原発問題で、電気会社変えてみたら エネットなど 東電電気代値上げ城南信用金庫追加版
こういちが会長を務める、株式会社サタケの電気代を支払っている
(株)エネットの請求書です。自動引き落としなので、面倒がありません。
東京ガスが代理店になっています。関西地区なら大阪ガスが代理店になります。
3月11日の大震災における原発問題は一向に収束するどころか、牛から放射線が検出されて出荷停止になる範囲は広がり、今は米どころ東北地方の新米から放射線が検出されるのではないかと心配されています。すでに昨年のお米を大量に買い込んでいる人がいるそうです。
新聞によって、原発に対しての一般紙の報道は明確に分かれてきました。日経、産経、読売は相変わらず、原発擁護であり、毎日新聞、朝日新聞,東京新聞は原発否定の方向です。今日ももう一つのブログに書きますが、日経新聞の文化欄には吉本隆明氏が原発はけた違いにコストが安いとか、科学に後戻りはないとか、完璧な安全装置をつけて使えば良いとか書いています。しかし世論は圧倒的に原発反対の方向に向かっています。しかしなかなかみんなが参加しやすいデモもないしどうしたらいいかと思っている方も多いと思います。
そこで、原発を引き続き維持しようとする電気会社に抗議するいい方法をお教えします。それは、電気を東京電力から買わないということです。「えっ、そんなことができるんですか」と思われるでしょう。もちろん全部の家庭でできるわけではありません。でも、電気会社に腹が立って、抗議する気持ちと、さらに電気代が安くなるとしたら、いかがでしょうか。
実は私の住んでいるビルは5階建ての小さいビルでエレベーターもない小さいなビルです。でも10年ほど前からずっと電気代は東京ガスにはらっていません。私が社長をしていた会社はエネスタという東京ガスの代理店です。2003年3月に、エネルギー販売の自由化政策により、電気会社はガスを、ガス会社は電気を売ってもいいことになりました。サッチャー行革で、イギリスはそれを徹底的に行い、お互いに3から4割を相互乗り入れしているそうです。日本では、まだ6000ボルト以上の高圧電気に限定されています。しかし、屋上に高圧用の変圧器(キュービクル)のあるところはすべて該当します。ですから、うちのように小さいビルでも東京電力以外から買えるのです。面倒なことはなく電気使用量を電波で送る装置をつけるだけで、あとは全く変わりません。請求書が変わるだけです。
今うちが買っている電気会社は「エネット」(Ennet)といいます。2000年7月に、NTTの子会社と、東京ガス、大阪ガスの合弁会社として成立しました。ホームページによれば、発電能力は300万KW以上で、原発3基分の発電量を持っています。主要電力会社以外では最大で、半分のシェアを占めているそうです。ほとんど日本全国で購入可能です。発電は天然ガスの高効率の発電で、極めてコストが安く済み、東京電力などより安くできるのです。東京電力などの送電線の使用料が高いため、あまり安くなりませんが、それでも2~3%は安くなります。大口の需要家はもっと安くなるでしょう。
すでに、中野サンプラザは電気はエネットから、ガスは東京電力から買っています。使用量が多いところでは費用もかなり節約になることでしょう。フェリス女学院もエネットから購入していると、ホームページには書いてありました。ただ東京ガスもさんざんオール電化で東京電力から圧力を受けてきたのに、あまり、東京電力を攻撃してはいけないということになっているそうです。財界からの圧力が大きいのでしょうか。ですから、エネットのような電気会社があり、東電以外からも電気が買えるなどとはあまり宣伝していません。
興味をお持ちの方はぜひ、ホームページを開いてみてください。また電気を売るばかりではなく自家発電の電気を買うという事業もやっています。ちなみに本社は港区の芝公園のところにあります。
送電網が電気会社から離れて、自由に電気を売り買いできるようになれば電気料金も大幅に下がることでしょう。また、原発が要らなくなります。
電話は0120-2233-79です。
追記
アメリカのテキサス州でしたでしょうか。家庭用の電気まで自由化され、各人が好きな電気会社で買えるそうです。自然エネルギーで発電している会社からは多少電気代が高くても買うそうです。日本も電気会社の地域独占をゆるしてはいけないのではないでしょうか。当面送電設備を別会社にするのが急がれます。
追記 2011年11月26日 毎日新聞朝刊で
「電力購入 東電離れ」という記事がありました。東京電力管内の386市区町村のうち60市区町村が東電以外の小売業者から電力を買い、新たに158市区町村が東電以外からの調達に切り替えることを検討している、ということが毎日新聞の調査で分かった、と報じています。
購入先はPPS(特定規模電気事業者)で、そこから導入した自治体では3~30%電気料金が低くなっているとのことです。ただ送電線をもたないためになかなか進展が難しく、送電施設の東京電力からの分離が実現することが望まれます。
追加版 2011年12月3日
12月3日の各紙に「城南信用金庫」が、来年1月から、東京電力から電気を買うことをやめ、PPS(特定規模電気業者)のエネットから購入することを決めたという記事がのりました。それに伴って、8月ごろに書いた、私のこのブログにもアクセスが多数入ってきました。
城南信用金庫の理事長は、原発をなくすためには、原子力発電に頼らなくてもいいように、他の電気会社から電気を購入したほうがいいのではないかということだそうです。それで、85の営業所のうち75か所でエネットから購入することにしたということです。
これに対して賛同する声は高く、なおかつ、年間2億円かかっていた電気代が5,5%安くなるというのです。1000万以上ですからバカになりません。この記事でこういう電気会社があるのだと、知った方も多いでしょう。
城南信用金庫にとっては、お店の評価も上がり、経費節減になるということで、すばらしいことです。その後もあまり誠意を見せない東京電力に不満を感じている方は、この際と言うことで、電気会社変えるところが増えるかもしれませんね。
2012年1月18日追加版です
一斉に各紙は17日、東京電力は4月から企業向け電気料金を平均で17%値上げすると発表した、と報じました。福島第一原発事故後の燃料費増で悪化した収支の改善のためで、年間約4000億円の収入増を見込むとなっています。東電西沢社長は家庭向けについてもできるだけ早く値上げを申請したいと訴えたといいます。企業向けは個別交渉で決まるので政府認可の対象外だといいます。企業は東電以外の電力会社に乗り換えたくとも新規参入業者は東電管内の6%程度。値上げを受け入れざるを得ない状況だと書いています。
東京電力に独占的にやらせていた悪弊がここに表れてきました。天然ガスの輸入が増えても今効率は原子力発電所よりコストが低いくらいなのです。ところが原子力発電所は、発電していなくても前と同じ膨大な人員が必要です。他の発電なら止めて人員を最低限にして引き揚げてしまえばいいのですが、原子力発電所はそうはいきません。チェルノブイリのように何十年とたっても多大な人員が要るのです。こういう結果を招いたのが東京電力の責任であるのに、安易に電気代に上乗せさせていいのでしょうか。いま使われないウラン燃料は山積みされています。原子力発電もう諦めて、ウランを売り払ったらいいのです。
ここで紹介したエネットは、効率のよい天然ガスでの発電で、原発よりむしろ低コストとなっています。ですから値上げしようなどとはなりません。ただ、東京電力が上がると、エネットも連動して値上げするのか、今確認中です。本来値上げする必要はないはずです。電話はとても混んでいて、つながらず今メールで問合わせ中です。結果はまたお知らせします。
★ 1月19日、エネットさんから電話が入りました。電気料金は、発電に使っている天然ガスの価格が上がった場合には、料金を上げるけれども、4月に、東京電力の業務用電気の値上げに連動してあげるということはないそうです。今もすでに5%安いので、4月以降にはさらに価格の差が出ることでしょう。原発使わなくても、このように安い料金にできるのです。
東電の値上げ発表から、エネットさんに問い合わせが、かなり増えているそうです。エネットさんには、頑張ってどんどん効率のよい発電所作ってもらいたいものです。
政府は、原子力発電所の稼働期限を40年と発表してから、すぐにアメリカなみにさらに20年延長して最大60年稼働できるなどと発表しました。日本のように地震津波などの災害が多く、古い型の原子力発電所も多いのに、最大60年とは、驚きです。私たちの身の回りに60年間も使う機械がはたしてあるでしょうか。恐ろしい事故が起きそうです。
昨年12月に早々に終息宣言をし、ひんしゅくをかい、その後も、放射能をもった石材から作られた建物などから放射能が検出されて、大問題になっていますが。なんとか原発を維持しようとする政府並びに原子力村の連中には、あきれ返るばかりです。
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2012/03/post-ffe5.html
4月3日追記
東京電力では4月1日から、業務用電気を値上げしました。17%という高い金額で、業務用で多くの電気を使っているところには大きな痛手です。東京電力では値上げに応じないところには送電中止をするとか脅しているようです。これだけの事故を起こしているのに反省するどころか、「値上げする当然の権利をもっている」と言い放つ有様です。うちはエネットから買っているので、値上げ通告は来ませんが、通知を受けたところは大いに、頭に来ているところだと思います。このブログもだいぶ反響を呼びましたが、何軒かのかたがエネットなどに申し込んだ方がおられたかもしれません。今は、申し込みが多すぎて、発電能力以上なのでお断りしているようです。
2015年5月26日追記
2016年4月より、家庭用の電気も、自由に販売会社を選べるようになります。東京ガスライフバルに努めている息子から、準備をしておいてと、連絡が入りました。今は、業務用の電気を入れている,サタケビルだけが,エネットからの電気の購入で,第2サタケビルも、第3サタケビルも、借りているマンションも東京電力です。来年からそれもすべてエネットから買うことができます。電気代が安くなるだけでなく、原発を再稼働しようとする東京電力との縁が切れるのが素晴らしいことです。東京電力も「ポンタ」のカードなどにより電気代を少し値引くようですが。逆にガスを東京電力でも売っていますが、アフターサービスを家庭用で行うのは難しいでしょう。詳しい情報はまたお伝えします。
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本当に知りたいことが多く書いてあって参考になりました。エネットに興味はありましたが、もうちょっと具体的に知りたいと思っていたことをまとめて下さって。ありがとうございます。実際にエネットにお世話になれそうにないのは残念ですが、エネットの知名度upのためにできることをしてみました。選択肢が増えることが、健全だと思います。
投稿: 柿ぴぃ | 2012年1月23日 (月) 00時32分
こちらの記事は本当に参考になりました。
電気代が安くなるのであれば、ビルや工場などで導入すれば、経費が下がって利益が増えますよね。
しかも、地域独占も崩れてくる。
そう考えるとまずは、見積依頼ですよね。もっとこのエネットが広まればいいなと思います。エネットのHPリンクを調べましたので書いておきます
http://www.ennet.co.jp/buy/index.html
世の中の役に立つ素晴らしい記事有り難うございました。
投稿: 稲田 | 2011年12月25日 (日) 11時34分
国立市なら、おそらくエネットではないかと思われます。難点は事業用の電気だけで、家庭用には適用にならないことです。アメリカやイギリスでは家庭用まで自由化されていますが。
マスコミが東京電力以外からも電気が変えると言えないのは、まだ東京電力が怖いのです。それどころではなく、ライバルのはずの東京ガスと其の子会社のエネットも、あまり熱心ではないのです。
下請けで、東京ガスの資本がはいっている、ライフバルでもあまり東電を攻撃しないように言われているようです。天然ガス輸入などで、東京電力を怒らせたくないのだと思います。
投稿: こういち | 2011年11月 8日 (火) 13時18分
今の日本って腐ってます。(政治家たちだけど)東電の電気を使いたくないので何かいい方法を探していたらここにヒットしました。国立市とかが東電をやめて違う所から電気を買うようにしたと聞きました。同じ電力会社でしょうか?国内に東電に対する怒りが充満しているのになぜマスコミは他からも電気を購入できるって情報を流さないのでしょうか。理由はわかっているけれど怒り心頭。「えびすや」の食中毒の時みたいに徹底的にやれないのですね。本当に弱い者いじめのマスメディアです。
投稿: machami87 | 2011年11月 5日 (土) 12時38分