菅 直人首相と民主党代表選挙 8,26追加版
民主党代表選挙が9月1日に公示され、9月14日に選挙がおこなわれます。民主党の代表(党首)はそのまま、総理大臣になるのできわめて重要です。しかし、日本では間接的に選ぶので、少しも盛り上がりません。民主党代表選挙について知識を得ようとして、NIFTYのWEBを開いたところ、民主党のホームページにも、ただ日程が書いているだけで、他に書かれているものは鳩山氏が選ばれたなどというなんと二年前の選挙の記事でした。
週刊誌や、新聞、テレビなどいろいろなところに書いていますが、要は菅 直人首相が再選されるのか、少し黙っていてほしいと言われた、小沢一郎元幹事長本人もしくは、その推薦人が立つのかどうかということになっています。小沢氏の支持を背景に海江田万里氏が立つとのうわさも消えてしまいました。今日のニュースでは、鳩山前首相が菅氏を推すということで菅氏が有利になったと言われています。今まで小沢氏がやってきたように党を割って新党を作るなどの不安もささやかれています。
小沢一郎氏としては、菅 直人首相が、党内の論議を経ずに、いきなり、消費税増税と法人税下げを言い出して世論の反発を受け、参議院選挙に大敗したこと、前にマニフェストで公約したことを次々に後退させていることも不満の種ということでしょう。だから原点に戻ると小沢氏は言います。
しかし、「いわゆる」世論調査では小沢氏の支持は低く、あまりに今までの首相交代が早すぎたので、もう少し菅氏にやらせてみようという意見が強いということになっています。菅氏は靖国神社にはもちろん参拝せず、「併合100年」については韓国には誠意をもって謝罪し、朝鮮王朝の貴重な記録を返そうという話になっています。先日のフジテレビの番組で国歌「君が代」がうたわれたときに、立てと促されるまで、立たなかったとか、右翼連中は、攻撃をかけています。でもそれらに対しては右翼の攻撃から守る必要があります。いわゆる世論としては、お金にまつわる醜聞なども出てこず、特別に強く推すほどでなくとも、現在代わりの人がいないからしょうがない、という消極的支持が多いのでしょう。私も前の自民党内閣や民主党でも鳩山さんより良いと思っているので、もう少し、首相を続けさせた方がよいと思います。
また一方、小沢一郎氏については、今までの自民党時代の経歴や、次々に党を作りこわしてきたとか、あの顔つきなどでだいぶ損をしています。今もめている、政治資金の不記載問題にしても、普通ならあのように次々に秘書などを逮捕して調べあげるほどのことではないと言われます。先日のテレビ放送でも、検察当局は、これぞと目標を決めるとその筋書きの通りに、無理やりもって行ってしまうのだと言っていました。すなわち小沢氏のからみの贈収賄事件です。しかし、たび重なる検察審議会で、いわゆる一般庶民の感覚から言っておかしいとか、テレビや新聞などのマスコミで言い続ければたいていの人は、小沢は悪いことをやっていると思ってしまいます。あの程度のことは、前の自民党政権ではほとんどの自民党議員などでもたたけばほこりが出てきたことでしょう。
おそらくは、菅直人氏が再選されるとおもいますし、私も他の人よりまだましということで、そうなることを望みます。しかし代表選を戦うなら、具体的な政策の違いを明らかにして、多くの人々が分かりやすいような形で、選挙戦を戦ってほしいと思います。自民党時代と同じような派閥の争いの権謀術数で代表を選ぶようでは国民の支持をさらにうしなうことでしょう。
8月26日追加
小沢一郎が、鳩山前首相が支持をしてくれれば、代表選に出ると言って、そのご、鳩山前首相が成り行きから言って小沢一郎を支持せざるを得ないといっています。小沢一郎としては、鳩山が挙党態勢にするために小沢グループの処遇を変えたらどうかというのに対して、菅首相ができないと言ったので、小沢一郎も立たざるを得なくなったのでしょう。そうなると、票数はいい勝負となって、小沢一郎が勝つこともあり得ます。どちらが勝ってもあと後に禍根を残すことになり、党が割れる心配があります。せっかく自公政権から変わって、たいしてならないのに、党が割れることによって、自公やみんなの党などが政権にかかわってくる可能性が大きくなります。そうなれば、多くの一般の人々の期待を裏切ることになります。民主党の菅さんのグループと、国民新党、社民党、場合により共産党などが一緒になって、政界再編により、一つの国民第一の政治をしてくれるのが理想なのですが、無理でしよう。
そのご、正式に小沢一郎氏が代表選に立候補が決まりました。小沢氏が総理になって訴追をまぬがれることを期待しているならトンデモないことです。小沢氏の政策的に主張も納得することがありますが(特に菅首相のさまざまな豹変ぶりをみると)今は立候補するべきではないと思います。
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