鳩山首相は普天間をグアムへと、断固主張すべきである
普天間飛行場の移転問題で、5月末には決着をつけると鳩山首相が言ってきたが、どうもそれは実現不可能で、5月には方向を見出すぐらいのところで逃れようとしています。キャンプシュワブの陸上部に滑走路を作り、徳之島にも移すなどという案が出ていますが、その両方とも現地の人の了解は得られないのはわかりきっています。このままでは、どうにもならなくて、鳩山首相は退陣せざるを得なくなり、民主党はさらに支持率を失うことでしょう。
鳩山首相に提案します。断固、グアムにすべてを移すべきです。すでに海兵隊の多くが日本からグアムに移転し、その膨大な移設費用を、払うことになっているようです。以前、小沢幹事長が、日本の防衛は第七艦隊があれば大丈夫だと言っていましたが。その通りです。そういう見地から言えば、普天間をグアムに移転するので十分なはずです。鳩山首相も沖縄県外がいいと思っているでしょう。でも今のままでは、民主党は支持を失い参議院選挙でも負ける可能性があります。
今自民党を飛び出して次々に新党を作っていますが、なんとか、民主党を過半数割れに持って行きたいのです。今の民主党もどうしようもないのですが、自民党を再び政権につけてはなりません。もう皆さんもいいかげん、眼をさまし、だまされないようにしましょう。自民党は今度の参議院選挙の公約で、法人税減税、消費税増税の大企業よりの政策を掲げています。法人税を下げたらそこで生まれる利益を、労働者や下請けに還元などはしません。今までも、景気が良かったときにも、その利益を社内留保や投資に振り向けるだけで、労働者の給与は減らし続け、中小企業にも無理を押しつけてきたではないでしょうか。この人々の所得の低下がこのひどいデフレの原因だということは誰でもわかっています。経団連も、あいもかわらず公然と大企業よりの政策を要求しています。はじめは民衆の支持を得ていても政権をとると、さまざまな支配層、権力層との妥協によって、はじめ主張してきたことを変えてしまいます。都議会でも石原都知事と、自民党が推進していた、築地の豊洲移転の問題も公約とことなりあいまいな決議にしてしまいました。
そこで、鳩山首相に心からのお願いです。断固、前にもおっしゃっていたとおり、アメリカのいいなりにならないで、全部とまではいかなくても、ともかく普天間基地はグアムへ移ってもらいたいと強く主張することです。民主党内でも強い反対が出るでしょう。そして小沢幹事長も鳩山首相と協力して、党内の反対勢力を抑えて、国外移転を、強力に推し進めてもらいたいと思います。その結果として5月末にアメリカとの合意と決着が、つかなくともそれは全く問題ではありません。鳩山首相がはっきりした態度を示せば多くの人々が賛成し、支持率は一気に回復するはずです。人々も首相支持の大デモを行う必要があります。
もう周りの状況は、アメリカばかりに気を使う必要がなくなってきています。お互いの貿易量でも日米よりも、日中のほうが大きくなりさらにその差は開いていくでしょう。いまだに中国を仮想敵国とするのは根本的な間違いです。日本のトヨタ自動車でも、さんざんアメリカでたたかれ、中国では温かく迎えられたではないですか。あと、北朝鮮の脅威とか言います。今一番北朝鮮が民主化してほしくないのは、アメリカと日本の軍需産業並びにその支持を受けた、右翼勢力です。それがなくなると、大幅に軍事費を減らしてよいことになってしまいます。今の日本の自衛隊の戦力単独でも、北朝鮮を打ち破るだけの強力な力を持っています。それに韓国にまず攻め入らなければならないし、もうそれだけで、簡単に北朝鮮は破れてしまうでしょう。
アメリカは、日本に基地を置いて、日本に多くのお金(思いやり予算)を出させています。日本の基地がなくなれば多くのアメリカ軍人が行き場をなくして失業せざるを得ないと言っています。アメリカは戦争をやめることができないという、恐るべき危険な経済の体質になっています。オバマ政権になっても、イラクが終わったから、今度はアフガニスタンだといいます。それぞれの国の本当の自治に任さない限り、どんなに軍隊を送り込んでも、だめです。結局現地の人々を殺しつづけ、自爆テロをも出さない恨みを買いつづけるのです。その国の政治を安定させ経済が発展し人々の暮らしが良くなれば、テロはなくなっていきます。今つぎ込んでいる軍事費の1割でも人々の暮らしを良くするほうにむければ、ずいぶん違います。これはまさに世界中の国々で言えることです。
鳩山首相ここで、お坊ちゃまの、どうしようもない首相だと馬鹿にされ、さんざんたたかれ、言われて5月ごろにぼろぼろになって退陣するか。(いまの状態ならそうです)国民の声をバックに断固アメリカと戦い、とりあえず普天間だけでも国外に出すかで、後世の評価が大きく変わることでしょう。もし移設できなくても断固戦った英雄と評価されます。でも、主張が強いとアメリカや日本の謀略機関に気をつけねばなりませんが。鳩山さんここで、腹を据えてだめもとで、はっきりアメリカに出て言ってくれと言ってください。私たちも心より支持しますがいかがでしょうか。皆さんもどのように思われますか。
★ 2011年結局だめでしたね
« 経営人間学シリーズ(12)ほめることが大切 日経新聞 外山滋比古氏の話から | トップページ | 5月の人間学研究所例会について »
「政治と社会の現状」カテゴリの記事
- 新宿区の国別の外国人の変化 2003年から2023年の変化 20年で大きく変化(2023.10.13)
- マイナカード反対者増大。岸田内閣支持率も大幅に低下。私はマイナカードに切り替えません。8月9日 毎日新聞、追記版 他(2023.08.09)
- 日経新聞各社の2020年9月の世論調査 内閣不支持。支持を逆転(2022.09.20)
- 安倍晋三元首相銃撃事件とその後の状況について 週刊文春の記事などから(2022.08.06)
- ロシアのウクライナ侵入 経過記入とウクライナの略史(2022.04.20)
« 経営人間学シリーズ(12)ほめることが大切 日経新聞 外山滋比古氏の話から | トップページ | 5月の人間学研究所例会について »
コメント