人相術の科学的検証 1、鼻 鼻の大きい人は自我意識が強いか2012年nose西洋人相術追加版
西洋人相術追加版
このブログは、2009年8月に最初にかかれました。いくつか西洋人相術の見方も加えてついかばんをつくりましたが、一番最初に書いた、鼻についてはそのままでした。西洋人相術ではどう見ているかについてのせてみます。
資料は"The Complete Book of Fortune" Bracken Books London 1990
"The Art of Physiognomy"です。
上記の本による西洋人相術では下記のように示されています。
大 誠実、献身的、高貴な、情け深い
小 モラル弱い 優柔ふだん やや享楽的、やや上品
わし鼻 冷酷、活動的、従順、出しゃばり、横柄
直鼻 決断力弱い、意志が弱い、親切、愛情深い
曲がった鼻 情熱的、野心的、見栄っ張り、不満足、気力充実
尖った鼻 勤勉 うぬぼれ 倹約家
鼻さきが上に 優しい、楽観的、見栄っ張り、愛情深い、
おちつきがない
薄い鼻 厳しい、冷酷、悲観的、冷淡、妬み深い、禁欲
肉付きが良い 愛情深い、派手好き、だらしがないやや享楽的
広い鼻 野心的、利己主義的、忠実、愛情深い才能ある
やつれた鼻 冷淡、消極的、神経質、禁欲的
★ 下記に書いた、東洋人相術と比べても良く似ていることがわかります。
社会的地位が高く、たんぱく質を多くとり栄養状態が良くなると、鼻は高くなります。
そういう人は、余裕があるために、大きい鼻の特徴である、
誠実、献身的、高貴、情け深いなどの傾向が強くなります。
鼻について(修正版)
佐竹は、人間全分野に広くとりくんでいるため、どうしても個々については。専門家にとてもかないません。ただ、人相術については、かなり本格的に勉強してきました。12回にわたる、カルチャーセンターでの話も二回ほどやりました。本もかなり本格的に集め、江戸時代の人相術の本なども集めました。人相術では、これこれの顔の形は、これこれの性格であるといいます。長年の経験により、積み重ねられてきたことで、一定の妥当性があります。しかし、それは、本当かな、と思われるものもあります。最近では、科学的に、今までの説が正しいかどうかが検証されてきています。私は、より科学的な人相術をつくりあげることができたらいいなと思っています。すでに、カントは 『実用的見地における人間学』で、人相術に関する項目を書いています。人相術は、人間の外面から内面(こころ)を知る技術だと言っています。
鼻について、最初に書いてみます。鼻に関しては、高橋 良氏の著作が大変参考になります。高橋氏は慈恵医科大学の教授で、耳鼻科学会の会長などを歴任し、「鼻の日」を制定したり、この分野で、大きな影響力を持った人です。1979年の『鼻の話』(1979、岩波新書)など1980年ころから1990年にかけておおくの著作を書いており、私もその本をもっています。最初に、動物の鼻の変化を見ています。哺乳類では、鼻を発達させ、嗅覚を発達させてきました。犬の嗅覚のするどさは皆さん,ごぞんじの通りです。ところが猿の類は、視覚を発達させた代わりに、嗅覚を衰退させてしまいました。さらに、人類になると頭骸骨の変化により、鼻が押しつぶされるようになり、鼻の中心にある、鼻の鼻中隔が押しつぶされるようになり、ゆがみを生ずるようになりました。それからいろいろな鼻の病気が起きやすくなってしまいました。全体的に、脳が大きくなり、額ができ、逆に、鼻から下の部分が縮小してきました。また人類がいろいろな所へ拡散していう過程で、鼻も変化してきました。モンゴロイドは、寒さに適応して鼻を低くしました。一方、西欧の白人は鼻が高くなってから、寒冷地に住み着いためさらに高く細くなったそうです。人類の鼻は、後退する顔の下半分に対して、大きく突出する傾向にあります。
高橋氏は動物性蛋白質を多く食べると、鼻が高くなっていく傾向があるというのです。昔の日本では、たとえば、私がまだ子供時代には特に動物性蛋白質の栄養状態が悪く、いわゆる鼻ぺちゃで低く、蓄膿症(副鼻腔炎)になる子供が多かったのです。要するに二本鼻をたらして、それを服の袖で拭いてしまうためにてかてかになったりしたのです。ところが栄養状態がよくなった今では、そのような子はほとんど見かけませんね。栄養状態が悪くなると、鼻も低く小さくなる傾向があります。日本人も、食べ物も次第に西洋化して、動物性蛋白質を多くとり鼻が高くなる傾向があります。また一説には、やわらかい物を食べていると鼻が高くなる傾向があると言う説もあります。
鼻は人相術では自己を表すところです。
自分を指し示すときに、鼻を指さして、自分を示します。自分の鼻を触ってみてください。鼻の根元の骨の硬い部分は、硬骨で、生まれてから遺伝的にきまってきますが、そのさきの軟骨部分は、その後の栄養状態によってかなり変わってきます。栄養状態が悪いと、鼻の中間部分がへこんだ形になります。そういう形は、運勢が悪いといいます。また、生まれつきの鼻の骨が低くても、栄養を十分取っていれば、大きく発達します。いわゆるだんごっぱなや大きな鼻は運勢がいいといいます。後天的に特に動物性蛋白質を十分にとれる家に育つと、鼻が大きく高くなります。鼻と、境遇と、運勢の良さが一体となります。運勢が良く境遇が良いと、結果として鼻が高くなります。鼻が高いと運勢が良くなるのではなく、境遇が良い(運勢が良い)から、鼻が高くなったともいえます。しかしその後の努力で鼻の形は少しづつ変わっていきます。運動をし、よく大きな呼吸をしていると鼻も膨らむことになり、栄養も良くなるとどんどん発達していきます。高橋氏は、学問をすると鼻が高くなるとも言っています。
鼻を中心とした顔の真ん中部分は人相学では中停といって中年運を示すとされています。ここが大きいと中年運が良いと。織田信長や豊臣秀吉の中停は大きく立派です。ところが、晩年運をしめす、あごの部分の下停は極めて貧弱です。下停のしっかりした徳川家康と好対照です。(これについては三人の人相を比べたわたしのブログをご覧ください)
鼻に関して人相術で言われていることは比較的よく当たります。
高く大きな鼻が運勢が強いといって、何事も、バランスが大切です。、ほかの大きさに比べ、鼻だけを高くすると、不釣り合いな顔になります。一般に、鼻が高い人は自意識が高く、いわば天狗になる傾向があるのです。人間関係がなかなかうまくいきません。また低い鼻は愛嬌があり、人間関係が良いともいわれます。ともに自分の弱点を知っていて克服していくように努力していけばよいのです。整形などで変えると、つんとした印象を与えて、よくないということもあります。整形も、日本では鼻を高くする整形手術が一般的ですが、欧米では異常に高くなった鼻(魔女の鼻のような)を削る手術が多いそうです。また鼻の中心にできたおできなどは特に胃腸系を中心として弱くなっている証拠で要注意です。また鼻の先が赤い人は、慢性のアルコール中毒の人が多く要注意です。
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