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2009年9月28日 (月)

比較人生論 2 自信になるものをつくる (2)

どこでも競争社会で、強いものが弱いものを押さえつけて勝つということはずっと昔から続いていました。現代の日本の社会では、特にそれが激しいように感じます。生まれてきた家の状況で、ほぼその人の人生が決まってしまいます。国会議員の子供たちの多くは、二世三世の世襲議員になったり、ならなくてもさまざまな形で受ける、教育や、縁故によって社会のトップクラスになりやすいのは、皆さんご存じのとおりです。娘も、閨閥を作るにはきわめて重要です。時代により、変遷はあるにしても、上流階級は大体上流階級です。お金さえあれば、地位でも名誉でも何でも買えるのが、現代社会です。今度首相になった、鳩山さんは親の七光ではなく、21光なんだそうですね。閨閥の網の目を見るとすごいですね。  

 それに比べ、食べるものもやっとの家に生まれると悲劇です。親から面倒を見てもらわず、放任されれば、幼児のころから手厚い保護と教育を受けた子どもとでは最初から大きなハンデがあります。学校では厳しく順位をつけますし、どんどん授業が分からなくなって落ちこぼれてしまいます。私の下の息子が小学生のとき、うちの生活がとても大変で、子どもの面倒をほとんど見てあげられませんでした。それで成績が落ちて、中学では落ちこぼれみたいになってしまいました。もちろん現在は立派に立ち直って仕事に頑張っています。

 さて私が子どもの頃といっても50年以上も前ですが、全体に、生活は厳しく格差もあまり極端ではありませんでした。塾などの教育産業もあまり発達していませんでした。ですから、ある程度学校で、きちんと授業を聞いていればそこそこの成績になれたのです。私は、桶屋の息子で、親は教育にはまるで熱心ではありませんでしたが、小学校、中学校と区立で、高校も近くの都立高校、幸いにも、国立大学に入りました。その当時の大学の年間授業料は何と9000円でした。全体に教育費は安くすみました。

 その当時の、私の知り合いの、小さなお米屋さんの息子さんは、都立高校から現役で東大にはいり、今は弁護士をしています。みんないつ勉強しているのかなー、と思ったほどです。でも今は、とてもそのコースは普通の生徒には難しいと思います。東大に入る、親の所得はかなり高いのは皆さんご存じのとおりです。  さてそういった競争社会という状況の中で、次から次から、自分がダメな人間であると、思い知らされます。その極限がホームレスになってしまうことです。今日もこの文章を書き始める前に、マンションから出るごみ袋を開けて、食べ物や、何かを探している30から40位の男性がいました。身なりもそんなにひどくはないので、まだホームレスになったばかりなのでしょう。ホームレスも、いろいろと段階があるのです。長年やっているとそれなりに落ち着くのでしょうが、なりたては悲惨です。

たまたま、時流に乗ってなりあがっても、今の社会ではいつ没落してしまうかわかりません。  改めて言いますが、どんな人でも、ささやかな自尊心があり、それを支えに生きているのです。もちろんそれを自覚していない人の方が多いのですが。でも大体、あまり努力して手に入れたものではない自尊心は、たちまち打ち砕かれてしまいます。特に誰かに、それを言ったりすればよってたかって、それを崩されてしまいます。

  人の一生は、現在でも80歳以上で、今の若い人は人生100年が当たり前の時代になります。幸運ならば65歳くらいまでは仕事一途で定年を迎えてということもあります。しかしそれから以後の人生について用意していないと、何もできなくなり、奥さんによりかかる「濡れ落ち葉」になってしまいます。何か自分が好きなもの、出来れば熱中できるものを何でもいいから、早く始めてみることです。ともかく、そういうものを見つけだすことに常に注意を向けていくべきです。それは早い方がいいのです。30くらいでしたら、そこから何か見つけて、20年間もこつこつ積み上げてごらんなさい。必ず、人に秘かに自慢できるものができていくはずです。めどはとりあえず、10年。そして、20年あればもう大丈夫です。65才になっても、まだ大丈夫、時間ができ自由になる時間が増えるので20年は要らなくなります。

 その内容は、趣味でも、スポーツ類でも、なんでもいいのです。NHKでしたか、熱中人という番組があります。ご覧になった方も多いでしょう。みんなよくぞここまでと、面白い、熱中するものを見つけています、日本中の電車のつり革をすべて、記録している人もいました。みんなごく普通の人です。テレビに出るほどでなくとも、好きなものを積み重ねていくと、間違いなく、秘かに自信となるものができます。 その秘かな自信は、人から様々な、いじめや侮辱や、ばかにされたような時に、自分を支えてくれます。「ふん、自分には誰にも負けない、~があるんだ」と、心の中でつぶやきます。その余裕が、いろいろ困難にへこたれないで乗り越えていく原動力になります。

 大変厳しい、どうしたらいいかわかなくなってパニックになってしまうよな時があっても、すぐパニックにならないで、少し落ち着ければ、どうにもならないような時も、何とかその場を過ぎ去ることができると、不思議に好転していくものです。みなさん、もう何かやっておられればいいのですが、そうでなかったら、早く打ち込んで楽しみとなり、積み重ねていけるものを見つけてください絶対にあなたの人生をささえ、生きる喜びにつながります。  

 私自身、小企業の経営者として、元請けの親会社の横暴に、どれだけ苦しめられたことでしょう。大企業は下請けや,非正規社員にきわめて冷酷なのです。今までの自公政権は、あからさまに大企業のための政府でした。今度の政権交代で、横暴な企業がやり玉にあがることでしょう。私もどのようなことをされたのか、今は、発表しませんがいずれ、その内容は明らかにするつもりです。

 そういったときに、私自身の支えになったのが、商売や経営と一緒にやり続けた「人間学」の勉強でした。その人間学も、もう46年もやっていると、秘かに胸に秘めていないでも大丈夫になりました。「経営人間学」やその他多くの「人間学」まで含めた、「人間学とは何か」については私は、日本一であると確信しています。なぜなら、「人間学」にかんする主要な資料はほとんど集めて、調べていますから、私ほど、詳しいものはいないのです。もちろん、教育人間学、哲学的人間学の専門家には遠く及びません。まだ資料は整理されておらず、せいぜい、このブログで、少し書き始めた程度ですが。いずれまとめ上げて世に問うてみたいと思っています。

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