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2014年12月

2014年12月28日 (日)

ピケティ氏の「21世紀の資本」について,マルクスの「資本論」と対比

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「21世紀の資本」先にいろいろな解説を読んでいて、後で、本の実物が来ました。

表紙の帯封には  r>g  資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す

また「本書の唯一の目的は、過去からいくつか将来に対する慎ましい鍵を引き出すことだ」と書かれている。

裏表紙はこの本のポイントが「本文」より書かれている。

また裏表紙の帯封には、この本を絶賛する言葉が書き連ねられている。これは後の文章をご覧ください。

世界的なベストセラーに 

 2014年12月22日の日本経済新聞の1面の「展望2015」というシリーズで2番目はトマ・ピケティ(Thomasu Piketty)氏の「21世紀の資本」という本についてです。原題は”LE CAPITL au XX1e siecle”で英文では”Capital in the21st Century(21世紀の資本-論)です。2013年フランスで公刊され,2014年に英語版に翻訳され、Amazon.comの売り上げ総合1位になるなどベストセラーとなり、各国語で翻訳されました。みすず書房の「21世紀の資本」の案内では重版中です。在庫僅少です、となっています。Amazonでは来年入荷ということで、楽天で購入しました。

マルクスの資本論との対比

 翻訳ではマルクスの「資本論」(Das Kapital)と誤解されるので、「21世紀の資本」と違う名前にしたのでしょう。インターネットでは書名を「21世紀の資本論」としているものがたくさんあります。日本ではみすず書房で翻訳販売されています。価格は5500円(税込5940円)で翻訳は山形浩生、守岡 桜、森本正史各氏の3人です。日本語版で本文608ページで、総ページが728ページという分厚い専門書にかかわらず、経済、ビジネス書で1位になっています。2014年12月8日に第1刷が出て、12月22日には第4刷となっています。

 マルクスを研究している学者のデビッド・ハーヴェイ は評価するところもあるが総じて批判的だ。ピケティの「不均衡を救済するための提案は、夢を見ているとまでは言わないにせよ、考えが甘い。それにピケティは21世紀の資本家のための経営モデルというものを少しも作りだしていない。だから我々はまだ、マルクスまたはその現代版が必要なのだ。ハーヴェイはまた、ピケティがマルクスの「資本論」を読みもしないで退けていることを、批判している。ーーWikipediaによる。

 マルクスの「資本論」の重要なところは、剰余価値説です。資本家の獲得する利益は労働者の生み出す剰余価値であり、資本家は搾取階級であるとする。労働者は貧困化し、必然的に階級闘争が起こり、資本主義は必然的に崩壊する、という考え方です。

◎ちなみに筆者はマルクスの「資本論」は今から50年ほど前に「マルクス、エンゲルス人間論」をまとめるために、岩波版や大月書店版を購入しました。全部を詳しく読んだわけではありませんでしたが、人間論に関するところは詳しく読み抜き書きしました。ちなみに、最初に読んだ「資本論」は岩波文庫の1947年版で、12分冊、向坂逸郎氏の訳のものでした。そのほかに大判の5分冊のものもあります。1966年12月にまとめはじめ、レポート用紙19枚分でした。マルクス、エンゲルスの著作の中でも少ない枚数で、読んだとは言えない状態です。

 「なぜ今、カールマルクスの『資本論』に立ち返る必要があるのか?」という佐藤優氏の文章がある。佐藤氏は元外務省の主任分析官という役人だった人物で、自分はマルクス主義者ではない、といっているが、マルクスが「資本論」で展開した資本主義分析は基本的には正しいと一貫して考えている。埼玉大名誉教授の鎌倉孝夫氏との共著「今生きる資本論」(2014年7月刊、新潮社)や、「初めてのマルクス」や「私のマルクス」などの著作がある。

 「21世紀の資本(論)」という題名は、カールマルクスの「資本論」を思い起こさせます。、実際、ビジネスウイーク誌での特集の書きだしは、「一匹の妖怪が、ヨーロッパとアメリカを徘徊している。富裕層という妖怪が」という、マルクスの「共産党宣言」を意識した記述で始っており、ピケティを批判する人の中には、彼を共産主義者だという声もあります。しかしピケティは「資本論」を読んでおらず、資本主義を否定していないということである。(Wikipediaによる。斎藤精一郎2014年5月20日付、ピケティ「21世紀の資本論はなぜ論争をよんでいるのか」http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140519/397924/日経BP社

 斎藤氏によれば、「ピケティは膨大な税務統計を集めて、それを加工分析し200年というスケールで具体的な数値を大量に用いて不平等の実態を明らかにしました。そこが観念的なマルクスとは、大きな違いです。ピケティ自身、インタビューの中で、『マルクスとは全く違う。彼の資本論は難解きわまりなく、私はまじめに読んだことがない。まったく彼の影響を受けていない』とはっきりのべています。」ということだそうです。

◎ 「はじめに」というところの項目で、「マルクス―無限蓄積の原理」、「マルクスからクズネッツへ、または終末論からおとぎ話へ」ということが書いてあるのでマルクスの考え方はよく理解しているはずです。

 マルクスが観念的であるという批評は果たしてそうなのでしょうか。私にはそう思えませんが。観念論的な経済学から唯物論の経済学へというのがマルクスの狙いではなかったでしょうか。(◎部分は筆者の感想です。)

 一時の日本の税制は、社会主義ともいえるものでした。所得税の最高税率は70%で、相続税は高く3代続くと資産家も財産がなくなるといわれました。社会主義の国々が多いときには、それに対抗する意味でも、社会主義的な政策を実行しました。しかし社会主義の国は急速に衰え、富裕層の政治への圧力は強く、それを支える新自由主義の考え方も強く、次第に所得税や相続税は低下し、企業への課税は低下していきました。特に配当所得に対しての極めて低い税率は富裕層の所得を急速に増やしました。自民党の安倍政権の政策は大企業と富裕者に対してあからさまです。

トマ・ピケティ氏について、本の売れ行き

 ピケティ氏はパリ経済学校とフランス社会科学高等研究院の教授です。1971年生まれで、年齢は43歳、この本はフランスでも2013年8月に発行されたばかりです。そしてたちまち世界中で翻訳され、2014年にアメリカで、日本では2014年12月8日に発行されました。日本語版で608ページ(本文)という著作で、専門書であるにもかかわらず(総ページ数では728ページ。フランス語版ではなんと950ページ以上、英語版では活字を小さくしても700ページ近くになりました)、書店で平積みされて売られるほどのブームとなっています。

日経新聞、「展望2015」に取り上げられる

 日経新聞1面の「展望2015」のシリーズの2番目はトマ・ピケティ氏です。パリ支局の竹内氏のインタビューに答えるという形を取っています。大きな見出しは「グローバル化に透明性を」となっています。

★所得格差拡大に批判的ですが、経済成長には、一定の格差は避けられない面もあります、という問いついて

 確かに成長の持続にはインセンチティブが必要で格差もうまれる。過去200年の成長と富の格差を見ると、資本の収益は一国の成長率を上回る。労働収益より資産からの収入が伸びる状況だ。数年なら許容できるが、数十年続くと格差の拡大が社会基盤を揺るがす。

 日本に顕著だが、(成長力の落ちた先進国では)若者の賃金の伸びが低い。第二次大戦後のベビーブーム世代に比べ資産を蓄積するのが非常に難しい。こうした歴史的状況において、中間層の労働収入への課税を少し減らし、高所得者に対する資産課税を拡大するのは合理的な考えだと思う。左翼か右翼かという問題でなく、歴史の進展に対応した税制のあり方の問題だ。

 グローバル化そのものはいいことだ。経済が開放され一段の成長をもたらした。格差拡大を放置する最大のリスクは、グローバル化が自身のためにならないと感じ、極端な国家主義に向かってしまうことだ。欧州では極右勢力などが支持を伸ばしている。

 ★資産への課税強化で国際協調すべきだとの提案しているが非現実的だとの指摘もあります。という質問に対し。

、五年前にスイスの秘密主義が崩れると考えた人はどれ程いただろう。しかし米政府がスイスの銀行に迫った結果、従来の慣習は、打破され、透明性が高まった。これは第一歩だ。たとえば、自由貿易協定を進めると同時に国境を超えたお金のやり取りに関する情報も自動的に交換するようなが作られるのではないか。タックスヘイブン(租税回避地)に対しても対応がいる。国際協力が難しいと何もしない言い訳にすべきではない。

 新興国にとっても二つの意味がある。新興国は(金融の流れが不透明の現状のまま)資本流出が起きれば失うもののほうが大きい。中国はロシアのような一部の特権階級にだけ富が集中するような国にならないよう細心の注意が必要だ。~グローバル化の拡大は歓迎するが透明性を高めるべきだ。 

◎すでに中国でも一部の特権階級だけに集中しているように思える。

★先進国で格差が進んでいるが新興国が成長力を高め格差が縮小しているのではないか。という問いに対して。  

 アジアやアフリカでは高成長が当面続くだろうが長続きしない。1700年以降、世界の成長率は年平均1,6%で、人口は0,8%だ。成長率が低く見えるかもしれないが、生活水準を向上させるには十分だった。

★日本の現状について、どう考えますか、という問いに対して。

 財政面で歴史の教訓を言えば、1945年の仏独はGDP比200%の公的債務を抱えていたが50年には大幅に減った。もちろん債務が減ったわけではなく、物価上昇が原因だ。安倍政権と日銀が物価上昇を起こそうという姿勢は正しい。物価上昇なしに債務を減らすのは難しい。2~4%程度の物価上昇を恐れるべきではない。4月の消費税はいい決断といえず、景気後退につながった。

日経新聞、「春秋」に取り上げられる

 12月24日の日経新聞の「春秋」でも取り上げられています。それには、ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」に登場する強欲な老人が幽霊からイブの夜から次々にいろいろなものを見せられる。それで,改心する物語である。以後170年余がたったが、資本主義と格差をめぐる問題は現代人を悩ませて議論が尽きない。「21世紀の資本」が世界的なブームになっているのもその焦慮の現れかもしれない。                                       格差のメカニズムに迫り、富裕層への国際累進税を唱えるこの本は批判も含めて話題の的だ。5500円もの翻訳本が書店に平積みという光景はまれだろう、と書かれています。

著作を絶賛する声

 裏表紙の帯封には賞賛の言葉が書かれている

 ノーベル経済学賞のポール・クルーグマン(プリンストン大学教授)は、「素晴らしい、不均衡についての考え方を一新するもの、本年で、いや、この10年間で最も重要な経済書」と評価している。又、エマニュエル・トッド(フランス国立人口統計学研究所)は、「地球的規模の経済的、社会的変化を扱った画期的な著作だ、と述べています。やはり、ノーベル経済学賞を受けた、j、スティグリッチ(コロンビア大学教授)は、「時宜にかなった重要書だ」、とし「格差は資本主義固有の問題だという見方は本書の表面的な評価にすぎないとして、それに加えて本書について格差が拡大したことについての制度的な分析。」いう点から評価を加えている。ダニ・ロドリック(プリンストン高等研究所教授)は、「彼の解決策に賛成するにせよ、しないにせよ、資本主義を資本主義から救おうという人たちにとって正真正銘の課題だ。」ローレンス・サマーズ(ハーバード大学教授)「この事実の確立は、政治的議論を変化させる。ノーベル賞級の貢献だ。」ビル・ゲイツは「彼の研究がスマートな人たちを富と所得格差の研究に惹きつけることを望む」ロバート・シラー(イェール大学教授)「情報の豊かさがすばらしい。」など、多くの人々の絶賛をあびています。

オピニオン、「21世紀の資本論」ピケティ氏は急進的なのか

P.M.GOBRY氏の記事(パリを拠点とする作家で起業家)

 その反面、右派の反論攻撃も多くなっている。アメリカ、エンタープライズ研究所のジェームズ・ベトクーカスは、ピケティの考えを「ソフトマルクス主義」と呼んだ、タイトルであからさまにマルクスの資本論に触れているのにやきもきしている。ピケティ氏の考え方は米国では政治的には左寄りと受け取られているのに対して、フランスでは保守派として受け止められることもある。

 ピケティ氏は労働者階級の出身で、エリートの道を進んだ。そのエリート主義の産物であり、このモデルはフランスの戦後の復活を支えたが、今では破綻している。おそらくピケティ氏はエリートの道を進みながら、周りの人々の両親や祖父母が自分の家族よりもはるかに恵まれていたことに気づかずにはいられなかったろう。だからこそ、彼は、自身の左翼的な文化背景から学んだことと経済学のモデルや実証的な研究結果の中に発見したものを結びつける道に進んだ。

 ピケティ氏には、正しい点もあれば誤っている点もある。だが彼の世界観は急進的とは言えない。富の偏在という問題にこのまま手を付けなければ社会秩序が損なわれるかもしれないと懸念する右派の人間にも受け入れられるものだ。ピケティ氏の革命的といわれるアイデアをめぐって米国では不満が噴出したが、ピケティ氏の功績の中でいつまでも残るのはその保守的な洞察かもしれない。

本の概要について-みすず書房

 「1970年代以来、所得格差は富裕国で大幅に増大した。特にこれは米国に顕著だった。米国では2000年代における所得の集中は、1910年代の水準に戻ってしまった。-それどころか少し上回るほどになっている。」

 「資本主義の特徴は、格差社会が起きることである。」

 「私の理論における格差拡大の主要な力は、市場の不完全性とは何ら関係がない。。その正反対だ。資本主義が完全になればなるほど、資本収益率(r)が、経済成長力(g )を上回る可能性も高まる。rとは、利潤、配当金、利息、貸出金などであり、そしてgとは給与所得によって求められる。それによって富の集中が起こり、それだけ富は資本家に蓄積される。その富は相続により子に分配され、労働者に分配されない。そして、富が公平に分配されないために、社会や経済が不安定になる。」

 「格差の問題を経済分析の核心に戻して、19世紀に提起された問題を考え始める時期はとうにきているのだ。この格差を是正するために、富裕税を、それも世界的に導入すること(干渉主義)が必要である。」

 みすず書房の「21世紀の資本」というところを開いてみると本の内容が13ページにわたって書かれています。項目だけを書いてみることにします。

はじめに (一部公開されている)                                        

データなき論争?                                                  マルサス、ヤング、フランス革命                                           リカード―希少性の原理                                マルクス―無限蓄積の原理                                       マルクスからクズネッツへ、                                                                   -または終末論からおとぎ話へ                                    クズネッツ曲線―冷戦さなかの良い報せ                                   分配の問題を経済分析の核心に戻す                                   本書で使ったデータの出所                                        本研究の主要な成果                                     格差収斂の力、格差拡大の力                                  格差拡大の根本的な力ーr>g                                        本研究の地理的、歴史的範囲                                        理論的、概念的な枠組み                                         本書の概要

                                                  第Ⅰ部 所得と資本                                         第1章 所得と産出                                            第2章 経済成長―幻想と現実                                         

第Ⅱ部 資本・所得比率の動学                                   第3章 資本の変化                                             第4章 古いヨーロッパから新世界へ                                     第5章 長期的に見た資本・所得比率                                       第6章 21世紀における資本と労働の分配 

第Ⅲ部 格差の構造                                                第7章 格差と集中                                               第8章 二つの世界                                                第9章 労働所得の格差                                            第10章 資本所有の格差                                                         第11章 長期的に見た能力と相続                                              第12章 21世紀における世界的な富の格差

第Ⅳ部 21世紀の資本規制                                       第13章 21世紀の社会国家                                          第14章 累進所得税再考                                           第15章 世界的な資本税                                            第16章 公的債務の問題

おわりに

◎ 何しろ、分厚い大著なので、そんなに簡単には読めません。ただ表面を見ただけのものです。これから、じっくりと読んでみます。それとともにマルクスの「資本論」にも再チャレンジしてみようと思います。

追記 毎日新聞社説にも

 2014年1月3日の毎日新聞の社説に、「戦後70年ピケティ現象 希望求め議論はじめよう」という、社説が6段で書かれていた。普段は2項目で3段づつなのだが。

 各地の図書館でこの本が、長い貸し出し待ちになっているそうである。1刷を100人以上で末図書館もある。「資本主義の疲労ともいうべき現状」『格差が広がり続け富も貧困も世襲されていく、と分析した。

 スイスで昨年1月に開かれたダボス会議の主要議題は「所得格差の是正」、「貧困の解消」だった。世界の政治・経済のリーダーが問題にし始めた。

 日本では問題がとりあげられても、社会を巻き込むうねりや問題提起に名っていない。現在の経済政策は「持てるものに向けたせいさく政策こそがすべての問題を解決する」といった考え方にもとずいている。

 しかし日本でもこの本の読者のすそ野が広がっている。「つもりつもった不満を栄養として、全体主義や排外主義が大きく育っていくのではないか」『格差が増大する傾向とイスラム国の関係はないのか」

 ピケティ氏は格差を解消するため、国際協調による、「富裕税」の創設を唱えている。専門家は「非現実的だ」とそっけない。だが結論は何ら出ていない。まさに論争はこれから始まる。本を読んでいなくても論争に加わろう。

 「ピケティ現象」を希望を見出すための論争の幕開けとしたい。

◎この本に、学問的に見ていろいろ問題はあるでしょうが、ちょうど格差の広がりに真剣に問題意識をもっている人にとって、時期を得た書物になったということでしょう。

 『「階級」の日本近代史』という本がある。坂野潤治氏の本で講談社選書メチエ、2014年11月1500円。本の主題が表紙に書かれている。政治的平等と社会的不平等、軍国主義の台頭の最大の理由は、社会的不平等だった。

ナチスの台頭もそうだった。日本も格差が進むと、より恐ろしい事態になりかけない。

参考

 「台湾に第4の原人、ピケティ氏来日~」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/01/4-20ec.html

追記 2015年2月2日

「クローズアップ現代」で、ピケティ氏、話をする

 2月2日(月)NHKの「クローズアップ現代」で、ピケティ氏は話をしました。

 後半だけを見ましたので、一部だけしか、かいていません。

 最近、日本の相続税は引き上げられた。相続税は資産に関しての課税である。日本はアメリカほどの所得の差はないが、相続資産の差はアメリカより大きい。格差はすべて正当化できるわけではない。極端な格差は不平等であり、民主主義にとって障害になる。

 ピケティ氏は22歳で格差についての論文を書き、その後一貫して追求してきた。今ある格差は正当であるかどうかを、経済のことなどわからないといわないで、チェックする必要がある。若者が普通に働いても家も変えないような状況はおかしい。少子化で若者が少なくなっているのも問題である。所得の少ない人に対しての減税が必要である。若者対策が必要である。お金を大量に持つ人は、いろいろ理由を言って、格差を正当化する。

 ピケティ氏の本の最後の文章は、「あらゆる社会学者、あらゆるジャーナリストや、評論家、労働組合や、各種傾向の政治に参加する活動家たち、そしてとくに市民たちは、お金や、その計測、それを取り巻く事業とソの歴史に、真剣な興味を抱くべきだと思うのだ。お金を大量に持つ人々は、必ず自分の利益をしっかり守ろうとする。数字との、取り組みを拒絶したところで、それが最も恵まれない人の利益にかなうことなど、まずありえないのだ。」

以上です。

2014年12月20日 (土)

アサッテ君連載終了、40年間ご苦労様でした 老人が元気に さざえさんと対比も

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12月19日の毎日新聞1面の漫画です。暗い画面で申し訳ありません。おばあちゃんの髪の毛の色にご注目ください。黒い髪の毛です。

2014年12月19日の毎日新聞朝刊の1面に、「ありがとう アサッテ君」として東海林さだおさんの連載画が今年の年末をもって終了しますと載っていた。お別れの黄色いハンカチということで、みんなでハンカチを振って別れを惜しむ漫画が載ってiました。又Ⅰ3面には特集ということで、特集記事が載っていて、連載スタート、1週年、8コマ時代開幕、4コマに戻る、20週年、30周年のそれぞれの区切りの時期の漫画が載っていました。

 連載は何と1万3749回だそうで、40年間6か月にわたるものです。今年8月には1万3616回の、一般の全国紙の連続漫画として最長不倒記録を刻んだということです。連載を開始したのが1974年6月16日で、当時東海林さんは36歳でした。東海林さんは筆者と6歳違いですから、この時まだ筆者は30歳です。漫画では1977年に途中8コマになったこともあり、その時におじいちゃん、おばあちゃんが同居するようになりました。東海林さんは現在77歳で、まあよく続いたものです。この漫画の前は横山隆一さんの「フクちゃん」でした。筆者のところでは昔からずっと、毎日新聞ですから、その間ずっとこの漫画を見せてもらってきたわけです。主人公の顔もはじめとずいぶん変わってきました。おじいちゃん、おばあちゃんは小学生と思われる孫の年から見て、ちょうど筆者と同じ年のように思えます。でもおじいちゃんはともかく、おばあちゃんは頭に頭痛除けの絆創膏が張ってあったりして、いかにもお祖母ちゃんそのものです。今から40年前のおばあちゃんはそんな感じだったのでしょう。

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1877年連載にはじめて登場した、おじいちゃんおばあちゃんです。.おばあちゃんの髪は白くなっています。ずいぶん、年を取っていて、顔が変わっています。歯がむき出しの状態ですね。
 

 それでも「サザエさん」よりはいいのです。サザエさんは新聞の漫画では昭和21年から49年。アニメになったのは昭和44年、そして現在に至っています。(フジテレビ日曜日)サザエさんのお父さんが波平さん、頭は禿げて髪一本が特徴、お母さんのふねさんは和服を着て、もういかにもおばあさんです。サザエさんには兄妹がいて、カツオ君とわかめちゃんです。まだ小学生です。サザエさんの子供はタラちゃん。筆者が戸山高校のクラス会に集まった時、たしか54歳くらいでしたか、ちょうどクラス会で我々はたしか波平さんと同じ年だね、と司会者がいっていました。サザエさんの初めのころは男子の65歳くらいが平均寿命でした。それがだんだんに伸びて今では80歳くらいです。今70歳で元気な人はまだまだ長生きできそうです。それに比べれば、アサッテ君の両親はましですが。今の70代はクラス会で集まってもまだ若々しい人が多くなっています。特に、女性は元気です。平均寿命がこの間に大幅に伸びました。

 昨日、急にアクセスが増えました。それは「近況2013,4,8花がきれいに~」http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/04/201348-4b95.htmlというブログです。そこにアサッテ君の漫画が載っていたからです。2013年3月20日の漫画で、当時はやった、「長生きをしたけりゃ肉を食べるな」という本と、逆に「長生きのためには肉を食べろ」という本で、お金がある時には肉を食べる、という、ことが書いてありました。

ところで、アサッテ君でインターネットを検索すると、上位に2チャンネルが出てきます。れいのごとく下品な言葉の羅列です。毎日新聞もやめればいいのにといっている人もいました。確かに80才近い人の漫画は20代の人にとってはまったくずれているでしょうが。それにしてもひどいものです。

追記 2014年12月31日

 今日で、アサッテ君の連載が終わります。毎日新聞の社説に「アサッテ君」40年分の感謝を込めて、というのが載りました。漫画のところにも27面の漫画のところにも書いてありますが、午前9時過ぎに仕事場に入り、昼食もとらず6時まで創作に没頭するようです。何しろ月50本の締切があるというから大変です。それだけ描きだすのは大変なことです。これからはほかも仕事を減らして、やっと人間らしい生活ができるのかなと書いてありましたが、ご苦労様でした。

 アサッテ君の代わりの漫画がなくなりました。日経新聞ではもともとないのですが、寂しい感じがします。

2014年12月18日 (木)

近況1 リハビリの状況 2、免許更新の断念と車の処分 3、今後いろいろな会に参加

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花が落ちてしまった、胡蝶蘭を毎年咲かせています。この花だけはもう咲き始めました。他の花はまだまだです。

 

2014年もあとわずか

 12月も半ばを過ぎ、2014年もあと少しとなりました。去年のクリスマスは病院で、今年の正月も病院ですごしました。誕生日も病院でした。そして、2月末に退院して10か月が経過したことになります。今まではリハビリなどが中心の生活ですが徐々に活動の幅が広がってきました。11月には、初めて車に乗せてもらってお台場に出かけました。つい1週間前には、マンションでの餅つき大会にいって,付きたてのおもちを食べてきました。はじめのころは疲れてベッドに横になる時間も多かったのですが、ずっと起きて居ても大丈夫になりました。

運転免許更新の断念と車の処分をします

 2015年の誕生日2月20日までに免許の更新があります。そのころにはリハビリも進み、ゴールド免許であれば、つえを使って歩けるようになれば、警察で簡単に免許の更新ができるはずでした。しかし、70歳を超えますと運転の講習が必要になります。来年の2月にはとても運転ができるまでは回復するのは難しそうです。結局運転免許の更新はあきらめることにしました。そうなると、車も処分することになりました。16歳で免許を取ってずっと事故もなく乗ってきましたがいたし方ありません。車も買って2か月位乗って、それから急病で車には乗れませんでした。結局1年余りで手放すことになります。残念ですが仕方ありません。

リハビリの状況

 リハビリも月曜日と金曜日は理学療法士さんについてもらって、はじめ室内、それからマンションの内廊下から、1階に降りて外の通路を歩き、今では一般道路の歩道を歩く練習をしています。途中で、一回車いすで休みますが、二回目の歩行練習を含めるとかなり長い距離を歩けるようになりました。一般道路ですと、他の歩行者があったり、道路のでこぼこもあります。でも最近は、麻痺がある右足がガクッと膝折れすることもなくなりました。水曜日は理学療法士さんによって、体幹を鍛えるリハビリや立ち上がって右左に体重を動かす運動などを行います。最後に室内の廊下などを含め2周しています。

 最初に、足の膝、特に左足が固くなって居てそれを緩めないと痛かったり、危なかったりします。だから今のところは理学療法士さんがいないときに一人で歩く練習は控えています。しかし来年は徐々に室内は車いすではなくつえで歩けるようにしたいと思います。

 足の指を触られてもどこの指かわかりません。手の指は強くしげきされると、だいたいわかります。舌のしびれは治らず、相変わらずお酒は飲めません。右瞼の異常もそのままです。でも手で熱さは感じられるようになりました。少しづつ治っていくことでしょう。このように、前にも書きましたが、だいぶ良くなって居るところとほとんど変わらないところがあります。

 また同じ水曜日に作業療法士さんにより、いろいろな上肢や手の訓練をしています。字を書く練習も左手も右手でも行います。手の急な動きも減り、かなり書けるようになりました。点を結んで絵を書く練習もします。だんだん難しい図形にもチャレンジしています。

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右手で漢字を書く練習をしています。一日ひと文字です。もうすぐこれも終わりです。

今後の活動について

 マンションの自治会ではいろいろな会があります。家内は輪投げの会に参加しています。わたしも、輪投げや、うまく声が出るかどうかわかりませんがカラオケの会などにも参加できたらと思っています。人間学研究所の例会にも、マンションの集会室に来てもらい11月に例会でおはなしすることができました。来年も機会があれば例会に参加したいと思っています。徐々に日常生活に復帰できればいいなと思っています。

2014年12月17日 (水)

人間学研究所2015年1月例会のお知らせ 

人間学研究所1月例会について

1、実用的人間学研究会例会

日時:2015年1月15日(木)18時より

講師:河村信弘氏 (元女子栄養大学)

テーマ:活花(いけばな) 「花を活けるとは」その2

 開催日を元の木曜日に戻しました

2、教育的人間学部会例会

日時:2015年1月23日(金)18時より

講師:生田清人氏(元開成高校教諭、

             駒澤大学講師)

テーマ:第3回日仏地歴教師交流会報告

    -主題学習からみる教科観・能力観

★会場はいずれも人間学研究所

  新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル3階

      JR山手線新大久保駅徒歩3分

 

◎2014年の会費未納の方はご入金をお願いします。

  この間にだいぶ多くの方にご入金いただきましてありがとうございました。又、お支払がない方に,退会をお願いしました。2015年には、すっきりした形でスタートできそうです。

◎入会の申し込みは下記へお願いします。

 正会員  年会費 4000円

 連絡会員 年会費 2000円

◎お問い合わせ、ご連絡は下記にお願いします。

112-0002

 文京区小石川 5-11-1001

  (電話:03-3815-2598)

  木村廣子氏へ

2014年12月16日 (火)

衆院選について最低の投票率、熊王氏のブログ紹介、自民党のおごりが恐ろしい

 2014年12月14日に衆議院選挙が行われました。毎日新聞の1面トップの見出しは、「自民微減291議席」というものでした。日本経済新聞の見出しは、「、自公勝利、3分の2維持」というものでした。議席数は自民291(-4)公明(+4)で合計326議席、一方民主73(+11)維新41(-1)共産21(+13)、社民、生活、次世代ともに2議席でした。( )は前回の議席です。

 投票率は52%前後で戦後最低となった。1強自民は継続となり、自公で、3分の2を維持したことで憲法も変えることが前と同じように可能な議席を取った、ということです。各大臣の不祥事などいろいろ問題が続いたところを電撃的に解散し、再び勝ったということでと、これでみそぎを受けたということになるのです。まんまと作戦成功です。

 日経新聞の2014年12月15日の夕刊では、投票率52,66%で過去最低であること、また2面には小選挙区で、自民党は得票率48%で295のうち議席76%の223議席を取っていること、得票率にくらべ議席獲得率が高くなる小選挙区の特性を生かした形である、と書いている。民主党政権時代、09年の自民党の得票数は2730万票で、議席21%しか獲得しないにもかかわらず、今回は2555万票で票を減らしているにも関わらず、自民党の議席は76%である。小選挙区で落選した候補に投じられた『死票』は2540万票で全体の48%に達した、と書いている。

◎ 筆者の考えでは、自民党は大勝したといっているが、自民党の2555万票という得票数は全体の有権者約1億人の4分の1にとどまるのである。 しかし、わずか、4分の一しか支持がないにも関わらず、憲法をも変えられる議席をとるとは何という矛盾であろうか。

 また19面(3面トップ)には、冷ややか「道」選ばず。「何も変わらない」、「野党、批判ばかり」 投票率最低棄権者の声と書いている。

筆者が思うに、これで、与党が大勝した3分の2以上とった、みそぎは終わった。憲法改悪でも何でもできる、と思って安倍首相が、やりたい放題をしたら大間違いである。有権者の目は冷めている。大きくしっぺ返しを食うであろう。

『ちきゅう座』の12月10日付の熊王信之氏のブログには、「今回の選挙,一体何なの、何の真似?」書かれている。その文章をそのまま載せさせていただいた。熊王氏は筆者のブログに貴重なコメントをいただくとら猫イーチ氏である。

 「貧乏人でも忙しい歳末に、あれよあれよと、という間に解散・総選挙ときたもんですから、

争点が何か判明せず、何を有権者に問いたいのかがわからない.安倍政権は,「バンザイノミクス」の成果を問う等のとってつけたような言い分で、野党のほうは、それに対して有効な反論ができるのかどうかが疑問として残るものの、どちらにしても議会での議論を尽くした後のことでもありません。ご都合主義的解散権の行使をした安倍首相が、自分の政権維持にのみ、注力した挙句のことでしか無い、と理解できますので,白けるばかりです。

要点を先に書けば、どちらも夢、ファンタジーに過ぎないものにこだわり、国家の命運を誤ることに繋がる非科学的政策を基盤としていると言わねばならないでしょう。

方や、昔の夢をもう一度と、閉店間際のカラオケ・スナックで熱唱し、若者からは,よ~軍国おやじ!とはやされ、ヘリコプターから札束をまくのが持論、片や、有象無象の集団が、勝手に維新・刷新ごゅこや、反原発ごっこ、それに今や風前の灯火と化した昔の名前で出ています「革新派」、は実現可能性のない「里山資本主義」並みのドリームにこだわったまま老化していくのみの老いさらばえた姿です。

どちらにしても我々庶民には、魅力のある未来が見えるわけでもなく、定年や廃業で収入の道が狭まれば、生活に窮するのは観えているわけで、自分の生活の先行きが暗いのに、株だけ上がっても関係ないし、原発廃止の目的のために胡散臭い自然エネルギーに金銭を注ぐ道理が分からず、里山資本主義で食っていける自信がないので支持できず、等々の理由で、どちらも支持できないのです。夢を食って生活できる人なら別ですが。

だって、与野党ともども二酸化炭素中毒のようになっていて、温暖化に関わっては意見一致でしょう?そんな人も政党も政党も支持できかねるものですから。

数年前に、戦後何十年も政権にあった自民党に勝ち政権交代した民主党で首相に就任した鳩ポッポが、国連でぶち上げた「二酸化炭素25%削減」を聞いて、お馬鹿も此処に極まれりと、早々に見切りをつけたことがありますが、そんな政党がいまだに議席を有しているのは何かの間違いなのか、それとも夢でも見ているに違いがない、と思っているのは私だけなのでしょうか。

そうそうと届いた「入場整理券」を前に形骸化した民主主義の標本を見る思いがします。」

以上です。多くの人々が、支持するところがなく棄権したということです。

 また、「二酸化炭素地球温暖化説」は、これまた当然のように、政府や各政党や、学者特に気象学者などの支持を受けている。これが問題なのは温暖化の原因がもっぱら二酸化炭素によって、もたらされると決めつけたうえで、いろいろな取引をしていることである。もしも、それがほかの原因もより大きな影響をもたらすとしたらどうでしょうか。

 有権者の4分の一が自民党の支持者にしか過ぎないのに、公明党を含め三分の二以上の議席を占めるという選挙制度の矛盾は極まれると思います。また民主党も元自民党の議員も多く、保守的な考え方の人が消費税の値上げなど自公と一緒になって決めているのである。そして期待を裏切られた人は多い。あんな民主党はこりごりだと。分裂した維新はさらに微減している。右翼政党の次世代の党は石原慎太郎氏の神通力も消えてしまった。今回は共産党だけが8議席から21議席へと大きく議席を伸ばした.一貫して自公政権を追及していることが大きな支持を受けた元でしょう。

 今後どのような政治の展開が起きるのか、注目していく必要がある。

追記 2014年12月21日の毎日朝刊

 毎日新聞の日曜クラブに、松尾貴史の「ちょっと違和感」という記事がある。「圧勝」の与党、白紙委任を受けたような運営を危惧する、と書いてある。記事の一部を載せてみることにする。

 与党が『圧勝』と表現されていたが多数の議席を確保したという意味ではそうなのだろう。しかし、有権者全体から見た得票数や得票率から考えれば約2割の「釣果」で7割の議席を手に入れるというのは、戦術として野党よりはたけているけれども、この選挙制度自体に疑問を感じざるを得ない。素直に「改選前」と比較すれば、自民党は議席を減らしている。勝ったのは共産党と民主党であり、公明党ではないのか。

◎まったく,そのとうりである。

 選挙期間中に特定秘密保護法が施行された。これは現政権が作った悪法であるという共通認識が多くの報道関係者にあると思うが、ほとんどのメディアがそのことを悲観的、批判的にニュースで取り扱っていなかったのではないか。~

 選挙の後には、テレビ朝日の「モーニングバード」のトップは、選挙出はなく羽生結弦選手の活躍だった。~勘ぐればなかなか皮肉な演出ともいえなくはない。

2014年12月 9日 (火)

『安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機』 あなたは何新聞を読んでいますか

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 2014年8月17日発行され、9月17日には既に3刷となっている本に、徳山喜雄(よしお)氏の、『安倍官邸と新聞』ー「二極化する報道」の危機、という本がある(集英社新書760円+税)。徳山氏は、1958年生まれ、朝日新聞社記事審査室幹事である。すでに『報道危機』などの本を出している。本の帯封には、「真実」をつた伝えているか?そして、「新聞を漫然と読んでいてはいけない。プロの読者になるための必読書!と書いてある。

 また、表紙の裏には、この本の目的が書かれている。

 憲法改正、集団的自衛権、秘密保護法、靖国参拝、アベノミクス、対中。対米外交・・・。新聞は、それらをどのように報じた(報じなかった)のか。主要紙は「読売、産経、日経」VS[朝日、毎日、東京」という構図で分断され、相反する主張や論調が日々飛び交うなかで、私たちは何を信じればいいのか?         本書では,各紙の報道の〝背景”を読みとり、立体的に情報を収集するコツを、実際の記事に即して具体的に解説。また安倍官邸の巧妙なメディア操作の手法についても分析を加える。この一冊で新聞の読み方が変わる!

内容は次のようである

はじめに

メディアの二極化現象

 政権側が立ち位置の近いメディアを選んで情報を流し、その結果として言論状況の二分化が促進されている。

 現在の新聞を中心としたメディアの大状況は、目先のことだけを考えるならば情報操作しやすい状態で好都合であろう。安倍官邸はそのメディア戦略によって言論界の分断化に拍車をかけながら、政策課題を推し進めている。

 2013年4月に、日本ABC協会の調べで、読売986万部、朝日760万部、毎日342万部、日経288万部、産経167万部、東京52万部。一つのグループ、朝日、毎日、東京の合計が1154万部、もう一つ読売産経日経の合計が1441万部 それら全国紙は2543万部である。

さらに、ブロック紙、地方紙合計が1769万部ある。 13年3月TPP交渉に全国紙は賛成、他は参加反対と分かれた。

参考までに 聖教新聞は公称550万部。しかしこれはずっと変わっていないそうです。赤旗は2005年で日刊紙24万部、日曜版138万部だそうである。

本書の目的は二者択一という提示でなく第3の道を考える材料を提供していくべきであろう。三段の重箱のように三つの層をなす。

 1層目の目的は、新聞を中心とした現在のメディア状況を明らかにしたかった。朝日新聞はテレビ朝日、読売新聞は日本テレビ、毎日新聞はTBSテレビ、産経新聞はフジテレビ、日経新聞はテレビ東京と系列関係にある。

 2層目の目的は、良質の情報を得たいと考えている人に、ニュースが形づけられるプロセスや構造を知ってもらうこと。

 3層目の目的は、政権の動きをウォッチしながら、重要な時事問題の解説書として読んでいただくこと。

第1章 「改憲」へのスタンス

改憲発言を頻繁にする安倍首相

同じ発言でも見出しはさまざま

産経までが「党と政府がバラバラ」と苦言

報道機関の権力監視機能や新しい政治報道のあり方が本格的に問われる時代が訪れたということではないだろうか。

第2章 秘密保護法をめぐる報道

 2013年12月特定秘密保護法案が強行採決された。

東京新聞社説は「軍事国家化への布石」と主張

産経、日経、朝日に法案の必要性を「示唆する」記事が

第3章 2分化する集団的自衛権報道

 集団的自衛権行使容認を訴えるのが「読売、産経、日経」で反対するのが「朝日、毎日、東京」新聞である。

 積極的平和主義と集団的自衛権は不可分

 集団的自衛権の先には憲法改正、国防軍の創設が既定路線になっている。

 強い危機感を持つ欧米のメディア

 進むメディアの分断

第4章 靖国神社参拝とNHK会長報道

NHK問題を報じる新聞と報じない新聞 問題発言

新会長は安倍首相より 経営委員も 

第5章 原発とどう向き合うか

読売、産経、日経は小泉発言を黙殺

推進派は黙殺、反対派は1面で絶叫

第6章 アベノミクスと経済報道

TPPに対する全国紙と地方紙の距離

マスコミはキャッチヤーな言葉に弱い

第7章 外国報道の読み解き方

中国報道は読み比べが大事

各紙の記事をつなげると中国の海洋戦略がわかる

おわりにー言論の空洞化に危機感をおぼえて

 この憲法条の解釈変更によって、日本はふつうに戦争できる国へと,かたちを変えることになる。

 こうした国の安全保障の政策の根幹を変えることが、憲法を改正せずに、つまり国民の合意を得ずに、1内閣の閣議決定で行われたことに形容しがたい違和感を覚え、これからの日本を考えると陰鬱ともいえる不安におそわれる。

安倍首相の宿願は、憲法を改正して国防軍を創設することである。今回の閣議決定はそれに向けて大きな一歩を踏み出したことになるが一里塚にすぎない。

筆者の新聞に対するいくつかのコメント

◎詳しくは直接本をお読みください。ここではほんの表題しか書いていないが、新聞が大きく二分化されてきているのは事実である。多くの人はずっとその新聞を読んでいれば、新聞報道を其のまま、正しいと受け止めてしまうことが多い。新聞を読み比べてみてどれが正しいだろうかなどと考えない。本当は授業で新聞を見比べて自分で考える癖を付けることが大切だが、授業ではそんなことはめったにしない。

戦前の新聞の戦争をあおる行動が思い起こされる。それにより多くの人が死んだ。

◎ 筆者は前から日経新聞と毎日新聞を取っている。さらに、共産党の機関紙の赤旗も読んでいる。又新宿新聞が送られてくる。今は赤旗は日曜版だけであるが。病気になる前には、重要な事項がある時、コンビニに行って各紙を買って比較して読んでみた。原発事故に関しては特に、どのように報道しているかを比較して、ブログにも書いた。

◎ 若者が新聞などを読まなくなったといわれる。 非正規社員の比率が多くなり厳しい事態になっているにもかかわらず、政治に無関心となっているという。投票率がだんだん低くなっている。又支持政党なしという人も多い。年末の選挙では投票率最低になるかもしれない。私たちのような若い時に戦争直後の苦しい時代を経験したり、安保闘争を経験したもののほうが、政治的関心が強いかもしれない。又、若者にはどうせ投票しても世の中変わらないと、冷めた感情が強いのかもしれない。

◎だいぶ前に聞いた話だが、自衛隊の幹部の家では、上司から新聞は産経新聞を取るように勧められているとか。元航空幕僚長の田母神俊雄氏は今度出来た次世代の党副代表にのなっている。次世代の党はかなり右翼化している。またヘイトスピーチをしている団体とも近い。

◎慰安婦報道問題で、朝日新聞が誤報だとし、謝罪した上に、責任を取って社長が退任する事態となっている。これによって萎縮し、右寄りとなり政府追求が甘くなるのではないかと心配している。

◎こういちの人間学ブログにおいては、新聞の比較を書いたブログがある。特に原発問題に関する、各新聞社の比較を書いた。

2012年7月18日「さよなら原発集会に対する各新聞社の報道比較」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2012/07/716-13b6.html

2012年2月22日「原発問題、毎日新聞対日経、産経推進派」

などである。

又毎日新聞でのコラムで、山田孝雄氏の「風知草」は何回も紹介した。

人間学研究所、実用的人間学研究会のメンバーで幹事や研究員をやっていて、例会での講師や年誌の投稿などで活躍てされているk氏は、元毎日新聞の編集局長をやっておられた。原発の話、水俣病の話や新聞社の内情などいろいろはなしを伺い大変参考になっている。12月10日の1面トップは、秘密保護法施工「知る権利」侵害の恐れ。

◎毎日新聞は日ごとのコラムが良い。また共感できる記事が多い。 月曜日の「西原理恵子」の「毎日かあさん」も面白い。小説は宮城谷昌光の「劉邦」を愛読している。最後の30ページのテレビ欄が見やすい、など。

日経新聞は44ページもある。最後の文化欄と、私の履歴書が面白い。今萩本欽一をやっている。又、日経サイエンスを出しているだけありサイエンスらんがよい。1面トップは「水素スタンド設置費半減」である。秘密保護法に関しては3面に。

2014年12月 7日 (日)

大久保、再び多国籍の街を見直す モヤモヤさまーずの番組 新宿新聞の取材も

 2014年11月16日、テレビ東京で、夕方6時半から「モヤモヤさま-ず2新大久保」という番組がありました。新宿の近くにある多国籍な街ということで、三村、大竹のさまーずが街のいろいろを紹介するという番組です。詳しくはインターネットで検索してみてください。詳しく出てきます。ここでは、高田馬場まで含み韓国のことは少しで、日本の店も含めいろいろ紹介しています。その一部を紹介します。

はじめに、早稲田大学理工学部、イケメン通り、戸山公園が紹介されます。

東京媽祖廟 百人町1-24-12 大久保駅南口近く。台湾の女神さまです。横浜にも関帝廟、媽祖廟があります。これはまだ見ていません。最近できたように思えます。

付け加えると、百人町2丁目には、大きな弥勒菩薩の像と、精進料理の店があります。「道徳会館」といいます。ここも台湾系のお寺とお店です。材料も売って居ます。新大久保には韓国や台湾の教会やお寺がたくさんあります。第三サタケビル1階のオベントハウスという喫茶店もキリスト教系です。

 追記 東京媽祖廟は2013年10月に開設されました。4階建ての媽祖廟として作られたビルで、2階が媽祖様のほか、3階が関帝廟,4階に観音様が祭られているそうです。5億円の建設費のうち3億円を出した人がいるようです。この通りをミニ中華街にというプランもあるそうです。現在は大連料理など3件あります。

第一教科書 いろいろな教科書を展示販売しています。道の両側にあります。私も買ったことがあります。

オフィス24スタジオ 色々なフィギャーを作っています。

Tokyoマイムカレッジ パントマイム教室

ひろみ薬局で 百人町2ー6-7 レンタルの馬のおもちゃが目立つ 文化道りにあります

武藤けいじのプロレス道場

ギャラリー夢路 百人町1-11-2 韓国の伝統楽器販売

定食屋さんさつき 小滝橋通りに面している ロースカツ卵とじうどんなど.この辺りには事務所が多く、飲食店も多い。

モンゴル家庭料理 オットヤ 歌舞伎町2-41-3 モンゴルの衣装貸し出しもやっている。

バインミー ベトナムのサンドイッチを店頭で販売 高田馬場駅近く1分

 ほんの概略ですが、いろいろなものを雑多に紹介しています。新大久保は多国籍の街として紹介されていました。2012年のK-プラザオープンごろに韓流ブームが一番ピークを迎えました。今ではかなり韓国の店も苦戦しています。うちでも、貸していたテナントが抜けてそのままになっているところもあります。家賃もどんどん下がっていますが、新大久保の左側ー大久保駅よりにちかずいているということです。

 新大久保周辺は多国籍の街として色々な国の人々が多面的に商売することがいいところでした。先日新宿新聞の取材があり、電話でだけお話ししましたが、このことをお話ししました.前に書いたブログで、コリアタウンの売り上げ減少は、もちろんヘイトスピーチの影響もありますが、それよりも、ここに来る人々の所得の減少と円安による輸入価格の上昇です。化粧品などはいちばん影響を受けて居ます。食べ物の店では評判の良い店は相変わらず混んで居ます。  

 私のブログでもブログをはじめのたころに、道の通りごとにいろいろな場所を広く紹介しました。

 新大久保駅すぐ近くの(百人町1丁目)、郵便局近くにタイや、ベトナムのレストランがあります。タイ料理とベトナム料理の店、ソムオーはよく行きました。タイ料理のクンメーは3店あります。

 新大久保駅すぐそばのイスラム教のハラルフッドの店がたくさんありレストランもできました。そこのそばのインドネシア料理店はビルの中に。職安道りのインドやネパール料理店。大久保駅近くにあるトルコ料理やチュニジア料理。前は6か国の料理を出す「屋台村」がありました。前に紹介した台湾の精進料理の店などもあります。韓国系の中国料理を出す店も多く、犬の肉を出すのが特徴です。

 又小滝橋通りの新宿よりには、ラーメン店がたくさんあります。又職安通りにおいしいスペイン料理の店もあります。以前は自転車で大久保の街すべてを回り、大きな地図を作成したことがあります。いろいろなお店を色分けしました。

 再び大きな多国籍の街としていろいろに紹介され、韓国料理も含めたいろいろなお店が紹介されるといいと思います。

2014年12月 6日 (土)

日の出いろいろ、富士山がきれいに、周りの眺望がすばらしい

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雲の色との対比がとても素晴らしいです。

日の出いろいろ

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朝、日の出が出る前にいつも目覚めます。2014年の11月末から12月初めころの日の出の状況です。雲の状態で色々に変化してとてもきれいです。右の高い塔は市ヶ谷の自衛隊の鉄塔です。方角は南東側です。ここも、大久保の一部です。

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雲がとてもきれいでした。

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まだ太陽は出ていません。雲一つない晴天でした。右の高い塔は市ヶ谷の自衛隊の塔です。その根元部分の三角形の建物は国会議事堂です。


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上は一面の雲で、下だけが雲がない状況です。

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夜明け前の状況です。12月10日、朝
6時半です。自衛隊の塔の右側の高い建物は富久町タワーマンション、正式にはトミヒサクロスコンフォートマンションといいます。55階建ての高層マンションです。日の出は6時39分、日の入りは16時28分です。前にきれいな虹がというブログを書きましたが、19時でまだ明るかったのですから、ずいぶん違うものです。

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追記 2014年12月25日の日の出です。薄い雲があり、光の柱が立っているようでした。おとといが冬至、昨日がクリスマスイブ、今日がクリスマスになります。これから日が長くなっていく喜びを、キリストの誕生に合わせたのでしょう。日の出は6時50分頃です。

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12月6日快晴の富士山の写真です。家内に最上階に上ってもらって撮影したものです。西側でスカイツリーとは正反対になります。写真では少しぼけていますが、実際はくっきりしていたそうです。


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朝日が当たると一瞬赤富士になるそうです.携帯の写真では難しいです。

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ここは、マンションの真東に見える、スカイツリーです。このあたりで、隅田川の花火と江戸川の花火が見えました。江戸川のほうが遠いのですが、大きな花火を打ち上げているのでしょうか。同じような大きさに見えました。

スカイツリーの右下少し高い建物は文京区役所です。

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右側にスカイツリー、手前の四角い建物は新宿区体育館、周りは戸山公園です。よく見えませんが木々が紅葉しています。左側にスカイフォレストレジデンスがあります。

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マンションの東北側です。スカイフォレストレジデンスは完成し、今入居者用に内装をしています。その奥の業務用棟は大きなクレーンが4つあり、大きなビルを建設中です。

追記2015年1月19日

 だいぶ、日の出が左側に移ってきました。日没はだいぶ遅くなってきましたが、日の出の時間はあまり変わりません。6時50分ころです。

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12月25日には、自衛隊の鉄塔の左となりのビルから日が出ていました。

「人間学年誌2014」の原稿,「こういちの人間学ブログ」について 

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朝の富士山です。2014年12月6日、雲一つない快晴でした。

1、「人間学研究所年誌2014(第12号)」の原稿送る

 「人間学研究所年誌2013(第11号)」は予定より遅れて、2014年11月1日に発行されました。そこには、短報として、筆者の「視床出血からの回復に向けて」が掲載されています。「人間学研究所年誌2014(第12号)」は、平常の2015年3月31日に発行予定だそうです。岩田好宏氏や木村廣子氏ほか、編集委員の方のご尽力によるものです。

 「人間学研究所年誌2014」には、筆者も「人間学研究所年誌2013」に引き続きで「短報」を出しました。原稿はすでにメールでお送りしました。前回は8ページまでということでしたが、今回は6ページまでということで、かなり凝縮したものになっています。テーマは「『こういちの人間学ブログ』について」というものです。

2 内容は、以下の通りです。

はじめに 

ブログとは何かということと、@niftyの「こころぐ」を使用しています、ということを説明しました。

 

1、「こういちの人間学ブログ」の始まりと経過

 2009年7月に開始したブログです。「こういちの人間学」は、サブタイトルは「こういちの面白実用的人間学」です。ブログの具体的な表現形式については、概略を説明しました。2014年12月4日現在です。                                             

 

2、「こういちの人間学ブログ」の内容

    カテゴリー、     ブログの件数、ブログの例

Ⅰ 基礎人間学   

1、人間学とは何か           34

                 「実用的人間学とは何か」                                                                                2、人間とは何か            25 

                 「どこまで人間と見るか」                                              3、自然と歴史について        23

        「二酸化炭素地球温暖化説について」

4、人間と教育              8

                  「よみがえる教室」

                                                                                                     5、精神医学、お悩み相談      11 

           「河合隼雄の『こころの処方箋』」                                           6、人間と社会(経済、政治、国際) 18

           「なぜ1%に富が集中するのか」                             7、マルクス、エンゲルス人間論   5

        「人間観変えても社会変わらない?」 

8、宗教と死              14

            「ロムニー候補とモルモン教」                                                  9、小説、絵、絵画など、芸術    11 

           「ヘンリー5世、の二つの映画」

Ⅱ応用人間学                                                    

1、生き方について、人生論    20

                 「無宗教で生きる」                                               2、経営人間学            20

             「人間学と経営について」

3、健康、病気、性について    42

              「唾液健康法など」                                           4、政治と社会の現状       53

       「アベノミクス以後の世の中の変化」                                              5、原発、エネルギー問題     32

         「原発問題といろいろなウソ」                                             6、中国古代について       22

           「王充の『論衡』について」                                            7、韓国の歴史とドラマについて 13

         「最近の韓国歴史ドラマ」                                    8、顔の人間学           29

           「人相術の科学的検証」                                                        9、占いと神秘主義批判     26

       「占星術は科学的根拠が無い」

10、大久保の街紹介      50    

      「最近のエスニックの街大久保」                                                                   、

 

 

Ⅲ、近況、その他                                                   1、人間学研究所の例会    48

       「2つの人間学の例会報告」                                                 2、こういちの人間学の状況  20

       「ブログ~件になりました」                                           3、日記、コラム、つぶやき   63

       「リハビリの状況など」                                           4、旅行、地域          17

       「山東省の旅行記など」 

 

 

3、「こういちの人間学ブログ」に関して

アクセスの推移や内容がコメントの多いもの

 2013年5月にアクセス50万件、記事数50万件

 2014年12月3日で、アクセス97万件、記事数610、コメント610件

アクセスの内容がいろいろわかるようになってきた

 現在、いろいろなアクセスの内容がわかるようになってきた。

他のブログなどへの引用

 筆者の書いたブログをそのまま紹介しているものが多数ある。

 新宿新聞の取材                                           ブログを見て、新大久保の街の状況を定期的に取材。2014年末にも電話にて取材を受けた。

新大久保とヘイトスピーチ                                       新大久保の大久保通りにおけるヘイトスピーチをするデモ隊と、それに反対する人々(シバキ隊、カウンターデモ)の状態を携帯カメラで撮影した。

テレビ出演の依頼                                            ブログを見て、取材したいとのこと。NHKによる、新大久保のカラスの状況についての取材。韓国KBSから、韓国歴史ドラマが好きということで2回取材。1回は元日に韓国で放送

独自の「顔の人間学-人相術」                                            顔についての学会での資料、人相術の本、特に水野南北の人相術。西洋人相術などを比較検討する。顔の個々の部分の記述は、アクセスが多い。

出版の依頼について                                             唾液健康法に関する本を出版する話があった

人間学研究所などでの例会の案内と結果について

例会の報告をさかのぼって、ずっと報告している。

2チャンネルでの攻撃について                              はじめ、二酸化炭素地球温暖化説に対しての懐疑論の立場から、いろいろなブログを書いた。はじめ、他の人の批判攻撃の中で書いていたが、後で筆者の攻撃のためだけに、スレッドを立ち上げた。匿名をいいことに誹謗中傷を旨とするようになり、相手にしなくなった。

原発問題など 政治への関心と政治の実態について                  

特に日本の政治状況について考察している。

 

4、「こういちの人間学ブログ」の今後

2014年2月以降、退院してから、ブログのレベルが落ちている。

しかし11月に合同例会でのお話など、次第に回復しつつある。

今後は次第にレベルを上げるように努力したい。

2014年12月 2日 (火)

長寿のカギは口にあり―口腔ケア最前線 NHK と唾液健康法

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日の出の景色です

長寿のカギは口にあり

2014年12月1日のNHKのクローズアップ現代は、「長寿のカギは口にあり」ー口腔ケア最前線でした。

 毎日、朝晩歯を磨く、口の中を清潔に保つ、こうした基本的な口のケアが、糖尿病、腎臓病、心筋梗塞、さらには認知症などの全身の疾病に、最新の研究で明らかになってきた。又、がんなどの手術の前後に口腔ケアを行うと、副作用や、合併症を減らして入院日数も短縮、医療費抑制の効果が大きいこともわかってきた。さらに、要介護の高齢者に口腔ケアを継続して行うと「食べる機能」を回復でき、栄養状態を改善することで、おき上がれるようになった。認知機能が上がったという報告も相次ぎ、口腔ケアは健康寿命を延ばすカギとして注目を集めている。(NHK放送予定から)

口の中には、500万種類の細菌がある.。細菌の種類では腸に次いで多いのです。(500万は正しいかどうか)その細菌により、誤嚥性(ゴエンセイ)肺炎を起こすことが極めて多い。誤嚥性肺炎とは、脳卒中などにより、嚥下能力が落ち、食べ物が口の中の細菌とともに肺に入り肺炎を起こすものです。今後は歯周病、虫歯などの口腔ケアが極めて重要になっている。

千葉の旭中央病院では、63歳の土屋さんが、感染性心内膜炎になった。虫歯や歯周病の菌が心臓に行き、炎症を起こしたのである。手術により命はとりとめたが、口の中の手入れが極めて大切である。

糖尿病の場合にも、影響する。歯周病の時に発生する、サイトカインはインシュリンの作用を妨げる働きがあり、糖尿病を引き起こす。

今,内科医と歯科医とが8年前から連携する動きが始まっている。高齢者になっても食べる機能を維持することは重要である。

日本医大の菊谷武氏の話

口の中がひどく汚れると細菌のバランスが崩れ、毒素を出す細菌が増えてくる。いろいろな病気の元であると分かっていても、病院の中でも歯科がある病院は2~3割しかいない。しかし、これからはますます医科と歯科の連携が重要となってくる。

在宅介護との関係について岩手の奥州市、ケアマネージャーの取り組みが注目されている。在宅で介護を受けている場合にも口腔ケアは重要である。誤嚥性肺炎を防ぐ。地元のケアマネージャーが、聞き取りチェックシートを作成する。そしてそれを内科医へ、そして歯科医師へという風に3者の連携を行っている。

問題点は持ち運びできる、歯科の機械が一台100万円もかかるということである。しかし、その機械を貸出しする制度により100人の患者に対応できるようになった。

歯を直すことにより、また食事をする訓練を行うことにより、食事の量が増え、全身の状態も良くなった。

しかし日本全体の取り組みはまだまだである。この取り組みには問題がある。在宅の歯科医師は、人手がかかり、採算性がよくない。

これからは沢山数のいる歯科衛生士の活用も重要である。

概略、以上のような話であった。左手で記録を取っているため、不十分でまた間違いがあるかもしれません。ご容赦を。

私も訪問の歯科医師さんに来てもらっています

在宅で介護を受けている、私も訪問の歯科医師、歯科技工士さんの治療を受けています。脳出血で4か月入院した後、自宅で介護を受けていますが、歯石が付着していました。はじめは月に二回、今では月に一回、自宅に来てもらいます。歯科医師と歯科技工士そして運転手さんが来るので大変です。

私の唾液健康法と結びつけて

長寿のカギは口にあり、ということで、歯周病や虫歯を直し、口の中をきれいにすることも、長寿には大切ですが 、私が提唱している、唾液健康法も重要です。意識的にひとより多く唾液を出して歯を掃除して、意識的に呑み込むのですが、これは、口の中をきれいにし、誤嚥性肺炎や、糖尿病も、起こしにくくなります。ただ、唾液を多く出せば歯石は付着しやすくなります。上手な歯磨き法と結びつける必要があります。詳しくは私のブログをご覧ください。

古い順に並べました 

    応用人間学 カテゴリー 健康法~

唾液健康法

唾液は長寿のもと 

不老長寿に歯が大事 秀吉と家康比較

避難生活が楽になる裏ワザ―唾液健康法も

不老不死と(仙人)と咽津法

歯磨きに注意

唾液は何でも知っている

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老化防止は口と歯から

チョイス 大人の虫歯

長寿のカギは口にありー唾液健康法

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