女の盛りは50歳から 瀬戸内寂聴 修正版 男も50かな65かな??
昨日か一昨日か、テレビ番組で、AKB48の女の子と国生さゆりなどの40以上の女性を生徒にして、授業をするという番組がありました。いい加減に見ていたので詳しくはかけませんが、道徳の時間ということで、瀬戸内寂聴が校長先生ということになっていました。恋は( )に似ている、というのと女の盛りは( )歳からという問題でした。いろいろととんちんかんな答えや世代の違いを面白く見せながら。瀬戸内さんは以下のように答えていました。
1、 「恋は天災に似ている」と。急に恋に落ちてしまうものでそれは自分では避けることができないというのです。いわゆる恋に落ちてしまうのでしょうね。「避雷針をかぶって歩くわけにはいかないでしょう」という表現を使っていました。
2、「花の盛りは50を過ぎてから」生徒たちは30からというのと、40からというのがありました。50からという答えはありませんでした。主人や子供のために、かかわってきたのが、50歳を過ぎてから、本当の自分を取り戻して自由と楽しみを手に入れる。そして花の盛りになるというのです。それから本当の恋愛もできると。旦那が死んだら、自由に新しい恋人を見つければいいと。主人が死んだら身を守って静かに菩提を弔ってという普通の仏教とは違いますね。瀬戸内寂聴さんは、死んだ旦那さんの魂は、奥さんが楽しくしているのを喜ぶので、いつまでもメソメソしていたらいけないというのです。
「瀬戸内寂聴の人生相談」というビデオです
瀬戸内寂聴名言ということでインターネットを開くと、いろいろな名言が出ています。その中で、「恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である」というのがありました。特に若い女性の悩みの大半が失恋の悩みかもしれません。そういうときに、この言葉で、また「失恋こそ、自分をもっとも成長させるのですよ。失恋を乗り越えられた人ならだれでもそう言える気がします。「大丈夫よ」、と言ってもらったらずいぶんと気持ちが違ってくるでしょうね。
瀬戸内寂聴さんは、みなさんご存じのように、瀬戸内晴美と言って小説を書きながら奔方な恋愛をしたので有名です。ところが、あるとき、人生を変えようと思い、カトリックの門をたたいたら、その今までの生活が良くなかったからということで断られたそうです。その後今東光天台宗大僧正により得度しました。今は瀬戸内寂聴さん自身が天台宗大僧正で、文化勲章も受章しています。これもみなさんご存知のように、いろいろな法話を話し、身の上相談も多数うけています。カトリックのほうに入っていたらずいぶんとカトリックの、いい宣伝になったでしょうにおしいことをしました。
瀬戸内寂聴さんの魅力は、自分自身が恋愛で泥沼のようにもがいてきた経験に裏打ちされています。そしてどきりとするような思い切った言葉で話します。きれいごとだけの名言なんて誰も共感しません。融通無碍というか、そういうことも言えるのが仏教の良さかもしれませんね。キリスト教では永遠に愛を誓うので、旦那が死んだら、好きな人をつくって、花の盛りになんて言えないでしょう。この思い切ったことを言って共感を得るという点では、西原理恵子に似ているなと思うのですがいかがでしょうか。
瀬戸内寂聴さんは現在88歳ですが、顔もつやつやしていてとても若々しいと思います。おそらくなんらかの恋をしているかもしれません。女性は長生きですから、50までは人にあわせる人生、それ以後100までの折り返しの人生は自分のためにと生きられたらすばらしいと思います。私は男ですから、女性だけが50から花の盛りにというのではなく、男は50歳ではなく65歳から花の盛りといいたいですね。定年以後自分の好きな人生を生きるのです。女性が50から100まで、男性は65歳から90歳くらいまで、と男性のほうが短いのはしょうがないでしょう。夫が早く死んでくれたらいいのにとか離婚しようとか思われないで、ともに楽しく夫婦で過ごせるかどうかは男性次第です。女性はいやならすぐに離婚しますが、男は離婚されると早死にしてしまうようではしょうがないです。夫が自分の人生を楽しそうに生きていたら、妻は別れようとなんか思わないと思います。自分の人生を楽しんでいる人は。男女にかかわらず人にやさしいものですから。それに、花の盛りと言えるには、65歳でも、セックスができるようでなければ花の盛りとは言えないでしょうね。それがなければある面で花がしぼんでしまったともなりますから。
10月13日修正版
男の花盛りは65歳と書きましたが。あとで考えなおしまして、花盛りというのはやはり65歳では言えないなと思いました。男もせいぜいが40から50歳でしょうね。女性に比べて花盛りということ自体がふさわしいかどうか。男の65歳は 花盛りではなく、むしろ花が咲いた後、有用な実がなって世の中に役立つようになるということのほうがよいようです。
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