顎(2)信長、秀吉、家康のあごと運勢 晩年運はあごと歯で決まる 秀吉の歯とあご
おわかりとは思いますが、左側の列が豊臣秀吉で、右側が徳川家康の肖像画です。
現代の人相術は科学的根拠を持ちつつあります
このブログは、ブログを書き始めた2009年7月29日に書いたものですが。一部加筆して2012年12月22日に更新したものです。
占いが数ある中で、人相術は科学的根拠もあり、一番信用が置けるように思えます。顔の研究についてはかなりすすんできていて、だいぶ前から、日本顔学会というのがあります。私も創立の年より、参加しています。私は古来の人相術も研究し、人相術に関して、二回ほどカルチャーセンター等で、12回の講演をしたことがあります。人相術も心理形態学とか、科学になりつつあります。私は、顔の人間学という項目で、顔と人相術についての総合的考察を書いてきました。その6番目に書いた「あご」についてはこのブログとセットで読んでいただきたいために、更新したものです。
顔の三等分 下停(あご)は晩年運をしめす
人相と運勢との関連において、もっともよい例なのが、標題に出した例です。一般に、人の顔を三等分して額の部分を上停とし、初年運をあらわし、真ん中の鼻の部分を中停とし、中年運をあらわし、口から顎にかけてを下停とし、晩年運をあらわすといいます。上図をご覧ください。この図の全体では信長の顔も対比してあります。信長の晩年の顔は、上停、中停が極めて発達し、それに比べ、あご(下停)が極端に細いのです。また、秀吉は鼻の部分(中停)が良く発達し、きわめて大きいのですが、あごは、極端に小さく、これは歯がすべて抜けた老人の顔です。それに比べ、晩年の家康のあごは、異常なほどはっていて、いわば狸がおになっています。
しかし上から三段目の秀吉と家康のの若い時の肖像画を見ると、秀吉もバランスの取れた顔です。逆に家康は、三方が原で信玄に敗れた時の顔を書かせているのですが、やせ細って、あごは極めて貧相で小さいのです。若い時の家康はやせていて極めて神経質で、戦いの時に爪を噛んだり、とても神経質であったようです。
晩年の秀吉の歯のぬけたあご
秀吉は晩年になると歯がしだいに抜けてしまったためか「のりがゆ」のような軟らかい食べ物が好きであったようで、歯が早くに抜け、その後すべて抜けおちてしまいました。肖像画でよくわかります。歯がなくなると、急速に体力が衰え、歯をかみしめないと、大脳に刺激が行かず、ボケがはじまります。晩年の秀吉は、ボケ老人そのものです。
『太閤さんの歯』という本があります。東京大学教授の堀 純一氏が書いた本です(1996年旺史社)。そこの「太閤さんの臼歯」という話です。京都の豊国神社で、太閤さんのものとみられる一本の歯が見つかったそうです。それは立派な箱に収められていて、慶長元年に加藤嘉明に預かりおきしたものだという証文がついていました。
その歯の鑑定を堀氏が担当することになったそうです。きわめて大事にしてある歯なのでおそらく最後の歯ではなかったろうかというのです。歯は左第二臼歯で血液型はO型だったそうです。そして回り全部に付着物があるので、やはり最後の一本の歯であったということがわかりました。そして歯の状態を見るとひどい歯槽膿漏であったことがわかったと。60代初めでこの歯の状態というのは、ひどい歯槽膿漏との関係や、糖尿病や腎疾患との関係友あいまって、慶長三年(1598)の醍醐の花見での肖像画を見ると極端に消耗しきった姿がえがかれているというのです。そして秀吉はついに62歳でなくなってしまいました。
硬いものを食べ節制を重ねた家康
一方の家康は、少しでも長生きをするために節制を重ねました。生涯粗食で固いものをよくかんで食べるようにし、主食も麦飯でした。将軍になってからもそれを続け、いくらなんでも将軍が麦飯ではと、まかないのものが麦を表面だけ少しにしたら、家康は余計なことをするなと、大いに怒ったそうです。そしてよく噛むことにより、あごは大きく発達しました。おそらく歯もほとんど残っていたように思えます。そしてよく体も鍛え、節制しました。それで長生きをしたのです。この差が、豊臣政権が短命に終わり、徳川の政権に変わった一因なのです。ところが徳川将軍の骨を比較した資料がありますが、将軍家も代を下げるにつれ、しだいにあごが細くなって行きました。今の若者のようにあごが細く、小顔化、すなわち「現代化」しました。でもそれは人類の滅びの前兆かもしれません。皆さんも固いものをよく噛んで、歯を大事にして、晩年運をよくしてください。
参考に下記のブログもご覧ください
「人相術の科学的検証 6 あご」 2012年12月22日
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2012/12chin-d052.html
これはうまくつながらないようです、すみません。
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