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2011年1月17日 (月)

死について その2 死の生物学、医学 そして宗教

1、細胞の死

  人間の体は細胞で成り立っていますが、その細胞は約60兆といわれています。普通の細胞は、どんどん死んで新しい細胞に入れ替わっていきます。良く分かる例が皮膚の細胞で、古い細胞は、どんどん死んで垢となってはげ落ちていきます。細胞の死に方にはアポトーシスという整然としたきれいな死と、ネフローシスという、やけどや炎症などによる壊死のような死に方があります。生物の普通の細胞はどんどん死んで新しい細胞に置き換わっていくのですが、死なない細胞があります。それは一つは生殖細胞で、他の細胞がすべて死に絶えても、次世代に受け継がれていきます。もうひとつはがん細胞です。1952年に子宮がんから取り出されたがん細胞(ヒーラー細胞として有名)は世界中に配られ培養され続けています。がん細胞は遺伝子の故障が原因で発生するもので、がん細胞は体内で、どんな人でも発生し、ふつうは抗体や白血球などにより壊されてしまいます。それが抑えることができないようにまで増殖すると、始めてがんとして目に見える形になります。

 1990年にはDNA(デオキシボリボ核酸)で構成されている染色体の先端にある塩基配列があり、テロメアといいますがDNAが複製するたびに短縮していくということをハーレイ博士が発見しました。ちょうど回数券のように、分裂をするたびに減って最後になくなればその染色体さらには細胞も死ぬというのです。がん細胞にはテロメアを延長させる酵素を持っているようだというのです。細胞は分裂で再生しますが、60回くらいが限度だといいます。テロメアの回数券が60回ということです。また、1月23日の日経新聞記事で、「人はなぜ死ぬのか」という記事がありました。心筋や神経細胞のように分裂しない、「非再成型細胞にも寿命がある」と東京理科大学の田沼靖一ゲノム創薬研究センター長が「非再生系細胞にはアポトーシスとは別の死の仕組みが備わっている」と三つ目の死に方があると。紹介していました。

 生命の起源より、連綿とした遺伝子のつながりがあり、外部環境の変化に応じて、遺伝子も変化し、古い適応できない生物は死滅し、適応した子孫が生き残り次第に進化をし、この地球上に様々な生物が生じてきました。すなわち、さまざまな死がなければ、世の中は変化発展していかないのです。個体がどんどん死んで、新しい個体が環境に応じて変化するためにその種は維持されるのです。死がなかったら進化も発展もありません。人間の社会もそうで、そうでなかったら文明の発展はありません。動物の世界では死は自然の持つ一つのシステムです。生態系の中で動物は死ねば他の生物のえさとなり役立ちます。人間も鳥葬の間は自然のシステムでしたが、今人間の死は儀式化され、自然には帰れなくなっています。また人間は動物として、ふつうは繁殖ができないと死ぬことになるのですが、能力がなくなっても長く「余命」として生きていられるようになった生き物です。ゾウなどは、生殖能力がなくなってもすぐ死ぬわけではなく、仲間がささえるという面があるようです。また、家族のゾウが死んだときしばらくの間その死体を離れないということがあり、「死」について多少の認識があるようです。

2、死と宗教

 肉親の死は、宗教などにより儀式化し、通夜、初七日、33回忌などを通して次第に受容してい(死の癒し)。 昨年一年間で日本人が約120万人の人が死んだそうです。2040年にはピークの166万人になるそうです。以後少しづつ減少していきます。

 なぜ人は死を恐れるのかということに関して、

  1、死は非常に苦しいもの、醜いものと考える

  2、この世から、自分が永久に消滅してしまうという、限りない寂しさと死後はどこへ行くのかという不安

 私は無神論の立場から、死はいわば永遠の眠りのようなもので、病気などで死ぬ寸前の痛みがあっても、最後には大量に脳内から出されるドーパミンで、夢のような快感を感じながら死んでいけるようなので、心配はしていません。また、死後の世界などは、絶対なくて、そのまま安らかに眠った状態になるだけであると確信しています。わたしは死後に天国だろうが、極楽浄土だろうがなにかに生まれ変わることなど、まっぴらごめんです。

 ただ、最近は、あまり無いのですが、心臓ノイローゼなどがあった若い時には、自分が死んでしまって、何もない暗黒の世界をイメージが出てきてぞっとして目が覚めたりしたことはあります。生きていることはお釈迦さまが言うように、いろいろ矛盾はありますがこの世界は美しい甘美なものなのですね。心身が健康な時には死も意識に表れてきませんが、重病に侵されたら否応なしに意識せざるを得ません。特にがんで余命を宣告されたらなおさらそうです。ですから、誰でもがいずれは死ぬのだから、一日一日も大事に使おうと思うべきなのでしょうが、なかなかふつうはそんなことを感じないで生きています。いずれにしても宗教などで、じぶんたちの宗教を信じない者は不幸になり、地獄に落ちるとかいうものほど傲慢なものはいません。ありもしないもので人をだますのは詐欺そのものではないでしょうか。

 うちの宗派は、真宗大谷派です。葬儀や何回忌に必ずお坊さんとお経(真宗大谷派勤行集)をいっしょに読み上げます。正信偈で何度も唱えているのでかなり覚えてしまいました。そして和賛から回向そして南無阿弥陀仏と唱えます。ちょっと付け加えますと、韓国歴史ドラマを見ていると、お坊さんが、南無観世音菩薩というのを、日本語で言うのとまったく同じ言葉で言うのを興味深く感じます。また蓮如上人の「白骨の話」などの法話も聞きます。浄土真宗というものは、けがれるといけないからと塩をまいたりするのはおかしいなど、葬儀上の迷信をすっぱり否定しているところはなかなかいいと思います。いずれにしても仏に帰依して、南無阿弥陀仏を唱えれば、悪人でも浄土(安楽国らしい)へいくことが保証されます。これは死後に関してかなりの安心感を与えるでしょうね。少し横道にそれました。いずれにしても、人間が死ぬということに対しての恐れ、その克服法として宗教が生まれてきたと言えるでしょう。

 キリスト教というのは、自分の教えにしたがうものには、パラダイスを約束し、そうでないものには、地獄行きを命じます。最後の審判で、その前に死んだ者も墓からよみがえって神の審判を受けます。キリスト教の聖書で最も目立つ言葉が、私に従えという命令です。かなり理不尽と思われる命令を神が下しても従わざるを得ません。聖書の中でも、神はよくその人の神への信仰がほんものであるかを試します。

 クリスマスのころになりますと、車が止まっていて、独特の口調の一本調子のマイクの音で、あれ「エホバの証人」なのでしょうか、「罪を犯した人間の報いは死である。悔い改めなさい。そうすれば永遠の命を与えられるであろう」というような内容をながしていますね。みなさんもお聞きになったことがあるでしょう。前にも宗教のところで書きましたが、「エホバの証人」ものみの塔の資料を買ったりもらったりいろいろ聞きました。きつい質問でもにこにこしながら、話します。絶対の確信を持っているのでしょうね。

追記:2012年1月 新大久保駅周辺が、韓国のお店に行く人でごった返している2011年12月ごろ、毎日毎日、その言葉が流れていました。

 以下は「エホバの証人」の3人の女性の人たちから聞いたことです。

最後の審判のときにハルマゲドンがあり、「エホバの証人」を信仰しないものはすべて死にたえてしまいます。そのハルマゲドンのときに信仰している人は、一時地球上の空中に浮いているそうです。そして無信仰な邪悪な人間などが死にたえた後、一部の高級な信者144000人は天上のパラダイス(楽園)へ、その他の信者は地球上へ戻り、年老いたものは若返り、病気も治り、ライオンやクマとも仲良しになり、ライオンも草をたべるようになります。ということでした。14万4千人というのがずいぶん具体的で、面白いなーと感じました。話してくれた3人に、あなた方はそういう天国に行くのですかとたずねましたが。私たちはとてもとても、と笑っていました。

 でも私は、そういうパラダイス(楽園)があっても行きたくありません。永遠の命なんてまっぴらごめんです。100歳も元気に生かしてもらったら上出来で、もう疲れたからそろそろ永遠の休息でもとりたいな、と思います。それにしても、あるかどうかわからないことを絶対と信じて、自分たちに従わない人を弾圧したり、地獄へ行くなどと脅かすのはひどい傲慢だと思います。そういう人はよほど欲が深いのでしょうね。もし本当に永遠の命をもらったとして、地球や太陽が滅び、ついには宇宙がなくなるまでなんか生きていたくありません。

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