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2010年5月 5日 (水)

米軍基地問題と民主党政権の今後―日本の軍事力も

 鳩山首相は5月末までに米軍基地移転問題を決着すると言い続けていますが、もう一月もありません。普天間の基地機能を分散させ、一部名護市の辺野古のキャンプシュワブに、従来の埋め立て方式から、くい打ちして滑走路を作る。また一部は徳之島に海兵隊の一部を移すという案です。これは、沖縄にそのまま,基地を作らないという民主党の公約に違反します。私はすでに、前のブログで鳩山首相は、断固として、米海兵隊普天間基地をグアム島に移転してほしいと、断固主張すべきであると書きました。しかし、とても実現しそうもない、名護市と徳之島への移転案を出しました。すでに、4月25日には、沖縄の全首長と、9万人が集まっての大反対集会が開かれました。また徳之島でも、全町長と、多くの島民が反対しています。ですから到底これから説得しようなどとしても無理なことです。

 では、5月中に決定できなければ首相を辞任すべきだと主張する自民党も、こうすべきだという案を出していません。相次いで自民党を離党した、いくつかの泡沫政党もそうです。でも、参議院選挙が迫り、次々と公約を破り、鳩山首相、小沢幹事長の献金問題もあり、世論調査では急激な、民主党の支持率の低下を引き起こしています。この状態で選挙を行えば、民主党が議席を減らし、自民党も伸び悩み、新しい自民党から離れた政党に、票が回ってしまう可能性があります。与党の、社民党、国民新党もぱっとしそうもありません。共産党も、現状維持が精いっぱいでしょう。そうなると、下手をすると、みんなの党などの勢力が、キャスチングボードを握りかねません。そうすると連立の相手を、みんなの党などとくみ、社民党ははじき飛ばされます。

 「みんなの党」は、公約だけをみると、人にやさしいように書いていています。しかし実は、もと小泉行革の、メンバーなどが中心となっています。真の意味での民衆の味方ではありません。連立の相手を社民党から、みんなの党に変えなければならないような事態が起きてもおかしくありません。もしそうなれば限りなく民主党は自民党に近くなります。そのような事態を、新しくできた小政党が狙っています。保守勢力にとってはしてやったりです。みんなはその党がどのような党なのか知らないでなんとなく、自民党も、民主党もいやだから入れてみようとか軽く考えてしまいます。

 後漢の創始者である、光武帝劉秀は、前の王莽の政治で、外国をべっ視し、その結果対外戦争の頻発、そして働き手は軍にとられ、外国の侵略におびえ、人々はきわめてひどい状態に置かれ、結果として、人々の支持を失ったことをつぶさに見てきました。後漢の政治を復活させるにあたり、光武帝が力を注いだのが、近隣諸国との友好関係を深めました。隣の国が飢饉のとき穀物を提供しました。友好関係、信頼関係が回復し、又内乱も収まれば、軍隊は必要がなくなります。光武帝は、常備軍をなくし、全国に治安のための最小の警察力しか持ちませんでした。政府の無駄もなくし、自分自身も極端な節約をし国家財政を少なくしました、その結果、10分の1税をなんと25分の1税に大幅に減少したのです。

さて昔の話はそこまでとして、日本の軍事力はすでに大きな力を持っています。もう他の国におびえる必要がありません。北朝鮮など問題ではありません。中国は最近強力に軍事力を高めていたまだ仮想敵国らしいですが、私が考えるに日本を侵略しようなどとは考えていません。私が思うにじつは一番怖いのが実は在日米軍なのです。 日本の政府がアメリカの政府のいいなりになるのは実はこの強力なアメリカ軍なのです。自衛隊の指揮権は半分以上実質的にアメリカが握っています。日本の自衛隊はアメリカの核の傘のもとに防衛してもらっているために軽い防衛費ですんでいるとよくいわれます。しかしそこで出てくるのが、国のGTPに対しての国防費の比率が日本が少ないという議論です。しかし、日本のGTPが世界第2位であるということが重要なのです。その金額は少なくはありません。『こんなに強い自衛隊』(井上和彦編集、2008年、双葉社)という本があります。この本には世界屈指の軍隊があるということを具体的に書いています。この本は、日本の自衛隊はすごいんだぞと自慢する立場で書いています。日本の軍隊(自衛隊)は兵員数では少ないけれど、その軍事力はきわめて大きいのです、戦闘機や軍艦をいくら多く持っていても実際の戦闘となれば、日本のイージス艦や最新式の戦闘機は大きな威力を発揮します。陸軍がいくら人数が多くても日本まで歩いてやってくることはできません。また中国と台湾を比べても、最新式の航空機の数では台湾は中国に引けを取りません。日本にいきなり攻めてきはしないのです。またやたらと陸軍の人数が多い北朝鮮などは問題にならないのです。ただ自衛隊関係者にとっては核兵器やテポドンミサイルなどで、日本を脅かしてもらいたいでしょう。そうすれば軍事費を増やしやすいからです。  日本ではアメリカが持っている、イージスシステムをもった船、すなわちイージス艦を最初に導入しました。今では6隻を所有しており、他に持っている国は、スペイン4隻、ノルウエ―4隻、韓国2隻で、日本がアメリカ以外では一番多くの船を持っています。その威力は、マンガの「モーニング」で連載された、かわぐちかいじの『ジパング』で、第二次大戦中に、イージス艦の「みらい」が第二次大戦中にタイムスリップしたという話でよくしめされています。その気になれば、たった一隻で、アメリカ艦隊を壊滅させることもできるのです。日本のイージス艦6隻があれば、簡単に、日本にミサイルも到達させません。

 改めて言います。いろいろと問題だらけではありますが自民党よりは少しでもましな、民主党政権が自民党政権に戻ってはなりません。マスコミ、マスメディアそしてそのバックの財界は民主党政権を終わらせるか骨抜きにするかを狙っています。民主党や社民党や国民新党や共産党の中の民を大切にする立場の心ある人たちが力をあわせてもらいたい。そう心から願っていますが、どうもごまめの歯ぎしりのようで、どうも今の流れは、それと逆行しているように思えてなりません。

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