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2011年3月 3日 (木)

エンゲルスの「イギリスにおける労働者階級の状態」その1

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"Derjunge ENGELS" HORST ULLRICH BERLIN 1966

 F Engeis im Elendsviertel von Manchester 1842

F・エンゲルスの「イギリスにおける労働者階級の状態」を読んだ方がいらっしゃるでしょうか。おそらくあまり読まれていないのではないでしょうか。この本は、エンゲルスがまだ25歳で、一歳年上のK・マルクスとともに、弾圧を受けたドイツを離れて、イギリスに移住した年に書かれたものです。マルクスは、1842年にドイツのケルンで、急進的なブルジョアの機関紙『ライン新聞』の編集にかかわり、その後エンゲルスと知り合い、1844年には『独仏年誌』にマルクスとエンゲルスの論文が載せられました。しかし、ドイツ政府の弾圧にあい、エンゲルスは父の経営するエルメン・エンゲルス商会のイギリス支社に行くことになりマルクスもイギリスにわたりました。1845年にはマルクスとエンゲルスの共著で「ドイツ・イデオロギー」の草稿が作られました。このとき、マルクスはまだ26歳、エンゲルスは24歳の若さだったのです。そして、エンゲルスは、当時もっとも資本主義が進んだ国である、イギリスの労働者の状況を調べて、『イギリスにおける労働者階級の状態』をかいたのです。これは3月に英文で出版されました。エンゲルスは21カ月をかけて、当時のイギリスの状態を隅々まで調べたといっています。

 この当時のイギリスでは、資本家階級のあくなき労働者搾取によって、あまりに非人道的なことが横行しさすがに、いろいろな法律を制定しなければならない状態でした。1842年には、「鉱山法」により、女性と10歳未満の子供の就業を禁止しました。でも11歳以上なら良いということです。1844年にはイギリスで「工場法」が成立し、女性と、13~18歳の子供は12時間以上はたらいてはいけないということになりました。1845年にはアイルランドで、ジャガイモの病気と小麦の不作で3年間で100万人もの人々が死亡しました。アイルランドは農業国にも関わらず、ほとんどの土地はイギリスの地主から土地を借りる小作になっていました。その結果、主食のジャガイモまでも食べられなくなってしまったのです。

 私は『イギリスにおける労働者階級の状態』を1967年に、「マルクス、エンゲルス全集第2巻」(1960年発行、大月書店)で読みました。当時、「マルクス、エンゲルスの人間論」というものが出版されていないため、それをつくろうなどという大胆な試みの元、数人で取り組んだのです。そして、人間論として重要だと思われる部分を手書きでレポート用紙で15枚ぶん書き出しました。「イギリスにおける労働者階級の状態」は初めて本格的に労働者階級の状態を全体的にとらえた論文であり、極めて社会学的にも重要なものです。またこの本は『資本論』に比べ大変読みやすかったのです。『資本論』にも、労働者階級の状態について詳しく書かれており、「イギリスにおける労働者階級』に書かれている文章と、同じような内容がそのまま書かれているというのをいくつか見ております。

 具体的な内容は、(その2)としてあらためて書くこととしますが、いかに、労働者階級が、資本家にとって、人間扱いされずに、単なる「人手」として扱われ、人間性を奪い取られているかをしめし、労働者階級が改めて「人間」となるためには、団結して資本家と戦わなければならないと示しています。しかしこのような人間が人間として認められないような状態は、この書物が出されてから166年もたったこの日本でも依然として続いているということです。

 エンゲルスの「イギリスにおける労働者階級の状態」

その2 人間とは に続く

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2011/03/post-5c80.html

はじめ、うまくつながりませんでしたが、今は接続できます。ぜひ、つづきをご覧ください。

その1、とその2がつながっています

その3 「 F,エンゲルスについて」もぜひご覧ください。

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2009/11/post-900a.html

ヒューマニスト「エンゲルスの評伝」しかしマルクスに比べ誤解され評価の低いまま

   2016年5月のブログ

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2016/05/post-afe1.html

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