二酸化炭素地球温暖化説と原子力発電所 追記・閑散とした新大久保
福島原子力発電所の状態はチェルノブイリの原発事故には及ばないものの、アメリカのスリーマイルの原発事故のレベルをすでに越していて、まだ終息するどころか、炉心溶融から大爆発の危険性まで、はらんでいます。今まで原子力発電所は安全だと電力会社も国も言い続けてきて、この有様です。原発の20キロの人々に避難命令が出て、20から30キロの人には外に出ないようにとか指示を出し、その間にいる避難所には、救助物質を運んできたトラックが入ってこず、避難所の職員がとりに行かなければならないと、このようなことは困ると避難所の責任者は怒りをテレビにぶつけていました。
大地震以来、さまざまな催し、旅行、会合がキャンセルされているといいます。私の家内も4月にオランダ旅行を予約していましたが、キャンセルしました。人間学研究所で行われる会合も取りやめのところが出てきました。新大久保の町も普段ならすごい人出になるのですが、閑散としていて、私のところで貸しているスターグッズ店は店を閉めています。部分停電があり、電車もとぎれとぎれなので、通勤にはひどい支障が出ます。これもすべて、原子力発電所が停止しているからです。でも今の状態では原子炉に海水を入れてしまっていますから、回復不能で、このような状態は長期化しそうです。日本人はこのような事態でもおとなしくがまんしているというのは諸外国から見たら驚きでしょう。少しづつ不景気から回復してきた日本経済も、これでは、出発点以前に引き戻されます。これは自然災害ではなくあきらかな人災です。
二酸化炭素が、地球温暖化を引き起こす主要な原因であるときめつけて、政府も、大企業も、”クリーンで、二酸化炭素を出さない”という原子力発電所を各国で建設を進めるとしてきました。アメリカのオバマ大統領は日本のこの状態があっても推進するといっています。ドイツなどでは早々に計画を中止しました。地震の多い日本での原発は大変危険であるということはすでに再三言われてきたことです。しかし政府も、電気会社もそれらの声を無視して、原子力発電所の建設を進めてきました。この原発は絶対安全であると東京電力のホームページに書いてあります。それにしても、同じように津波被害を受けた東北電力の女川原発が健在で、体育館に避難民が来ているというのと大きな違いです。女川原発は高さ12メーター以上の高台の上に作っているので安全でした。東京電力では地震のあったとき、会長も北京に社長も東京にいなかったといいます。また、水蒸気爆発の後、社員を全員引き揚げていいかと政府に聞いて、断られたとか言います。
今回の事故で、微量であっても新宿まで放射性物質が流れてきています。今は風向きに助けられていますが。冷却がうまくいかずさらに悪化すればその放射能量は恐るべき数字になります。すでに自衛隊のヘリコプターが原子炉の上から水を撒こうとしたが、あまりに放射能が強くてちかづけないという状態だったそうです。何度も最低限の職員を除いて職員自身が避難しているのだが、炉心付近に残っている従業員はほとんど下請け社員だそうです。それは普段でもそうらしいです。
3月19日(土)閑散とした新大久保
アメリカ政府はアメリカ人に対して、福島原発から30キロではなく、90キロ離れるように指示し、外国人は次々と帰国しています。人間学研究会の会員の一人も、人間学の例会参加予定でしたが、急きょ台湾の娘さんのところに行くそうです。17日の実用的人間学研究会は、大停電になる恐れがあるとかで、研究会参加を連絡していたかたから次々に欠席の連絡があり、4名しか集まらず、次回に延期しました。
私のビルの店子さんであるギルズハウスの社長さんは韓国に戻り店は閉店しました。今原宿がこちらに移ってきたと思われた新大久保のにぎわいは全くありません。閑散としています。いつ停電になるのか、電車が止まるのかを心配しているようでは、楽しくこちらに買い物などに来られるわけがありません。いろいろな経済活動がすべてストップしてしまいます。東京電力は、一時、大金をかけて、オール電化を宣伝していました。欲深くうんと売り上げを上げようというのです。結果がこの始末です。
今回は東北地方ですが、近い将来同じような規模の東南海大地震が起きるのはむしろ確実だといわれています。こちらの原発での事故はさらに大きな被害をもたらすのは確実です。すでに静岡の原発前の防潮堤を3メーターから12メーターに変えると決めたそうです。二酸化炭素、主要地球温暖化説を唱え、それに基づき原発を推進してきた人々に今回のまだ進行中の悲惨な人災の責任を問われなければなりません。ところが、残念なことに、それらに対して、厳しく指摘する声はけしさられ、責任はあいまいなままにされてしまうにちがいありません。でもこのままさらに原発の事態が悪化して多くの被害者が出たら、一体どう責任を取るのでしょうか。
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