経営人間学シリーズ(14)気持ち一つでこんなに変わる -サッカーW杯 日本の変貌
気持ち一つ、みんなが心をあわせるといかに大きな力が出るか
今開催中のサッカー・ワールドカップで日本が、決勝トーナメントに進みました。本線の前の練習試合で4戦全敗し、岡田監督がやめたいともらすまでにひどい状態でした。このままでは3戦全敗ではないかと。ところが、本番の試合では、カメルーンと、デンマークに勝ったのです。同じ選手たちなのになぜこれほどまでに変わったのでしょうか。
スポーツ紙によればチーム主将になった、川口能活選手が、選手だけのミーティングを開き、いろいろと選手が本音で不満をぶつけあい、勝つために頑張ろうと、気持が一つになったそうです。その結果が、第一試合で、田中マルクス闘莉王選手の提案で、国歌を肩を組んで歌うことになりました。その全体で頑張ろうという気持の高まりがFWの本田が得点した時、真っ先に控え選手のところに飛び込んでいったのでもわかります。その結果優勝候補のオランダ戦での善戦とデンマーク選での勝利につながりました。
監督の方針も、はじめ攻め中心から守り中心に転換し、逆にデンマーク戦では積極的にゴールを狙わせたそうです。今まで日本のサッカーを見ているとゴール前で、横にパスをまわすだけで攻め込まず、もどかしい感じもしましたが今回はそうではありませんでした。気迫が違います。
逆に、選手とチームがばらばらになり、一勝もできずに敗退したのが、フランスです。前大会は準優勝でした。しかし監督への暴言や、まとまっているのは練習をボイコットする時だったとまで言われるようでは、いくらいい選手がそろっていても勝てません。日本チームといい比較になります。イタリアも敗退してしまいました。
今日の夜は韓国戦です。この大久保の地は、コリアタウンとまで言われるように、韓国系の人が多いところです。6月17日の韓国が勝利した日には、実用的人間学の例会のあとで、私が家主である第二サタケビルの地下のわんぱく大将というお店で懇親会を開くことになっていました。8時半に行った時はちょうど試合が始まるときで、通路にもぎっしり人が座り込み、奥に席を用意していただいたようですがとても無理で、他のお店に行きました。その後試合に勝った後、街では、大韓民国(デーハミング)や奇声の声が朝方まで続いていました。韓国も決勝トーナメントに進み、今日の夜はウルグアイ戦です。ぜひ勝ち進んでほしいです。土曜日の夜ということもあり勝てば前回よりさらに大騒ぎになるでしょう。
デンマーク戦も私は全部をみませんでしたが、途中から早めに目を覚まして、見ました。日本人は韓国の人々みたいには熱狂しませんが、前回のように3時からではないので見る人も多くなり勝てば大騒ぎになるでしょう。日本韓国が決勝で対決なんていうのは無理でしょうが、チームの盛り上がった力でぜひ勝ち進んでもらいたいと思います。
それにしても気持ち一つでまとまれば大きな力になるといういい例となりました。今までの歴代の戦争、戦闘でも、いかに心を一つにして一丸となって戦って、巨大な敵を打ち負かしてきたかという例がたくさんあります。その話は改めてお話しましょう。
会社経営においても、経営者、社員一同心を一つにして、さまざまな問題に取り組めば大きな成果をうることができると思います。
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