東洋手相術と西洋手相術について(修正版)
手相術とは
手相術は、血液型や星占い程、はやってはいないのですが、それは血液型や星占いほど単純ではないからです。もちろん、星占い(西洋占星術)も本当の占星術は、ホログラフを作って占う本格的なものなのですが、新聞や雑誌、テレビなどに出ている占星術は、太陽占星術でごく簡単にしたものです。これについては改めて書くことにします。街角に立つ占い師は、お客さんの生年月日と、手相術を組み合わせて占っているものが多いようです。生年月日で占うのは、大体東洋占星術である九星術など元づいています。新年になると、売り出される、高島易断などの暦と占いの本などに書いている内容です。
一般的には手相を見てあげるとかいって、生命線がどうした、結婚線がどうした,とかいう程度のものが多いのです。佐竹も一応いろいろな本も読んで、カルチャーセンターでも学んでみましたが、一応科学的な妥当性があるものと、こじつけのものとがあると思いました。心理学者の宮城音弥氏は、[発展途上の心理学]とも言っています。また医者も手の形や変化などから病変を見つけることができると言っています。
人相術
日本では、人相術は当然のことながら、東洋人相術に基づきます。西洋人と東洋人とでは顔の形はかなり違います。黒人とはさらに違いがあります。同じ東洋人でも、中国人と日本人とは違いがあり、中国の人相の本などは、そのままでは日本人に当てはまらないところが出てきます。さて、日本人と西洋人の違いといえば、最も良い例として次のような例があります。
東洋人相術では、目と眉毛の間を田宅といって、財産があるかどうかをみます。東洋では、間が広く開いているほうが富貴そして高貴の相でいいということになっています。それは平安貴族やお雛様の眉毛の位置を見ればわかります。わざわざ眉毛をそって上のほうに眉毛を描いています。ところが西洋ではいわゆる,ほりの深い顔ですから、ほとんどくっいているのが普通で、ぎゃくに広く開いていたら、間抜けな悪相となっています。そのほかにもいろいろ食い違ってきます。髪の毛や目の色は西洋人相術では、いろいろな色で判断します。大体支配層にいいものを良いとする傾向があり、金髪で青い眼はいちばん、評価が高いのです。いわゆる金髪、青い眼のアングロサクソン系が世界を支配しているからです。髪の毛でいえば、金髪は天使の髪の毛になり、黒髪は魔女の髪ということになっています。日本では、髪の毛もせいぜいが真っ黒か、薄い感じか程度で重要な区分はありません。髪は基本的には、真黒な黒髪がいいのです。ともかく日本人には西洋人相術はほとんど当てはまりません。
今の日本の手相術は占星術にもとづく
ところが、手相に関しては、占星術に基づく、西洋式手相術に基づいています。大体、占星術そのものが全く根拠のない、いい加減なものです。それは、こういちの人間学ブログ 「占星術には科学的根拠がない」二書きました。そしてそれに基づく西洋手相術も、確実なものでは有りません。しかしまったく、当たらないかというと、長年の経験の積み重ねで、一定の妥当性があるものもあります。そして手相術には、当然東洋手相術があって、たとえば東洋手相術では生命線は地紋、頭脳線は人紋、感情線は天紋というのですが、西洋手相術では意味がちがいます。天紋は、目上の人や運勢を司る。人紋は自分の身体や福運をつかさどりると言います。人紋はどちらかというと、生命線に近くなります。地紋は家を司り、一生の浮沈を司るといいます。手相術の教室ではもちろん両方勉強しますが。
手相は、赤ちゃんでは基本三線という、生命線、感情線、知能(頭脳)線はありますが、運命線や、もちろん、結婚線はありません。人間のしわと同じで、赤ちゃんにはない顔のしわも、年をとるにつれて、深くいろいろ入ってくるのと同じです。手相術では手の形、線、ふくらみなどを総合的にみます。また、手の出し方を見て、その人の性格もわかります。手をよく使っていると、手もふっくらとして、線もくっきり入ります。ところが入院などして手を動かさないと、線が切れたり、薄くなってきます。体力が回復し、手をよく動かすと、キレていた線がつながってきます。具体的にはおいおいと話していきます。まあ、話の種に、人相術や手相術の知識を知っておくといいかもしれません。
追記
筆者は病気をして、右手の手相が大きく変わりました。参考資料をご覧ください。
参考資料
「病気による手相の変化 少ない水野南北の手相術」
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/05/post-32f7
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