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2012年12月17日 (月)

1、選挙での各党獲得議席予想との比較を見て 自公で3分の2、電話の調査受ける 2、おれおれ詐欺の電話

各党の獲得議席予想が出る。自民党の圧勝らしい

 12月5日付の新聞朝刊に一斉に議席予想が出ていました。そのほかに文春最新号とインターネットでの小林吉弥氏の予想を、比較してみました。日経新聞の予想はきちんとした数字ではないので私が平均値を出しました。もちろんそれぞれの予想にプラスマイナスの変化を見ています。

       毎日   日経   文春   インターネット  現状

民主    69    75     93    113    230

自民   293   265    253    208    118

未来    15    25     13     39     62

公明    27    27     27     28     21

維新    46    50     57     57     11

共産    8     8      7      7      9

みんな   15     13    15      18     8

社民    2      1     1      4      3

大地    1      0     0      1      3

国民    0      0     0      1      2

無所属    4            3      4      9

合計                             480

 中間時点でまた予想が出てきます。

12月11日段階での予想です。(上記の文春も現在販売中です)

    毎日新聞  サンデー毎日  週刊ポスト 週刊現代  確定

民主   59~73   57    103     26    57

自民   278~309  270     246    294   294

                           (61,3%)

未来   8~10     30     27    16     9

公明   29~31     30     26     15    31

維新   42~57    55     48     97    54 

共産   7~10     7            7     8

みんな 15~19     16           22    18 

社民   1~2                        2  

大地   1                    2     

国民   0~1                        

無所属 2~5                         5

合計   480                        480

民主と未来の予測がずいぶん変動しています。 それにしても、民主の予想が26から103までの差があるとは、ずいぶん違うものです。 

2012年12月17日追記 選挙結果を観て

 選挙結果で見ると、毎日新聞の予想は衝撃的でしたが、民主党の最低予測が59だったのが、実際は、57とさらに2議席少なかった以外ほとんど当たりました。これでみても民主党の惨敗ぶりが良くあらわれていました。海江田万里、菅直人、田中真紀子、樽床、玄葉氏などをはじめとして、多くの大臣及び大臣経験者が落選しました。以前社会党が村山富市氏を総理にして、その結果人々の失望を買い、社会党が壊滅的な打撃を受けたのと似ています。野田首相も、財界や官僚にすり寄る姿勢を示した結果が、一般庶民の反感を買い、壊滅的な打撃を受けました。なにしろ前の選挙で300議席以上をとったのが、57議席(18,8%)に減ってしまったのですから。

 多くの人々は、長引く不景気で、所得が毎年減る事態が、なんとかならないかと思っているのです。NHK調査では、49%が景気対策に期待しているといっているそうです。そこで少しでも自民党なら景気を良くし、所得を上げてくれると思っているのでしょう。どうも消費税値上げや原発問題などどうでもいいようです。でも景気がたとえ良くなっても、法人税を下げても、大企業は簡単に賃金や下請けの労賃をあげません。なぜなら、大企業は今までに法人税を下げてもらい、様々な政府の補助を得て、膨大な社内留保をもっていても、賃金や下請けへの支払いなどを下げ続けてきたからです。会社が儲かれば庶民のところに、そのお余りが回っていくという、「トリクルダウン」はなかったのです。

獲得議席と実際の人々の支持は別

 投票率が10%も大幅に減り59,32%、60%以下になったのは、政治に絶望して棄権した人が多かったことを示します。比例での得票は自民党は何%になったのかわかりませんが。おそらく全体の有権者からみるとかなり低かったと思います。(後で書きます)それが61,3%も議席を獲得してしまうのですから。小選挙区制の矛盾が良くわかります。最終的な得票率が出ていないので書けませんが、少なくとも得票率に近い比例の議席を見る限り176議席のうち自民党は56議席にしかすみません。それは31、8%でしかありません。それは全有権者のうちのわずか19%しかないのです。ところが公明党も入れると議席の3分の2以上を占めて、憲法改正や(54ある維新も積極的)、参院で否決された場合も衆院で再可決できます。一般庶民にとって、様々な不利な政治が行われることが心配されます。でも他のブログに書いたように、選挙を通じて、このような事態を選択した人々は、それによってふりかかる様々な不利な出来事を覚悟しなければなりません。でもちょうど同じ日に平清盛が終わりました。自公で3分の2、さらには橋下氏は首相指名は安倍氏を推すとかいっています。維新は公明党よりも自民党に近いのです。この絶対多数をいいことにやりたい放題のことをすれば。おごれるもの久しからずとなることでしょう。

 比例の各党の得票数と得票率が出ました。(以下毎日新聞12月17日夕刊

全国の比例得票数を集計しっところ、自民党は、1662万票で、05年の2588万票を大きく下回り、09年(自民党が民主党に大敗した)の1881万票にも及ばなかった。得票率も27,6%で09年の26,7%とほぼ変わらなかった。投票率が09年より約10ポイント低かったことも影響しているが全国的に自民党支持が広がったとは言い難い。

 自民党の小選挙区候補の得票数を合計すると、2564万票で、大敗した09年~165万票減っている。12政党の乱立で、相対的に自民党候補の当選する小選挙区が増え、自民党の獲得議席を押し上げた形だ。

 以後こういちの見解 自民党支持は全有権者の16,4%

 全有権者の中での、自民党の得票数の得票率を見てみると、わずか16,4%の人しか自民党に投票していないことになります。このように、全有権者のわずか16,4%の支持しか受けていない自民党が圧倒的多数を得て、公明党を含めると3分の2以上を占めるのだから、小選挙区制というのは、ひどい制度だと思います。支持を得たといって勘違いして好き勝手なことをやると、痛いしっぺ返しを食うことになります。参議院選挙までは、おとなしくしているでしょうが、参議院でも多数になったら、何を始めるのか実に心配です。

追記

 コンビニに買い物に行った時、週刊誌を見ると、「週刊現代」の表紙に自公309議席、維新97議席、民主26議席と書いてありました。3万人による調査で、各区ごとの当落が出ています。毎日新聞の予想でも自公320(66,7%)で、民主69ですから、自公の数字はそれほど高くないのかもしれませんが、それにしても民主26議席とは。

 11月21日に書いた私のブログ「衆議院議員選挙 支持政党比較、最も多いのが支持政党なし」に書きましたが、その自民党支持率は16,6%から25%です。公明3から4,3%を含んだにしても、最大でも全体の30%以下の支持率しかない自公が300以上をとって、3分の2近くになるとは、小選挙区制の矛盾が極めて激しいということが言えると思います。

自公政権になるのでしょうか

この予想で見る限り、民主党は前回の選挙で得た300議席以上の議席が、よくても100議席程度に落ちそうです。菅直人元首相でも危ないとか予想されています。前にも書きましたが、民主党は、人々の願いを無視して、消費税を上げるとか、TPP推進とか、財界や官界にご機嫌取りをするように方向転換して、マスコミでは、決められる政治推進とかもてはやされて、その挙句が、壊滅的な議席減少になるとは哀れなものです。自民党と連立を組んだかつての社会党と同じようなケースです。しかし、民主党に期待していた人たちが、自民党に入れるということもありますが、いろいろ見てみると、あきれ返って、どの政党にも期待しないという支持政党なしが最も多くなっているのです。そして政党不信が極まってその多くが棄権しようとしています。そして、支持率が全体の20%台の自民党が、公明党の協力を得て、自公で過半数となる勢いと予想されているのです。自公が過半数をとるか、維新と連合すれば、かなり右寄りな政権が出来上がり、早晩またいろいろな問題を起こし、立ち往生するのでしょう。

 うちに選挙でどこに入れるかの調査電話がかかってきました。

上記の予想は乱数式でピックアップした電話にかけて聞くという方式をとっています。4日にどの政党に入れるのかという世論調査が自宅の電話にかかってきました。家内が電話に出たのですが、機械的に次々に言葉が出てきて、ボタンを押していくという方式です。最初に今度の選挙に投票に行くかどうかを聞いてきたそうです。いかないといった人は統計から抜くのでしょうか。そして比例区でどの党に投票するかについての質問ですが、まず1、民主党、2自民党、3未来とか、次々に13党の名前と番号を言っていくそうです。そして、投票する党の番号をプッシュしてくださいというそうです。13党もあったら、最初の三つくらいは覚えていられるでしょうがよほどしっかり記憶するか、メモでもしなければ、覚えられないでしょう。聞き直しもできないというので、家内は支持政党があるにもかかわらず、もうわからないので、決めていないにしたそうです。きっとそういう人も多いかもしれません。またある人から聞いたのですが、電話が来たが、ダイアル電話なので、答えができないといっていました。だいたい日中固定電話に出る人と言うのも限られていると思います。でもこういう予想と言うものは、投票行動に影響を与えます。小選挙区ですし、死票にしたくないからと、予想の多いところに入れてしまう人もあるかもしれません。

12月7日 今度は選挙調査電話を私がとりました。

 朝、固定電話に電話がかかり、受話器を取ったところ。投票先調査の電話でした。最初に選挙に行くか行かないかです。そのあと、どの党に投票するかですが、家内が受けた場合はずっと全党の名前を言ったそうですが、今度は民主党、自民党、公明党、維新の党と言って番号を言っていきます。その後は、支持する政党がない、あるいは違う党はゼロをおしてくださいというのが続きます。そして、今度は共産党6番、以下小党が続きます。それで、家内が受けた調査機関とは違うということがァわかりました。そして、小選挙区では誰に投票するか、そして男女別、年齢別60以上はひとまとめです。

 ダイアル電話にかかってきた人の話でも2回かかってきたといっていました。どうも乱数表で抽出するところがあり、それをいろいろな調査する機関が利用しているのかもしれません。

 おれおれ詐欺の電話がかかってきました。

 同じ4日の夜11時ころ、おれおれ詐欺の電話がかかってきて、これも家内が受けました。電話では、名前は名乗らなかったのですが、家内は始め下の息子かと思ったそうで、名前を言ったかもしれないといっていますがあやふやです。

 すでにだいぶ前ですが、上の息子の名前でかかってきたことがあります。家内が受け、私も受けました。上の息子はしょっちゅう自宅に来ていますから、声もすぐわかります。名前を名乗って、上の息子が卒業した大学の名前を出しました。声も違うしはなし方も全然違うので、すぐウソだとばれてしまいます。家内は○○だけど行った時、どちらの○○さんですか、ときいたところ、バカ野郎と言ってさんざん悪態をついて切ったそうです。私もすぐわかりましたので、その雰囲気で向こうもすぐ電話をきりました。

 ところが今回の場合、話し方の口調が下の息子に似ていて、一瞬息子かと思ったそうです。下の息子のほうが今時の若者に良くある口ぶりなのです。「喉を痛めてよう、病院行ったらもう受付が終わっていて、何かのどにこぶみたいなものがあって癌じゃないかと思うんだけれど」と言ったそうです。「明日また病院に行ってみたら」と家内はこたえました。声も口ぶりも似ていて、違うと確信が持てなかったそうです。携帯が壊れたので借りてかけているのだけれど、家内の携帯の番号教えてくれないかといったそうです。それで、疑いを持った家内は、「息子の奥さんに教えてあるから、聞いてみて、奥さんはどうしたの」というと、「今お風呂に入っている」と答えたそうです。彼は明日電話するからということで、電話が切れてすぐに、「今電話した?」と下の息子の携帯に電話したそうですが、「いやしないよ」とのへんじで、これはおれおれ詐欺の電話とわかったそうです。

 翌日の朝、また電話がその詐欺の男からかかってきたそうですが、家内が「嘘だとばれているよ」と言うとすぐに電話が切れたそうです。それからしばらくして、警察から電話があり、「今そちらの地域で、おれおれ詐欺の電話がたくさんかかってきているそうなので注意してください」とのことでした。町会名簿とか老人会の名簿を手に入れてかけたのでしょうか。

 家内のように、まったくおれおれ詐欺にかかりにくいものも、もしかしたら息子かと思わせる、上手な話し方をするのですから、少し認知症にかかっている人だと、すぐだまされてしまうのでしょう。先日4400万でしたか、3回に分けてはらってから、後で息子にかけて、詐欺と分かったという事が報道されていました。銀行が、危ないからとおしとどめてもお金をおろしたそうです。気が動転したうえに、私は絶対にだまされない、という絶対的な自信があるのでしょうね。こういう詐欺を働いて、老人のお金をむしり取る連中は早く捕まえてほしいものです。

2013年1月8日 追記「息子からの電話」

 家内のいうことには、昨日下の息子から電話があり、部屋を変わるので、不動産屋にはらうお金を貸してくれないかといってきたというのです。声からも息子だとわかっていたのでしょうが、最近身体の調子はどうなの?ときいたところ、「最近のどの調子がおかしくてよう、甲状腺癌じゃないかと心配しているんだけれども」といったそうです。あまりにおれおれ詐欺が言っておいたのと、同じことを言っているので、笑ってしまった、といっていました。

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コメント

 ななしさんへ 欧米で小選挙区が多いということ、後比例代表制にすると、小党分立して、その結果決められない政治になる。決めない政治より悪い決断をしたほうがまだましというお話ですね。
 これは、どのような立場に立っているかによって、違ってくることです。前に書いた私のブログでスティグリッツの言葉を書きました。今のアメリカや先進諸国では1%の富裕層や大企業に有利なような政治制度を作り上げられているということです。企業献金などを通して、自分たちに有利な政治をする勢力を応援します。アメリカではどう転んでも共和民主両党以外になりえません。日本でも、民主党が一時庶民の立場になってくれたと、思われましたが、すっかり財界、官僚に取り込まれました。政治献金の多い自民、民主はテレビ宣伝をしていますが他の党は無理です。マスコミも大企業の立場に立っています。その影響はバカになりません。庶民の立場に立つ党は一向に浮かばれない選挙制度です。
 決められない政治よりも悪い決断をする方がまだましというのは間違いです。昨日は対米英海戦の日でした。その結果途方もない人々がなくなりました。いま自民、維新などは憲法を変え、9条をなくし、核武装をし、消費税を上げ、TPP に参加し、原発を再開しようとしています。それらを次つぎに決めていけば、一般庶民の暮らしはますます厳しいものになっていくでしょう。
 新自由主義の立場に立った前の小泉政権以来格差が広がり長く続く不況のもとにもなりました。なんと言っても大金持ちや大企業や官僚やアメリカに有利な政治は決められては困るのです。でもうまい宣伝に乗せられて、庶民自身が自公や維新などに投票して、自分で自分たちの首を絞めるのです。

小選挙区が矛盾と書かれてますが、では欧米で小選挙区制の国が多い現状をどう捉えていますか?
小選挙区制は死票が大量に出るデメリットよりも、勝敗をはっきりさせて政権党を安定させるメリットを優先した制度です
そのかわりに前々回の郵政解散以降今回までに見るように、勝者が簡単に入れ替わります
それによって全体としての公平性を担保しているわけです

仮に完全比例のようにして、議席配分を得票と厳密に対比させる結果になったらどういうことになるでしょうか?
どの政党もまともに政権運営できるような議席数にはならず、寄り合い所帯の連立政権にならざるを得ません
今回の民主政権どころではない、何も決められない政治が横行することになります
国家という大組織においては決めないよりは悪い決断をするほうがまだマシという例が多々あります
そういう歴史の教訓が、小選挙区制という制度を生み出したともいえます

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