「さよなら原発集会」(7月16日)に対する各新聞社の報道比較
2012年7月16日に、作家の大江健三郎さんらが呼びかけた「さよなら原発10万人集会」が渋谷区の代々木公園で開かれました。非道暑さの中で、全国で集まったひとは、主催者発表で17万人で、警視庁関係者でも、約7万5千人が集まりました。反原発を訴える集会としては過去最大となりました。また参加者にはインターネットなどで知った一般市民も多数参加しました。
野田首相がデモの音を大きな音だねと言ってひんしゅくをかった、7月1日にも首相官邸前で集会があったとき、参加者の数を主催者が15万人、警視庁で17000人、ニュースメディアでは2万から45000人と、大きな開きがありましたが、さすがに今回は警視庁でも7万5千人と発表し、原発反対運動の大きな高まりを感じさせました。
さて、この集会を各紙がどのように報じているかを比較してみました。
まず、7月17日の朝刊各紙の一面トップを比較してみます。
朝日新聞 ウナギ取引規制検討 読売新聞 志賀原発直下に活断層か 毎日新聞 正恩氏の最側近解任 日経新聞 イラク融資26年ぶり 産経新聞 尖閣は琉球 東京新聞 さよなら原発17万人集う 新聞赤旗 原発なくせ17万人 聖教新聞 楽しく創価ファミリー大会
左側が読売、毎日、右側が日経、産経、各新聞の記事です。
左が朝日新聞 右が東京新聞です。
さて、実際の掲載がどの程度であつたかの比較をしてみます。
極めて少ないほうから
日経新聞 社会面31面 19行写真なし 分離していて、探すのが大変でした。
産経新聞 社会面20面 20行写真なし 中間のページで目立ちません
まあ普通という感じが
読売新聞 社会面36面 64行 途中のページで目立ちません、写真あり
朝日新聞 社会面39面 3段 3面最後の面で目立つ カラー写真あり
かなり多いもの
毎日新聞 1面 34行 トップに並んでいます。カラー写真あり ・ 社会面29面 6段 写真あり 3面最後のページで目立ちます
東京新聞 1面 トップ 大きくて目立ちます。カラー写真あり ・ 2面、22面、24面(トップ) 写真あり ・ 25面トップ カラー写真あり 赤旗 1面、3面トップ カラー写真あり ・ 4面、14,15、16面 写真あり
このような状況でした。同じ出来事でも新聞によって、いかに違うかについての良い例となるでしょう。日経、産経新聞は本当に申し訳程度しか書いていません。本当はのせたくなかったのでしょう。そして日経、産経新聞しか読んでいない人は、ほとんどきづかないで過ぎてしまうことでしょう。ただこのところ新聞の原発関係での新聞の取り扱いに不満で、新聞を変える人が出てきています。
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