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2010年3月24日 (水)

コロンビアのボコタ市長モックスの改革  NHK世界のドキュメンタリー

NHK、BS世界のドキュメンタリーで、シリーズ爆走都市の2回目で2010年3月23日放送された、コロンビア ボゴタを見ました。コロンビアというと、南米の国で、私の好きなコーヒー、コロンビアの生産国、そしてむかし、大久保で街娼がたくさんたっていた時、髪を金髪にしているけれども、背が低い女性たちを思い出します。コロンビアは南アメリカの北西部にあり、ブラジル、ベネズエラなどに接しています。ラテンアメリカでは人口が、ブラジル、メキシコに次いで多い国です。前にあげたコーヒーの生産が有名ですが、麻薬のコカインの生産も多く、反政府ゲリラの活動も強いところです。ボゴタは人口770万人、コロンビアの首都でアンデス山脈の2640mの盆地にあります。ちなみに、コロンビアの名はアメリカ大陸を発見したコロンブスから来ています。

 ここで取り上げられた、二人のボコダ市長が思い切った改革をするまでは、高級住宅街とスラム街が隣り合わせに併存し、暴力と犯罪が横行する世界一危険な都市と言われました。このままではいけないと思った、大学の学長で哲学者のアンタナス・モックス氏が1994年市長選に無党派で立候補し、見事当選しました。モックス氏は、まず、市役所や警察官などで汚職をした人たちを思い切って追放し、まじめで有能な職員に変えました。また市を変えるには、交通ルールを守らないとか、人々のモラルに対する意識を変えなければいけないといって、道路にピエロの恰好をした人たちを送り、マナーを守った人には、白いカードを、守らなかった人には赤い(レッド)カードを渡しました。そのような意表を突くいろいろな方法でモラルの向上を誠実にして愚直に訴え続けました。その結果市民の意識も少しづつ変わってきました。モックス氏はひげを生やした、ごく普通の哲学者がそのまま政治家になった感じで、そのスタイルは市長になっても変わりませんでした。市民の目から、アドバイスしてくれる母親の意見もいろいろとりあげて行きました。ちなみに、モックス氏は、リトアニア系の移民の子孫です。

 当時のボゴタ市では銃で殺される人が、大変多かったのです。1990年前半、人口10万人当たりの犯罪による死者の数は世界最悪でした。モックス氏は夜一時以後のレストランなどの営業禁止、家庭内暴力をなくそうという運動、市民の持っている武器を回収する運動などを行いました。大きな抵抗もありましたが、それらを実行し、その結果、犯罪での死者が劇的に減少しました。人々ははじめは疑問に思っていましたが次々と成果を上げる市長を支持しました。人々から資金を集め公共事業に投資しました。治安が安定した、ボゴタには外資も次々に投資を始めるようになりました。

 1997年、コロンビアでは市長の再任はできないことになっているので、モックス氏のあとにやはり無所属のエンリケ、ペニャロサ氏が市長となりました。ペニャロサ氏はスタッフには多くの有能な民間人を登用しました。そして安定した市の状況を背景として思い切った、都市改革を始めました。町の中心にあった、犯罪の温床であったスラム街を取り壊し、公園に変えました。貧しい人のために、安い公営アパートを作りました。道路を整備し公共の交通機関、新交通システムであるトランスミレニオを作りました。専用レーンで、安く早く人々を運べます。また、自転車専用道路を作りました。そして多くの人が自転車を使うようになりました。市の中にあった豪華のゴルフ場を素敵な公園にし、そのほかにも1000か所の公園を造りました。また素晴らしい大きな図書館を作り、市民がみんな利用しやすいようにしました。これらの政策により町は劇的に素晴らしい都市に生まれ変わりました。これらの公共事業で多くの雇用が生じて、人々の所得も向上したことでしょう。

 二人の市長が行った、6年間の政治により、犯罪は劇的に減少し、所得階層の差が減少し、素晴らしい機能的な都市に変わりました。ペニャロサ市長は3年の任期を終えて再選できないので、再び、モックス氏が市長となりました。これを見ても、一般庶民のための政治をすることがいかに大事であるかがわかります。それに引き換え日本の政治状況は、まだまだ、民衆のための政治になっていません。民主党になってもあまり変化せず、人々は失望しています。残念なことです。その後モックスはじめその流れによる3人の元市長は、緑の党を作り早速5議席を獲得し、大統領候補にも挙がっています。この、ボゴタの市長に比べて、日本の石原都知事が、市民の暮らしを良くするのではなく、自分の名誉を高めるために、ファーストクラスで夫婦で外国に行き、超豪華なホテルに泊まったりするなど、オリンピックの招致に多大なお金をかけて来たのは嘆かわしい限りです。

 

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