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2009年10月24日 (土)

経営人間学シリーズ(9) 歴史人間学(1)歴史上の人物に学ぶ

 歴史人間学と言っても聞いたことがないと思います。私が10数年前に作った言葉で、まだ広がっていないのですから。経営人間学(これも一般化していません)の中の「歴史上の人物に学ぶ」といったところです。また人生人間学などという言葉も作りました。これらは、私が、人間学という名のついた和書を分類、整理するために作りました。リストを定期的に整理記入していて、現在サブタイトルの本を含めて1000冊弱です。人間学と名のついた書物の中で、たとえば「三国志の人間学」とか「徳川家の人間学」とかいう、私が歴史人間学と名をつけた本が最も多いのです。

 書店に行くと、歴史小説は大変多く、経営人間学や歴史人間学という本もかなりあります。ただ最近は、不景気で、人余り状態なので、そういう本は一時より減少しています。仕事をするにあたっては、人間学と言う名がなくとも、そういう本を読んでいるかどうかで、次第に人間としての幅の違いが出てきます。いろいろな歴史上の先人がいろいろな困難な状態の中で、克服していくありさまを学ぶことは、実際の今働いている場、生活している場において必ず役に立ちます。又人間的な風格というか、余裕の差にもつながります。最近は『論語』がはやってきているそうですが、昔の大物経営者や政治家などは必ずよんでいます。ただどうもまったくそういう素養のない麻生前総理は、漢字を読み間違えるなどというまったくそれ以前の恥ずかしい状態でしたね。

 それでは、歴史小説や、歴史人間学などで、どのような時代が多く取り上げられ、どのような人物が、主人公になっているかを見てみることにします。だいたい、英雄や、傑出した人物は、大きな時代の境目に生じます。それはその時代の要請によって生じるものです。中国においては、春秋戦国時代から、前漢の成立まで。そして三国志の時代です。日本においては、信長、秀吉、家康の時代と幕末です。日本に今優れた指導者がいないと嘆くのは、日本が平和で、凡人でも首相が務まったともいえます。しかしこれからは少し様子が変わってくるでしょう。民主党への政権交代など激動の時代に入ってきました。

 さて、歴史上に名を残してきた人たちの共通点について述べてみましょう。

① もっとも重要なことは、高い志を持っていることです。そしてその志を実現するために自分をコントロールできる能力です。(家康がいい例です) 

② よく学ぶこと、そしてそれを実際に生かし、さまざまに生ずる問題を冷静に解決する能力です。(信長はいろいろな宗教などに論争させて、どれか正しいかを見極めようとしました)また、特に危機に際して冷静かつ果断に対処できるかどうかです。(信長の桶狭間の戦いなど) 

                                                        ③ そして人間的魅力です。強くて、恐れられるばかりでなく、好きになってしまい,何かあの人のためにしてあげたいという所を持っています。その人に自信とゆとりとがあって自然な愛嬌を生じさせます。(若い時の、人たらしの名人と言われた秀吉がそうです) 

④ さらに、他人の能力を引き出す能力です。乱世を統一するような人物は、その達人です。かならず、優れた補佐役、参謀や、さまざまなエキスパートをそろえていました。

⑤ 英雄色を好むとも言いますが、その人のエネルギーの大きさです。そのパワーの原因をも別に探る必要がありますが、常人の追いつけないところです。

⑥そしてその外観(人相)も大切です。前漢の劉邦、後漢の光武帝、蜀の劉備はいずれもその立派な風貌に助けられています。その風貌もただ遺伝的なものだけではなくその本人が、その立派な人相を作り上げていったということが大切です。

⑦ そしてもっとも大事なことですが、自分自身が、幼少時代に、いろいろな苦労をして民の苦しみを良く知っていることです。民の支持がなければ、偉業は成り立ちません。(いま、韓国歴史ドラマでやっている朝鮮王朝の世宗、英祖、正祖などもそうです)

 それらを総合して、あの人のためならば、自分の命をなげうってでもよい、と思わせる、人間的魅力を持っていることです。

 小説はかなり、脚色され、史実と違うものが多いのですが、それに感動し、自分もそうありたいと思うこと。そして、多くの本を読み、それを実生活の中に生かそうとすれば、しだいしだいに身についてくるものです。これは、経営に携わる者だけではなく、どんな人にも必要なことでしょう。                                                  今、世の中は、まさに激動を迎えようとしています。自分たちの直面する問題解決のために、ぜひ先人の知恵を生かす、歴史人間学を勉強してみてください。

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