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2009年9月30日 (水)

両親の介護の現状について

 仕事をしなくなったら、ヨーロッパ旅行でも行ってみよう。私と妻が仕事をしているときにはよくそう言っていました。妻はスイスに行きたいと、私は、イタリア、スペイン、ポルトガルにはぜひ行きたいなと。仕事をしているときは、社長業の私は比較的自由になりましたが、妻の方が、経理の責任者で、支払いなどがあり、長期に休めませんでした。でもうまく時間をあかせて、二人で中国、バリ島、サイパン島、韓国、台湾、オーストラリア旅行などに行ってきました。ビーバーエアコンの業者ご招待で、行くことが多かったのです。でも5日が限度で、ヨーロッパ旅行は無理でした。

 私の母親は、10数年前に脳溢血があり、痴呆が出ていましたが、軽い症状の間は、父親と一緒に同居していました。両親は同じビルの3階に、私たち夫婦は、5階に住んで毎日、朝食と、夕食を作って持っていきました。持っていくのは私のかかりです。一時3階に同居したのですが、生活習慣があまりに異なるため、お互いに、大変でまた別々に住むことにしました。両親は、耳が悪いために、大音量で、テレビを、一日中つけていて、父親は煙草も吸います。妻にとっては、大音量も煙草も苦手です。また生活のパターンも全然違います。

 ちなみに、現在、父親の年齢は92歳、母親は90歳です。父の家系は、私のおばあさんも、ひいおばあさんも、100歳近く生きて長命です。さて2年前くらいから、母親の痴ほうが進み、妄想が起きてきました。そして幻覚が生じてきました。他の人には見えないものがいろいろ見えたり、聞こえたりしました。泥棒が、侵入してきたとか、父親が女を引き入れているなどと思って、父親を責めたりします。本人には見えてしまうのですから、困ります。これでは父親も消耗してしまうため、母親は、妹の住居に近いところの施設に入りました。一時混乱はありましたが。今は落ち着いています。

 父親一人になったため、引き続き、朝夕食はこちらで作って私がもっていき、月曜の朝から、火曜の4時ころまで、妹が泊まりに来てくれます。昼間はヘルパーさんが来てくれます。話す相手がいなくて独房に住んでいるようだと、言うので、朝晩、ただ食事をもっていくだけでなく、食事の間、おしゃべりしたり、そのあとかたずけなどして、帰るようになりました。週に三回は、気分転換に近くの店に、車いすに乗ってもらい、一緒に食べに行きました。その当時は杖をつけばゆっくり歩くことができたのです。

 ところが、9月の秋の連休あたりから、急に状況が変わってきました。多発性脳こうそくが進んだのでしょうか。ベッドから、隣の部屋のトイレまでに何回も倒れ、尻もちをついて、出血し、お尻には大きなこぶができてしまいました、血栓ができにくいようにするための薬をのんでいるために、血がとまりにくいのです。おしりや足も痛くなりそれであまり動けなくなり、ベッドにほとんど寝ている状態になってしまいました。もともとかなり痩せている上に、さらに動けなくなり、食事もおなかがすかないと食べないため、更に筋肉が落ちてきました。

 トイレまで、すぐなのですが、よく倒れるので、リハビリパンツの強力なのをはいてもらいました。ところが、どうしても、パンツの中でするのがいやなのか、トイレに行こうとします。すると間に合わなかったり、途中で倒れたりと、シーツから、下着から、床までおしっこでびしょびしょになります。そのたびに取り換えと洗濯をするのですが、一日に6回も洗濯をするようになってしまいました。本人は、着替えようと思って脱いでしまうのですが、着ることができなくて、行ってみると立ち往生して、ベッドに倒れこんでいることが多くなりました。連休中のため、妻も一緒に、シーツの交換などをしたのでそれでもまだよかったのですが。

 私は全く仕事がないのですが、妻はまだ少しですが仕事をしています。おまけに、息子のお嫁さんが働き始めたために、孫二人の面倒を妻が見ることになり、週三日は出かけることになりました。あまりにトイレを失敗し続けるため、しびんも置いてあるのですが、失敗してしまうのです。私は、どうしてリハビリパンツの中にしないのかを聞くと、一日に何回も目が覚めて、おしっこが漏れてしまうからだと、そして、お金がかかってもったいないと。それは、いままで、パンツも外すため、一日6回も、パンツを替えるので、関係ないでしょうといいました。そして、本人の目の前で、夜用のリハビリパンツに、2リットルのペットボトルの水をかけていきました。(夜用は6リットルまで吸収するようですが)それでどう?こんなにおしっこは出ないでしょうということと濡れていないことを確認しました。そしてその日は、安心してか、一時間おきに目が覚めるといっていたのに12時間ぐらい、一度も起きずに眠っていました。

 よく寝たので調子よくなったなと喜んでいたら、ベッドの近くにポータブルトイレを置いたら、そこにおしっこをしようととがんばるようになりました。足を少しでも曲げると痛いとしにそうな声を上げるのですが、やはり失敗して、(出そうになると間に合わなくなってしまう)周り中びしょびしょになってしまいます。前は朝6時に見に行きました。今朝も、7時に見に行くと、寝てはいるのですが、布団をかけていなくて。それで布団をかけて、今度は8時ころにご飯をもって行ったら。ベッドに倒れこんで、パンツや、ズボン下を下ろしたままで、布団をかけないでベッドに倒れこんでいました。本人は2時間もこうしていたんだと怒っています。いつも大げさに言うのです。パンツと下着やシーツを取り換え、ご飯は食べられないというので、栄養補給の飲み物を飲んでもらい、部屋の中のいろいろな仕事をして戻ってきました。仏壇を開け電気をつけ、お茶と水と、ご飯を供えるのとかいろいろやることはあります。また、時間を見計らって、ご飯を食べさせに行かなければなりません。夜は夜食と二時間おきに様子を見に行きます。夜10時すぎに最終で様子を見てでお休みを言うのですが。

 この状態が、ずっと続くと大変です、海外旅行どころか、二人ともいなくなってしまうのは不可能です。急激に体力が落ちているので何か急変するかもしれないといわれていますから目が離せません。施設には、食べ物の好き嫌いで、わがままが多く、自尊心が強く、人のいいなりにならないので、よほどでないと入れられません。病状が進んだら、夜もつきっきりになるかもしれず、この先、思いやられますが。でも、二人とも仕事が、なくなってきているのでまだいいのです。仕事をしているのなら、どちらかが職を辞めなければならないでしょう。この問題はますます増えていくことでしょう。

追記: 父親は脳梗塞を改善する薬が効いて、また歩けるようになったのですが、今年の12月、自宅で滑って頭を打ち、脳内出血で急死しました。92歳でした。

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