地球の気温に影響を与える要素を順に 二酸化炭素わずか 丸山茂徳氏により
暗くみにくい写真で申し訳ありません。詳しくはぜひ直接本をお読みください。
NHKのコズミック・フロントでの「迫りくる太陽の異変」に関して私が書いたブログが、いろいろ話題となり、ほめていただくのと、非難の言葉とがコメントとしてきました。そこで私がいろいろ読んだ中で、大きな影響を受けた丸山茂徳氏の本『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている』 (2008年8月 宝島新書)の中で、地球の気温に影響を与える要素について、影響の大きい順に書いてあるものを紹介して補足としたいと思います。また、広瀬 隆氏の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(2010年 集英社新書)も詳しくかかれていますので、参考にしてください。
丸山茂徳氏は東京工大大学院教授をしており、地質学者で専攻は地球惑星科学です。研究成果により紫綬褒章も受章した優れた科学者です。東京工業大学では、惑星科学や物性物理学などの専門家が集まり、理学研究流動機構を新設し気候変動原理の解明と21世紀の気候予測を目指して過去二年間研究を進めてきました。
2008年5月25日~29日に日本地球惑星科学連合で「地球温暖化の真相」と題するシンポジウムが開催された。この学会は地球に関する科学者共同体の47(現在は48)の学会が主催する日本国内最大の学会です。そこで、地球科学者や物理学者、天文学者たちが「二酸化炭素地球温暖化説」批判してたくさんの資料を示したのです。参加者にアンケートを取ったところ、「IPCCがいうように21世紀に一方的な温暖化が進む」という考え方の人は1割にしかならなかったといいます。むしろ多くの学者が、寒冷化による被害を心配していました。しかしこのことは意図的にマスメディアで報道されず多くの人は知りません。
理学研究流動機構の気候予測では、温室効果ガスによる温暖化だけでなく、地球の気温に影響を与えられると考えられる様々な要素を盛り込んでいる。その要素とは影響の大きい順番に列挙すると
1、太陽の活動度
2、地球磁場
3、火山の噴火
4、ミランコビッチのの周期 (サイクル)
5、温室効果ガス
の5つである、(同書p42)としています。
1、太陽の活動
11年周期(小周期)で強弱を繰り返しています。またそのグラフを見ると55周年の大周期ももあります。この本が書かれた2008年では大周期のピークが過ぎて太陽の活動が徐々に弱まろうとしていることが予想される。2008年の当時では11年の周期では最低期にいる。今後は活発になって行くのではと予測している。ところが、この前のNHKの番組では活発にならず停滞している(太陽の異変)ということで問題にしているわけです。太陽活動が弱まれば、太陽が受ける熱エネルギーが減少する(この前のNHKの番組では光の量の変化はほとんど影響がないといっていました) 。また太陽風が弱まれば地球に降り注ぐ宇宙線が強くなり雲量は増加して寒冷化する。太陽光の反射率が高まり地球は寒冷化する。
2、地磁気の影響
1600年以後地球の地磁気は400年間で16%減少している。地磁気が弱くなると宇宙線のは増加し地球を寒冷化させることになる地磁気が3分の一になれば宇宙線の量は10倍になるという説がある。地球では過去極端に宇宙線が増大し赤道まで氷におおわれたという説がある。またその宇宙線が生物の突然変異を高めたという説もある。NHKの番組では太陽の磁場が地球まで大きく影響するといっていました。
3、地球を寒冷化させる火山噴火
1991年におこったピナツボ火山は噴煙が太陽熱をさえぎり2年間地球の気温を平均0,5度下げた そのほか、大噴火のたびに世界的な気温低下が起きています。
4、ミランコビッチサイクル
地球軌道が楕円であるために太陽に近づくか遠ざかるかで気温に影響するという考え方 これは10万年サイクルで起きる これによれば地球の寒冷化がいつ始まってもおかしくない時期にあるといいます。この寒冷夏が始まると北半球の中緯度で7度の温度低下が起きる可能性がある。
5、温室効果ガス
温室効果ガスもいろいろあります。メタンガスやフロンガス、水蒸気も影響します。その中で、問題とされる二酸化炭素は1ppm高まってようやく0,004度C気温を上昇させることしかできない。影響力は極めて低いのです。
この書物では温暖化よりも「地球寒冷化」の方がはるかに恐ろしいといっています。またいろいろなニュースで、温暖化のことについてはよくニュースとなるが、厳しい寒波についてはニュースにしない傾向があるということ。2011年のシベリア寒気団は大変強かったのです。
『二酸化炭素温暖化説の崩壊』で広瀬氏は地球の温暖化を示す気温上昇を測定する都会がヒートアイランド現象で温度が上がっておりその気温の上昇を測定しているとすれば、温暖化の表れとは言えないといっています。いわゆる田舎ではあまり上昇していないと。また原子力発電所でおこす排熱も気温上昇に大きな影響があるともいっています。
二酸化炭素地球温暖化説を広めたノーベル平和賞を受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の説が正しいのか、丸山氏らのグループが 主張する予測が正しいかは、この数年でわかってくることでしょう。
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コメント
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12月5日付でコメントを書かれている名無しさんは、いままで、私のブログを非難していた方と同じ方なのでしょうか。
私は高塚光氏の超ヒーリングのDVDに対しての批判を書きました。同じ気功でも自分で鍛錬する内気功はいろいろな有益な効果があります。ところがDVDを見ただけで治るとかいう、いわゆる外気功については心理的なものであるから、人によって効いたり効かなかったりする。それも超ヒーリングとという超能力まがいの表現をすることはおかしいと批判しました。私はやってみたけれど効かなかったと書きました。
ただ原因が心理的なものであるとき暗示などの心理的作用で治る人もいるのは確かです。
プラシーボは心理的な作用で治るものですから、そういう意味で、プラシーボ程度は効くという表現はしました。だからといって外気功が科学的な根拠をもっているわけではありませんし、正式な医療として認められていません
私がプラシーボ程度は効くからといって外気功を擁護しているわけではありません。ただ外気功の効果で治った人が術者にお金を支払うのは医療とは全く別の次元です。ただ誤解を招くような表現であったと反省しています。
私のブログを科学的にレベルが低いということで、公民館の講師程度だと前に言っていた方と同じかもしれませんが前から言うように私はそのレベルです。でもこんなブログ読むなとおっしゃいますが、私のブログを読んでいただいている方は、残念ながらどんどん増えているのです。
投稿: こういち | 2011年12月 5日 (月) 13時45分
温暖化について知りたい片がいらっしゃるようなので、最新の知見を見るといいと思います。このブログが真っ向から否定されてしまっていますが、事実と向き合うのも大人に必要でしょう。
http://www.nature.com/news/three-quarters-of-climate-change-is-man-made-1.9538
いずれにせよ、医学的なウソをばらまく疑似科学ブログは腹立たしいかぎり。
投稿: | 2011年12月 5日 (月) 12時40分
他の記事も見てみました。ここはかなり科学的にレベルがひどいブログですね。
気功はプラセボ効果程度はあるから効果がないわけではない、などと書いてあるのを見てあきれ果てました。
医学では、プラセボと比較して、効果があるかどうかを判定するのです。
プラセボと変わらないのなら、それは効果ゼロであり、それでお金を受け取ったら詐欺罪になります。
ブログ閲覧の方々、くれぐれもご注意ください。
投稿: | 2011年12月 5日 (月) 12時04分
未来のことなので全て「推論」です。当たり前。
医学も、経済学も、みんな推論。
ところで、質問なら、こんなところで聞いてもムダです。
「気候変動千夜一夜」のブログとか、まともな方が運営されているブログ等へどうぞ。
投稿: | 2011年12月 5日 (月) 11時45分
前のコメントの資料読んだら、
「寒冷化はもし起これば確かに人類にとって重大な問題である。しかし、今後約百年の間に起こる可能性は温暖化に比べてずっと低いと考えられている。」
との温暖化支持の人の「反論」
温暖化で世の中の経済が動いている割に、まだ「推論」の域を出てないのね。しかも、もしかしたら100年以内に「寒冷化」するかもしれないとの可能性を「温暖化支持」の人が自ら反論の資料の中で述べている。
つまり、温暖化するかもしれないし、しないかもしれないってこと?
投稿: | 2011年12月 5日 (月) 03時38分
http://uk.ibtimes.com/articles/163899/20110616/mini-ice-age-sunspot-cycle-global-warming-climate-deniers-won-t-counteract-rising-global-temperature.htm
先日の太陽活動の件の最新ニュースです。
研究者によると、「CO2による温暖化で2度上がるはずのところが、太陽活動の低下が来れば1.7度におさまる」ということだそうです。
しかも、太陽活動低下はまだ「可能性」の段階です。
投稿: kyouju | 2011年6月17日 (金) 17時17分
私が専門誌を読んでいないとか、英文を読んでいないとか、広瀬氏が専門の科学者ではないとか、いってこのような話をかく権利がないように書いていますが、何も専門の科学者でなくとも、私のような単なる民間人が自分の知る限りの情報の中で感想を述べてもいいのではないでしょうか。私を非難する方はまたどれほどの専門の科学者なのでしょうか。 そんなことを言っていては、ブログに意見をかく人はほんのわずかしかかけないということになるのではないですか。単なる非難ではなくじっくり意見を交わすことが必要だと思います。
科学の分野ではいろいろな論議を尽くしていくのが正しいことです。少なくとも現在は二酸化炭素説が圧倒的に広まっていますが、すくなくとも、あの提示されて批判文書でもアンケートの取り方がおかしいとか公表しないと言ったのに公表したとか書いてありますが、かなりの科学者が地球温暖化説に批判的な人もいるのだということは変わらないと思います。
投稿: こういち | 2011年6月17日 (金) 17時12分
原発推進派の根拠の一つである、二酸化炭素地球温暖化説を批判することで、原発推進派を批判したいと思いました。それから私を情報弱者と批判するコメントについてですが、二酸化炭素地球温暖化説にもとづいて、丸山氏らの考えを批判する論文を示してもらいました。じっくり見てみます。上記シンポジウムでのアンケートの取り方について、おかしいなどというのはわかりますが。かといって、参加者が二酸化炭素説を支持し、一方的に気温が上がるといっていないことはわかります。
投稿: こういち | 2011年6月17日 (金) 16時57分
地球温暖化の犯人探しの前にリスクの大きい原子力発電を再検討しよう 福島の事故以後世界の潮流は 原発を廃止 休止中の原発の再稼働中止 新設計画見直しと 厳しい見方が広がっています 日本では原発推進派による 経済界 産業界 政界が 学者 マスコミを巻き込んで反対派を抑えこむ一大勢力を形成 施設地域住民に絶対安全を信じ込ませてきた しかも 不安感を抑えるために 軽微な事故や不都合な事を隠蔽する体質が蔓延してしまった 原発事故で少しずつ明らかになってきたように 原発は必ずしも社会に有益な発電方法では無いと云う事 再生可能エネルギーを模索すべきだと云う事を気づき始めた日本では 今までのように原発推進は出来なくなった 地球温暖化をストップさせるために原発を推進するのではなく 負の遺産を未来に遺さないために原発を止めるべきと思います。
投稿: O.I | 2011年6月16日 (木) 00時36分
ここに全部書いてあるんだよ、情報弱者さん
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/pages/236/all.pdf
これだけコメントされても、まだ専門誌を参照することもなく、本屋に売ってる本(=理系では資料として認められない)なんぞを参照しているとおり、知的水準が低い。ブログ読者の方で優秀な方は、もうわかったでしょう。時間のムダだからこんなブログ見ない(コメントもムダ。最後。)
1.丸山氏は”朝生”で専門家に「その図おかしい」と図(データ)の改竄を指摘されて反論できなかった。(動画を探してみてごらん)
2.広瀬にいたっては科学者でさえない。本は間違いだらけということがアマゾンのレビューでもとっくに多数指摘されている。
英語読めない方は、残念ながら、科学を論じるのは不可能。この人と一緒に、ウソ書いた本に騙されて失笑されて終わり。
【完】
投稿: | 2011年6月15日 (水) 21時02分