西洋人相術(2) 金髪、青い目と黒髪、黒い目 魔女の黒髪、天使の金髪
この表が1から60までの性格の特徴です。1、道徳的に強い、弱いなどと対比になっています。
この表が、目の色と性格との対比を示しています。
この表が、全部の要素を集計し、それぞれの性格の要素がどれくらい強いかを示します。
★このブログは2011年7月5日に書かれたブログです。2013年9月に、記事に一部追加して更新いたしました。
西洋人相術の(1)では歴史など導入部について書きました。ここでは、”FORTUNE"という本の人相術で、具体的のどのようなことが書かれているかの一部をご紹介します。東洋人相術では、目の色と髪の毛の色はあまり問題になりません。日本人ではせいぜい黒か黒褐色の違いがあるだけです。ところが西洋人相術では、髪の色と、目の色は人相術の大変重要な要素となっているのです。
この本では、その人の顔だけではなく背が高いか低いか、太っているか痩せているかなど身体の特徴も含め、いろいろな要素について判定していきます。そして性格分類には60項目があり、1、道徳的であるか、道徳的でないか 2、知性的であるか、知性的でないか、~60、真実味がある、偽りが多い、などなど性格特性が列挙してあります。
身体では、1、背の高さ、2、がっしりかきゃしゃか 3、太っているか痩せているか、4、姿勢はまっすぐか曲がっているか、5、行動がきびきびしているか、ゆったりしているか、無気力かで分けられます。
頭と顔では、1、額、2、鼻 3、耳 4、あご 5、まぶた 6、目 7、ほほ 8、口 9、目 10、髪に分けています。
目
は 大小、やまぶたの形などのほか、大きな要素として色が分けられます。
Hazel ハシバミ色、淡褐色 grey 灰色 Greenish 緑色
Blue 青 Brown 茶色 black 黒色
髪
については、直毛、カール、ウエーブ 薄いかどうか 大きな要素は色で、
Brown light 淡褐色 Brown dark 黒褐色 Black jet まっ黒
Black bluish 緑がかった黒 Auburn 金褐色 Red 赤
Flaxen 亜麻色 Golden 金色 white 白
(ここで英字に使っている色は、それに近い色程度と思ってください)
★亜麻色は、淡黄褐色ですが薄紫に近い色でした 修正しました ドビッシーの有名な『亜麻色の乙女」という曲があります
となっていてそれぞれに、性格の特徴が示されています。その特徴が大きいと1点 ややその傾向があると0,5点、反対のポイントはマイナスとなります。
背の高さから始まってそれぞれのポイントを集計表にまとめ、極めてその性格が強いとプラス3点とか、場合によるとマイナスがでます。いろいろな要素がまじりあって、総合してその結果が出るというわけで、一見科学的で、パソコンに入力しておけば、あっという間にその人の性格などが出ることになります。詳しくは改めて書きますが、ヒトラーが最も優れた人種だとしたヨーロッパ北方人種(ゲルマン人系やノルマン系)である、白いはだ、金髪、青い目(碧眼)と日本人の黒い髪で黒い目とをこの表に基づいて比較してみました。
性格特徴のとよいものは2点、やや強いものは1点、弱いものは0から0,5点です。
金髪で青い目の性格、特徴
(極めて高い性格、特徴)
公平、優しさ、寛大、忠実、誇り高い
(かなり強い特徴)
道徳的、知性的、誠実、愛きょう、活動的、勇気、 正直、上品、思慮深い、状況判断うまい、短気 愛情深い、気力充実、芸術的、明朗、情熱的 楽観的、しっと深い、せっかち、
よわい傾向
利己的
黒い髪で黒い目の性格、特徴
(極めて高い性格、特徴)
楽観的、 うぬぼれ、しっと深い、もうれつ・性急、情熱的
(かなり強い特徴)
道徳的、意思堅固、忠実、野心的、利己主義、ぜいたくな、情熱的 正直、誇り高い、執念深い、短気、愛情深い、気力充実、力強い 才能のある、愛情深い、横柄、軽率
元の英文の訳が十分でないものもありますが、表をご覧になれば、どう見ても、金髪で青い目の人のほうが、人格的にも優れているようになっています。どうも、黒い髪で、黒い目の人はロマ人(ジプシー)をそうぞうさせるのではないでしょうか。そして日本人も大部分、これに当てはまってしまいます。とりあえず二つの要素だけで見ましたがそれぞれの項目もあとで書いてみます。
現在の世界を支配しているのが、アメリカやイギリスなどの、ヨーロッパ北方人種であることが、西洋の人相の善し悪しに大きく影響しているのは、十分あり得ることです。
追記
ヨーロッパに住んでいた、ネアンデルタール人は、赤いか金髪の髪で、青い目をして肌も白かったということがDNAの解析でわかりました。日の光が弱い氷河時代のヨーロッパに適応したのです。アフリカで生まれた現生人は黒っぽい肌をしていたと思われます。ヨーロッパに入った現生人類はネアンデルタール人と交配して、寒冷地に適した遺伝子を取り込んだと考えられます。
『髪が見ていた世界の歴史 魔女の黒髪天使の金髪』という本があります。(夏森 恩1994年 講談社)という本があります。髪についていろいろ書いてある面白い本ですが、
日本人はいろいろな他民族が融合してできたが、髪の毛は、大多数の黒髪の優勢遺伝で、すべての髪を黒一色に染め上げたといいます。映画の『オルフェ』(ジャンコクトー監督)では死神の黒髪は不気味さを演出するのに役立った。中に出てくる死神をなぜ金髪などにしなかったのか。それは冥界の気味悪さを表現するには不都合だからだといっています。金髪では、「ヴィーナス像」のような天使になってしまう。
マリリンモンローは、髪を金髪に染めてから、人気が出てきました。マリリンモンローの「紳士は金髪がお好き」という映画などは、金髪好みの代表的な例です。
黒髪への恐れはヨーロッパ人の記憶の中にモンゴル族(タタール)の征服の恐ろしさが染みついているのではないかといっています。
日本では髪の毛と、目の色では性格判断をしないのですが、ほとんど黒かせいぜい黒褐色では区別のしようがありません。また逆に日本のように適度に4つのABO式血液型の変化がないところではまた、血液型性格判断が成り立たないのです。例えばほとんどO 型である、南米のインディオでも、血液型の区別はできません。
追記 2011年7月25日
今月、ノルウエー連続テロ事件が発生しました。爆弾テロとウトヤ島での銃乱射事件で90名以上の人が殺されました。犯人はアンネシュ・ブレイビク(32)で、ネオナチの思想をもっていました。彼はほとんどのノルウエー人がそうであるように金髪でした。眼の色はわかりませんでしたが、青色である可能性が高いです。そうすると前に書いた金髪で、青い目の人の美徳とまったく当てはまりません。日本人が黒い髪、黒い目だからとすべて同じ性格などではなくすべての性格が存在しているわけですから、いい加減だということになります。ですから、この性格分類は特に欧米の人々がもっている、イメージを表しているにすぎないということです。
9月17日 追記
「最後の誘惑」というイエス・キリストを主人公とした映画があります。この映画は大変興味深く、人間学研究会でも宗教の説明のときに、みなさんに見てもらったことがあります。
1988年アメリカで作られた映画で、マーチン、スコチッシュ監督作品です。
十字架を降りたイエスは普通の生活をし、マグダラのマリアと結婚します。ユダは何と言うざまだとイエスを責めます。またパウロはイエスが言っていることと違うように説教しています。イエスが責めると、もうあなたなど関係がないといいます。そのあたりが大変興味深かったのです。
それは十字架に架けられた、死の間際にあるイエスに、金髪で青い目をした「天使」のような少女が、神はあなたを試したのだが、もう十分だからといって、十字架から降ろします。そして、マグダラのマリアと結婚し、子供もできます。ところがその少女は実は悪魔だったということで、それに気づいたイエスは最後に必死の思いで再び十字架に戻ります。
このイエスに呼びかけている「天使のような悪魔」が金髪で青い目をしていなかったら、イエスは騙されなかったのではないでしょうか。天使は金髪で青い目と決まっています。金髪で青い目をしたかわいい少女は天使だと思わせてしまうということです。当時のユダヤの地に金髪の人などいなかったのですが。金髪で青い目をしたのが天使というのは、金髪で青い目をした民族が優位な時代に作られた話だからです。
ともかく、キリスト教の神は意地悪で、いろいろなことで信仰を試します。悪魔の誘惑にのるキリストも神は黙っています。アダムとイブの失楽園の話もわざわざ誘惑させておいて、誘惑に負けたからと言って楽園を追い出します。そしてノアの箱舟のように簡単に人々を殺します。
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