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2011年4月14日 (木)

原発は必要なのか-「社長島耕作」にみる原発擁護の傾向5,19 追記

毎週木曜日は、マンガ「モーニング」の発売日です。いろいろマンガ誌が出ている中で、弘兼憲史氏の「社長 島耕作」などがある「モーニング」はおもしろく、楽しみにしています。弘兼憲史氏は、だいぶ前になりますが、人間学研究所での昇 幹夫氏の「笑いの効用」についての例会に参加され、それをもとに、「黄昏流星群」というマンガに、笑いと楽しいことを経験することによって、免疫力があがり、がんが治ったという話を書かれました。主人公は私と同じ佐竹という名前でした。他のマンガでも社会のことごとを良く観察しそれをマンガに反映されていることは、素晴らしいことで私もいろいろ読んでおります。

 本日14日の木曜日に発売された、「社長 島耕作」では、東日本大震災と原発事故のことがテーマでした。いつも社会の出来事と同時進行で書かれているのです。この「社長 島耕作」はファンの人も多く、影響力が大きいので、ここで書かれていることが、原子力発電所擁護と、否定説を両方あげているように見えながら、どちらかというと、原子力発電所擁護というニュアンスが感じられたので、このブログをかいてみました。ちょうど、今週発行の「人間学研究所通信第53号」にも私は「東日本大震災と原発危機、二酸化炭素温暖化主因説」というブログを書きましたので、その内容の紹介も兼ねて、問題点を書いてみることにします。

 「社長島耕作」では、テレビでのニュース番組を紹介しています。マンガでは経済連会長(経団連)の塚森(米倉)会長のコメントとして「原子力発電を止めると日本の産業はいままでどおりには立ちいかなくなります。原子力発電を廃止することには反対です」という。コメントが流されます。そして評論家によって、安全か繁栄かという二者択一の課題が出てきました、とニュースキャスターに言わせています。そして評論家が二派に分かれ、論議します。一つは、「命あってのものだねなので繁栄はいりません。安全をとります。」また「原発以外にいろいろなエネルギー源を組み合わせればいいではないか。」そして「ドイツなどの国は原発を抑制する方向に向かっているではないか。」とこのような意見です。

 それに対して、「今の日本は電力消費量を減らすとあらゆるところに支障が出る。国民がそれでもいいというならいいが、難しいでしょう」と。また「電力が不足するとエアコンが動かず熱中症で死ぬ人がたくさん出る」といいます。「原発以外のエネルギー源をとればいいというが、原発一基分100万KWを供給するには風力だと4000基が必要で風が無いとだめ、太陽光だと住宅190万軒必要、これには6兆円かかる。しかも夜間はだめ。水力は黒部ダム水系10個合わせても100万になりません。火力発電は石油が中東に集中し化石燃料の調達が困難で、CO2の排出量も大きく、一基作るのに10年以上かかります。原子力は一基3000億で済み安定供給で、やすい電気が得られます。」そして原発廃止したら生活水準を落とし電気代のコストも上がり物価も上昇する」と。そして「ドイツなどで原発を少なくした結果フランスから原発で作った電気を買っている。だから原発がなければやっていけない」というのです。いかがでしょうか、ニュアンスとしてどう見ても原発は必要だといっていませんか。このマンガを見た方は、危ないかもしれないけれどやっぱり原発は必要だと思わせられるように思います。

 しかしながら、原発擁護の御用学者や評論家ははいろいろうそを言ったり、物事の一面だけしか伝えていないのです。昨年の7月に出版された、広瀬 隆氏の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書735円)は二酸化炭素が地球温暖化を進めているという説をわかりやすく見事に打ち砕いています。また後半では原子力発電所が二酸化炭素を削減させるために必要だという考え方を徹底的にたたいています。日本における日本で特に大都会の気温が上昇しているのは、二酸化炭素の増大が原因ではなく、一つには都会の排熱によるヒートアイランド現象であり、もう一つは、原子力発電所で出している発電量の2倍もの膨大な熱を海に放出していることだというのです。大変有益な本ですので詳しくは、ぜひ直接お読みください。

 二酸化炭素が地球の温暖化を招き、その結果、地球の気温が上昇し危機的な状況になるという、ゴアの『不都合な真実』と、二酸化炭素温暖化説を広めたIPCC(機構変動に関する政府間パネル)はノーベル平和賞を受賞しました。しかし2009年に発覚した「クライメートゲート事件」で、イギリスの気候研究ユニットの交信が暴露され、「気温データのねつ造」というスキャンダルが発覚しました。このことは欧米では大きく報道されましたが、日本ではほとんど報道されず、多くの人は全く知りません。気候に関する日本の学界のシンポジウムでも否定されました。しかし、依然として「二酸化炭素地球温暖化説」は世界で大きな顔をしてまかり通っています。日本でも二酸化炭素を25%削減するために、「二酸化炭素を出さない?」原子力発電所を推進する根拠となっています。しかしながら、国際エネルギー機関(IEA)の資料による、2050年度における、二酸化炭素削減予想値では、原子力発電所をどんどん作ってもその寄与度は6%にすぎないのです。

 原子力発電所は一基3000億で作れ、100万KWを発電し、効率がよく安くできると言っています。しかし、それは、作った後の原子力発電所の廃棄やたまった放射性廃棄物の処理にかかる費用、また今度のような事故における補償など全く考えていません。今度の福島原発事故における原子炉の廃棄に膨大なお金がかかり、その補償が想像もできないほどの金額です。原子力発電所はほかの発電のように、簡単に止めることができません。そのために夜間余った電気を使ってもらうために、膨大なお金をかけて、オール電化を推進しました。暖房や、調理、温水などにはガスのほうがはるかに効率が良いのです。それなのに、遠い福島や新潟で発電し、送電のロスが発生し、ガスや石油で発電したものをまた熱に変えるという非効率的なことをやっています。政府や官僚や電気会社、学者、マスコミが(いわゆる原子力村)一体となって、原子力発電所を推進しています。大きな国の予算が注がれています。その利権を守るために躍起となっています。

 「社長島耕作」のマンガで、何々はだめといっていますが、一言も言われていないのが、天然ガスを使った蒸気タービンによる発電です。九州電力のコンバインドサイクル(熱を有効に利用していく)では13基で、230万キロワットを発電し熱効率49%、東京電力川崎発電所では59%の効率の良さです。東京電力でも電力不足を補うために蒸気タービンを買ったといいます。前の火力発電所は10年かかるといいますが、天然ガスによる蒸気タービン発電はそんなにかかりません。さらに良いのが天然ガスを使ってお湯と電気を同時につくるコージェネーレーションです。これは極めて効率がいいのです。送電ロスもありません。さらに大量生産しコストが下がれば、もっと効率が良い燃料電池です。天然ガスなどから水素を分離して電気と熱を出します。でもこれが各戸に普及すると電気会社がいらなくなります。でもこのようなことをマンガでも、少しも触れられていません。また広瀬氏によれば、電力需要は30パーセントを占める原子力を除いても残りの70%の火力と水力発電でいままで大体電力需要をまかなえる量があるといいます。今まで止まっていた火力発電所を再開するとか言っていますが。休んでいるものが多いのです。無理やり原子力を使わなくてもほかのさまざまな電力源を使えば大丈夫なのです。ところが、原子力発電が無ければ家庭用のエアコンなどが使えなくなり、熱中症で死者が出るなどと脅かします。昼時ピーク時の電気を使っているのは圧倒的に工場用の電気と冷暖房なのです。家庭用はわずかな量なのです。うそを言って、脅かして人々に原発やむなしと思わせるような発言は許しがいたものだとおもわれないでしょうか。

 東京電力も何が何でも電力需要を増やそうと、オール電化を進めてきました。電気あまり使えなくなったら、オール電化のひとたちは困ることでしょう。うちのような昔式のガスぶろを使っていれば、停電してもお風呂に入れます。共存共栄して熱源はむしろ効率のよいガスに、、電気はテレビやコンピューター関係は電気とすればいいのです。欲張って独占しようとして無理をしてこの有様です。みなさんはいかがお考えでしょうか。ぜひご意見を聞かせてください。

追記 

東京ガスにとっては、ガスの需要を伸ばすいいチャンスなのですが、東京ガスに遠慮というか、天然ガス輸入をめぐっての助け合いとかあるためでしょうか。あまり、原発を批判したりしないようにしているとかもれ聞きました。また、オール電化対抗の下請け会社の宣伝部隊の社員200名を、3月末で雇いどめしたと新聞にありました。東京ガスにとってはいいチャンスなのにね。原発を国策として推進する日本のお役所の意向に反すると後で嫌がらせでも受けるのではないかとか、考えてしまいます

 最後に弘兼氏が、どちらかというと原発擁護論に肩入れしているようにとられるのではなく、マンガの中で、原発擁護者のうそをかいていただけるとありがたいと思います。何しろ、とても大きな影響力を持っておられますので。

 5月18日 追記 

モーニング誌の今週号が今日発売されました。今週号の「社長島 耕作」では豊産(トヨタ、日産)、三井物産、そして島耕作のパナソニックのトップがきりたんぽの店でおしゃべりをするというのがありました。 ここでも豊産の副社長に、「18メートルの津波なんてほとんどすべての人が考えていない、仮に20メートルの防波堤を作っても21メートルの津波が来たら予測が甘かったと指摘される」そして続いてマスコミの世論調査ではだいたい半数以上が安全を強化したうえでの現状維持を支持している。即廃止を望む声は3割に満たない…少し意外でした」という言葉が続きます。「国民のほうもすぐ原発を止めると日本経済が大混乱に陥るというのはわかっているのです」  これを見てもあいかわらずどちらかというと原発擁護派なんだなーと思います。また原発がなくなると停電して大変なことになるとの宣伝がいきわたっているのだなと。原発はなくても大丈夫という考え方を宣伝する必要があります。

興味のある方は、「こういちの人間学」、5月18日付ブログ「田中 優氏の原発対策ピーク時業務用電力を上げればよい」をご覧ください。

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