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2013年9月21日 (土)

美人について (2) なぜ白い肌とピンクの頬が好まれるのか

 このブログは2010年5月16日に書かれたものです。文章を追記して2013年9月に更新しました。

肌の色の変化について

日本では「色が白いは百難かくす」という言葉があります。色が白いというのが美人とされるのはなぜかということも『なぜ美人ばかりが得をするのか』という本にも書かれています。それも参考にして書いてみます。

 ホモサピエンスがアフリカの地で生まれ世界中に広がり始めたときは、今から10万年前だと言われています。その時のホモサピエンスの肌はおそらく茶色をしていたのではないかと推測されています。その後、世界中に広まっていきます。そしてその地に定住していくうちにいろいろな肌の色の変化が生じてきました。人間にかぎらず、皮膚のメラニン色素を欠いた子どもが一定の確率で生まれてきます。アルビノというのですが、動物界では、白い虎や、蛇だとか、ニジマスとか、いろいろとあります。人間はそういう動物を珍しがり時には、神様として崇めたりします。しかし自然界では、真っ白というのは目立ちやすく天敵にも狙われやすく、生存には不利に働きます。ですからなかなか数は増えていきません。人間にもアルビノは生じます。これは日本人でも、黒人でも生じます。顔立ちは、日本人や黒人ですが、肌は真っ白で、髪まで白くなります。目の色素が薄いので、眼鏡をかけなければならず大変です。

追記

 ネアンデルタール人の遺伝子の配列が、すべてしらべられています。その結果、ネアンデルタール人は、茶色や金髪の髪で、青い目と、白い肌をしていたことがわかりました。アフリカで生まれたホモ・サピエンスが比較的短い間にこのような形質を受け継いだのは、ネアンデルタール人と混血したことによってであるといわれるようになりました。ネアンデルタール人が毛むくじゃらでごついというイメージは、金髪で青い目、白い肌の女の子の想像図ですっかり変わりました。

「ネアンデルタール人について赤い髪、白い肌、イメージ大きく変わる」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2014/04/post-dff2.html

北欧に達した人間 白い肌は、ビタミンD作成に有利

 北欧にまで到達した人類は、極端な日照不足に直面します。何しろ冬には太陽がまったく顔を出さないのですから。日照不足によって日光を浴びてビタミンDを生じ、カルシュウムを作るということが十分にできなくなります。白い肌は、日光を吸収しやすく、ビタミンDを作りやすいのです。昔産業革命のとき、ロンドンが煤煙で覆われ、日照不足で、ビタミンDやカルシュウム不足で、くる病(脊椎が曲がってしまう病気)がまん延しました。人間にアルビノが生まれたときには、そういう人は日の光を吸収しやすく、ビタミンDを作りやすいということになり、その人は生存に有利でした。それで次第に数が増えてきます。逆にアフリカでは、日光が強く、肌の色の薄い人は、皮膚がんを引き起こしやすくなります。生存にはきわめて不利となります。

 現在、欧米の白人が、オーストラリアなどに移住して、強い日光を浴びて、皮膚がんを発生する人が多く、大きな問題になっています。また逆にアフリカやインドからイギリスや北欧州に行って、日照不足で、ビタミンD欠乏症で困っているそうです。アフリカでは白い肌は致命的で、より黒い肌が強烈な日射には適応します。そのようにして、白い肌と黒い肌に分離しました。モンゴロイドは中緯度にいるために中間の茶色の肌となりました。同じモンゴロイドでも北欧人と同じように日照時間の少ないところに住むイヌイット(昔エスキモーと)の人たちは動物の肉を食べ、十分にビタミンDを取れるために、肌の色は茶色のままでした。

 白い肌の弱点

 白人の白い肌は、欠点も多いのです。他の肌の色の人たちに比べ、

1)早く皺になりやすいこと。若いうちはきれいだけれど、年をとって皺くちゃになりやすいということ。

2)しみができやすいこと。白い肌では、若いうちから、しみやそばかすができてしまいやすいのです。

3)吹き出物ができやすく、皮膚がんにもなりやすいこと

4)白人は禿げやすい欠点があること。

5)体毛がかなり多くなる傾向があることなどです。そう言われてみると、白人男性は若はげが本当に多いですね。

白い肌やピンクの肌が好まれる理由

 白い肌やピンクの肌が好まれるのは、前にあげた本にも書いてありましたが、幼児が白っぽかったり、ピンク色をしていることだと言われます。サル類の顔を見ても小さい子供は白っぽく、ピンク色で、大人になるに従い、黒さが増します。人間の赤ちゃんや若い娘の白くあるいはピンクの肌は若さと健康の象徴だということです。女性の白い肌は幼児の姿を示しているのです。またピンク色や赤面と紅潮は性的興奮の表れと言います。そのようなことがあって白い肌は、世界的にも好まれています。白い肌を好むということは性淘汰として働いてきたとも言えます。

 また、白い肌は、世界征服をして、現在でも世界中を支配しているのが、WASP(アングロサクソン系、プロテスタント系白人)であることも大きく影響しています。彼らの特徴である白い肌と、青い目、金髪は、美人の代表となっています。世界中のさまざまな、女性誌の表紙を飾るのはほとんど金髪美人ということになります。また美人コンテストでも白人系が占めることになります。ですからマリリン・モンローは中間的な肌を白く塗り、ブルネットの髪を、金髪に染めました。そのありさまは1953年の「紳士は金髪がお好き」という映画によく表れています。そして欧米のおとぎ話の主人公は、白雪姫を除いてほとんどが金髪です。だいたい、天使は金髪で、魔女は黒髪ということになっています。   

金髪で青い目の北方民族

 ゲルマン民族とヒトラー時代に言われたが、かなり幅が広く、ノルマン人などもゲルマン人といわれるものに含まれる。イギリスに住み着いたアングロサクソン人やオランダ地方やドイツ北方部の人たちは、金髪、青い目の人が多い。ゲルマン人は南ドイツなども含まれるが、アルプス人種や東ヨーロッパ人などに近い人達である。

 白い肌と金髪は、ノルマン人(バイキングの子孫とスエーデン、ノルウエー、デンマークなど北欧三国)系の特徴です。ノルマン人は世界中の国々を征服していきました。イギリスでも今の王朝は、11世紀にイギリスを征服したフランスのノルマンジー公の系列です。ロシアもノルマン人のノヴゴロド公国やキエフ大公国がもとになっています。南イタリアにはシチリア王国を建国しました。またイギリス人はアメリカを建国し、アメリカは世界を支配しています。

 同じヨーロッパでも、ケルト人やラテン人(イタリア人など)などの系統の人は金髪ではなく白い肌ではありません。フランスでも北部の人たちはノルマン人系の金髪青い目の人がいますが。南フランスではやや色は褐色で髪の毛も茶色です。

こういちの人間学ブログ「西洋人相術(2)金髪、青い目と黒髪、魔女の黒髪天使の金髪」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/09/post-5dga.html

 

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