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2013年9月21日 (土)

よみがえる教室ー「いのち」を、身をもって教えた先生(その1)

★ このブログは、2010年4月6日に書かれたブログです。このテレビの録画は大量ののビデオの箱に入りどこにあるかわからなくなりました。このビデオを貸してほしいというお話があったのですが。

 2013年9月に一部付加して更新いたしました。

「こういちの人間学」では、教育についての事柄が、とても大切にもかかわらず、あまり書かれていません。そこで、2004年3月、『人間学研究所通信(HUMANOLOGY)第23号』に書いた文章を、再び書くことにしました。これは当時のNHKスペシャル「よみがえる教室」で、放送された内容の報告です。だいぶ前に書いた内容ですが今でも通用する大切な話なので改めて書くことにしました。このテレビの内容は、ビデオに録画しておきました。ついでながら、いままでにビデオに録画したものが、人間学研究所に730本あり、宝の持ちぐされになっています。(初回放送は2004年2月28日です)

 1999年ごろ、茅ヶ崎市に各教室に壁がなくいつでも自由に見学できる学校が作られました。「茅ヶ崎市立浜之郷小学校」です。今まで、不登校や学級崩壊が多く、それを何とか克服しようということでつくられた学校でした。                                         その初代校長先生が大瀬敏昭氏でした。大瀬さんは、教師になって、面白い授業をしたつもりでも落ちこぼれがなくならないということから、知識をただ詰め込むのではなく、子どもの声にじっくり耳を傾ける教育こそが大切であると気づきました。そこで新しく生まれた浜之郷小学校の校長に志願しました。小学校では年間150回の公開授業を行う予定でしたが、校長の仕事が忙しくてとてもできないということでした。そこで校長権限で、授業3割、会議や雑務が5割であったのを、会議等を思い切って減らし、授業6割にしました。

 昔は、いいところに就職するために勉強しなさいということでしたが、子供は自分の父親を見て、ある程度の学歴があっても大したことがないという現実を実感しているのです。ですからそういう理由でいえば白けてしまいます。そうではなくて、人生も捨てたものじゃないんだ。生きる価値を大切にするために学問をするんだということ。それを知ってもらうことが大切であるという立場で、授業することにしたのです。

 教師はお互いの先生の授業を見て、お互いに批判し討論します。まだ先生になって2年目の若い松永先生は、社会の授業で、「ふるさとの茅ヶ崎の海のすばらしさ」というテーマに取り組みました。はじめ子どもたちは宣伝のチラシなどを見て、ありきたりの決まったようなことを言っていました。その中で、ある男の子が、「茅ヶ崎の海は汚いよ、でもがんばってっています」と書いたことによって、みんな自分たちの目で見た汚い海の現実をいろいろ言うようになりました。しかし、松永先生はそれを、脱線したと考えて子どもに注意し、教室の雰囲気をもとに戻してしまいました。

 授業の後の教師の懇談会でそのことに関して参観したほかの教師から批判が出されました。子どもが本当に見ている現実を否定して、聞きかじりの情報で勝負するようになってしまう。何事も枠に入れてしまおうとすれば、ついてこない子がほとんどになってしまう。子どもたちが何を言いたいのか本当にわかろうとしてあげないと、子供に安心は生まれない。また学んだという革新や変わったという自信は生まれない。どんな意見でも認めてあげることが大切であると。                                           その後、松永先生は手厳しい批判を受け涙ぐんでしまいました。そうやって、一人一人の先生も成長していったというのです。

 文部科学省では、命の大切さをうったえ、引きこもりや落ちこぼれをなくそうということを主張して、「子どもの命をはぐくむ教育」といっています。しかしながら現実的にはこの小学校のような取り組みはきわめて少ないのです、従来は、新学校に教師に参観が多かったのですが、それがこの小学校では年二回行われる公開授業には、1200人の教師が詰めかけるといいます。うまい授業をするのではなくて、自信と安心を与える授業が注目されるようになってきたのです。

 すでにこの小学校では年間150日もの公開授業が開かれ、全国から2万人の教師が訪れているといいます。(2004年当時です)

★ 以前のブログでは浜の郷小学校としていましたが、正しくは浜之郷小学校でした。

訂正させていただきました。

その2に続きます、授業の内容ですぜひお読みください

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/09/post-5b76.html

追記: 2016年5月24日

 この日、急にこの記事のアクセスが増えました。再放送をどこかでしたのかなと思いましたが、見つかりませんでした。

 その2、は大瀬校長のがんに侵された自分の体の状態を、授業に取り入れます。ぜひお読みください。

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コメント

はじめまして 今泉と申します。現在、公立学校の教員をしております。NHKスペシャル「よみがえる教室」を録画してあるとのことでしたので、ぜひ録画をコピーさせていただきたくメールいたしました。可能であれば、費用等具体的なことを教えていただければありがたいです。よろしくおねがいします。

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