たけしのみんなの家庭の医学 老け顔の人は早死にする 老化を早めるAGE
2012年5月29日「たけしの みんなの家庭の医学」(テレビ朝日)を見ました。「老け顔の人は早死にする」、「早く老化させる犯人が判明した」という様な内容です。
老け顔のひと(皮膚が老化)している人は死亡率が高い
ある研究で、913組の双子の研究により、老け顔の人は、若い顔の人より1,9倍死亡率が高いと言う結果がわかったというのです。
市橋正光氏は顔の老化のポイントとして①目尻のしわ、②下まぶたのしわ、③法令線、④口元のたるみ、⑤顔全体が落ちる、と老けて見えるといいます。老化の状況を見るには①柔軟性年齢(体の柔らかさ、②血管年齢を見るとわかるといいます。実年齢と比べ、どうかということがわかるというのです。
老化の元はAGE
久留米大教授の山岸昌一氏は、血管や、骨の中にAGEという黒っぽい物質が老化に影響しているといいます。この物質が多くなると、皮膚の弾力性が失われ、しわやたるみの原因になるというのです。AGEは目、脳、肌、血管、骨に沈着して様々な障害を生み出します。そのAGEとは何かというと、タンパク質に糖分が結合してできるものだそうです。コラーゲン(皮膚を構成するたんぱく質で70%をしめる)にガムシロップ(糖分)を加えると、白い弾力のある、コラーゲンが固く茶色の物質(AGE)に変わります。
血管のコラーゲン(20%)に糖が結合すると、血管がもろくなり、いわゆる動脈硬化を起こし、それが脳梗塞や心筋梗塞を起こすもとになります。体内の老化を引き起こすAGEの増加は、①血糖値が高い、②AGEを多く含む食べ物をたくさん食べる、ことに引き起こされtるといいます。
AGEとは何か
いまいち、よくわからなかったので、WEBで調べてみました。
1912年に、LC Maillardが1912年に、アミノ酸と還元糖とを混ぜて加熱すると、褐色に色が変わることを発見しました。これをメイラード反応といいます。これが身体の中で起きた時、生体内糖化作用(glycation)と名づけました。
1960年代に、生体反応としてタンパク質糖化反応が、高血圧、認知症、動脈硬化、がんなどの様々な老化現象を引き起こすことがわかってきた。
コラーゲンをはじめとした、体内のたんぱく質が還元糖と結合すると様々な形の、AGEs「糖化最終物質」を生み出す。AGE化したタンパク質(AGEs)は老齢化することにより、分解性能が低下し蓄積するが、また老齢化そのものも引き起こす。
食べ物の調理法により、食物の中のAGEを減らすことができる
番組では、鶏肉の調理の場合、鳥も水炊きを①とすると、焼き鳥は6倍、からあげは10倍になるといいます。また卵はスクランブルエッグを1とすると、オムレツは3倍、目玉焼きは16倍に増えるといいます。またAGEの少ない食物は低い順に牛乳、野菜、炭水化物、魚、肉、脂肪の多い食物の順にしています。
空腹時血糖値ではなく、食事後の血糖値が重要 対策
ある主婦が、健康診断で血糖値は正常といわれたが、朝食に厚切りのトーストにバターをたっぷり塗って食べ、目玉焼き食べていた。それで、食後の血糖値がかなり高く、なかなか下がらない状態であったという。
対策としては
① 一日一食は意識的にAGEの少ない食事をする
② 野菜から食べる。食物繊維が糖分の吸収を抑える
③ 食べ終わった後10分はすぐに身体を動かす
と良いといいます。
見た感想について
見た目と身体の内部は比例するとは前から聞いていましたがその理由がわかります。
あと要は、身体の中で血糖値が高いと、様々な症状が出ますが、血糖値が高いと、いろいろな老化現象を引き起こすともいえます。対策も、食後の血糖値をあげないことが大切だということです。しかし、ここで、問題なのは、食後血糖値をあげるのはあくまでも、糖だけだということです。この番組の中で、脂肪の高いものやたんぱく質などが血糖値そしてAGEをあげると書いてありますが、実は影響の低いとされている炭水化物がもっとも血糖値をあげるのです。肉や脂肪は直接には血糖値をあげないのです。
今、糖質制限食が糖尿病対策としてしだいに、影響力を持ってきています。私のブログにも書きましたが、詳しくは、糖質制限食ネット・リボーン副理事長の大柳珠美さんのブログをご覧ください。
「10日間で3KG減!糖質オフでやせる!!」TJMOOK 大柳珠美 宝島社 などをごらんください。
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