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2009年12月 9日 (水)

うつ病の人間学 (2) 対策と治療

 躁うつ病は気分が異様に高まる躁状態と、活動力と気分が落ち込む、うつ状態を繰り返します。19世紀末に、クレペリンは「そう状態と、うつ状態を繰り返すが、人格崩壊を起こさない精神病を躁うつ病とよぶ」と定義しました。うつ病は、生命の活動流れが停滞して生命的感情も低下した状態をいいます。それは精神状態だけではなく、不眠、浅眠、食欲不振、性欲減退などのさまざまな自律神経系の障害を引き起こします。

うつ病の原因 

1、うつ病にはなりやすい性格があります。

メランコリー親和型性格ー テレンバッハが提唱 秩序を愛し几帳面で律義、生真面目で融通がきかない                                                             執着性格ー  下田光造が提唱 仕事熱心、几帳面、責任感が強い                         循環性格ー クレッチマーが提唱  社交的で新設、温厚だがその半面優柔不断であるため、決断力が弱く板ばさみになりやすい

2、長時間のコンピューター作業など

 長時間の残業や過労運動などにより、疲労困憊してしまう

3、失恋、離婚、死別、失職、定年などの喪失感

 それらが複合的に絡まって、発症してきます。

4、悩みを話さず、人に頼らず自分一人で解決しようとする

これらの諸条件が複雑に絡まって生じます。

 うつ病の原因と治療

 うつ病は、軽い初期症状では、比較的簡単に薬による治療で、8割以上の人が2から3週間で回復します。いわば、心の風邪のようなものです。しかし早く治るには早期発見と早期対策が必要です。ところが、問題は多くの人が、治療を受けていないということです。本人だけでは、なかなk医者の所に行きません。周りの人が早く医者の人に見てもらうように気をつけることです。うつ病の人は生真面目で責任感が強く問題を自分のせいにし、人に頼ろうとしません。

うつ病の原因

A 生物学的要因

1、脳内セロトニンの濃度の低下                                    2、心的外傷後のストレス障害などと同じ神経細胞自体                    に物理的な破壊                                             3、セロトニン以外でノルアドレナリン、ドーパミン等の                     減少と機能低下                                           4、コルチゾール系(副腎皮質ホルモン)の分泌異常                        5、海馬(脳の中の記憶をつかさどる部分)の異常                            6、前頭葉、帯状回の血流の低下

B 精神的な要因が強いもの                                     (これも強まると生物学的要因に移行します)

 すでに述べたいろいろな諸状況

対策と治療

 まず、できるだけ休養をとること  (休養を取らせること)患者を孤独にしないこと、支える人がいるという安心感を与えること

1、薬物療法  こううつ剤の処方

2、電気刺激けいれん療法 磁気刺激療法、光療法                      (強い光はセロトjニンを作る)断眠療法                                                                 3、精神療法(カウンセリングなど言葉のやり取りをするもの                              各種精神療法、(精神分析法、グループ療法、                             認知療法、心理教育など)そのほかに非言語的なやり取りを                 する療法もあります                                          4、社会的治療  過程環境や職場環境の調整改善、                              これがないとすぐ再発してしまいます デイケア、断酒など

5,政治的、経済的問題の解決                                     長時間労働や、景気後退による失業や社会不安などは、                      長年の自公政権による大企業の利益優先による政策により、                 中小企業やそこで働く労働者などがきわめて厳しい状況に追い                               やられているということがあります。大企業の労働者も長時間労働              とノルマで苦しめられます。そこが根本的に解決されないと大きな               改善は望めません。今度成立した民主党の連合政権が、この問題               をどれくらい改善できるのか、期待したいところです。ただ、大企業             の横暴はなかなか、今の政権では抑えられないように思えます。                    しっかりとりこまれてしまい又支持を失う心配があります。大企業から               中小零細企業を守るという点に関して、国民新党の亀井静香大臣は                しっかり腰を据えた発言で好感が持てます。

原因をよくつかみ、総合的な対策が必要です。

対策として「うつ病ドリル」というものがあります。インターネットで検索してみてください

以後は『うつ病の人間学」(3)に

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