実用的人間学とはなにか 「こういちの人間学」について
7月22日からブログを書き始めてから、現在83のブログを書いてきました。今までにのべで約900人の方に読んでいただき1200件のアクセスがありました。内容は筆者がやっている,実用的人間学に関することを中心に書いてきました。どのようなことを書いてきたかと申しますと、「こういちの人間学ブログ」の中の「ブログに何を書いてきたか」などを参照していただければわかります。また、「こういちの人間学」で検索していただきますと、今までのものが出てきます。ただし、7月22日より8月1日までの20件については、はじめ、「こういちのブログ」で書いていたものですから、ほかにも同じ「こういちのブログ」というものがあったため、今でははるか後方に、下がってしまいました。それで、みたいと思っても探し出すのが困難になっています。それでおいおいに「こういちの人間学」ブログに新たな文章を加え、書いていきたいと思います。
私は、学生時代から、人間学について興味を持ち研究を続け、もう44年になりました。私は東京教育大学(今はありません)の生物学科を専攻していました。当時、関東地方の生物科の学生が集まった、関東生物科学生懇談会(略して生懇)というものがありました。私は、大学入学当時より、人間とは何かについて総合的に勉強したいと思いいろいろな本を読み、それを自分なりにまとめていました。当時、ちょうど人間学がはやりだした頃でもあり、私は生懇の中に「人間学分科会」を作りました。いろいろな大学の学生さんが集まり勉強会をやっていました。
そのころ出された動物学者の小原秀雄氏(女子栄養大学名誉教授、総合人間学会副会長)の『動物版人間の条件』の中の、「人間学へのお誘い」を見て、感激し、小原秀雄氏の自宅を訪ねて行きました。それから小原秀雄氏とは、45年間に及ぶお付き合いをさせていただき、現在も引き続き人間学研究所でご指導いただいています。(2011年では47年間)私と小原秀雄氏との出会いが、人間学研究会、人間学研究所、総合人間学研究会から総合人間学会へとの発展の一番もとになるものだと思っております。そして現在も人間学研究所では月に二回の例会や『人間学研究所年誌』の発行などの地道な研究活動を続けております。
新教育人間学部会 だいたい月一回 金曜日に開催
実用的人間学研究会 だいたい月一回 第三木曜日に開催
私は、いまでこそ、「人間学」はいろいろな大学で、「人間学科」や「人間学部」などがはやりの学問として、たくさんあリますが、当時は全くありませんでした。私は研究者になりたかったのですが、家業の「東京ガスの代理店」の仕事を継がざるを得ませんでした。私は、人間学を真に総合的に取り組むならば、現状のどこの分野にもなく、独自に一生の課題として取り組もうとおもいました。それで、大学卒業後も小原秀雄氏などと一緒に研究会を続けました。その途中空白がありますが、小原秀雄氏は柴田義松氏(東大名誉教授)や岩城正夫氏(和光大学名誉教授)とともに、女子栄養大学に画期的な「人間学」のコースを始めました。そのご、三氏と岩田好宏氏(元高校教諭、子供と自然学会会長)や森岡修一氏(大妻女子大学教授)、宮坂琇子氏(東海大学教授)、木村廣子氏や天野幸子氏(ともに女子栄養大学名誉教授)、関根秀樹氏(原始技術史研究所、和光大学講師)、中江和恵氏(東京家政大学講師)生田清人氏(駒澤大学講師)、河村信弘氏(元女子栄養大学)、西田隆男氏[自由の森学園)など多くの方々と人間学研究会、人間学研究所の活動を継続していきました。
私は、中小企業の経営者として、経営を維持しながら、なんとか、人間学研究を維持してまいりました。本当はもっともうけて、大きな研究所を作りたかったのですが。一応第2佐竹ビルというところにささやかながら1991年に研究所を作ることができました。私自身が研究者の先頭に立つよりもその下支えをしようと思ったのです。ここには44年間の研究成果がすべて保管されています。その資料は膨大なものです。書物も13000冊になりましたがどうにも収容しきれなくなり、3000冊を処分しました。でも書物であふれています。これらの資料は後で重要な研究資料になると思います。現在は月に二回研究者中心の新教育人間学部会と私が会長となっている、一般の人が参加しやすい実用的人間学研究会とが例会を開催しています。また人間学研究所は、いろいろな研究諸団体の会議室として無料でお使いいただいております。私は私の人間学をカントの「実用的な見地の人間学」という言葉も借りて、私独自な「実用的人間学」と称しています。その詳しい内容は、いろいろなところで書いていきたいと思っています。
私は、さまざまな「人間学」がありますが、そのすべての人間学全体を考察する人は、現在いないと思っております。あまりに分野が広くとてもまとめるのが困難です。私は、「人間学」と名のつく和書を収集、分類整理し、記録することや、現在ある人間学を称する団体の整理などの地道な活動を行っています。
昨年65歳になり、仕事から離れました。念願の研究に専念できるようになりました。朝からこの研究所に「出勤」できるようになりました。私は、人間学研究所の専務理事、事務局長、実用的人間学研究会会長としての実務をこなしていきたいと思っています。また前から、取り組んでいる、『人、相食む』(後漢初期の歴史小説)の小説も完成させなければなりません。もう10年近くかけた、膨大な大作です。また、気軽に、この「こういちの人間学」ブログも書き連ねていきます。まだまだ、書かねばならないことのうちのほんのわずかですが、200件も書けば、私の「実用的人間学」の内容もわかっていただけるのではないかと思っています。又整理して新書判程度の電子出版でもしようと思っています。
また、研究会への参加は自由です、気軽にお申込みください。どなたでも参加できます。特に実用的人間学研究会は研究者のみならず、会社員、主婦、学生など、さまざまな方が参加しています。例会の後は近くのエスニック料理店などに行き、気軽なサロンとなっております。例会のお知らせは、「こういちの人間学」ブログのところを開いていただきますと、例会の案内が出ております。
人間学研究所、実用的人間学に興味のお持ちの方は気軽にご連絡ください。
〒 169-0073 新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル 3階
年会費 3000円
TEL、 03-3209-1888
私は 佐竹幸一と申します 090-6549-2677です。
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