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2013年8月

2013年8月31日 (土)

「半沢直樹、視聴率42%、同時間放送の韓国ドラマ{馬医」の共通性と違い

 日曜日の夜九時は、今もっとも視聴率の高い、TBSの「半沢直樹」と、NHKBSプレミアムの「馬医」が重なります。筆者のブログでは、「最近の韓国歴史ドラマ H25,8、30日版」(2013年7月8日で8,30更新) において、その時々にテレビで放送されている韓国歴史ドラマの概要を書いています。現在放送中のものは番組名に青で表示し、終了すると黒に変えています。ずいぶん前から、各局でどのような番組が放送されたがわかるようになっています。

「半沢直樹」と「韓国歴史ドラマ」の共通性

 韓国歴史ドラマはBS放送で放送されるものが多く、以前はいろいろなものを見ていて、それをブログに書き、昨年の元日にはNHKの中にある、韓国KBS放送の生放送に韓国歴史ドラマ好きの代表の一人として出たこともあります。しかし最近は再放送が多くなり、見るものが減りました。その中で必ず、続けてみているものがイ、ビョンフォン監督の「馬医」と高麗王朝の「武人時代」です。武人時代は終了しました。

「半沢直樹」と「馬医」は同じ時間ですので、どちらかをビデオに録り、あとで、見ることになります。

 「半沢直樹」と、韓国歴史ドラマの共通点は、敵と味方がはっきりしていてわかりやすいこと、主人公は悪しき権力により、これでもか、これでもかと痛めつけられます。しかしそれに耐え抜き、よき仲間も得て、敵の権力者を打ち負かします。皆さん書いているように、「水戸黄門」や「忠臣蔵」的なすっきりさを感じるわけです。

「半沢直樹」では、「くそ上司覚えてやがれ」「やられたら倍返し!」、「10倍返しだ!」という言葉に代表されます。日ごろ新自由主義のもと、生産性向上第一で、人間を者扱いし、一般の社員をバカにし、いじめている現状に対して代弁していってくれてスカッとするということです。正社員を減らし、非正規化し、結婚できないような低賃金でも文句も言えない現状。金持ちは高額品を買いこみぜいたくをしタックスヘイブンにお金を持ちこみ税金を払わない。ところが賃金をあげないうえに消費税まで上げようとする。いかに今の社会が非人間的であるかを示していますね。それへのせめてものうっぷん晴らしであり、反発なのです。おそらく今年の流行語大賞になるかもしれません。

一方「馬医」では、人間扱いされない奴隷である奴婢の主人公である、ペク・ファンフュンがついに王様の侍医にまで上り詰めるという話です。韓国朝鮮は日本と異なり、日本が統治するまで、奴婢(奴隷制度)維持していたというひどい現実がありました。奴婢は人間ではなく牛や馬よりも低く見られました。売り買いされる対象で、生死の権も持ち主が握っていました。この馬医や医女や妓女などや多くのものが奴婢でした。このドラマでも当然これから様々な困難や障害が待ち構えていることになります。

日本と、韓国朝鮮の政治とドラマの違い

 日本における、勧善懲悪の基本は『水戸黄門』や『大岡越前』や、『暴れん坊将軍徳川吉宗』や、『松平長七郎』などに見る、いわゆる将軍家や、その下の正しきものに対して、悪大名や悪代官やそれと結託する悪商人などが悪いことをして、いわゆる正しいお上がそれをさばくという構造です。水戸黄門はこの印籠が目に入らぬかと徳川家の権威を示し悪代官や悪家老がひれふします。それが変わったように見えるのが明治維新ですが、それも権威が幕府から朝廷に変わったにすぎません。日本人には今でもお上が正しいというイメージがしみこまされています。悪いのは悪代官であると。傾向があります。日本では今でもお役人様やお上には頭があがらないという傾向があります。それに正面からたてつく共産党などは恐るべき「赤」であると教え込まれます。

 ところが韓国・朝鮮では違います。高句麗、百済、新羅の三国時代から、新羅、高麗、朝鮮と王朝が変わり、そのたびごとに、前王朝のゆかりのものを皆殺しにしてしまいます。またそれぞれの王朝でも王が庶民のための政治を行わないと、民衆の反乱がおき、ついには王朝が入れ替わります。天は庶民の生活を苦しめるものには、罰を与える、あるいは変えるという考え方がありました。それは中国の儒教の革命の考えに基づいています。

 西洋にはフランス革命のように民衆の蜂起で革命を起こし、悪政を倒し、自分達の政府を打ち立てるという伝統があります。

 日本でも奈良、平安、鎌倉、室町、江戸幕府などと権力は変わりましたが、天皇がたとえ形式上でもその上に君臨するという形は最後まで変わりませんでした。だから革命ではなく明治維新なのです。日本においてはたとえ一揆があったとしても、お上にうったえるもので、韓国朝鮮におけるような、政府そのものを打ち倒そうとする庶民の反乱はほとんどなかったのです。

「半沢直樹」の場合は水戸黄門などのように、上の権威を当てにしません。どんな上司の悪も、真実を徹底的に調べ上げて、それを盾に、ぐうの音も出させないように追い詰めます。

池井戸潤氏とは

  「半沢直樹」シリーズの作者である、池井戸潤氏について少ししかいてみます。池井戸潤氏は、1963年岐阜県の生まれで、ちょうど50歳でしょうか。慶応大学の人間関係学科と法学部を出て、元の三菱銀行に就職します。1995年の東京銀行との合併前に退職し、経営コンサルタントになりました。それ以後ビジネス書を書いたり小説も書き始めました。いろいろな賞を取った後「下町のロケット」で直木賞を受賞し、有名になりました。筆者のブログにも2011年8月6日付の「『下町のロケット』を読みました。会社が小さいからと言ってなめてんじゃねえ」は、かなりのアクセスがあり、2年近くたった最近の4か月間でも1500件ほどのアクセスがあります。中小企業に対する大企業の横暴さ、その中でも社員が結束で、大企業の圧力を押し返していくという痛快さがありました。長い間下請け企業の社長として、大企業の横暴さを身近に感じていた筆者は深く共感したものです。

「半沢直樹」の高視聴率

 今回TBSテレビで10回放送される「半沢直樹シリーズ」は驚くほどの視聴率で注目されています。異業種交流会などの中でも当然話題になります。毎回視聴率が上がり、1から5回の関西編では、5回目の視聴率は関東地区で29%最高で33,6%。関西では32,8%で最高が38,6%だったそうです。6回目の東京編も前回と同じ29%の視聴率だったということです。ほかのブログによれば、こんなに人気が出るとは思わなかったため、急きょ回数を増やそうとしたが、忙しい主人公役の堺雅人氏に断られたそうです。放送終了後のキムタクによるアンドロイドの視聴率が急減してキムタクが恥をかくのではとか心配されています。

 同時にやはり、池井戸潤氏の作品をもとにした「七つの会議」がNHKで東山紀之主演で土曜ドラマとして放送されています。

「堺雅人」などにみる、配役のうまさ

 このドラマの大ヒットは主人公の半沢直樹を演ずる堺雅人氏の好演によるものが大きいでしょう。同じ時期にNHKから放送された同じ池井戸潤氏の「七つの会議」はそんなに話題になりませんでした。堺雅人さんは、いろいろな役をこなし、それぞれで大人気を博しています。筆者としては「塚原卜伝」が印象に残りました。今までの剣豪役は筋肉隆々としていかにも力のありそうな”剣豪”というイメージの俳優がなりました。しかし堺雅人は一見きゃしゃな優男に見えます。何かの時に、はにかんだような表情を見せます。それが私たちに、何か身近な印象を与えるような気がします。ところが、実際には大きな力を秘めているということ。女性が多く見ているというのは堺雅人氏の魅力によるものでしょう。ほかの配役も、奥さんの花を演ずる上戸彩もかわいいし、敵役の大和田専務を演じる香川照之もさすがの芸達者ぶりが見られます。

ドラマの原作{半沢直樹シリーズ)Kc4a01740001

 この「半沢直樹シリーズ」の原作は『オレたちバブル入行組』(2004年文芸春秋社、2007年に文春文庫657円+税)が、前半の関西編のもとになり、『オレたち花のバブル組』(2008年文芸春秋、2010年文春文庫657円+税)が後半の東京編のもとになっています。シリーズ3作目は『ロスジェネノの逆襲』(2012年刊週刊ダイヤモンドで連載中)です。これも早々にドラマ化されるでしょう。筆者も早速に購入して、面白いのでそれぞれ1日で読んでしまいました。何かこのシリーズで170万部がうれたとか、これからさらに売れるでしょうね。それから原作を読んでドラマと比べると、いろいろな点で違いがありました。週刊誌の中には違いを一覧表にしたものがあります。(FLASH 9月 10日号 ドラマのここがリアル、ここがウソ」)

 印象に残る違いは、主人公の父親が首つり自殺自殺したとなっているが原作では、自殺していない。融資を断り自殺のもとになった融資担当者が大和田専務となっているが原作では違う人物。半沢直樹が剣道をやるというのがあるが、原作にはない。東京編の伊勢島ホテルの専務が男性ではなく女性の倍賞美津子に変わっていることなのです。また原作では国税局の査察官が横柄な態度をとっていますが実際にはそういうことはないそうです。変更はいずれも内容をもっと強烈に印象付けるためでしょう。

「本とドラマは別物」 池井戸潤氏

 WEBの中で、池井戸潤氏の特別寄稿があります。要旨を書きますが、「僕は、脚本に注文をつけていない。小説は人間の内面を書くものだ。しかし爆破シーンなどはいくら、字で書いてもそれを直接あらわすことができない。原作を提供したら、後は製作者に任せるしかない。したがって必然的に作品と原作とは別物になる。評価があるとすればそれは製作者に帰すものである。」

詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.diamondo.jp/articles/-/38364

 また現実社会では、「半沢直樹」のようには行かず、原作者の池井戸潤氏は『半沢直樹の真似をしない方がいいですよ』といっています。{AERA]にて。

 まあ明日から後4回の放送があります。筆者は原作を読みましたが、ドラマは違いますから、楽しみにして見ていきたいと思っています。みなさんもぜひご覧ください。

追記 2013年9月26日 毎日新聞から

 9月22日に放送されたドラマ、「半沢直樹」の最終回の視聴率が関東地区で42,2%(関西地区45,5%)だったことがビデオリサーチの調べで分かった。ドラマの視聴率が40%を超えたのは2011年の日本テレビの「家政婦のミタ」の最終回(関東地区で40%)以来で歴代2位となった。過去の一位は「積み木くずし」の45,3%である。「半沢直樹」は初回の19,4%(関東地区)から一度も落ちることなく上り続けました。

 「半沢直樹」の最終回では、大和田常務が取締役に落ちただけですみ、逆に大きな功績を上げた半沢直樹が証券会社への出向ということになりました。すなわち原作通りでした。おかしいではないかという声も放送局に来たそうです。

 しかし、原作どおりにしないと、次の池井戸さんの続編の小説「ロスジェネの逆襲」につながらなくなってしまいますから。今度は証券会社を舞台にした続編が望まれます。

2013年8月26日 (月)

人間学研究所で白浜へ研修旅行に行ってきました。楽しいひと時でした

 2013年8月23日(金)~8月24日(土)にかけて、人間学研究所のメンバーによる、房総白浜海岸の研修旅行に行ってきました。1999年に人間学研究所準備室に、人間学研究会(第三次)ができてより、何度か旅行を企画しましたが、そのたびに中止となってきました。ということで今回はようやく実現した旅行でした。参加者は、柴田所長、森岡副所長、杉山実用的人間学研究会副会長はじめ、企画責任者の筆者と、女性4名を含む11名の参加で行われました。

8月23日(金)

 ① 人間学研究所前に朝10時集合、

 車は筆者と上杉さんの車2台です。筆者の車はすでに13年が経過した日産のエルグランドで、10月車検の前に廃車する予定でしたが、8人乗りという大きな車ということで最後の利用となりました。

 ② 昼食は保田の「ばんや」にて

 アクアラインを経て、館山自動車道路へ、鋸南・保田ICで下車、保田漁協の経営する「ばんや」で昼食となります。すでに2650円のコースを予約済みです。筆者は千葉へ来ると必ず寄っていきます。定置網でとった新鮮な魚を出してくれます。筆者以外は初めてとのことでした。平日でもいつも混んでいるところです。予約済みなので、すでに食事は用意されていました。金目鯛の煮つけや、クジラの陶板焼きなど、これでお腹がいっぱいになりました。単品でも安くて量が多くおいしいのです。

 ③ 水中透視船ばんや丸へ

 すでに筆者は事前にのって見て面白かったので、行ってみることに。乗船券は1000円で、約45分間の乗船です。当日は曇りですが時々晴れ間が出て、波しぶきがさわやかでした。あいにく、台風の影響で、水が濁り、海底はいまいちでした。前回行った時はきれいに見えました。

 ④ 保田から一般道路で、白浜ライズリゾートへ

 保田からは海際の一般道路から、白浜へ向かいました。初めは野島崎灯台を見学してから、ホテルの予定でしたが、筆者も疲れたので、早めにライズリゾートホテルにつきました。ライズリゾートホテルは外からは見ていたのですが、中は知りませんでした。部屋は最上階8階の洋室1室、和室二室の特別室を予約しました。二時間の宴会と飲み放題、カラオケ付きというコースを頼みました。一人13000円から14000円ほどです。一般ではバイキング方式の食事で8800円ほどのコースが一般的です。

 ⑤ ホテルで宴会とカラオケと懇親

 ホテルは、海の前にあり、白いギリシャ風のホテルです。かなり前に建てられたようです。ホテルからの景色はいいのですが、ベランダのところに高い手すり?があり、たたないと外の景色が見えないのは、残念でした。これは設計の失敗ではないでしょうか。そのベランダ部分に鳩のつがいが住んでいました。海を前にした大浴場は大きな浴槽が3つあり気持ちの良いものでした。

 宴会では、昼にかなりたくさん食べたので、食べきれませんでした。しばらくはズワイガニが出て、しばらく黙々とカニを食べていました。途中から順にカラオケを歌い宴が盛り上がりました。二次会には南風というスナックで8時半~10時半ころまで、再びカラオケで盛り上がりました。今までも、人間学研究所での例会の後でのカラオケで、盛り上がり、参加者全員がカラオケで歌うのです。

 カラオケ後、部屋にビールなどを持ち寄り、おしゃべりですが、参加者が70ぐらいのものが多いため、健康問題が中心となりました。部屋三つの定員7人の部屋にに3人とか4人で泊まったので、ゆっくりと寝られました。

8月24日(土)

⑥ 野島崎灯台へ

 ホテルでの朝食後、前日行かなかった野島崎灯台へ、ここはホテルのすぐそばです。野島崎灯台では、灯台の上に全員で上がり、上からのすばらしい景色を楽しみました。全員の写真をとりました。携帯で撮らず、ビデオで撮ったものをさらに携帯で撮り直したので、写りが悪くなっています。筆者はここに写っていません。

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⑦ 房総フラワーラインから浜金谷へ

 白浜から洲崎灯台を経る、房総フラワーラインをドライブしました。当日は天気が悪くなるとの予報でしたが、うす曇りぐらいで、比較的天気もよくドライブは快適でした。途中館山の道の駅で休憩後、さらに船形漁港にある漁協経営のお店に寄りました。ここも定置網でとれた魚をおいています。驚いたことに、笛吹き鯛や赤ハタのような南方の魚を売っていました。海流で流れてきたのでしょう。さらに富浦ICから乗り浜金谷ICでおりました。

⑧ 東京湾フェリーで、久里浜へさらに横須賀横浜道路で東京へ

 浜金谷のフェリー乗り場にはザ、フィッシュなど新しいお店がたくさんできています。そこで昼食をとり、土産物を買ってからフェリーボートに乗りました。筆者以外全員初めてとのことでした。天気がもっと良ければ海が青くきれいでしたでしょうが、少し残念でした。約45分で久里浜港に到着し、横須賀横浜道路で、新宿へ戻りました。道は思った通り、すいていて、ちょうど五時ころに新大久保につきました。そこで解散となりました。

 まあ、完璧とは言えませんでしたが、まあまあの天気にも恵まれ、翌日はかなり雨も降りました。ともかく楽しく旅行を終えて良かったと思います。来年また楽しい企画を考えます。

2013年8月18日 (日)

ももクロの戦争歴史認識と韓国に対しての見かた 歴史教育に問題が 日経春秋

 2013年8月18日の日経新聞朝刊の「春秋」(朝日の天声人語のような位置づけ)の記事が大変興味深かったので、ご紹介します。また、少し調べてみますと、いろいろな問題点もあるように感じました。

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 筆者は、最近は紅白歌合戦は見ず、またアイドルグループにも、疎いために、「ももいろクローバーZ」(略してももクロ)というグループを知りませんでした。上の記事を読んでいただければわかると思いますが。古市氏が17歳から20歳の少女たちが先の戦争については、どのような認識を持っているかを調査した結果について書いてあります。その結果は、あっと驚くような結果であったと、『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社)を書いた古市憲寿氏は述べています。

 早速、インターネットで検索してみました。「ももいろクローバーZ」は 2008年5月に結成され、路上ライブなどで苦労し、メンバーが一人途中でぬけるなどなかなか大変だったようです。しだいにん気が出てきて、2012年の紅白に出てさらに評判になりました。学生が中心なので活動は土日が主になっているそうです。また古市憲寿氏は東大大学院の博士課程を経て、現在は慶応大学のSFC研究所の上席研究員で、1985年生まれのまだ28歳の若い学者であることがわかりました。

 ももクロのメンバーへの、戦争に対しての質問では、戦った相手は上の新聞にある通り韓国というものや、終戦を迎えたのはいつ?というのに対して有安さん18歳は1038年11月、高城さん20歳は1975年か1973年と答え、戦争の時日本との同盟関係にあったのはどの国かという問いに対して、百田19、高城20、佐々木17はアメリカと答え、百田はアメリカと仲良かったんじゃ?ご飯くれるイメージ、と答えていたとのことです。えっ、本当?と確かに驚くべきことです。

 それに対して「春秋」では学校の歴史の授業に問題があるといっています。学校での歴史の勉強は、縄文弥生は詳しく、中世から急ぎ始め、現代史はプリントを配り終了。そういう授業を小中高と繰り返すと。ももクロのメンバーも縄文弥生時代は詳しかったといいます。確かにそういう傾向があるのでしょう。だいたい、試験問題にあまり現代史はでてこないのです。また歴史認識をめぐって論争中のことも多く、先生もさける傾向があるのかもしれません。今の政府も現代史はあまり詳しく教えてもらいたくないのでしょう。歴史も暗記中心で年号を記憶したりすることが中心になれば、多くの人が歴史にも興味を失ってしまいます。一方、暦女とよばれる人たちは、新撰組などの幕末のことや、戦国時代の武将などに興味を持っているようですが。

 この記事には書いていませんが、彼女らは憲法改正には興味を持っているとのことです。しかし戦争は一様に絶対にしたくないといっています。新聞にある通り祖父の戦争の話しを聞いているということもあります。そして現在の日韓関係については「韓国の言い分についてもよく知りたい」といっています。至極もっともなことではないでしょうか。

 ももクロの川上マネージャーは「彼女らは反日でも親韓でもありません」と釈明しています。それに対して、様々な2チャンネルなどで、彼女らは反日アイドルだと、攻撃しています。彼らの主張は新大久保でヘイトスピーチを繰り返す人たちと同じです。ついでながら隔週で行われていた新大久保の嫌韓デモは、8人の逮捕者を出してから、公安委員会が大久保通りデモの通過を許可しなくなってから、なくなりました。

 

2013年8月15日 (木)

NHK「幻解超常ファイル」4 巨大獣人、宇宙人ミイラ、魔のトンネルUFO.8/14

 NHKBSプレミアムの「幻解超常ファイルシリーズ」の4回目の放送が2013年8月14日にありました。内容はタイトルにもあるように、1、巨大獣人の衝撃写真、2、検証魔のトンネル怪奇伝説、3、宇宙人のミイラ?4、UFO?などです。

1、巨大獣人の衝撃写真

 世界中で、獣人とか野人といわれるものの存在についていわれています。ヒマラヤでは雪男(イエッティ)であり、北アメリカでは獣人(ビッグフット)などです。これは、北米のロッキー山脈周辺で、先住民族もサスカッチといってその存在がうわさされていたものです。特徴は毛むくじゃらで身長が2~3メートル、足跡が長さ40cm、幅20cmと大きいものが残されているというのです。アメリカでは目撃証言が3800件もあり、懸賞金が1000万ドルもかけられました。

 1967年10月にカルフォルニア州ブラックリーフというところででビッグフットが歩いている映像が撮られました。これはパターソンフィルムといわれます。

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このビデオ映像では、毛むくじゃらな二足歩行するいきものが右のほうへ歩いていき、カメラの気配にきずいて振り向くところもあります。

 この映像に関しては、着ぐるみによるフェイク映像だといわれ、着ぐるみに入ったという人物も現れました。筆者も他の資料で、歩き方が人間そのもので、着ぐるみだと結論付けているものを見ました。

 実際にこの現場を捜索隊が調べに行きました。そして左側の大きな木を目印として調査し、映像の獣人の身長が2,3メートルではなく1,8mから2mであると判明しました。これによりぬいぐるみ説が有力になります。

 しかし「猿の惑星」という映画でメイキャップを担当した特殊メイクのビルマンズは、顔がぬいぐるみとしては小さい、首のところに継ぎ目があらわれないなど着ぐるみとしては大変よくできているといいました。しかし、ほかの部屋で同じ番組を見ていた家内は、「見え見えの着ぐるみじゃん」といっていました。

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この写真は他に撮られたアメリカの獣人?の写真です。超常現象を批判的に研究しているマイケル・シャーマーはいずれにしてもきちんとした標本がない限りは、獣人の存在などは認められないと断言しました。

2、宇宙人のミイラ?

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 宇宙人のミイラかといわれるミイラがあります。このミイラは人間のミイラの可能性が強く、6~8年は成長していた跡があるといわれています。この番組ではこれ一つですが、宇宙人のミイラとか天狗のミイラとか言われるものは、みんな作りものです。

3、ブラジルの発光物体 UFO?

 2013年6月ですから、ごく最近のことですが、白く光る物体の光が上空を通り、多くの人が目撃し、ビデオにも撮られました。しかしその光の正体は無人の小型飛行機であるとわかりました。

4、魔のトンネル伝説

 日本には、幽霊や怪奇現象の起こる「魔のトンネル」といわれるものが60か所あるそうです。東京西部のFトンネル殺人事件の被害者の少女が白服を来た幽霊となって現れる。群馬県のSトンネル、古戦場にあり、落ち武者の幽霊が出る。墓地の下を通るトンネルで老婆の幽霊がが追いかけてくるなどです。

 神奈川県のあるトンネルは60年以上も語られ続けている幽霊の都市伝説があります。昭和50年キャシー中島という芸能人の乗った車にフロントガラスに青白い手が写り屋根に何かが落ちて来た、というものです。もしかしたら赤い血がフロントガラスに着いただったかもしれません。このトンネルは前から幽霊が出ると有名でした。有名な芸能人がゆえにその話は広く報道されました。そしてそれはさらに続き、現在では尾ひれがついて、車の上にばらばら死体が降ってきたなどということにまでなっています。

 その話しの大もとには昭和20年に川端康成が書いた「無言」という短編小説があります。このトンネルの前に火葬場があり、女の幽霊が車に乗ってくるというものです。タクシー運転手が後ろの空席にいないはずの女性が座っているのが見えるという話しです。後ろの席のとなりの男性は気づかないと。そして、このトンネルは幽霊が出ると話し継がれました。

 作家の広沢朋信氏はこの現象を次のように説明しています。昭和41年に従来2つのトンネルの間に新しいトンネルができた。古いトンネルを調べてみるとレンガが抜け落ちた跡などが残っている。古いトンネルではいろいろなものが上から落ちてくる可能性は高いのです。また雨の夜などで見通しが利かないと、トンネルの中か、外にいるのかが分からない状態になる。トンネルの中にいると思っていると実は外で、雨風でいろいろなものが車におちてくることがある。しかしトンネルの中にいると思っていれば有るはずの無いものが落ちてくると感じるのであると。

 車の中は自分の部屋、私的空間という意識がある。その自分の空間に攻撃を加えてくるという闇への恐怖があるといいます。こわいこわいと思っていれば、いろいろなものが幽霊に見えてしまうものです。まさに幽霊の正体見たり枯れ尾花(ススキ)なのですが、そういう幽霊を信じて、びくびくしている人にとっては、なんでも幽霊に見えてしまうのです。

 フランスの言語機能中枢を発見した著名な医学者で人類学者である ブローカは

 「もっとも疑われにくいとおもわれるものこそ、もっとも疑わしい」と見なければならないと、(映像など)安易に信じ込まないほうが良いといっています。メモ不十分で少し表現が違うかもしれません。すみません。

このシリーズは第一回目にネッシーなどについての話があり、2,3,4回目についてはは、こういちの人間学ブログに書きました。さらに第五回目も10月に放送があります。よろしかったらぜひご覧ください。

詳しくは下記の NHKの番組紹介をご覧ください。

http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 

2013年8月14日 (水)

人間学ブームと、人間学の本などの推移 人間学研究所通信第64号

はじめに

『人間学研究所通信 第64号』(2013年8月発行 人間学研究所)には、筆者が、「人間学ブームについて」と題して、7ページの文章を書きました。ここでは、そのポイントを書いてみたいと思います。

 筆者はすでにさまざまな形で、『人間学研究所年誌』などに人間学史について書いてきましたが、『人間学研究所通信 第64号』では、国立国会図書館で、収集している本やさまざまな資料の数を年次ごとにグラフ化し、それぞれのブームについて説明してみました。

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 このグラフは、『人間学研究所通信第64号』に挿入したものである。残念ながらかなり縮小せざるをえないため、わかりにくいことをご容赦ください。横軸は1900年ころから始まり現在に至る年数です。縦軸は本や他の資料の出版件数です。ゼロから上は350件です。グラフの赤い色は、本の数で、青色は本のほかに記事・論文やデジタル資料も含めたすべての資料です。年数で真ん中よりやや左で、かすかに1945と書いてあるのが終戦の年で、この年にはゼロとなりました。

人間学ブームという表現は戦前のものは、桑木厳翼が1936年の『哲学と文学の間』(大日本図書)に「近頃流行の人間学」という言葉があり、一般に知られています。しかしその後の第二次人間学ブームという言葉とそれ以後については2000年に発行した『人間学研究所年誌2000 第一号』などにおいて、あくまでも筆者の提唱しているものです。

 1、第一次人間学ブームとその批判

 ドイツのマックス・シェーラーやH・プレスナーなどにより、哲学的人間学が提唱されました。これは、実存主義などの流れをくみ、人間とはなにかを、最新の科学的知識をも総合して探求していかなければならないというもので、当時勃興しつつあったマルクス主義に対抗する思想という位置づけにあったものです。1927年に三木清が「人間学のマルクス的形態」をしそうに発表して以来、西田幾太郎、九鬼周造、和辻哲郎、高山岩男、三木清まどの京都学派を中心として発展した。また一方、石川千代松、小泉丹、丘浅次郎らが進化論にもとづいた進化論的人間学を展開した。1,938年には哲学的人間学や進化論的人間学などを総合した『人間学講座』全5巻(小泉丹、和辻哲郎など編)が発行され戦前の人間学のピークをなすものであった。上記のグラフでもこのころ人間学の本がかなり出版されていることがわかります。このころアメリカには1929年にイエール大学に人間関係学部ができ,以後人間科学(Human Science)の研究が強まり、戦後の日本に急速にひろまった。

 2、戦前における人間学の批判

 1935年に、戸坂 潤は『日本イデオロギー論』の中の「日本倫理学と人間学」において、和辻哲郎の『人間の学としての倫理学』などの哲学的人間学をレベルは高いが保守反動的であると批判しました。

 また「人生生物学」の提唱者で産児制限などに取り組んだ山本宣治は、丘浅次郎などの生物学的人間学を進化論にもとづいて、p清水ム的な未来を考え現実の政治の諸問題に目をつむっている卑怯な人間論」と批判しました。

 戸坂潤と山本宣治の人間学批判は、多くのの人間学が「人間とは何か」「人間とは以下にあるべきか」などという一般的な問いかけに終始し、結局倫理の問題や心がけの問題に解消し、現実社会の諸問題には目を向けない、ということであった。そしてその批判は現在でも存在する多くの「人間学」や「人間科学」にも言えることである。

3、第二次人間学ブーム

その始まり

 1960年の学術会議「人間科学総合研究所案」にもとづいて、1961年に東京工大に「人間科学研究所」が作られた。また1961年には「現代人間学」全4巻が出版され総合的な人間学への試みがなされた。同年小原秀雄氏の『動物版人間の条件」などが出され、人間学や人間科学の必要性が叫ばれ利用になりました。

1965年には小原秀雄氏を会長とし、筆者を事務局長とする人間学研究会ができた。このころからしだいに人間学や、人間科学に関する本も増え始めました。日本においては人間学と人間科学の境界はあいまいでなものとなっています。

第二次人間学ブーム

 1975年ころからスタートし、1989年の「人間学」の本としては、139冊とピークをむかえるころを筆者は第二次人間学ブームと名付けました。このころは1985年に小原秀雄、柴田義松、岩城正夫各氏と筆者が第二次人間学研究会を立ち上げたころでした。このころの日本はバブル経済真っ盛りでという時期で、安岡正篤、堂門冬二、船井幸雄らは次々に筆者が経営人間学となずけた本を出版した。この時期は人手不足でもあり、よりよき経営にとっては、優れた経営者とならなければならない、あるいは人間とは何かを知らなければならないなどという論調であった。このころは各大学にも人間学、人間科学の学部、学科ができ始めました。その中で、哲学的人間学や、科学的人間学の本も多く出版されました。

 ところが1989年に昭和の時代が終わり消費税が導入され、景気が後退し始めました。1991年には地下、株の暴落があり、長く続く平成大不況の時代となってきました。今まで人間が大切などと言っていたのが、不景気になるとそのようなことが言われなくなりました。船井総研の船井幸雄が途中から、コンサルタントの方向をアメリカ流の労務管理の導入に重きをおき、一切人間に関しての本を書かなくなったのによくあらわれています。人間学の名のついた本は1989年の139冊をピークに減少を続けています。

4、大学における人間学の定着と、記事・論文デジタル資料の増加

 第一期

 1970年ころから、激動と不確定性の70年代といわれています。1969年に女子栄養大学に柴田義松、小原秀雄、岩城正夫氏らによる人間学コースができました。上智大には1970年に、一般教養の共通コースとして人間学が導入されました。1972年に大阪大学に人間科学部ができ、哲学的人間学講座も作られました。筑波大では1973年に人間学群が作られました。このころは第二次人間学ブームの時期と重なります。

第二期

 1990年ころからバブル崩壊と平成大不況となります。すでに述べたように経営人間学の本が減少しました。一方、人間学や人間科学の名のついた大学が増加し、記事・論文やデジタル資料を含めたものは急速に増加してきました。1991年には我々の人間学研究所準備室ができ人間学研究会が成立し現在に至っています。

 1992年には京都大学に総合人間学部ができました。ここでは教育人間学の取り組みもあります。同じ年に天理大に人間学部ができました。宗教学科と心理学科をまとめた学部で、宗教系の大学には似たような名称が多くつけられています。しかし人間学とは名ばかりで、内容は従来の講座のままというケースも多いようです。

第三期

 2000年から現在に至る時期です。総体の出版物は多いのですが以後の伸びはなく停滞期にあります。2000年に『人間学』に関する資料が336件となりました。以後200件ほどが続きます。1999年には筆者らの人間学研究所が設立されました。人間と名のつく大学は一時急増しました。そして各大学で出版物をつくり、1970年ころから急増しています。本は毎年減少し続けています。またすべての資料もしかし近年は横ばい傾向であることがわかります。

参考

 1、国立国会図書館蔵書検索 によるキーワード人間学と人間科学

 2013年8月14日現在

             人間学        人間科学

すべての資料    6991件         2719件

 本          4943件         1816件

 記事・論文     2084件          890件

 児童書         44件          23件

 デジタル資料    2388件         434件

 その他         7件           21件

 *人間学でのすべて、と本の最初に出てくる資料は、

    本研究所の『人間学研究所年誌2000』第一号です

2、人間学と名のつく本 2013年8月

 アマゾンでのリスト 1498件

 楽天でのリスト   5395件販売店ごとのもので重複

 

 

2013年8月13日 (火)

近況 2013,8,13 1、館山花火 2、異常な暑さ 3、心霊番組批判アクセスが多い

近況について

 8月5日にブログを書いてから、8日間空白がありました。一つは、8月7,8,9日と館山のマンションで花火大会を見に行ったことです。この館山のマンションを借りてみようと思った大きな理由の一つですから、ぜひとも見に行かなければなりません。それから、ともかく記録的な猛暑でした。東京でも連日35度以上が続き、ついには四万十川のところで41度という最高記録が出て、ブログを書く気力にも欠けました。

1、館山花火大会

 2013年8月8日(木)の夜、館山花火大会がありました。リゾートマンションである館山シーサイドハイツの前の北条海岸で行われると聞いていました。マンションの前の駐車場がいっぱいになりそうなので、わたしだけ前日の7日に行き、駐車場を確保しておきました。8日には家内は電車で、上の息子夫婦は車で当日ということになりました。6時ころから交通規制があり、通行止めになるのですが、息子夫婦の車がきません。渋滞で車がうごかないそうです。結局、館山駅の一つ手前の那古船形港に車を止め、電車できました。電車の中はラッシュの山手線並みだったそうです。

 マンションの前の駐車場は早くからぎっしりでした。左側の桟橋のところを見ると大きな船が止まっており、どうもにっぽん丸のようです。にっぽん丸は花火の間は沖合で、花火見物後一泊して、東京港などに戻って行きました。他に大きな船が花火見物に来ていて、それぞれ船は満艦色に飾られ、とてもきれいでした。

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花火は上図の桟橋の手前の突堤のところから打ち上げられました。地方の花火だからそんなに規模は大きく無いのかもしれないと最初は思っていましたが、わざわざ豪華船で見に来るほどのことはありました。

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 次々に打ち上げられる花火に、たくさんの観客は大喜びです。マンション前の道は歩行者天国で、こんなに多くて売り上げは大丈夫なのかというほどにいろいろな露店がたくさん出ていました。

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 ここの、花火の呼び物は、水中花火です。ちょうどマンションの前の海をを右から左へ移動しながらの水中花火はすごい迫力でした。この写真では手前の露天商も少し写っています。水中花火は船から花火を投げ入れて水面すれすれで爆発させるものです。その迫力はすごいものでした。左から右へと二回水中花火が打ち上げられました。左側にくると打ち上げ花火と重なります。この迫力では、遠くからも見に来る人が多いのも無理はないなと思いました。

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 翌日の10日には上の息子と船外機付きの船を借りて、那古船形港から釣りに出ました。花火大会の後なので、魚は逃げててしまっていると思いますよと貸しボート屋さんも言っていました。朝早くから出ない釣りだったのと、花火のせいでしょうか、いろいろなところに行きましたが、釣果は思わしくありませんでした。私は比較的大きなカワハギだけで、息子はキスやベラ類を釣っていましたが、おもわしいものではありません。あれだけ大きな音をたてて花火をやれば、魚は当然逃げてしまいます。

2、異常な暑さが続く

 7月前半も暑かったのですが、このところの暑さは異常です。ついに四万十川で今までの最高気温の41度になったそうです。東京でも連日35度以上が続きました。私の住んでいるところはビルの5階ですが、すぐ上が屋上です。そんなに断熱を良くやっていないために屋上で温められた熱がまともに下に伝わってきます。先日東京でも30度を下らぬ超熱帯夜?となったそうですが、うちはいつも夜中でも30度以上です。風が通ると普通は涼しいのですが、窓から入ってくる風は熱風です。周りのビルの排熱が余計空気を熱くしています。5階の寝ている部屋では、エアコンをかけ続けて寝ています。3階の事務所では部屋が大きめでいまいちエアコンが効きません。どうもこの暑さではつい億劫で外に出なくなっています。また老猫が三匹いるのですが、涼しいところを探して移動しています。この暑さで弱らなければいいのですが。

3,筆者の心霊番組批判にアクセスが増加

 夏のお盆のころになると毎年、納涼のための恐怖番組を放送するという傾向があります。いわばお化け屋敷のテレビ番なのですが、それらの番組では、何度も書いていますが、お化け屋敷のように、作りものという前提があって、人を怖がらせるというのと、民放が放送する場合は、本当にそのような心霊現象が存在するということが前提になっています。しかしながら、実際には、多くのひとは作りものと分かっていても、こわがるというケースが多いのです。しかし時に、そういったものを本気に信じていて、あるいは自分は霊感が強いのだと自慢をしているような人がいて、有りもしないものにおびえたりしているのです。それを信じていうr人がいるので、お祓いをするとか言う霊能師などという職業が成り立つのです。いかにも作りものだという見え見えの「心霊写真」でも霊能師とやらがこれは自爆例のせいだとか先祖の霊が写っているとか説明していました。ただ夕方のよく見る時間帯で放送するために正当な判断力の無い子どもまで見てしまう可能性があります。これは問題です。うちの孫の場合もそうでした。

 2011年9月10日に書いた、「『心霊番組絶叫動画 50連発』(TBS)こんな番組放送していいのか」という筆者のブログはもう二年前にもなるにもかかわらず、直後から大きな反響を呼び、現在までアクセスが続いています。2012年11月から10カ月ほどでも、6500件ほどのアクセスがあります。そして、7月25日に書いた「TBS世界の怖い夜~」は1400件のアクセスであり、8月4日に書いた、8月1日放送の「アンビリーバボー  」フジテレビは250件ほどのアクセスです。

 一方、NHKが超常現象や超能力や心霊現象などを科学的にとられた番組もブログに書きましたが、7月14日に書いた「幻解超常ファイル 超能力に関して」は500件ほど、7月15日に書いた[怪奇現象の謎、魔女裁判など」は200件しか累計アクセスがありません。こういう科学的解明とか言うのは、皆さんあまり好きではないようです。しかしそれを見れば心霊写真と称しているものがいかに作りものだったり、単なるそう見えているだけかということがわかります。人間は点が三つあると顔と判断してしまう生き物だからです。

 ちなみに8月14日にNHKBS103(BSプレミアム)で21時より「超常ファイル」の第4段が放送されます。ぜひご覧ください。すでに筆者は録画の用意をし、その内容をブログに書きますが。

2013年8月 4日 (日)

8月1日アンビリーバボーの恐怖?心霊写真 こんなの子どもに良くないのでは 久しぶりに銭湯に

孫たち二人がお泊りに来ました。

2013年8月1日(木)、上の息子の孫たち2人が、うちでお泊りすることになりました。小学校5年生と小学校1年生の男の子たちです。孫たち二人は、家内と板目紙を使って、ビー玉ころがしのコースをつくったり、大きなホワイトボードにお絵かきをしたりと、遊んでいました。そのうち、テレビゲームを始め、私のパソコンの中にお気に入りで入っているゲームなどで遊んでいました。下の孫はまだ幼稚園のうちからパソコンでいろいろ開いて遊んでいました。私も2人でやるゲームを一緒にやったりしますが、とてもかないません。

 上の孫は、日本の昔の時代が好きで、お城を見に連れていってもらったりしていたので、たまたま私が、集めているいろいろな貨幣を見せてあげました。寛永通宝とか、天保通宝などに特に興味を持っていて、あ、これは一朱銀だなどというのが分かっていました。それらの中から、寛永通宝や明治から大正の日本の硬貨を50銭銀貨から戦後の50銭真鍮貨、10銭のいろいろ、そしてアメリカ、中国、台湾、韓国などの硬貨もきれいなものをプレゼントしました。孫はとても喜んでいました。

近くの銭湯に久しぶりに行きました

 うちの風呂は、35年前に私が設計したビルに作ったのですが、風呂の設備をつくる東京ガスの店であるにも関わらず、紺屋の白袴ではないですが、のころものの浴槽と、バランスがまで作り、洗い場も一人がやっとの狭さでした。風呂場は自分の設計した中で最大の失敗でした。今でも悔やんでいます。ということで、遊んで汗びっしょりの孫たちを、近くの銭湯に連れていくことになりました。

 歩いて3分ほどの近いところに戦後間もなくからやっている、「万年湯」という銭湯があります。今までここには一度も行ったことはありません。大江戸温泉物語などの大型入浴設備は良く行くのですが、身近な銭湯は何十年ぶりでしょうか。入浴料は大人450円、中人(小学生)は180円で三人合計で810円です。番台でお金を払い、ロッカーの鍵をもらいます。お客さんは年配の方3人ほどです。孫たちは裸になりおおはしゃぎです。

 浴槽はお湯の浴槽が2か所で、中に泡の出る装置がついていました。またサウナは無いのですが小さな水風呂がありました。浴槽に入る前に孫たちの体をざっと洗い、浴槽に入ろうとしましたが、かなり熱めでした。温度計を見たら42度ほどです。上の子はそれでも身体に何回もお湯をかけて浴槽に入りましたが、下の子は熱いといって入りません。浴槽には水を出すカランがなくなっています。下の孫は水風呂のほうに入り、上の子も水風呂に入ったので、お湯を水風呂に入れました。ここの銭湯にはあまり、小さな子は来ないのかもしれません。二人の孫を洗ってから、お風呂場を出ました。

脱衣室のテレビで心霊写真のテレビをやっていました。

 着替えをさせて、シャツとパンツだけになっているところで、脱衣室においてあるテレビで、フジテレビのアンビリバボーの心霊写真の番組をやっていました。ちょうど、立っている人の足の後ろに泥だらけの足が写っている、というのをやっていました。見るからに、泥だらけの足をした人をただ後ろに立たせただけなのですが、相変わらずゲストの女の子などはキャーとか言っています。孫たち二人は、テレビ画面にくぎ付けで、幽霊っているのかなーとか言っています。私は、あれは後ろに人を立たせたやらせだよ、幽霊なんかいないよ、といいましたが。普段そんな番組を見ない孫たちがたまたま銭湯でそういう番組を見たわけです。

 もしそういう足がはっきり写っているなら、それで終わりにしないで後ろはどうなのか、と後ろからとっても幽霊はいるかなどを調べた写真をとるべきですが、お粗末なやらせですから、そんなことはしません。そして霊能者とかにこれはなになにの霊が残っていてとかもっともらしく説明させてています。でも判断力が育っていない小さな子まで、このような番組を見る可能性があるわけで、小さな子供にはよくない影響を与えるのではないでしょうか。ともかく銭湯を出て、途中でアイスクリームを買い、自宅に戻りました。

 早速、自室に戻り番組の続きを見ました。番組はフジテレビの「奇跡体験!アンビリーバボー 絶叫必見、一夜限りの恐怖の祭典」というもので、ビートたけしの司会、剛力彩芽とバナナマン、そして例のごとくいろいろな芸能人という組み合わせです。前にインターネットを開いてみたら、アンビリーバボーで、早くやらないかなという様な事が書かれていました。毎年恒例のようです。

 ちょうど見始めたころには、手が離れてうごいているような写真です。これはNHKの番組で、パノラマ写真機能を使って作ると簡単にできると説明されていたものです。

Kc4a01350001_2

 しかし画面には、ごらんのように霊能者とやらが、「成仏できていない先祖の霊が供養してもらえないことに不満を持っている」とでています。霊能者のいい加減さがわかります。

他に写真を加えて説明しようと思いましたが、うまく転記できないので改めて掲載します。

女性の写真の後ろに女性の恐ろしい顔がうつる

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 毛皮のフードの中がたまたまそのように見えているだけ。なんでも顔に見てしまう。

男性の耳の後ろにウインクしている女性の顔

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 暗くて、よくわからない。どうも自分の耳がたまたまそのように見えているだけ

他にもありますがぼっとしてよく写らないようなものばかりです。

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最後に番組の終わりに司会者のところに女性の生首の模型が落ちてくる。などという演出はいかにも、安物のお化け屋敷そのものという感じでした。

★ このブログの下のほうへ下げていただくと、「占いと神秘主義批判」カテゴリーというところがあります。そこには過去のふたつの番組批判と、NHKで放送した、番組がでています。よろしかったらぜひご覧になってください。

2013年8月 3日 (土)

人間学研究所 9月、10月例会のお知らせ

1、実用的人間学研究会例会のお知らせ

◎ 第57回実用的人間学研究会例会

 日 時 : 2013年9月19日(木) 18時~

 テーマ : 「九州が負わされた公害、労災」

 講 師 : 倉田 眞氏(本研究所、研究員 元新聞社編集局長)

 懇親会 : 魚民 カラオケ付き

◎ 第58回実用的人間学研究会例会

 日 時 : 2013年10月17日(木) 18時~

 テーマ : 「食の危機と多国籍企業」

 講 師 : 佐竹幸一 実用的人間学研究会会長

 懇親会 : 未定 

        「フード・インク」などDVDも見ていただきます。

        現在の恐るべき食の実態に迫ります。興味のある方

        は、当ブログの2013年6月14日「モンサントの不自然

        な食べ物」、「世界が食べられなくなる日」原発との

        関連 をご覧ください。

 ★ 本研究所では、下記のDVDを購入いたしました。

  「フード・インク」 農業が巨大産業になっている恐るべき実態

  「キング・コーン」現代人のあらゆる食料はトウモロコシから

  「ありあまるごちそう」 世界で一番食べ物を無駄にしている

               のは日本

  「インサイド・ジョブ」世界不況の知られざる真実

  「シッコ」 アメリカの医療制度 マイケルムーア監督

   ー貸し出しもいたします

2、新教育人間学部会のお知らせ

 第97回新教育人間学部会例会

 日 時 : 2013年9月27日 18時~

 テーマ :「被災者支援と異文化~

       テェルノブイリ原発事故と東日本大震災を

       振り返る」(仮)

 講 師 : 白村 直也氏 本研究所研究員 

          大妻女子大講師

 懇親会 : 越路

第98回新教育人間学部会

 日 時 : 2013年10月25日(金) 18時~

 テーマ : 「未定」

 講 師 : 「未定」

 決まり次第こちらに掲載します

人間学研究所

 〒169-0073

  所長 柴田義松

 東京都新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル3階

  03-3209-1888

  pcr92240@nifty.com

 お問い合わせは 佐竹幸一 090-6549-2677

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