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2011年4月

2011年4月27日 (水)

避難生活が楽になる裏ワザ NHK ためして合点 唾液健康法も

4月20日(水)に、NHKで急きょ放送されたと思われる番組があり、役立つと思ってメモしておきましたが、ブログに書くのは少し遅れてしまいました。避難生活をしていなくても知っておくと便利と思われるので改めて書くことにしました。プラスアルファーもあります。

内容は表題のようなものでした。避難生活で今すぐ気持ちよくなる裏ワザ、そしてエコノミー症候群などの予防にもなるといっていました。

1) エコノミー症候群を防ぐ方法

  飛行機で、エコノミー症候群になるということは狭い機内で足をうごかさないでいると、静脈のなかに、血栓ができ、その血の塊が肺や脳の血管に詰まり、大きな障害が起きるということです。そのためにトイレに行ったり、足を意識的に動かしたりするといいといいます。

 避難所では、大きな部屋の中でじっとしていることが多く、医者が避難している人を診断した結果、大きな事故になる寸前の人が何人かいたそうです。その対策ですが。

① 医療用ストッキングをはく                                              足首にピッチリとして上の方が緩いストッキングがあるそうで、それをはいていれば、足首の静脈が締め付けられ、結果として血流が良くなり、血栓を防ぐそうです。はくと足がすっきり軽くなり、足がポカポカしてくるそうです。

②荒川静香さんのように後ろに反る方法

いすに座ってあるいは布団を丸めて腰に当てて、大きく息を吸いながらうしろにそりかえり、はきながら戻る。この深呼吸だけでも大きな効果があります。また同時に足をのばしたまま足首のつま先に力を入れて引き、また元に戻すという方法です。これは血管を引き延ばし血流を良くするもので、足が暖かくなり、やめた後も持続するといいます。

私も寝るときには必ず布団をかぶって寝たまま、足のつま先に力を入れ、ひいたり戻したりすると足が暖かくなり寝やすくなるのでやっています。

 血栓対策は、早く行えば消えやすいということです。

2) 口から細菌が入ることによる肺炎

 避難所生活をしていると、どうしても歯や口の手入れがおろそかになりがちです。歯磨きがおろそかになると口内細菌が増加します。これが増えると細菌の塊(オーラルバイオフィルム)といいます。息を吸うときと物を飲み込む時には気道のいりくちにふたがあって呼吸と食物を飲み込む時にうまく開閉しています。しかし避難生活が長くなり脳から出る物質が減少し、その調節がうまくならなくなるそうです。その結果、細菌の塊が肺のほうに入ってしまい肺炎を起こします。

対策 歯ブラシで歯だけではなく歯茎のほうも刺激する

 歯茎を歯ブラシで刺激すると、テストの結果10日間で物を飲み込む時間が9秒から4,4秒に縮まるということです。歯茎だけでなく舌や口の粘膜の刺激により、脳を活性化させ、気分も良くするということです。

追加  私は唾液健康法というものを提唱していまして、舌で口の中の歯と歯茎を掃除し、唾液をたくさん出して飲み込む行法を自分でもやっていますし、人にも勧めています。夜中に目が覚めた時には特に念入りにやっております。私はその結果今68歳ですが、すべて歯がそろっており、ずっと昔に一本虫歯の治療をしただけです。歯ブラシで一日三回歯を磨くより、(私も朝夕歯磨きはしていますが)それに加えて、舌で歯と歯茎をこすり、歯垢を取り除き唾液を飲み、当然歯ぐきや舌や口内の皮膚全体に刺激していますから、大きな効果があります。私が見た目に若いといわれますが、歯が全部そろっていることと唾液を飲み続けているせいだと思います。これは歯ブラシも歯磨きもいらないでどこでもできることです。詳しくは私のブログをご覧ください。

3)眠れないときの裏ワザ

 避難所では中々眠れないことが多いですね。そういう時はタッピンググタッチというものをやるとよいといわれています。後ろからだれかに軽くポンポンと背中や頭を触ってもらいます。気持ちがよくなり眠ってしまうことも多いようです。その後しばらく後まで足元がポカポカしてよく眠れるということです。これは軽い振動、例えば電車や車に乗っていると、眠ってしまう原理と同じかも知れません。私はまだ試してみませんが、やってみます。一人ではだめなのが難点ですね。また眠れないときにはなにか考え事をしてしまい、頭に血が上ってしまって眠れないのですが、軽い刺激が意識を分散するのかも知れません。

 他には牛乳を飲むとか、睡眠導入剤をもらうとかの従来の方法と組み合わせるといいかもしれません。

 ACTHというストレス物質は分解すると睡眠物質に変わるそうです。

2011年4月26日 (火)

石原知事脱原発批判 保坂展人氏に対抗して 二酸化炭素説脱却を

後半の一斉地方選挙では、相変わらず民主党が伸び悩みました。自民党、公明党は手堅さを見せ、みんなの党が新たに伸びてきました。その中で、毎日新聞の一面トップは、「脱原発」を唱えた保坂展人氏が世田谷区の区長になったという記事でした。保坂氏は永年社民党の衆議院議員をしていて、この前の総選挙では落選しました。今回は社民党と国民新党の推薦で無所属で立候補し当選しました。他の候補より知名度が高かったせいもありますが、「脱原発」を前面に出したのが選挙民の支持を得たものと思われます。保坂氏は、かなり前になりますが、以前の第二サタケビルの人間学研究所のときに、当時の人間学研究所の副所長の岩城正夫氏が奥様とともに、まだ若き保坂氏とともに来られたことがありました。まだ保坂氏が政治家になる前のことです。保坂氏は原発をやめて「自然エネルギー」で発電するようにするといいといっていました。

 それに対して、昨日(25日)記者団に対して、保坂展人氏が「脱原発」を掲げていることについて「原発以外のエネルギーといって何があるのか。風力発電や太陽光発電などでは今の日本経済全体を支える電力を供給できるわけがない」と批判した。(26日、日経新聞)ちょうど私は石原知事がこの件について、テレビで発言しているのを見ました。風力発電とは言わず、「風車みたいなものではどうしようもないだろう」という表現を使っていました。

また昨日は参議院決算委員会で共産党の井上哲士議員が、菅首相に原発をやめ、ドイツのように「自然エネルギー」への転換を進めるべきだと迫りました。私もちょうどこの場面をテレビで見ていました。菅首相は自然エネルギーを積極的に取り組むのを強めるつもりだと答弁しました。

 これらの一連の発言の中で、革新陣営といわれるところの中でも、依然として「二酸化炭素地球温暖化説」が定説としてまかり通っていることが分かります。二酸化炭素を減らすために、自然エネルギーで発電すべきであると。私は何も「自然エネルギー」を発電に利用するのに反対するわけではありません。しかし、原発の代わりに、「自然エネルギー」だけですませようと思うと、石原知事発言を許すようなことになるのです。

 風力発電はドイツでもたくさん作られております。ただ難点は風が強い場所でなければ有効でないことです。太陽光発電は作るのに大きなコストがかかり、それを作るのにかなりのエネルギーを要し、使ったエネルギーを取り戻すのに10年以上かかることです。また天候に左右され、夜は発電できません。他にも太陽熱、地熱発電、バイオ(メタンガス)発電などがありますが。確かに広げるべきですが、決定的に大きなシェアを占めるのは無理なのです。発電に二酸化炭素を出さないといってもその機械や設備を作るために実は多くの二酸化炭素を排出しているのです。

 もう世の中全体を含めて早く「二酸化炭素地球温暖化説」から脱却しなければなりません。原発を作るために、また維持し廃棄するために、多大なエネルギーと二酸化炭素を放出しますが、それはそれとして、特に革新陣営やエコを叫ぶ人は二酸化炭素地球温暖化説から脱却しましょう。それにとらわれるから石原知事みたいにでたらめを言われるのです。

発電でもっとも有効なのは天然ガスを利用した、ガスタービン発電です。例の二酸化炭素も石油に比べ6割と放出量は少なく、何よりもいいのは、比較的簡単に作れ、優れた熱効率で、安全なために都心部でも活用できることです。送電線も長くいらず、ロスが少ないのです。石原が原発がどうしても必要で、安全だといい切れるならば、都内の今ある埋め立て地にでも作らせればいいではないですか。福島や新潟などの東京から離れて作るのは安全ではないからです。石油はアラブ地方に限られ、埋蔵量にも心配がありますが、天然ガスは世界各地にあり、比較的に安定して供給を受けられます。すでに2009年度の日本の発電のエネルギー源は天然ガスと原発が29%、石炭25%水力8%、石油7%です。

 東京電力についてWikipeediaを見ますと、建設中も含めると水力発電所は全機稼働すれば852万KW、火力発電所は26か所で3637万KW、風力500KW,地熱3500KWで8489万KWにもなります。原子力発電所は3か所で1731万KW,そのうち福島が937万KWです。御用学者が福島が止まり4000万KWしか今能力が無くピークの6000万KWに2000万KWがたりないといっています。だから停電させないため電気料金を3,5倍に上げろとかばかみたいなことを言っています。ところが東電は、5200万KWが7月には可能で5500万KWも可能だといっています。今まで休ませていた火力、水力発電所を再稼働するだけです。いまでも原発なしで8500万KWが可能なんですよ。夏場のピークの6000万より2500万KWも多いではないですか。それに急きょ天然ガスでのガスタービン発電機を東電は入れ始めました。また各大手の工場の自家発電をフル稼働するだけでも原発の不足分が補えるだけの能力があるのです。今まででも原発が無くても、火力水力だけで需要を賄えていたのです。今でも節電節電と騒いでいますが、昨年並みに使っていても実は電気は大丈夫なのです。本当に東電、一部政治家マスコミはみんなうそつきです。このような事実があるにも関わらず一部週刊誌を除きマスコミは大きく報道しません。ともかくは今まで政財官あげて、ほかの発電機を止めて原発を稼働させてきたのですから。原発を止めないために深夜電力も使わせようとオール電化を宣伝し、熱源はガスのほうが効率がいいのに電気にさせてきました。オール電化をやめて、給湯や調理はガスにさせておけばよかったのです。欲張り根性が首を絞めています。

 再度反原発の方は「地球温暖化二酸化炭素説」を捨て去って本当に有効な効率の良い発電方式を提唱すべきです。そうしなければ石原知事みたいなことを言われてしまうのです。もっと天然ガスでのコージェネレーション(熱と発電を同時に行う極めて効率の良いもの)や家庭用の天然ガスによる自家発電などに気がついて国でも力を入れていくようにすべきです。

2011年4月25日 (月)

人間学研究所 2011年5月例会のお知らせ

第34回実用的人間学研究会例会

日 時 : 2011年5月19日(木) 18時30分より

テーマ : 「原発問題と二酸化炭素地球温暖化説」

講 師 : 佐竹幸一 実用的人間学研究会会長

     様々な資料がたまってきました。原発問題と、それに関係する

     二酸化炭素地球温暖化説について分かりやすくお話しします。

懇親会 : 五カ国料理 屋台村

 *なお、江原正忠氏に「武術と刀について」としておはなしいただいた

  4月例会には、11名の方が参加されました。

第73回新教育人間学部会

日 時 : 2011年5月27日(金) 18時30分より

テーマ : 「ヤロシェフスキーのヴィゴツキー論」

講 師 : 宮坂琇子氏 当研究所理事 東海大学教授 教育学

       「人間学通信」や「人間学研究所年誌2010」の冒頭

       にも書かれている、ヤロシェフスキーのヴィゴツキー論

       について分かりやすくお話しいただきます

懇親会 : 越路

  *第72回例会として西田隆男氏にお話しいただいた

 「世界のアルコール問題とセルフプロモーション」は

 8名の方に参加していただきました。

◎ 人間学研究所

 新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル3階 03,3209,1888

 実用的人間学は一般の方も参加できます。おといあわせ、

 お申し込みは、佐竹幸一 090-6549-2677 へ

2011年4月16日 (土)

原発擁護の学者、評論家のうそ 「社長島耕作」その2野口悠紀夫のうそも

今日の各新聞に「東電5200万キロワット確保へ。経産省節電目標下げ示唆」というような記事が一斉にのりました。7月末で、5200万キロワットの電力供給能力を確保できる見通しになった。従来の見通しの4650キロから550万キロ上乗せすることができたというのです。さらに夏までには平年の夏のピーク需要時の5500万キロワットの確保を目指したいというのです。やろうと思えば原発無くてもできるのではないですか。現在の供給能力は4000万、火力発電所にガスタービンなどの発電施設で120万、使っていない火力発電所5基の復旧で110万キロ、揚水発電で400万キロワット増える見通しであるといいます。これを見てもわかるように、発電能力が無いから原発を作るのではなく、最初に原発を作るのが国策で、ほかの発電をやめているのではないですか。国では当初50%を原発にすることにしていました。国の税金をたくさん使って、原発推進で潤う企業、政治家、官僚、評論家その他もろもろがいるということです。国民の健康など考えません。また原子力が安いというのは、ほんの眼先だけを見た計算で、トータルに考えると実はとてつも無く高くつくのです。さすがに東電も今度の事故で思い知ったことでしょう。

 前回書いたブログで、「社長 島耕作の」マンガで評論家に言わせているのでは、火力発電所は作るのに10年かかり、CO2を出すと。風力発電はだめ、太陽光発電もだめ。結局、原子力発電しかないというのです。そして、天然ガスを使ったガスタービン発電などのことを一言も言わせていません。弘兼さんは知らないで書いているのか、知っていて書かなかったのかどちらでしょうか。すでに天然ガスを使った蒸気タービン発電は東電の中でも大きな比重を占めていて、50%以上の熱効率を持ちCO2もあまり出しません。そしてその気になればに3カ月で作ることができるのです。そのほかにも、各企業が小型の天然ガス発電装置を作って発電し余剰の電気を買い取るシステムをとればさらに熱効率がいいのです。また風力発電ではドイツは日本の10倍以上の発電をしています。また「島耕作」のマンガではドイツも原子力をやめるとしたらフランスから原子力で発電した電気を買っているではないかといわせています。しかし急に原子力発電をやめたから一時そうしようとしているのであって、いつまでもフランスから買うのではないのです。

原子力擁護の政治家、財界人、御用学者、評論家、マスコミ総出で原子力は必要だの大合唱です。しかし、3か月で、東電が原子力以外で1200万キロワット増やすことができるのですから、その気になれば1年以内で、原子力発電をやめることができるはずです。そして原子力発電をやめることによって、廃棄するのに膨大なお金をかけなければいけないのです。今でもすでに30年以上の古い原発を無理して使っているのが多くトラブルのもとになっています。さらに、原子力発電所の使用済み各燃料の問題です。多くの原子力発電所に使用済みの核燃料があり、東海第2、福島第2原発では貯蔵能使用率が83%以上になっています。保管して十分に温度が下がったら、青森の六ケ所村の再処理工場にもっていき、プルトニウムを取り出し、それを再び燃料に使う(核燃サイクル)というプルサーマルという仕組みでやっていこうとしてきました。しかしこれからは危険なプルトニウムを使う原発を推進するのは無理なことです。この面からいっても原発を続けるのはもう無理なのです。

書いているときに大きな余震が、また本が落ちました。東南海地震などによって、ほかでまた原発事故が起きなければいいのですが。

 もうひとつ、インターネットで目立つのは、野口悠紀夫氏のコラムに「計画停電を回避できる料金引き上げの目安は3,5倍」というとんでも無いコメントがあるのです。今年夏の供給能力は4000万Kなのに6000万キロが必要で節電しても5500万キロだという。それを回避するには、要は原発をやめてほかのエネルギーにするには料金を3,5倍にするというのです。それは単に電気代を上げれば電気の消費量が減るということでこれくらいにあげれば計画停電しなくてもよいというのです。いろいろ数式が出ていますが意味のない計算です。野口氏は東大を出て財務省の官僚から大学教授となり、構造改革路線のバイブルとなるような本を書いたことで有名で、「超なんとか」という本を多く出しています。東電が休んでいる発電所を動かせば5200万KWが可能だと言っているのに、そんな東電でも言っていないことを言って人をだますこの人物は許しがたいことです。東京電力でも原発を増やすのではなく休んでいた火力発電所、揚水発電所、すぐに取り付けられるガスタービン発電機などでピーク時の電力も確保できそうだと言っているのです。休んでいた発電所をまた再運転するのにどうしてそんなにお金がかかるのでしょうか。天然ガスガスのコージェネや自家発電、その他の自然エネルギーの利用などをふやすようにしていけば原子力発電をゼロにできるのです。

 ともかく本当のことを言わず、あるいは一部しか言わず、うそをつく者どもにだまされてはいけません。「社長島耕作」などで、一見中立的な書き方をして実は原発やむなしと思わせることは罪深いことではないでしょうか。原発を推進し今でもまだ必要だといっている連中に原発被害の賠償金を払わせるべきではないでしょうか。

追記 1

原発が無ければ大停電になるといろいろ宣伝しているが、2008年での資源エネルギー庁での資料で 、最大電力は2001年をピークにして2008年まで横ばい状態で。火力発電と水力発電を足せば、原発が無くとも十分賄えるというものがあります。

また7月に5200万キロあったのが、原子力東電で8月に柏崎の原発が定期点検になるので130万キロ減るといっています。そのようにどうしても原発の稼働率は60%なのです。昔は85パーセントぐらいあった稼働率が年々落ちています。そして火力発電所は50,7%、水力は18,9パーセントしか稼働させていないのです。ですから、今度の東電のようにひょいと増やすことができるのです。火力発電、水力発電をフル活動し、天然ガスによるガスタービン発電を増設すれば、夏のピーク時に対応する能力が実はあるのです。それを知ってか知らずか原発が無くなると大停電とか騒いでいます。今だってそんなに、実は節電しなくても大丈夫なのに原発が必要だとかいうために節電させているのです。

追記 2 

16日16時の@ニフティの検索トップに、「次々に原子力推進学者が陳謝」というのが出ていました。このような事態になるとは想像できず申し訳なかったと。またまだ終息しておらず、もっと悪くなる可能性も示しこころから陳謝しています。それは最低限の学者としての良心でしょう。そういう中でまだ依然として原発がどうしても必要だなどと言うものは許されるのでしょうか?。

 リンク先

   http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-93099/

 

2011年4月14日 (木)

原発は必要なのか-「社長島耕作」にみる原発擁護の傾向5,19 追記

毎週木曜日は、マンガ「モーニング」の発売日です。いろいろマンガ誌が出ている中で、弘兼憲史氏の「社長 島耕作」などがある「モーニング」はおもしろく、楽しみにしています。弘兼憲史氏は、だいぶ前になりますが、人間学研究所での昇 幹夫氏の「笑いの効用」についての例会に参加され、それをもとに、「黄昏流星群」というマンガに、笑いと楽しいことを経験することによって、免疫力があがり、がんが治ったという話を書かれました。主人公は私と同じ佐竹という名前でした。他のマンガでも社会のことごとを良く観察しそれをマンガに反映されていることは、素晴らしいことで私もいろいろ読んでおります。

 本日14日の木曜日に発売された、「社長 島耕作」では、東日本大震災と原発事故のことがテーマでした。いつも社会の出来事と同時進行で書かれているのです。この「社長 島耕作」はファンの人も多く、影響力が大きいので、ここで書かれていることが、原子力発電所擁護と、否定説を両方あげているように見えながら、どちらかというと、原子力発電所擁護というニュアンスが感じられたので、このブログをかいてみました。ちょうど、今週発行の「人間学研究所通信第53号」にも私は「東日本大震災と原発危機、二酸化炭素温暖化主因説」というブログを書きましたので、その内容の紹介も兼ねて、問題点を書いてみることにします。

 「社長島耕作」では、テレビでのニュース番組を紹介しています。マンガでは経済連会長(経団連)の塚森(米倉)会長のコメントとして「原子力発電を止めると日本の産業はいままでどおりには立ちいかなくなります。原子力発電を廃止することには反対です」という。コメントが流されます。そして評論家によって、安全か繁栄かという二者択一の課題が出てきました、とニュースキャスターに言わせています。そして評論家が二派に分かれ、論議します。一つは、「命あってのものだねなので繁栄はいりません。安全をとります。」また「原発以外にいろいろなエネルギー源を組み合わせればいいではないか。」そして「ドイツなどの国は原発を抑制する方向に向かっているではないか。」とこのような意見です。

 それに対して、「今の日本は電力消費量を減らすとあらゆるところに支障が出る。国民がそれでもいいというならいいが、難しいでしょう」と。また「電力が不足するとエアコンが動かず熱中症で死ぬ人がたくさん出る」といいます。「原発以外のエネルギー源をとればいいというが、原発一基分100万KWを供給するには風力だと4000基が必要で風が無いとだめ、太陽光だと住宅190万軒必要、これには6兆円かかる。しかも夜間はだめ。水力は黒部ダム水系10個合わせても100万になりません。火力発電は石油が中東に集中し化石燃料の調達が困難で、CO2の排出量も大きく、一基作るのに10年以上かかります。原子力は一基3000億で済み安定供給で、やすい電気が得られます。」そして原発廃止したら生活水準を落とし電気代のコストも上がり物価も上昇する」と。そして「ドイツなどで原発を少なくした結果フランスから原発で作った電気を買っている。だから原発がなければやっていけない」というのです。いかがでしょうか、ニュアンスとしてどう見ても原発は必要だといっていませんか。このマンガを見た方は、危ないかもしれないけれどやっぱり原発は必要だと思わせられるように思います。

 しかしながら、原発擁護の御用学者や評論家ははいろいろうそを言ったり、物事の一面だけしか伝えていないのです。昨年の7月に出版された、広瀬 隆氏の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書735円)は二酸化炭素が地球温暖化を進めているという説をわかりやすく見事に打ち砕いています。また後半では原子力発電所が二酸化炭素を削減させるために必要だという考え方を徹底的にたたいています。日本における日本で特に大都会の気温が上昇しているのは、二酸化炭素の増大が原因ではなく、一つには都会の排熱によるヒートアイランド現象であり、もう一つは、原子力発電所で出している発電量の2倍もの膨大な熱を海に放出していることだというのです。大変有益な本ですので詳しくは、ぜひ直接お読みください。

 二酸化炭素が地球の温暖化を招き、その結果、地球の気温が上昇し危機的な状況になるという、ゴアの『不都合な真実』と、二酸化炭素温暖化説を広めたIPCC(機構変動に関する政府間パネル)はノーベル平和賞を受賞しました。しかし2009年に発覚した「クライメートゲート事件」で、イギリスの気候研究ユニットの交信が暴露され、「気温データのねつ造」というスキャンダルが発覚しました。このことは欧米では大きく報道されましたが、日本ではほとんど報道されず、多くの人は全く知りません。気候に関する日本の学界のシンポジウムでも否定されました。しかし、依然として「二酸化炭素地球温暖化説」は世界で大きな顔をしてまかり通っています。日本でも二酸化炭素を25%削減するために、「二酸化炭素を出さない?」原子力発電所を推進する根拠となっています。しかしながら、国際エネルギー機関(IEA)の資料による、2050年度における、二酸化炭素削減予想値では、原子力発電所をどんどん作ってもその寄与度は6%にすぎないのです。

 原子力発電所は一基3000億で作れ、100万KWを発電し、効率がよく安くできると言っています。しかし、それは、作った後の原子力発電所の廃棄やたまった放射性廃棄物の処理にかかる費用、また今度のような事故における補償など全く考えていません。今度の福島原発事故における原子炉の廃棄に膨大なお金がかかり、その補償が想像もできないほどの金額です。原子力発電所はほかの発電のように、簡単に止めることができません。そのために夜間余った電気を使ってもらうために、膨大なお金をかけて、オール電化を推進しました。暖房や、調理、温水などにはガスのほうがはるかに効率が良いのです。それなのに、遠い福島や新潟で発電し、送電のロスが発生し、ガスや石油で発電したものをまた熱に変えるという非効率的なことをやっています。政府や官僚や電気会社、学者、マスコミが(いわゆる原子力村)一体となって、原子力発電所を推進しています。大きな国の予算が注がれています。その利権を守るために躍起となっています。

 「社長島耕作」のマンガで、何々はだめといっていますが、一言も言われていないのが、天然ガスを使った蒸気タービンによる発電です。九州電力のコンバインドサイクル(熱を有効に利用していく)では13基で、230万キロワットを発電し熱効率49%、東京電力川崎発電所では59%の効率の良さです。東京電力でも電力不足を補うために蒸気タービンを買ったといいます。前の火力発電所は10年かかるといいますが、天然ガスによる蒸気タービン発電はそんなにかかりません。さらに良いのが天然ガスを使ってお湯と電気を同時につくるコージェネーレーションです。これは極めて効率がいいのです。送電ロスもありません。さらに大量生産しコストが下がれば、もっと効率が良い燃料電池です。天然ガスなどから水素を分離して電気と熱を出します。でもこれが各戸に普及すると電気会社がいらなくなります。でもこのようなことをマンガでも、少しも触れられていません。また広瀬氏によれば、電力需要は30パーセントを占める原子力を除いても残りの70%の火力と水力発電でいままで大体電力需要をまかなえる量があるといいます。今まで止まっていた火力発電所を再開するとか言っていますが。休んでいるものが多いのです。無理やり原子力を使わなくてもほかのさまざまな電力源を使えば大丈夫なのです。ところが、原子力発電が無ければ家庭用のエアコンなどが使えなくなり、熱中症で死者が出るなどと脅かします。昼時ピーク時の電気を使っているのは圧倒的に工場用の電気と冷暖房なのです。家庭用はわずかな量なのです。うそを言って、脅かして人々に原発やむなしと思わせるような発言は許しがいたものだとおもわれないでしょうか。

 東京電力も何が何でも電力需要を増やそうと、オール電化を進めてきました。電気あまり使えなくなったら、オール電化のひとたちは困ることでしょう。うちのような昔式のガスぶろを使っていれば、停電してもお風呂に入れます。共存共栄して熱源はむしろ効率のよいガスに、、電気はテレビやコンピューター関係は電気とすればいいのです。欲張って独占しようとして無理をしてこの有様です。みなさんはいかがお考えでしょうか。ぜひご意見を聞かせてください。

追記 

東京ガスにとっては、ガスの需要を伸ばすいいチャンスなのですが、東京ガスに遠慮というか、天然ガス輸入をめぐっての助け合いとかあるためでしょうか。あまり、原発を批判したりしないようにしているとかもれ聞きました。また、オール電化対抗の下請け会社の宣伝部隊の社員200名を、3月末で雇いどめしたと新聞にありました。東京ガスにとってはいいチャンスなのにね。原発を国策として推進する日本のお役所の意向に反すると後で嫌がらせでも受けるのではないかとか、考えてしまいます

 最後に弘兼氏が、どちらかというと原発擁護論に肩入れしているようにとられるのではなく、マンガの中で、原発擁護者のうそをかいていただけるとありがたいと思います。何しろ、とても大きな影響力を持っておられますので。

 5月18日 追記 

モーニング誌の今週号が今日発売されました。今週号の「社長島 耕作」では豊産(トヨタ、日産)、三井物産、そして島耕作のパナソニックのトップがきりたんぽの店でおしゃべりをするというのがありました。 ここでも豊産の副社長に、「18メートルの津波なんてほとんどすべての人が考えていない、仮に20メートルの防波堤を作っても21メートルの津波が来たら予測が甘かったと指摘される」そして続いてマスコミの世論調査ではだいたい半数以上が安全を強化したうえでの現状維持を支持している。即廃止を望む声は3割に満たない…少し意外でした」という言葉が続きます。「国民のほうもすぐ原発を止めると日本経済が大混乱に陥るというのはわかっているのです」  これを見てもあいかわらずどちらかというと原発擁護派なんだなーと思います。また原発がなくなると停電して大変なことになるとの宣伝がいきわたっているのだなと。原発はなくても大丈夫という考え方を宣伝する必要があります。

興味のある方は、「こういちの人間学」、5月18日付ブログ「田中 優氏の原発対策ピーク時業務用電力を上げればよい」をご覧ください。

2011年4月 6日 (水)

うちのベランダ 花が咲いてきました 6日千鳥が淵お花見も行きました

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この画像は5月8日のベランダの状態です。白いつつじが満開です。

チューリップやクロッカスは終わってしまいました。

そのかわりバラが咲いてきました。

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向きを修正しないまま載せてしまいました。すみません

千鳥が淵の桜の写真です。青空に満開の桜素晴らしかったです。

Hi3d0122kyabetu Hi3d0121 手前はキャベツの花です。向こう側の黄色い花は京菜の花です。キャベツは4つ苗をうえて、3つは小さいながらもおいしいキャベツになりました.。一つ残しておきました。真ん中の写真は南側から写した写真です。クロッカス、チューリップ、今年植えた花もも、ボケもまだ花が残っています。Hi3d0120_2

 この写真は三階の部屋の中からベランダ全体を眺めた写真です。手前にはクロッカスとチュ-リップがきれいに咲きました。いろいろなものが雑多に植えられています。正面の木がツバキで右側の木がつつじです。影になっていますがその下にある小さなつつじの木は花が咲きましたが、大きい木はこれからです。

 梅は花が終わり、葉が出てきました。サンショやアジサイなども葉が出てきました。花にらが小さいけれどかわいい花を咲かせています。両親のころからの花が多く名も知らない草や木がありますが、一斉に春で、葉や花がでそろってきました。三種類植えたイチゴも葉が伸び、花が咲いています。実がなるのが楽しみです。

四月に入って、世の中は大地震、津波、そして一向に改善されない原子力発電所の事故、そしてまた、都知事選では、天罰発言をした石原慎太郎がまた都知事に再選されてしまうのかと嫌なニュースばかりが続きます。でも次第に暖かくなり、計画停電も今はなくなり、電車も次第に正常に動き始め、何よりも桜をはじめとして花が一斉に咲き始めました。暗いムードのブログをかいていると嫌になるので、私のベランダの花の写真でも見てもらいながら、庭の現状をお話しします。

 それにしても、石原都知事が、お花見は自粛すべきだとか発言し、上野や千鳥が淵での桜祭りが中止になるのはおかしい話です。確かに、酒を飲みながら大騒ぎするのはひんしゅくを買いますが、東北地方の造り酒屋が、被災地を助けるには、東北地方のお酒を飲んでほしいと、書いて、共感を呼んでいるそうですが、なんでも自粛自粛で、景気がさらに悪化することは被災地にとってもいいことではありませんね。といっても、4月に予定していた家内の、オランダベルギー旅行も、私が5月に行く予定のタイ旅行もキャンセルしてしまいました。旅行会社はキャンセル続きで大変だと思います。

 今日は靖国神社と千鳥が淵の桜を観賞に行きます。静かに桜を楽しんで、夜はささやかにですがお酒も飲みます。被災地のお酒があったら、飲むことにします。よい天気で、桜もちょうど見ごろだと思います。

 6日靖国神社から千鳥が淵にお花見に行ってきました。6人で、最初に靖国神社へ、さらに、北の丸公園のところから千鳥が淵へ。絶好の天気で桜も満開でした。全部を見るのは初めてでとても素晴らしい景色でした。その夜のテレビで千鳥が淵を紹介していました。平日でしたが人もかなり多く出ていました。膝の痛みは大したことはなかったのですが、少し腰がしびれ、腰を動かしながら歩きました。千鳥が淵から半蔵門を超え、最高裁判所のところまで、歩きました。かなりの距離です。それから最高裁判所の裏を通り、半蔵門の地下鉄の駅の近くのおでん屋さんで一杯飲みました。

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