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2011年6月21日 (火)

日本の子供にみられる身体の異変 正木健雄氏の話から

このテーマのサブタイトルは「学級崩壊」子供の「新しい荒れ」はなぜ起こるのか?というものです。今から11年ほど前の1999年10月1日にその当時は、日本体育大学大学院教授(現在は名誉教授)の正木健雄氏に、人間学研究所の第4回実用的人間学部会でお話ししていただいた内容の要約です。人間学ニュース(HUMANOLOGY)に掲載されました。10年以上前のお話ですが、現在正木氏が指摘された状態は進みこそすれあまり改善されていないように思えます。そこで改めてご紹介します。

 当時は多数のスライドにもとづいてお話ししていただきました。

 1974年ころから、子供の体がおかしいと言われ始めた。視力の低下は有機リン系の殺虫剤とテレビからの電磁波、さらに、86年ころからのTVゲームによると言われている。不登校の増加と視力の低下は比例します。さらに転んでも手をつけず歯を折る、子供の時からの肩こり、アレルギーの増加、自律神経失調、姿勢不良、虫歯や歯並びの悪さなどが起きており、それは1995年ころから特に悪くなっている。

 アレルギーは1991年には30%だったものが97年には、50%の子供に出ている。黄色4号などの食品添加物が、アトピー性皮膚炎の、大きな原因になっている。この事態に、厚生省は懸命に対策を立てているが、文部科学省は対策を立てていない。

 男子の肥満傾向と女子の痩せも共に増加して、両極化している。体格は、よくなっているが体力は落ちている。運動能力では、特に背筋力が落ちている。このままでは、子育てや介護ができなくなってしまう。体力維持には、体育の授業は大切であるが105時間から90時間に減らされようとしている。

 今、自律神経失調を訴える子供は、70から80%に及んでいる。特に体温調節の力が落ちていることが著しい。朝起きた時には35,5度、給食の時には37,4度になる。一日にこれだけ変わってしまうのはまるで変温動物のようである。体温調節能力は、生まれてから、2~3週間の間に、寒さを体験することによって生ずるが、病院で常に25度に保たれていると、体温調節能力が発達しない。

 体温が低く、交感神経が十分に働いていないと、ぼんやりして、学校へ行こうという気分になれない。また昼間の運動量が少ないと、なかなか寝付かれない。それで、朝から頭がさえている子は10%しかいないということになってしまう。パブロフが、4つの神経系のタイプに分類した場合、興奮も抑制も弱い子供が増えている。ギャングエイジに思い切り外で遊んで、興奮を強めたり、それを抑えたりすることを経験できなかったことによる。

 この状態では、抑えのきかない子は先生の授業を5分しか聞けないことになる。そういう子がクラスに半分もいれば授業が成り立たないわけである。また、女の子はおませだが、男の子は体力はあっても子供っぽく抑えの利かない傾向がある。環境ホルモンの影響があるのかもしれない。

 朝1時間目に、体育の授業をすると、授業が成り立つようである。また宇都宮の幼稚園では、朝、先生も混ざってじゃれあったり、取っ組み合いをして遊んで良い成果を上げている。哺乳動物は皆でじゃれあって、遊んで成長する。今子供たちに一番欠けていることである。

 今病気とまではいかないが、何かおかしいという子供が80%もいる。現状はほおっておいて自然に育つという状態ではない。身体の全面発達のために、大人は守りはたらきかけてやることが大切である。

 最後に学校の荒れの問題を、単に教育問題にだけ限定してとりくむのではなく、総合的多面的に取り組む必要を感じました。と書いてあります。

 現在はどうなのでしょうか、若干体力は改善したという新聞記事はみたように感じます。基本的な問題はますます厳しいようにも感じます。さらには福島原発事故により、子供たちがばらばらに避難し、放射能により校庭や公園で遊べないという事態も生じています。少子化はますますひどくなっています。これこそ政治の力で何とかしなければいけないと思います。

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