今度の選挙の選択での選挙結果は自らに降りかかる「毎日新聞余録
今私は、ブログの中で、真面目な人ほど今までの政治に不信感を持ち、今回は棄権するという話を聞き、このままでは大変危険な状態になる可能性があり、せめて反対勢力どこかにでも入れてほしいと書きました。ちょうど、そのことを大変うまく書いている文章が、2012年12月8日号の、毎日新聞の「余録」にかかれていました。直接読んでいただいた方がいいのでそのままの記事をのせました。また似たような話が日経新聞の「春秋」にも書いてあり、それも参考までにのせました。
12月8日(ハワイ時間では7日)は日本軍が真珠湾攻撃を行い、対米戦争が始まった日です。そこで各新聞は一斉にそのことを書いたとおもいます。「余録」では木戸内大臣が東條を首相に指名しました。しかし現代の首相を選ぶのは内大臣ではなく、衆院選の有権者であると書いています。後は直接読んでください。
毎日新聞 余録 2012年12月8日
前半と後半で大きさが違い、読みにくいかもしれません、後半が重要です。
「選ぶ政治家がいない」『誰がやっても同じ」「どうせ世の中は良くならない」。どこかで聞いた嘆き節を漏らす向きもあろうが、「結果」は自らにふりかかる。まず政治の底を固める有権者の一票だ。と書かれています。まったくその通りだと思います。
参考までに日本経済新聞の「春秋」です。「余録」も。「春秋」も朝日の「天声人語」のような位置づけです。
小さくて読みにくくて申しわけありません。これは山岳遭難に対比して書いてあります。いろいろ条件が良くても道迷いは生ずる。未知迷いの心理は国家の過ちにもあてはまる。71年前のきょう日本は対米戦争に踏みきった。引き返す勇気がなく大きな幻想まで見て道に迷い破滅した。なぜ間違ったか問い続けることが大切と言っています。
民主党はまだましな方であった
民主党の大勝をもたらした前の選挙は、約束しあことはやらず約束しない消費税導入を決めたなど、多くの人々の期待を裏切りました。そして、民主党がっかり、自民党こりごりのはずなのですが、どうも選挙の予想を見ると、地元密着で強い自民党と、選挙に強い連合軍で、場合によると、3分の2近くの議席をとる予想が出ています。支持政党がないという人が多く、組織票を持っているところが強いのです。
前の民主党は、国民の生活が第一と言っていたのに、しだいしだいにほとんど自民党と同じになりました。景気も一向に良くならず、庶民に不利な政策を実行してきました。しかし、失望感は大きくとも、極端な弊害(消費税上げは別)はありませんでした。
自民党や維新の右寄りな政策は極めて危険
しかし、右寄りな安倍総裁や石破幹事長の考えを元にした今度の自民党の政策や、石原慎太郎氏の維新の政策を見ると、日本が71年前の太平洋戦争突入と同じような道を選択してしまうのではないかと心配してしまいます。憲法を変え、自衛隊を国軍と変え、核兵器所有のシミュレーションをし、尖閣諸島には軍事基地までおきかねません。日本は軍備にあまりお金をかけず(それでもイージス艦を何隻も持つ実質強力な軍隊ですが)一定の繁栄を実現できました。日本の強硬な姿勢は中国や韓国の反発を引き起こし、紛争がエスカレートするのではないでしょうか。
だいたい、ほおっておけばいいのに、尖閣は石原氏が、竹島はイ、ミョンバク大統領が問題を大きくしました。その結果貿易や観光が減り、景気に悪影響を及ぼしています。そして新自由主義に基づく維新が議席を増やすことにより、さらにに大企業、富裕者向けの政策が強力に推し進められることでしょう。TPPについては自民党は反対する勢力もいますが維新、民主含め大勢はTPP参加に向かうのでしょう。これは日本のさまざまな分野を外資の暴れるままと言うことになりかねません。原発は自民党政権になれば、どんどん再開していくことでしょう。
自民党や、公明党、維新が多数を占めれば、多くの人々がこんなはずではなかったと思っても後の祭りになってしまいます。昔マスコミに先導され、多くの人が小泉氏の自民党にに投票し、新自由主義の政策の下、格差が大きく広がった事や派遣の仕事を広く広げたなど様々な庶民の暮らしが苦しくなる元をつくったのと同じような事が起こるのではないかと心配されます。今回はさらに前回にはなかった外交上の緊張状態を起こすという危険な事態も予想されます。
読んでいただいてなるほどと、思って投票される方が、たとえ一人でもいらっしゃれば幸いです。
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