めにも、ホームページで呼びかけたのですが、検索エンジンに乗らなかったため、失敗しました。それでは人間に関するゼネラリストとはいかなるものでしょうか。それは、研究者として、ということと、一般の人がなるものとがあります。昔は、偉大な哲学者は人間全般にわたって、その全体像を示してきました。しかし最近では学問の細分化が進み、同じ分野でさえ、お互いにわからなくなっているほどです。私が人間学を、大学に残らずに、研究してきた理由にもなります。私のように、自然科学から哲学から経営人間学、人相術などまで網羅していくような研究分野は現在の大学にはありません。また現在の大学には人間学部だの、人間学科というものがたくさんあるのですが。看板だけで、中身は旧態依然たるものが多いのです。実際に調べたデータがあります。

 さて、一般の人についての、「人間に関するゼネラリスト」とはどのようなものでしょうか。そしてなぜ必要なのでしょうか。それはまず、現代社会が、大変悩み事やストレスを生む社会だからです。生活は厳しく、個々の人間を大切にされず、人手として効率化の道具にしかしていないからです。人間関係もギスギスしたものになります。当然さまざまな悩み事が生じますが、今それを解決すべく、助言する人がすくなくなっているのです。昔は、ご隠居や、おばあちゃんの知恵などがあり、お寺の住職さんなども、相談に乗ったかもしれません。でも今は、どこに相談していけばいいのかわかりません。隣近所はどのような人か分からず、人が孤立しています。カウンセラーもいますが、実際にどこに話に行けばよいのかわかりません。カウンセリングも場合によりかえって悪化させることもあります。そこで、占い師や、宗教にすがるケースもあります。それで解決できればいいのですが、そして良心的な方ならいいのですが、金儲けの種にされて、かえって苦しむこともあります。   (つづく)

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