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2011年11月16日 (水)

山東省旅行 (3) 日本との違い高速道路を無灯火バイク、 トイレに等級

山東省旅行で感じたことをいろいろ書いてみます。

(1)貧富の差が激しい 急激な人口移動

 今回の旅行では、延々とバスに乗っている時間が多かったわけですが、バスに乗っている時間の長さは、外の景色を眺める時間が多いということになります。これは、山東省にかぎらず、中国どこでもそうですが、貧富の差が激しいということです。

 中国の地方を、走っていると、目につくのが、長屋式の商店です。間口が狭い店舗の上に住居がある形です。夕方走ると、店の中は裸電球がちらほらという感じで、とても暗くて、はたして商売やっているのかどうかという感じです。もう完全に商売をやめて、空家になっている店もとても多いのです。このところの中国の急激な経済成長で、都市部では依然として、超高層ビルの住宅が作られています。地方の細々と農業や商店をやっているのでは生計が成り立たず、都市労働者の必要な都市部に急激に人々が移行しているということです。しかし、都市に移った労働者は低賃金で労働はきつく、子供たちは、公立の学校に入れてもらえず、彼らだけのちいさな学校でほそぼそと、教育をうけ、でも中学はないので、中学になると、祖父母などののこる田舎に戻らなければならないなど言う現実があるそうです。

 都市部のマンションは以前の倍近くに値上がりし、とても庶民には手が出ない高さになっています。ところが中国では、結婚する条件として、男性が持ち家(マンション)をもっていること、というのがあって、一人っ子の息子のために両親が必死で、家をもたせようとするらしいです。バスの中での旅行社のガイドさんは、日本に来て稼いで、早めにマンションを買っておいてよかったと、かならず言います。

(2)中国に多いオート三輪車

 日本では絶滅した、オート三輪が中国にはまだ多いということです。一つは自動車としてのオート三輪車で、日本でも昔走っていたものです。かなりの量、走っていましたが、新車はみませんでしたので、日本ならとっくに廃車にする車を乗り続けているのだとわかります。もう一つは、50CCのバイクにリヤカーをつけたような三輪車?です。そこにほろをつけたりいろいろな形があります。田舎のほうでは、その車は大活躍で、4車線の高速道路などでもトコトコ走っています。幹線道路の道端でその車を止めて。野菜や果物を売っています。まだ新しいものすごく小さい乗用三輪車も見ました。写真撮れなくて残念でした。

(3)無灯火、ノーヘルメットでバイクや自転車が走る 事故現場も

 高速道路料金をとる、幹線道路でも、日本のように、一般道路と遮断されていません。ですから、その道路に、自転車やバイクが走っています。夜になっても、その自転車やバイクはライトをつけません、というか自転車にはライトがないのです。高速道路には道路灯がついていないところも多く、そこを、無灯火のバイクや自転車に子供を乗せた、お母さんが走っていたりします。日本では考えられないことですが。車がやたらと多いのと、車優先で、歩行者も信号関係なくわたってというのを、皆さんもご存じでしょう。さぞ、事故も多いことだと思います。途中車が渋滞しているなと思ったら、事故で、車が二台、道路からおちて畑に突っ込んでいました。

(4)はでな中国の結婚式

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 旅行の途中で、昼間、音だけの花火の音を何度か聞きました。それは、結婚式で花火を上げるそうです。初めての結婚では11時28分とか最後が8のつく時間に打ち上げ、再婚は午後に打ち上げるのだそうです。中国では結婚写真を大事にして、式場でとるのだけでなく、有名な公園などでも写真を撮ります。それで青島の有名な公園では何組もカップルがいることになります。結婚するには年齢制限とかがあり、国の許可証が必要だそうで、吉日を抑えるのが大変だそうです。そのいい日を抑えておいて人に売る商売があるそうです。いずれにしても結婚式は大掛かりで、お金もずいぶんかかりそうです。

(5)蓬莱と観光地のレジャーランド化

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 なかなか面白かった観光地は、一つには煙台市から1時間かけていく蓬莱でした。蓬莱には、蓬莱水城(倭寇城)があり、倭寇に備えた現存するもっとも完全な水軍基地です。城壁があり、そこに大砲がたくさん置かれています。その頂上部分に蓬莱閣があります。古来から「仙境」とよばれ、秦の始皇帝が仙人と不死の薬を求めてきたという、古来からの建築群が残されています。なかなか面白いところで今まで、日本のパックツアーでは行かなかったところです。

そういう歴史的なものに加えて周辺に真新しい、レジャーランドのような中国の建物を再現した新しい施設がたくさん作られていて、日本ではそういう新しいものにあまり人は入らないのになーと思いました。

(6) 濰坊(いぼう)の楊家 大観園

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 濰坊市は人口845万人の大都市で、707万人の青島市より人口が多く、宿泊した国際金融大酒店は30階建ての新しいホテルで周りにも高層ビルが立ち並ぶ大都会です。今までこういう名前の大阪府と同じくらいな都市があるなど全く知りませんでした。ちなみに、大阪市の人口は267万人で、大阪府がほぼ同じ886万人です。

 大観園は楊家埠の民間芸術を展示しているもので、広大な敷地にいろいろな施設があります。楊家の財力の大きさに驚かされます。それぞれの建物の中にいろいろな民間芸術が展示されていて、じっくり回ったら面白いなというところです。その一つの凧の博物館があり、昔からの凧の展示と、自分で凧作りを体験するというものです。本来三日目に回るものを二日目に見たために、夜遅くなり、真っ暗になってしまいました。せっかく作った凧は残念ながら大きくてバックに入れられず、もってこれませんでした。

(7)曲阜 三孔

 今度の旅行の主要観光地です。三孔は、孔子を奉る孔子廟、孔子一族の孔府、孔家歴代の墓所である孔林を言います。今回の旅行では唯一の世界遺産です。宿泊した闕里賓舎は、有名な由緒ある二階建てのホテルです。孔子廟に隣接しているので、ホテルから出てホテルに戻ります。もともと腰と膝が痛くなっていた私は雨もかなり降っていたこともあり、孔子廟だけ見て、もう一人の人と一緒にホテルに戻りました。

 孔子廟はともかく大変広く、次々と歴代の権力者の寄進した門をくぐっていきます。いろいろな石碑を亀に似た龍の子供の贔屓(引き)が背をっていて、水出しのためのかざり龍の子「チシュウ」の写真も撮りました。その写真は私の別のブログにのせました。

(8)美しい青島 等級のあるトイレ

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 旅行最終日はもう一つの目玉の青島観光です。青島の公園を歩いていたら、パックの日本人観光客に声をかけられました。三泊四日で、青島周辺だけの旅行だそうでした。この周辺はもう少しゆっくり回ったほうが良いなと思いました。ともかく有名な海水浴場であり昔から有名な別荘ちであり、きれいな街でした。旧市街は赤い屋根をした洋館が立ち並び、新市街には高層ビルが並びよい対照をなしていました。朝市も大変面白く、改めて訪れてきたいところです。あと青島ビールの工場見学にも行ってきました。

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 あとは、トイレの話です。最近はよくなってきましたが、中国の古いトイレの汚さには閉口します。この写真は、青島の青島迎賓館(旧ドイツ総督府あと)のトイレできれいなのでとりました。日本と違うのは、いわゆるきんかくしと呼ばれるものがないこと、後ろ向きでなく前向きであることです。公衆トイレにもホテルと同じ等級があり、三つ星で、まあまあというところです。入口に星が付いています。きれいなところは有料です。いなかの古いトイレはドアがなかったり、中間しかなく鍵をしめることができないというのが特徴です。

9) 済南市のバク突泉

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 今回の旅行で最も美しかったのは、済南市のバク突泉とその公園です。泰山に降った雨が伏流水となり、勢いよく泉となって湧き出しています。強い時は1mも上がることがあるそうです。そこだけでなくいろいろなところから湧き出し、柳の木やその時には菊の花がかざられ、すばらしい景色でした。

★疲れましたがいろいろ新しい経験もあり楽しい旅でした。案内の尹さんもよく、楽しいメンバーで、楽しい旅行でした。

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コメント

中山様

 あらためて佐竹幸一と申します。先日の山東省旅行ではお世話になりました。私はブログに書くために写真や記録をとっています。写真も80枚ぐらいとったのですが。一部しか掲載できませんでした。途中で、腰が痛くなり、一部断念したところもありますが、いろいろと新しい体験もあってとても楽しい旅でした。
 これを機会に私もいろいろブログを書いているので読んでいただければ幸いです。また、メールが戻ってきたとのことですが、
 pcr92240@nifty.com でしたら通ずると思います。今後ともよろしくお願いいたします。

こんにちは。ツアーでご一緒だった一人参加の中山です。山東省で検索していたら偶然貴殿のブログにヒットした次第です。
私は街歩きが好きで、今回の旅行でもあちらこちら出歩きましたが、写真や記録はとっていません。ですから、このブログは私にとっても貴重な記念になります。
改めまして、楽しい旅行ができたことを感謝します。
また、ブログ拝見いたします。(メールのほうに送ったのですが、拒否だったので、こちらに送りました)

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