「体にいい食べ物はなぜころころと変わるのか」美空ひばり早死にの原因について。さくらももこも民間療法で早死にか
申し訳ありません。追加の記事を書いていたら、ミスで突然すべて消えて仕舞いました。簡単なものにしてでも書き直します。(7月9日)
8月11日、記事を追加しました。
「身体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか」畑中三応子 料理本編集者、2014年6月20日、ベスト新書、KKベストセラーズ 796円+税 は大変おもしろくぜひ読んでいただきたいと、ここに書いてみました。いろいろ幅広く書いています。
1、白米食と脚気 陸軍と海軍のちがい
江戸時代白米を食べる江戸にいると脚気を起こし江戸わずらいとといわれた。むかし兵1人に支給された白米は、一日6合、白米を腹いっぱい食べられるとして入隊したものも多く、戦場は脚気患者だらけだった。日清戦争の戦死傷者が453人に対し、脚気患者数は48000人、うち死亡者は2410人。日露戦争では動員された兵の,4分の一なんと25万人がり患し、うち28,000人が死亡したという。
伝染病説を取る陸軍は白米主義をつらぬいて、多大な犠牲者を出した。それに対して、タンパク質不足説の海軍は洋食と麦飯により脚気患者を出さなかった。
海軍では昔からカレーを決まった日に食べる習慣がある。航海中一週間のサイクルを確認させるためだそうです。先日呉の海上自衛隊で各艦船のカレーを一般のひとに食べ比べしてもらったそうです。
2、美空ひばりと高峰三枝子
海外のマクロビオティック実践者にマドンナ、トム・クルーズなどの有名セレブが多いように日本にも玄米食を信奉する著名人が多数いるらしい。とりわけ有名なのは、美空ひばり、高峰三枝子という、戦後芸能史に残る大スターの死の一因が玄米だったという話だ。
1989年6月24日に52才で亡くなった美空ひばりは、肝臓を患って高タンパク質食が必要であったにもかかわらず、一日にゴルフボール大の玄米おにぎり2個と特製のお茶(下剤のセンナのお茶)しか取らせなかったという謎の治療師による食事療法によって死期が早まったといいます。酒とたばこも大きな悪影響を及ぼしたようです。52歳という若さでした。
2020年5月23日(土)急にアクセスが多くなりました。美空ひばりの直接の死因は、特発性間質性肺炎によるものとされています。この治療にはステロイド剤がきくようですが、病状が重くステロイド剤の使用ができない状態だったようです。
また90年に亡くなった高峰三枝子の脳梗塞も、同人物の同療法で1年間に15キロ減量したはよいが、死因は低たんぱく質食の弊害で急激な血圧低下が原因といわれる。ひばりや三枝子に紹介したのは芳村真理だったという。
後に,その治療師はハワード、ヤングという名前の韓国系アメリカ人で、記事によると国内の顧客は当時で約600名で、その中には有力財界人人気芸能人も名を連ねていたという。ハワード・ヤングは2014年に薬事法違反の罪で逮捕されました。
食品信仰は健康を損なうこともあることを、警鐘する事件ではあった。
このことは週刊文春に書かれ裁判となったが、文春側が勝訴したという。
本の内容
プロローグ
第1章なぜ『体にいい食べ物」はコロコロ変わるか?
第2章「食べるな危険」はいつ始まったのか?
第3章カリスマ・ダイエッター参上
第4章元気なあなたも半病人、健康食と健康法の100年
第5章いつから食べ物は「クスリ」になったのか
第6章混乱する「アンチエイジング」情報
エピローグー健康情報に振り回されないために
すべての食べ物が健康食品になる日
科学的根拠のハードルは高い
健康基準の大幅緩和で「健康人」が激増
2014年4月4日、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は衝撃的な発表をした。異常なしと、判定する健康診断の数値を現行より大幅に緩和するというものだ。150万人に及ぶデータから、これまでの基準より高くても健康だったことから、新しい基準範囲が設定され、数字の変動があまりに激しいのが大きな波紋をよんだ。
★以下は帯封に書かれていることです。
何を信じればよいのか?
今日の「食べるな!」明日の「食べよう!」
健康、美容に支配されたヘルシー・ファッションフードの根拠なき戦い
肉はからだに良いのか悪いのか
牛乳を飲むとガンになる?
本当は怖い?『自然食」
死を招く危険な健康食品
驚愕の1品健康食・単品ダイエット史
粗食は本当に健康にいいの?
トクホの躍進は「メタボ」のおかげ
◎各章にどのようなことが書かれているかだけ記入しました。
★ 著者の畑中氏はファッションフード研究家と自称しています。この本では学者としてそれぞれの考え方を検討しているわけではありません。しかし幅広くいろいろな考え方を紹介していること、比較的冷静に比較検討していることは素晴らしいと思います。いろいろ知らないことが書いてあり参考になりました。ぜひ参考にしてみてください。
★ 昔から、どんなにすごい権力をもっていても、人の命は限られています。しかし権力で命を永らえようとします。秦の始皇帝もそうですし、歴代のローマ皇帝もそうでした。そして、不老長寿を願いヒ素や水銀などの毒物にてをだします。それで、願いより早く死んでしまうのです。
2018年9月追記
「ちびまる子」ちゃん、の漫画の作者として有名な、さくらももこさんが先日53歳の若さで亡くなりました。
2011年に乳がんを発症しましたが、抗がん剤を使った「標準治療」だと、仕事に差し障るとしていろいろな民間療法に頼って、「標準治療」をしていなかったそうです。さくらももこさんはかなりのヘビースモーカーでそれもがんの発病に影響があったでしょう。
スピチュアルの本などが好きでいろいろ自宅に積み上げるほどだったそうです。
がんになってから7年もたっていますから標準治療を行っていればもっと長生きできたでしょう。ほかい小林麻央さんなど、民間療法で命をちじめた人はたくさんいます。罪作りなことです。
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コメント
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とら猫イーチ様 詳細にわたるカレーのレシピどうもありがとうございます。いろいろ工夫して作っておられるようですね。この様子ですとカレー以外でもいろいろ工夫しておられそうですね。うちのはごくありきたりのカレーです。以前は凝って何か作ったこともありますが最近はまったくだめです。今は全く自分で作るのはダメですから家内に作ってもらいます。どうもありがとうございました。
投稿: こういち | 2014年7月 5日 (土) 09時27分
こういち様
申し訳ありません。 レシピの手順③で、最後の仕上げにカレールーを入れるのを書き忘れましたので加えて下さるようにお願いします。 そうでないとただの煮込みになってしまいます。
私が使っているルーは、横浜舶来亭のルーですが、カレーパウダーと小麦粉を使い自作しても良いです。 ただし、手間と時間がかかりすぎます。
投稿: とら猫イーチ | 2014年7月 4日 (金) 21時14分
こういち様。
蛇足ですが、カレーの自己流レシピです。 一般的なレシピを基に改良(?)したものです。
鶏肉(小ぶりのぶつ切り)適量 500から600g または、牛肉、豚肉、合挽の肉でも可
玉ネギ 大1個 みじん切り
セロリ 1本 みじん切り
リンゴ 半分から1個(大きさにより適量) みじん切り
ニンジン 小1本 すりおろし
ショウガ 数かけら すりおろし
ニンニク 数かけら すりおろし
オリーブ油 大さじ 3から4杯
カレールー 簡単に作るには市販のルーを利用(私は、横浜の名店のものを利用するのが常です。安価で良質です。)
ローリエ 適量
ブイヨン 市販のもので可
水 カップ3から4杯
① フライパンにオリーブ油を入れて、鶏肉を適度に炒める この時に、白コショウに黒コショウを入れると辛みが増します。
② フライパンにオリーブ油を入れて、次に玉ネギを色がつくまで炒め、そこへセロリを入れて更に炒める。 次に、そこへリンゴ、ニンジン、を入れて一緒に炒める。
③ ①と②を鍋に入れて、ブイヨンとローリエを加えて、水を加えて煮込む ショウガとニンニクも加える(鍋は、無水鍋があれば煮込み時間が短くて済みます。 無水鍋は、フランスのブランドものは、高価ですが、新潟燕三条産なら比較的に安価です。)
以上のレシピは、色々と変化させて、工夫が可能です。 例えば、トマトを加えると、味わいが変わります。 特に、牛肉を使用する場合には、リンゴの代わりにトマトを使います。 イタリアから、オーガニックのダイス・トマトの缶詰が輸入されていまして安価で入手出来ますので、それを使うと簡単です。
また、具材も、肉をやめて、カボチャや、ナスビ等を使うと野菜カレーです。 肉気の材料を使わずに、精進カレーにしても美味しいです。 その場合には、肉の代わりに、コンニャクを使います。
サラダ代わりに、キャベツのみじん切り(少し大きくして)に塩(無くても可)を少し加えて、米酢(代わりにぽんずも可)をかけて、大きいタッパーに保存しておくと、カレーのつけ合わせになります。
投稿: とら猫イーチ | 2014年7月 4日 (金) 19時08分
とら猫イーチ様 コメントありがとうございます。この本はともかくいろいろな情報がたくさん述べられていて、とても書ききれませんでした。
陸軍に脚気で死ぬ人が多かったというのは知っていてもあんなに多いとは知りませんでした。
それから海軍には週1回必ずカレーがあって曜日の感覚をはっきりさせるために取り入れているそうでした。先日呉の基地だったでしょうか各艦船の自慢のカレーを一般の人に食べてもらったようです。
カレーがお好きでいろいろと工夫されているようですね、うちでもカレーはよく食べますが野菜などをすりおろして食べてはいません。そのままです。電動のフードプロセッサーの購入とともに今度家内にやって見てもらいます。
投稿: こういち | 2014年7月 4日 (金) 17時06分
太古の昔から、不老不死の仙薬等から、自然食に至るまで、効能を売りに、人間心理の間隙をつく商法が盛んです。
宣伝文句のように科学的な効能があれば、まず第一に、病院で療法食として患者に与えるでしょう。 その療法食にしても、栄養学に依る計算のみで、食べられない代物では、何の役にも立ちません。
矢張り、科学的で、人間の食欲に叶った食物として食卓に上がるに相応しい食を選ぶ必要があると思われます。
育った環境や伝統に、無自覚的に従うことが正しい食では無いでしょうし、人に備わった食欲に任せるのみでも間違いでしょう。 科学的な栄養学に則り、人の食欲や伝統的な食に配慮しつつ多様な食を許容することが大事と思います。
例えば、高血圧症患者は塩分の摂取を制限するのが一般的ですが、この場合には、塩分の補完を他の香辛料に代替させるために、インド料理で常用する各種のスパイスを使い、カレー料理を多く取り入れるようにするとか、色々と料理法にアレンジを効かせることも有効なようです。
そう云えば、カレーは、まず海軍が軍食に取り入れ、その後、日本で一般的になったのですが、現代でも、海上自衛隊と海上保安庁では、各艦艇で独自のカレーのレシピを持ち、週に一回は調理する習いとのことです。
実は、私もカレーが好きで、良く調理しますが、ニンニクやショウガをおろして入れるのも体調の維持には有効なようですし、カレールーにはリンゴやセロリ、ニンジン等もすりおろして入れますので味覚も向上します。 何もおろし金を使用しなくても、今では、電動フードプロセッサーの良いのを使用していますので、あっと云う間に数秒で出来ます。
こういち様もお試し下されば幸いです。
投稿: とら猫イーチ | 2014年7月 4日 (金) 12時04分