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2013年4月14日 (日)

日本の明治以降の硬貨の変化 追記 実用的人間学例会、「お金の話し」例会報告など

1、3月の実用的人間学研究会例会で「貨幣について、10銭と1銭に見る戦争の影響」

 3月21日木曜日の実用的人間学研究会では私が、上記のテーマで、お話しすることになりました。もともと私は、本を集めることと、おみくじを集めること、古銭を集めることをやっていました。古銭は、欧米のものは家内のお父さんが研究者として世界中を回っていたとき、残った硬貨を残していて、私が譲り受けました。また私の父親も中国に戦争で行った時に集めた中国の古銭や日本の古銭をもらい受けました。また私自身でも、少しづつ集めていました。

 今は古銭は切手と同じで収集のブームはなくなっています。しかし、今年の1月から「世界の貨幣コレクション」と称して、毎月本とともに貨幣と硬貨の現物が一枚ずっ入っていて、「100カ国の本物貨幣をコレクション」というものが出始めました。テレビでもCMをyっているようです。私は創刊号の190円のものとお得な2号を買いました。それにしげきされ、コレクションの中で足りないものを通販で手に入れました。明治の10銭銀貨や未発行になった陶器の1円硬貨、さらには世界の硬貨100個の入ったものなどです。硬貨などで集めた中で特に多いものは、やはり海外旅行に行った時に持ちかえるものです。アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、台湾、インドネシア、ベトナムなどです。

2、10銭硬貨の変遷

Img_0001

左上から右に順に、そして左下~右へという順です

上の段

旭日10銭銀貨 明治40年~大正6年 銀貨 17,57g

 (その前に旭日龍10銭(明治3)、龍10銭銅貨(明治6~39)があります。大きさ内容はほぼ同じです)

10銭白銅貨     大正9~昭和7年 22,17g 銅750ニッケル250

10銭ニッケル貨   昭和8年~12年 22g ニッケル100%

10銭アルミ青銅貨 昭和13年~15年 銅950、アルミ50

下の段

10銭アルミ菊    昭和15年~18年 アルミ100%

             15年1,5g 16年1,2g 18年 1g

10銭錫貨      昭和19年   2,4g

10銭稲アルミ貨  昭和20,21年 1g

参考 2023年3月1日 金属価格 下値 1キロ当たり

  銀86800円 錫2360円 ニッケル1650円 銅751円 

  アルミ238円 亜鉛 222円 (金 1g4712円)

  亜鉛222円

3、戦争の影響

 昭和8年~12年のニッケル貨はとてもきれいで材料も高いのです。それは戦争を前にして、ニッケルを輸入するために、硬貨をつくることを隠れ蓑にして輸入したのです。戦争がはじまると、すべて回収して、アルミ青銅貨に変えました。

昭和13年(1938年)には国家総動員法が公布されました。10月には日本軍が中国武漢三鎮を占領しました。翌14年には金制品回収強制令、そして国民徴用令が出され、戦争は拡大していきます。昭和16年(1941年)12月に日本軍は真珠湾を攻撃し、太平洋戦争がはじまりました。

 昭和15年からアルミ貨に変えましたが、毎年薄くしていきました。アルミは飛行機の材料として重要だったのです。

 昭和19年には錫貨としました。この10銭貨は一生懸命磨いて、字が分かるようになりましたが、同じ時期の一銭錫貨は下の写真にある通り単なる錆びた金属という感じで、字も判明しないようなみじめな硬貨です。

 戦後昭和20年から翌年まで、稲10銭アルミ貨が復活しましたが、インフレで21年でなくなってしまいました。50銭が最低金額の硬貨となりました。

Img_0002

上 50銭黄銅貨 5円黄銅貨 1円黄銅貨 1円アルミ貨

下 50銭黄銅貨 1銭アルミ貨 1銭錫貨 1銭陶貨(未発行)

4.戦後のインフレの影響

 上の写真での下の段に、1銭錫貨と1銭陶貨があります。ついに陶器でお金をつくるほどに金属がなくなりましたが、終戦により発行されませんでした。

 大型50銭黄銅貨 昭和21年発行 翌22年には下の段の小さい50銭黄銅貨になりました。そして1円黄銅貨の発行と5円黄銅貨(穴なし)の発行となりました。戦後間もなく急激にインフレが進み貨幣価値が大きく低下したことがわかります。

 1円硬貨は1874年に新1円銀貨が発行されてから長い間硬貨は発行されませんでした。1948年に1円黄銅貨が出されましたが、いつぶされる可能性が出てきたために、1955年現在通用している1円アルミ貨に変更となりました。この1円黄銅貨は使用禁止となっています。1円アルミ貨は一つつくるのに13円の赤字となり現在は製造されておりません。

 ★実用的人間学ではその他いろいろお金についての興味深いお話を実物を見てもらいながらいたします。

追記 1銭の変化について

Img

一部写真が重なりますが、1銭の変化です。左から順に。

龍1銭銅貨      明治6年より青銅     27ミリ

稲(旭日)1銭銅貨  大正期 27ミリ

カラス1銭アルミ貨  昭和13から15年  17,6ミリ

富士1銭アルミ貨   昭和16年から19年 16ミリ

錫1銭貨        昭和19年 錫と亜鉛 15ミリ

1銭陶貨(未発行)  (昭和20年) 陶器 14ミリ

Img_0002

★1銭銅貨二種類が途中が抜けておりました。それぞれ裏と表です

左より

 桐1銭青銅貨 大正5年~昭和13年 銅950 錫40 亜鉛10 

 カラス1銭黄銅貨 昭和13年のみ  銅950 亜鉛100

10銭の変化と対応しています。昭和12年までは世の中は安定していました。

追加です 1円と50銭の変化も

Img_0001

左上から

龍1円銀貨  1870年より その前に旧1円金貨、銀貨あり

1円黄銅貨  昭和22年より昭和 28年まで 失効

1円アルミ貨 昭和30年より

龍50銭銀貨 明治6年~38年 銀800、銅200 13,48g

        その前に旭日龍大型50銭、旭日小型50銭あり

左下から 

旭日50銭銀貨 明治39年~大正6年 銀800、銅200 10,13g

小型50銭銀貨  大正11年~昭和12年 銀700 銅280 4,95g

50銭黄銅貨(大) 昭和21,22年  4,5g 

50銭黄銅貨(小) 昭和22,23年  2,8g 以後製造なし

追記1 2013年4月14日 第52回実用的人間学研究会例会

 「お金の話しいろいろ」

 当日の例会には14名の方が参加されました。講師は筆者です。

10ページの資料を配布するとともに、中国の歴代の硬貨、日本の硬貨と紙幣、外国の紙幣と硬貨など実物を回しながら話を進めました。

 、最初にお金とは何かについて 2、古代から近世への変化を特に中国の硬貨を見てもらいながら話しました。レプリカも交え各時代の硬貨の実物を見ていただきました。3、続いて日本の硬貨です。特に江戸時代の硬貨を説明しました。

 4、日本の硬貨の変遷このブログに書いたように明治から現在に至る硬貨を中心としてその変遷を示しました。実物を回してみていただきました。

 5ハイパーインフレは貨幣価値の低下とハイパーインフレの例をジンバブエの例で話しました。当日はコピーですが100兆ジンバブエドルを見てもらいました。今ジンバブエドルは発行停止で、国庫には数100ドルしかないという状態だそうです。

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6、普通のお金でも高値

 日本の原稿の硬貨でも発行年により高値で取引されているものがあると例を示しました。また新しい500円硬貨になる前は韓国の500ウオンとそっくりで、自動販売機で不正使用されたので変更したいきさつも話しました。

7、英連邦の硬貨はすべて女王の横顔

 現在でも、オー-ストラリアのように英連邦に所属している国も多いのですが、外国の硬貨を集めるうちにイギリスの海外領土が大変多くそれぞれに硬貨を発行していることがわかりました。またマン島のようにイギリス王室直轄地というものも3か所あります。

 2013年はエリザベス二世女王がコインに登場してから60年で、年齢により4回肖像画が変わりました。これも実物を見ていただきました。

8、アメリカの1ドル札には、フリーメーソンのマークが

 アメリカは、ワシントンフランクリン、トマス・ジェファーソンなどのフリーメーソンが中心となり建国されました。1ドル札には13階段の未完成のピラミッドの上にフリー、メーソンノの象徴である「すべてを見通す眼」がえがかれています。

9、インドシナ半島での貨幣の変化

 ベトナムで購入した、各時代の硬貨の一覧でお話ししました。古くは中国の影響を受けた安南帝国などの穴あき銭、フランス統治時代のプラスター南北ベトナム時代、統一ベトナム各時代の硬貨です。ベトナムの貨幣の単位はドンですが、中国語の銅に由来しています。日本円の100円は約22万ドンです。ベトナム旅行に行くと桁数を考えながら換算します。1万円両替すると2200万ドンとなり、財布がいっぱいになります。

 このようなお話です。

追記2、妻の実家からたくさんの硬貨をもらいました。

 妻の実家は、中野で一部は大正時代からのものです。妻が仏壇を掃除していて、たくさんの古銭があるのを見つけました。私が古銭を集めていることを話したら、譲っていただきました。重くて3回に分けて持ってくるほどで、2回分もらっただけで、あまり多くてもういいからと断ったほどです。大正から戦前の昭和のもので、私が10銭錫貨でひどく錆びたものしか持っていなかったのにまだきれいなものがありました。鳳凰50銭銀貨もたくさんありました。使わないで保存していたので状態がいいものが多いのです。下記に写真をのせました。

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はこの上のところが1銭銅貨、真ん中に大正から昭和の白銅、ニッケル、黄銅の5銭と10銭硬貨です。下が、10銭、5銭の錫貨とアルミ貨です。状態のよいものが多いのです。

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これは比較的値打ちのある銀貨と、戦後の500円記念硬貨などです。上のほうに50銭34枚もの鳳凰銀貨があります。

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