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2011年7月20日 (水)

死者急増 夜間熱中症を防ぐ たけしの家庭の医学から(329修正)

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7月19日の「たけしの家庭の医学」で、「夜間熱中症」についての話がありました。なかなか参考になる話なので、書いてみることにしました。

 今年の熱中症の死者は極めて多いそうで、昨年高温のために患者数、死者数が大はばに上がったのが、今年はさらに福島原発事故による節電ムードにより、6月1日~7月10日の間に熱中症で搬送された人は12973人で前年の3倍で、今年は昨年の死者数1718人を大幅に上回りそうだということです。この数字はたけしの番組ではなく、消防庁の資料です。熱中症にかかる人の48%が65歳以上の高齢者です。

 私のブログにも書きましたが、節電は昼間の数時間だけでいいのに、原発を維持したいがために、過剰に節電ムードを高め、そのために、エアコンをつけないで、熱中症で死んだり、街灯をつけないために、交通事故で死者が出たりしているのは、恐るべき犯罪行為だといえましょう。夜も駅のエスカレーター止めたままなんて言うのもありますが、私のような膝の痛い人間には苦痛です。

 熱中症は、体内に水分と塩分(ナトリウム)が減少しそれによって、体内に異常が起きて、最悪の場合死に至るという恐ろしい病気です。

さて番組の話しに戻ります。熱中症の死者は圧倒的に夜が多く、都内の死者では95、8%をしめます。

 夜間熱中症が多い理由

 1、マンションなどコンクリートの建物で、西日が壁に当たるところで、なおかつ屋上の下の寝室が、夜間も、壁から熱を出し続けて、部屋が高温になることです。

 2、熱中症になりやすい人 その1

 暑さを感じにくい人を調べるために 番組では足の裏に温度センサーをおき、だんだん温度を上げていき、何度で温度の変化を感じたかを調べます。3~4度以上でわかる人は、感度の低い人になります。高齢化によるものと、糖尿病などにより感度が低くなることがあります。

 3、熱中症になりやすい人 その2

 夜寝てから、おしっこに行くことが多い人と、汗をかくことが多い人を比べます。汗をかけばそれにより体温が下がります。おしっこにより水分が出てしまう人は、熱中症にかかりやすくなります。

 夜寝ると、脳の視床下部からおしっこの製造を止める、バゾプレミンというホルモンが出ますが、加齢により、その分泌量が減ります。年をとるとトイレに行く回数が多くなるのはこの理由です。私も寝てから2~3回はトイレで目が覚めます。

 年をとると、トイレに起きるのが嫌で、食事後水を飲まないという高齢者が多いです。私の父親がそうでした。体内の水分が減少すると、熱中症だけでなく、血液が濃くなり、脳梗塞などが起きやすくなることを知っていましたので、私は前から枕元にコップに水を入れておき、トイレに起きた時には水を飲みます。夜一回起きる人はコップ半分くらいでいいそうです。朝起きた時にも、すぐ水を飲むのがいいそうです。脳梗塞や心筋梗塞は朝方起きやすいそうで、朝のいのち水とも言われます。

 いずれにしても、朝起きてきたら、おじいちゃんおばあちゃんが起きてこなくて、熱中症で死んでいたというのは困りますので、家族が、気をつけなければなりません。なによりも、節電は夜間しなくてもいいんだということを世の中に徹底させなければなりません。私の部屋も風の通りが悪く、エアコンがないと30度以上になってしまいます。27度に設定して、寝ることにしています。温度下がれば、エアコンはとまりますから、電気代はそんなにかかりません。

 お年寄りは(私も年寄のくちですが戦前の教育を受けた人)、おかみのいうことに忠実です。ただでさえ、エアコンなんていいらないといっているのですから、節電と世がいえば余計そうなります。でもそれでとても多かった昨年の三倍も死者が出たとしたら、改めてそれは殺人行為ではありませんか。

 老夫婦以外に家族がいれば、気を付けて上げればいいのですが、老人だけの世帯が多くなってきています。節電は昼だけでいいので夜は、熱中症を防ぐためにエアコンをつけて、熱中症にならないようにしましょうと、もっと政府でも宣伝する必要があります。

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