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2011年3月 4日 (金)

経営人間学シリーズ(15)経営人間学について「ひつめぐ」さんの質問に答えます。経営人間学11

私が2011年1月16日付で書いた「こういちの人間学」ブログに、「人間学は専門の研究者でなければだめなのか ゼネラリストは不要か」というものがあります。それにたいして、「ひつめぐ」さんからコメントがあり、私の言う「実用的人間学」は「経営学ではないか、自分という資源を理解し、世界という環境を理解し、その中で何かをつかみ取るために、戦い、協力し、生きる術を学ぶというのはまさに経営学であると思います。」以上原文通りそれにたいして、「私は人間学という名のついた書物のなかでは、私が「経営人間学」となづけた本が一番多いということ、幅広い意味では人間個人、自分自身の経営学といってもいいかもしれません。」と答えました。

 「ひつめぐ」さんは、「人間経営学というジャンルがすでに存在するのですね。恋愛行動についても経営戦略が応用できると考えていました。そして「人間経営学」に興味があるので本屋で調べてみます」と言っていました。それに対して私は私が言ったのは「経営人間学」であって、「人間経営学」ではないこと。しかしそれも面白い言葉であり考え方なので使わせていただこうかと思うと書きました。

「ひつめぐ」さんは、「結局経営人間学というものが経営学や、また人間経営学というものとどう違うのか理解できないのですが、もう少し具体的に、例えばどのような経営人間学ではどのような疑問を解決しているかとか、そんな感じで教えていただけませんか?」(原文のまま)と今日付けのコメントで書いてこられました。短いコメントでは書ききれないので、あらためて、あらたなブログで書いてみることにしました。

 人間学とか、人間科学とか今では大学の講座にたくさんあって、市民権を持っています。2011年2月の人間学研究所の新教育人間学部会の例会で、私が、「人間学、人間科学の状況ー大学の講座にみる」というテーマで話をしました。その要旨は2月20日づけの私のブログ「人間学と人間科学の現状」その1、その2に書いたとおりです。現在大学で人間学部と名のついた学部を持つ大学は12校、京都大の総合人間学部などの名称を持つ大学は10校あります。そのほかに、人間学科、人間学専攻そして、人間科学部、科、専攻などを含めるとかなりの数の大学がそのような名所をつけています。また人間生活学などの人間~という名称を付けるものは近年極めておおくなっています。しかしその内容は極めてあいまいで、人間学と人間科学との境界もはっきりしていないと私は報告しました。またそれらの大学の中で、経営学系とされているのは札幌国際大学のスポーツ人間学部だけでした。

 私が「経営人間学」となずけているのは、あくまでも私流の人間学という書物を分類するに当たり、なづけた名称であって、一般的に学問として確立していません。元の名前は、山本七平氏の書いた、『経営人間学』-資本主義の精神の先駆者たち 昭和63年発行日本経済新聞社によるものです。ほかに同じ名前の書物はありません。あくまでも私の「人間学と名のつく書物の分類」における名称です。世間ではまだ通用しておりません。ちなみに、2010年12月末に、書名に日本における人間学と名のついた本(サブタイトルを含む)は964冊であり、私が経営人間学となずけている書物は、「歴史人間学」(これも私の分類法の一つ)において、日本系53冊、中国古典系が110冊の合計163冊。一般経営人間学(これもわたしの分類法)すなわち、経営、リーダーシップ、生き方、自己啓発、社会職場の現状などの書物が141冊です。経営人間学の書物は総合計304冊ということになります。他の書物の分類では総合人間学43冊、哲学的人間学178冊、科学的人間学272冊、その他の人間学167冊です。

追記 (この内容は定期的に変更されています。参考までに「こういちの人間学ブログ」2012年1月20日版「人間学」と名のつく書物一覧をご覧ください)

 それらの経営人間学の本は、「三国志の人間学」とか「徳川三代の人間学」とか、「リーダーシップの人間学」とか人間学という学問ではなく、いわば「人間論」あるいは「人間についてのエッセイ」とかいう感じのものです。私の提唱している「実用的人間学」は、それらのものも参考にはいたしますが、同じものではありません。現状では、「人間学」はそれぞれの人が自分の好きなようになづけているだけで、いわゆる、哲学や。物理学や、経営学などとは全く異なるものです。またひつめぐサンがおっしゃるようには、経営人間学も、人間経営学も実際の大学の講座などという形での学問としては存在しておりません。

 残念ながら、「ひつめぐ」さんの経営人間学が経営学や人間経営学とどう違うのかという問いには全く答えておりません。ともかく経営人間学も人間経営学も学問として成り立っていませんのでお答えは難しいのです。ただ「ひつめぐ」さんのおっしゃる、経営学の手法を、単に今までの私がなずけた『経営人間学』という枠を乗り越えて、いろいろ参考にしていくことは、人間がより良く生きるための知恵を求めるというわたしの「実用的人間学」に取り入れるということは大変、有効なことだと思います。私も少し改めて研究してみたいと思います。

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コメント

ひつめぐさんへ 私の実用的人間学は完成されたものではなく、今作りつつあるものです。要は、人間に関する知識は膨大なものになっているのですが、その知識を、それぞれの個人の生き方に利するものや、悩み事を解決するものを見つけ出すのは、大変なことです。心理学だけでもだめでしょうし、哲学だけでもだめでしょうし、人によるとそれは宗教でという人もいます。ひつめぐさんのおっしゃるように、経営学と結び付ける方もいるでしょう。私は、人間に関する学問や、思想を私なりに整理し、それぞれのかたが自分の生き方や悩みの解決に役立てる一つの手がかりになればいいなと思っています。それは私一人ではとても大変でできることではありません。それで人間学研究会で細々ながら共同での研究もしています。ひつめぐさんの発想は大変面白いので、研究を進め、当人間学研究所でお話ししていただければ素晴らしいと思います。理論だけではなく臨床心理学と同じように、現実の諸問題をどのように解決していったかを研究することが大事です。私は私なりのお悩み相談を細々ながら受けています。方便として、人相術や手相術なども活用します。でも本当に解決するのは、人の意見ではなく、自分が学び経験したことだと思います。

わざわざ新しい記事にしていただいてありがとうございます
人間学のところもさらっと読みましたが
確かに人間学や人間科学とかは一体中で何を主題として勉強しているのかが分からないというようなところは感じていました
情報とか環境とかがつく学科もそうですよね

おそらく僕も同じに人間が生きるために必要な学問というものを探しているかも知れません
それは経営学理論や経済学、生物学、哲学、歴史、理学でも何でも既存の知識を応用して人間生活をマネジメントするための学問分野があってもいいのではないかと思っていました
生きるための悩みとでもいいましょーか?
ちょうど経営学とファイナンスの関係と近いかもしれません

こういちさんのブログを読んだところ、しかしどうもぼくの思ってた考えも、こういちさんの実用的人間学には当たらないようで、一体どのようなものを目指しているのかは当面興味がわきます
確かに人にはこれは違う これは違うということは分かっても 自分の悩み または知的好奇心をくすぐるテーマは一体なんなのかが言葉にして説明できないことが多々あると思います
私もそういう人間経営学?ですか?みたいなものをいずれ作り上げられればいいかなと思っていました
しかし、それで悩みが解決するのかは分かりません
頑張ってください

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