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2011年3月 1日 (火)

幸せについて グローバリズム対ブータン国民総幸福 そしてグラミン銀行

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2011年2月27日付の日経新聞に「京都環境文化学術フォーラム」が開催され、参加者は「国民の幸福など新たな指標の必要性」を議論したと書かれていました。その中で、基調講演はブータン王国王女、ケサン・チョゼン・ワンチュク氏によって行われ、ブータン駐印ブータン大使もパネル討論に参加したと書かれています。ブータンでは国王が国民総生産を幸せの基準に据えるのではなく、「国民総幸福(GNH)」すなわち、物質的に豊かであるというだけでなく、国民の幸せを中心にすえて、政治を行おうとしている。GNHは物質的な豊かさによって得るものと持続可能な社会がもたらす価値のバランスを重視しようというのです。

国民総幸福の政策の柱とは

 1、健全な経済発展と開発 持続可能な農業ビジネスの振興                          医療費、教育費を無料化 

 2、文化の保護と振興 民族衣装の着用や伝統的な建築を保護               地域社会や家族のつながりを奨励

 3、環境保全と持続的な利用 森林の保全に数値目標 

木の伐採に許可制 (60%を守る 現在72%) 禁煙の義務化

 4、よい統治 民主的な選挙の実施 地方分権の推進

 そして国民の幸福について二回調査し、国民の幸福を推進する政               策をとり、その結果国民の97パーセントが幸福だと考えているという

 パネリストの広井千葉大教授は、日本では企業が新規雇用意欲を                失い、生産性が最高水準に達して、大半のものが失業するという状              態がある。また元世界銀行副総裁西水氏は、ブータンの考えは、坂            本光司氏の『日本で一番大切にしたい会社』で取り上げた中小企業             の経営理念と同じだ。社員と家族の幸福の実現を経営の目的にして            いる会社は増収増益をしている。GNHと同じ考えだという。ブータン             の憲法はGNHを高めることを最大の目的としている。~日本国憲法で                         も幸福追求の権利が定められているが意識している人は少ない。                           幸福の障害となるものを取り除くのは政治の役割だと。

 国民の暮らしを良くし、幸福な暮らしを進めるのが善政で、一部              の者のみが幸せで、多くの人々が苦しみ、不幸感を持たせるの               は悪政である。日本はじめ資本主義国の多くがグローバリズムの              もと、一部の大企業や、高級官僚、政治家などが、自分たちの利              益のみを追求し、国民の幸福など、考えもしない。そしてそれを               維持するためにいろいろな政治組織、宣伝活動によって、国民に               仕方ないと思わせている。この前の選挙で、民主党に投票した               人々はその状況を打破して、人の生活第一の政治に変えてくれ               ると思ったのだが、民主党は見事に大企業、官僚に取り込まれ                   てしまって、人々を失望させている。そして、選挙でさらに、悪い                      自民党、みんなの党などの政府に戻させてしまう。財界、保守                層大勝利である。

 貧しくとも、周りの人もみんなそうで助けあって暮していけるよ                うな社会では貧しくとも、不幸と思わないものだ。日本人の暮ら                   しはブータンに比べたら、物質的な生活水準ではほとんど上な                    のである。しかし、多くの日本人は幸せどころが、多くの人々が               不幸と感じ絶望している。今失業して生活の不安を抱えている                人がどれほどいるものか。このような政治を行っている者たち                    を、批判的な立場で見てみる必要があるのではないか。多くの                 人たちが、幸せになるような政治を求めるべきではないのか。                  やり方を少し変えるだけで、日本の今の生産量、国力を持って                すれば急速に日本人も幸福になれるのではないでしょうか。

さてつぎにテレビ番組で、最貧国のバングラデシュで、女性                    を中心として、小口の融資を行い、女性が自立できるような                   仕組みをグラミン・ダノン氏が考えだしました。それはグラミ                  ン銀行といって、グラミン氏はノーベル平和賞を受賞しました。                従来は銀行は、金持ちや大きな会社のみに貸し出します。                  しかし担保もない貧しい女性5人に相互に協力しあうようにさ                     せ、いろいろな仕事を生み出しそれにより女性たちは、貧                       しさから抜け出しつつあります。返済率は96パーセントとい                     います。そして人々のためになる仕事に出資します。たとえ                  ば栄養価の高いヨーグルトを格安で人々に配ります。それに                    よりそして色々な新しい仕事が生まれます。こういう仕事を                      ソーシアルビジネスといいます。普通の会社と違うのは利益                   を株主に配当するのではなく、その社会の人々のために使                  います。現在の資本主義社会は出資者にしか還元しません

 バングラデシュは女性は教育などしなくてもいいといわれ                        て来ました。そのため極貧から抜け出せません。母親は                        子供を育てます。また文盲ではミルクや薬などの説明も読                    めません。「教育とは世界を知り自分を知ることだ」として                  3年前からグラミン氏らはバングラデシュにアジア女子大学                     を作り各国の女性が学ぶようになっています。ブータンや、                    バングラデシュのように。極めて貧しい国が変わりつつあり                     ます。日本人も、日本の現状に気づき、幸福を求める権利                  を主張すべきだし、色いろな知恵を絞るべきではないでし                      ょうか。 

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