北京に行ってきました (その一)北京の街のありさま
7月1日から4日まで、クラブツーリズムの「北京の世界遺産をめぐる旅」に、家内と一緒に行ってきました。いままで上海方面に4回、桂林に一回と中国へ行っていましたが、北京は初めてでした。万里の長城も、故宮もずいぶん長く歩かなければならないので、痛んでいた膝を治すために整形外科に10数回通い、ヒアルロン酸も注入してもらいました。そのために膝は大丈夫でしたが、天気が良すぎて35度を超えるカンカン照りで、そちらの方が参りました。旅行費用は飛行機、ホテル、観光、食事全部こみで、一人38800円という安い価格で、ホテルも5つ星ということでした。想像していた通り、その価格ではおそらく原価で利益はないために、みやげ物店に一日2軒もつれて行かれるのです。上海などでも同じクラブツーリズムのツアーですが、今回はかなり強烈でした。
ホテルは京瑞国際温泉大酒店(ホテル)というところで、北京中心街から離れたホテルで、プラス一人一日1000円で広い部屋にするということでそれを頼んだので、広い部屋でした。温泉は1400メートルの深さから掘ったもので、茶色の温泉で、ちょうど東京の大江戸温泉と同じ感じでしたが、塩分はいっていませんでした。周りはビルがたくさんあって見晴らしもきかず、殺風景な感じでした。朝食はビュッフェ方式でしたが一番混んだ時は、席がなかなか見つからず、食べ物もほとんどないという状態でした。
ツアー参加者は16名で、ちょうど私たちと同年代の夫婦の参加者8組でした。31歳の日本でいろいろな仕事をして、お金をためて、早めに結婚をして、マンションも買ったという、ぼんちゃんと呼んでくださいという長身の男性ガイドと、写真をとりながらお手伝いをする小柄な若い女性がガイド役になりました。専用のバスで4日間いろいろ見て回りました。 北京の街は、オリンピック直後で、道も町もずいぶん整備されています。道路の道幅は広く、なんと7路線づつ14本の道もあるそうです。その広い道があっても、車がきわめて多く、2年前にはかなりあった自転車やバイクはほとんど見当たりません。ですから街中は時速20キロ平均といつも渋滞です。軽乗用車は少なく、ガイドによれば、中国の人は見栄を張り、高い車を買いたがるようです。ただ三輪のバイクをかこった、乗り物が見られ、それをタクシー代わりにしているのが大変珍しく、上海では見たことがありませんでした。車は平日は車のナンバーにより5分の一ずつ自家用車は走れなくなっていて破ると罰金で。見つけて通報した人は罰金の3割ほどもらえるそうです。ともかくこの調子で、車が増え、ガソリンをどんどん消費したら、太変なことになるのではないかと思いました。今は電気のトロリ-バスがあるのですが、それも今年いっぱいでやめるそうです。
ガイドのぼんちゃんによれば、レストランなどでは、いいサービスを受けようと思ったら、テーブルの上に、高級たばこの箱を出しておくとか、ベンツなどの高級車のキーを出しておくそうです。バッグや、ネックレスなどはニセモノが多いために参考にしないそうです。ともかく日本以上に貧富の差が激しく、今急激に上がったマンションはとても高くて普通の若者に手が届かなくなっていて問題になっています。この急騰は投機によってももたらされており、いずれ日本と同じようにバブルがはじけるのではないかと思います。旅行中で、三組のこじきがいました。二組は故宮博物院の裏の堀に面した道です。ひと組は眼の見えない老婆と思われる年の人が立っていて、その足元に3歳ほどの女の子、孫?がいました。ひと組は眼の見えない男性の老人の手を40代くらいの男性が手を引いて、お金をもらおうとしていました。バスを降りると、わっととりかこむようにしてスカーフなどを10枚、千円などとしつこく売りにきます。
一時よりは減っているのでしょうが、古い民家をこわして、高層ビルに建て替える工事は引き続きやっています。初日は古い町並みが残る胡同(フ―トン)を人力車で回りましたが、みんな町のあちこちでトランプをしたり談笑したり夕涼みをしたりしていました。それがなくなり、日本と同じような無機質なアパートにすべてしまうのは、どうかなと思います。中国の大都市の中心部では、ほとんどがマンションで、一戸建ての家というのはほとんどありません。
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