フォト
無料ブログはココログ

« 原発問題で、電気会社変えてみたら エネットなど 東電電気代値上げ城南信用金庫追加版 | トップページ | はやく家庭用電気も、電気会社を自由に選べるようにすべし 今大口は次々エネットなどへ »

2012年1月21日 (土)

「日本の戸建て住宅アメリカとの比較」 実用的人間学例会 江原正忠氏のお話し(385)

第39回、実用的人間学研究会例会は2012年1月19日(木)、人間学研究所で開催されました。例会では実用的人間学研究会の会員で、異業者交流会の二火会でもお世話になっている、建設会社(株)エバーの会長である江原正忠氏にお話しをしていただきました。例会の参加者は18名でなかなかの盛況でした。例会でお話しいただいた内容は、大変興味深いお話しがありましたので、皆さんにご紹介します。なお、例会のあと、新年会を兼ねた懇親会を「あうん」で行い、16名の方が参加されました。

1、初めに

1)昨年の戸建ての新築戸数は83万戸で、内2万戸は仮設住宅。多い時は186万戸であったが今後は年間60万から70万戸に減少するであろう。

2)1968年から空き家のほうが多くなった。空家率は 1980年10%、1990年12%、2008年13%と増え続けている。

3)欧米の新築と中古の占める割合 中古の率イギリス88%、アメリカ77%、フランス66%欧米は中古の家を手直しして売買するケースが多い。

2、アメリカと日本の違い 

① アメリカには大きな住宅メーカーが無く中小企業が多い。日本では積水ハウスなど大きなハウスメーカーがいくつもある。(日本では中小企業の建築会社は下請け化していく)

②アメリカでは、住宅ローンを組む時、建て主が建築資材を買う。それで建築会社が倒産しても資材は残る。しかし日本では倒産するとすべてなくなってしまう。アメリカの方式はとても合理的である。

③アメリカでは職人の組合(ユニオン)があり、技能レベルに応じてA,B,Cなどのランクがある。それにより時給のランクがちがう。日本ではそのような差をつけない。その結果日本では丁寧ないい仕事をするより、問題が起きない程度手を抜き早く仕事をする人のほうが評価される。日本では材料に応じて工賃も変化するということになりがち。職人の工賃は下がる傾向が強い。日本では本来別であるはずだが、材料の価格に応じて材料が安いと、労賃まで下げてしまう傾向がある。日本の建築技術は木の接合部分など精密に寸法を合わせるなどするが、アメリカはだいたい作ってメジなどで補修し塗装するなど大雑把な作りである事が多い。。

④アメリカでは戸建てでは木材を良く使う。屋根も木材でつくる。そのほうが火事の時には火が上に抜け、隣家に燃え移りにくいということだ。日本では木の屋根は許可されない。

⑤アメリカでは、木造の消防署があったり、ガードレールが木造であったりよく木を利用する。ツーバイフォー建築で、太い木を必要としないので15、~20年で利用できる材木になる。飛行機に乗ってもずっと植林された同じ木が続くようなことがある。いまの日本ではいい木があっても輸送コストがかかり高くて使えない。木が売れないので、間伐をしないため山が荒れてしまっている。昔は山林をもっていたら大金持だったが今はダメになっている。

⑥ アメリカや特にヨーロッパなどでは、家の形屋根の色など街並みをそろえて外観を良くするようにする。でも日本の場合は一部地域を除き全くばらばらである。

⑦ 欧米人は、仕事が早く終わり自由時間も多く、自分たちで家の修繕などをやってしまう。自分で家を作ってしまったりする。日本にくらべ地震が無く構造が簡単で済むから。材料も簡単に手に入る。

★佐竹のコメント :中国などで、レンガを積んだだけみたいなものの簡単な構造で何階までも作ってしまうが、こんなものでいいかと心配になります。日本では考えられないことです。

3、日本の住宅

① 縄文時代は 地面より掘り下げた竪穴式住居であった。縄文後期になると地球が温暖化して、海水面が高くなってきた。

②弥生式住居は、高床式住居 玄関より上に上がる。しかしこの立て方は一部東南アジアにあるだけで他には少ない。この方式は高温多湿の土地に向いている。

 ★佐竹のコメント 中国の雲南省から揚子江下流域や朝鮮南部そして日本の海岸地帯にかけて、断髪、文身(刺青)で水稲を栽培し、高床式住居に住んでいた人たちを、漢の時代には倭人とよんでいました。

 参考書:「古代朝鮮と倭族」鳥越憲三郎 1992年 中公新書

③ 日本の高温多湿には、日本の土壁がうまく水分の調節をし(畳もふくめ)合理的であった。家のもちが良い。しかし現在の日本では密閉しているので、結露問題対策が大変になっている。

 土壁を作る職人が関東以北ではいなくなっている。関西にはまだ職人がいる。

④日本の江戸時代ではよく大火が起こり、20から30年で燃えてしまうことが多かった。日本は壊しの文化。

⑤日本の住宅は、現在工場でかなり作ってから組み立てるとかになり価格は安くなっている。

⑥東日本大震災の後を見にいったが、最近の戸建て住宅は土台と、建物がしっかり結合されていて、津波に流されないで残っていた。中はひどい状態だが。

4、その他

 建築の寸法について

 ものによって寸法の基準が違う。メートル、フィート(インチ)、尺間など

① 微妙に違う大きさの基準 

 ベニヤ板  910×1820 トタン板  914×1829 コンパネ 900×1800 mm

② パイプはすべてインチ表示

  1インチ(2,54cm) 4分の3インチ 2分の1インチとかよんでいく

③丹下健三氏が設計した東京都庁は、従来の尺度を無視して、基本を400×800としたので、補修するときには、既製品は使えずすべてそのために新しく作らなければならないことになるので大変。

 その後の自由討論ではいろいろな話が討議されました。

« 原発問題で、電気会社変えてみたら エネットなど 東電電気代値上げ城南信用金庫追加版 | トップページ | はやく家庭用電気も、電気会社を自由に選べるようにすべし 今大口は次々エネットなどへ »

人間学研究所の例会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1246711/43821190

この記事へのトラックバック一覧です: 「日本の戸建て住宅アメリカとの比較」 実用的人間学例会 江原正忠氏のお話し(385):

« 原発問題で、電気会社変えてみたら エネットなど 東電電気代値上げ城南信用金庫追加版 | トップページ | はやく家庭用電気も、電気会社を自由に選べるようにすべし 今大口は次々エネットなどへ »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック