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2009年9月10日 (木)

人間関係の改善について  (2)自分のとげを抜いてみる

実用的人間学研究会では、「人間関係力テスト」というものを作ってみました。17項目で、プラス2からマイナス2までで、点をつけてもらいます。それはいつか書いてみます。二年前に、「人間関係が楽になる12の法則」というホームページがあって、面白かったので、項目だけ挙げてみます。

1、善悪・好き嫌いの判断を脇に置く 2、大好き、大嫌いになった最初の理由を思い出す   3、怒りの表明は早すぎず、遅すぎず 4、怒りは感情を交えず淡淡と伝える 5、過剰な期待をしないされない 6、自分と相手の両方を肯定する 7、他人と自分を比較しない 8、他人の喜びを自分の喜びとする 9、自分から声をかける 10、孤独を恐れない 11、目の前の人間関係から離れてみる 12、人間関係はいつか変わると信じる                ということなのですが、項目だけでは分からないと思いますが。そしてなかなか、その通りに行かないのが人間関係の難しさですね。

 ひろ さちやさんの『狂いのすすめ』という本があります。そこでは、人間はもともと孤独であるということ。そして今の世の中はくるっているんだ。世間を成り立たせているのは弱者に圧力をかけ、甘い汁を吸う強者であって、そういう強者の集合体を世間という。世間は強者をたたかないで、弱者がたたかれる。弱者はあおられて必死に頑張るが、結局ほとんどがうまくいかない。そういう狂っている社会の中で、却って自分も狂えという。 

 哲学や思想は、苦しみの現実と戦う武器である。そこまでは大げさに行かなくても改めて少し真剣に考えてみることも大切だと思います。二匹の山嵐が寒いので抱き合いたいとおもいますが棘(自我)が邪魔して抱き合えない。くっつくとお互いにせめぎ合って痛い、しかし離れるとさびしい。そういうことがよくあるものです。その自我を取り払ってみたらどうなのでしょうか。そして、蝸牛のように大きな殻を背負わないで、なめくじとして生きたらどうだろうか。大部分の人は世間から押し付けられて生きがいを後生大事に守っているけれど、あらためて見直したらどうだろうかと。

「そのまんまそのまんま」と一休禅師のように、生きたらどうかというのです。戦前は天皇のために生きよといわれた。しかし現在は、S,  モームの「人間の絆」のように、人生に意味はないと、人生に意味を求めず、むしろ現在の自分をしっかり肯定して自分を楽しく生きたらどうかと。社会を知った上で、人生をプレイする。世間にたてつかず、にやにやして心の中で軽蔑する。そして多少たてついてもいい。そうです、佐竹が思うに今度の選挙結果(自民党大敗)は、みんながたてついた結果ですね。そして病気とも仲良くする。これは仏教的な生き方ですね。

 もう一つ、『ビッグコミックオリジナル』に長く連載されているジョージ秋山の人気マンガで幕末の時代の『はぐれ雲』というのがあります。その主人公は自分のことも世の中のことも、よーく知っていて,能力があり剣の腕も立つのですが、武士を捨て、人足寄場のかしらとしてひょうひょうとして生きているのです。「ねーちゃん、わちきと遊ばない」などと女性に気軽に声ををかけて、馬鹿な遊び人のようにも見られますが、そのありようを見て、みんな癒されています。これはむしろ、町中の仙人のような、道教的な生き方だともいえます。

 その「はぐれ雲」のなかに、お互いのに街中で顔を合わすたびに、いやなやつだと思う人がいます。いやだと思うのに、どういうわけか余計あってしまい気分を悪くします。ところがそれを聞いた老人は、相手の人もあなたを避けていたのではといいます。思いきって挨拶したらどうですかといいます。人の世のいさかいごとはほとんど挨拶の欠落によるものです、と。そして、渋い顔をした相手に会ったとき思い切っておはようございますと、挨拶してみると相手もにっこり、おはようございますとあいさつをかえします。わっとそこで気持が明るくなります。お互いに、凄くいい気分になりました。このように思い切って挨拶や声をかけてみる勇気ということがとても人間関係の改善に大切であるということがわかります。

夫婦関係でも、親子関係でも。友人関係でも、改めて自分の棘を抜いてみて、思い切って声をかけてみることが大切です。私の場合も、下の息子が家庭内暴力であれていたころ、思い切って声をかけてみました。親が本当に自分のことを心配してくれることがわかるのは一番うれしいのです。二人で、釣りに行く途中、いろいろ将来の話をしました。それから、家庭内暴力はなくなっていきました。

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