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2014年10月26日 (日)

日本は「火山列島大変動」にはいった 鎌田浩毅氏 原発再稼働と関連

御嶽山の噴火について 

 2014年9月27日11時52分、63人という死者、行方不明者を出した、戦後最大の御嶽山の噴火以後、さまざまに今後の噴火活動について語られている。今までは91年の雲仙、普賢岳の噴火で死者、不明者43名が最大であった。

 それと同時に九州の川内原発の再開についても語られている。サンデー毎日の2014年10月19日と10月26日号では「2週連続緊急報告!」という形で京都大学の火山学者である、鎌田浩毅教授の報告を載せている。鎌田浩毅氏は1955年生まれ、京都大教授で、専門は火山学、地球科学。著書は「火山と地震の国に暮らす」岩波書店など。同じ鎌田氏の監修の本で最新の資料がわかりやすくオールカラーで書かれた本が「地震と火山』1400円、2014年10月28日学研、である。早速この本を購入した。

 御嶽山の噴火は35年前にも同じような噴火が起きたが朝5時という早朝だったため1人の死者も出なかった。7年前にも小規模な噴火が起きた。今回は噴火が起きたのが最も悪い日でまた時間帯であった。35年前の噴火では噴煙は1日でおさまった。しかし、今回はずっと噴火活動が続いている。今は水蒸気爆発だが、マグマ噴火になるかどうかはわからない状況であるという。

 御嶽山噴火は『大動乱時代』の幕開か?

 「サンデー毎日」緊急報告の下では、こう書いている。地球科学者たちは、3年半の東日本大震災以後、日本列島の地盤が長期的に見て、変動期に入ったことを、各種の観測でつかんでいた。いわば、「3,11」が引き起こした1000年ぶりの『大地動乱の時代」である。

 御嶽山が活動期に入り、富士山や箱根山などの活火山の地下にあるマグマが、いつ活動を再開しても不思議ではない状態にあるのだ。

過去の歴史を振り返ると、海域でマグニチュード9という巨大地震が発生すると数カ月から数年以内に、近隣の火山の噴火を誘発する事例がある。

20世紀以降、全世界でM9クラスの巨大地震は6回起きたが,その全てで,地震の数日もしくは数年後に噴火が発生している。

「9世紀」の日本と似る

 869年に起きた「貞観地震」と極めてよく似ている。9世紀には、地震と火山の多い特異な変動期にあったが、それは貞観地震をきっかけに始まった。3,11以後、日本列島は9世紀同様の『大地動乱の時代」に入ったに違いない。

江戸時代の1707年に、 M8,6という巨大地震「宝永地震」が起きたとき、その49日後に富士山が爆発した。これは巨大地震によって、誘発されたといわれている。

今後2030年代に予想されている「南海トラフ巨大地震」によって、富士山のマグマが活動を始める可能性もゼロではない。

噴火活動レベルは1から5まで区分されている。今回の御嶽山ではレベル1だったが、現在は3に引き上げられている。鎌田氏の「地震と火山の日本を生き延びる知恵』メディア、ファクトリー刊が、参考になる。

 御嶽山の噴火は人間の予想を裏切る想定外が、ごく普通に起こりうることを見せつけた。

1000年ぶりの『大動乱時代』を生き延びるには、こうしたハイレベルな柔軟性が求められる。

以上が「サンデー毎日」の記事の要旨である。

川内原発の再稼働に関して

 上に書かれたように、日本が1000年ぶりの大動乱期に入ったということを前提とすると、原発の再稼働をどのように考えたらいいでしょうか。今は1台も原発は稼働しておりません。しかし九州電力の川内(せんだい)原発の再稼働申請がいまだされています。

 東京電力は結婚して福島を離れたからといって今までに支払った補償金を返せといっているようです.いろいろな申請も却下したり値切ったりしています。それなのに、利益を計上しています。

また、太陽光発電が予定したよりも増えてきたからと、単価を下げようとしています。もともと、値段の高い分は消費者に払わせているのにです。

 日本がはじめに書いたように1000年の火山の活動期に入ったとしたら、果たしてどうでしょうか。もともと川内原発の周辺は桜島や霧島などの、活火山があります。また姶良カルデラは九州の縄文文化を滅ぼしたようなものでした。このような、危険が迫っているとき、さらに、火山以上に壊滅的な被害をもたらす原発は絶対に再稼働させてはいけないのではないでしょうか。

川内原発だけでなく、このように火山や地震の危険が迫っているときに、原発はすべて廃炉にすべきです。

参考 ブログ「風知草」から 火山と川内原発

追記 2015年5月

 2015年1月16日BS日テレの「深層ニュース」で、火山噴火予知連絡会の藤井会長(東大名誉教授)は、2014年の65人の死者、行方不明者の出た、御嶽山噴火が起き、西ノ島は噴火が続き、島が拡大を続けて居る。阿蘇山も口永良部島の噴火活動も活発になっている。草津白根山、我妻山、十勝岳、桜島のいずれも活発になっている。

2015年5月18日NHKニュースWEB

 それに加えて、箱根の大涌谷もレベル1から2に引き上げられ、周辺は立ち入り禁止になっている。より大きな噴火活動が起きるのではないか心配である。

 18日のニュースでは、大涌谷で、地表が最大12センチ隆起していることが観測された。

 

 

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