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2014年12月 9日 (火)

『安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機』 あなたは何新聞を読んでいますか

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 2014年8月17日発行され、9月17日には既に3刷となっている本に、徳山喜雄(よしお)氏の、『安倍官邸と新聞』ー「二極化する報道」の危機、という本がある(集英社新書760円+税)。徳山氏は、1958年生まれ、朝日新聞社記事審査室幹事である。すでに『報道危機』などの本を出している。本の帯封には、「真実」をつた伝えているか?そして、「新聞を漫然と読んでいてはいけない。プロの読者になるための必読書!と書いてある。

 また、表紙の裏には、この本の目的が書かれている。

 憲法改正、集団的自衛権、秘密保護法、靖国参拝、アベノミクス、対中。対米外交・・・。新聞は、それらをどのように報じた(報じなかった)のか。主要紙は「読売、産経、日経」VS[朝日、毎日、東京」という構図で分断され、相反する主張や論調が日々飛び交うなかで、私たちは何を信じればいいのか?         本書では,各紙の報道の〝背景”を読みとり、立体的に情報を収集するコツを、実際の記事に即して具体的に解説。また安倍官邸の巧妙なメディア操作の手法についても分析を加える。この一冊で新聞の読み方が変わる!

内容は次のようである

はじめに

メディアの二極化現象

 政権側が立ち位置の近いメディアを選んで情報を流し、その結果として言論状況の二分化が促進されている。

 現在の新聞を中心としたメディアの大状況は、目先のことだけを考えるならば情報操作しやすい状態で好都合であろう。安倍官邸はそのメディア戦略によって言論界の分断化に拍車をかけながら、政策課題を推し進めている。

 2013年4月に、日本ABC協会の調べで、読売986万部、朝日760万部、毎日342万部、日経288万部、産経167万部、東京52万部。一つのグループ、朝日、毎日、東京の合計が1154万部、もう一つ読売産経日経の合計が1441万部 それら全国紙は2543万部である。

さらに、ブロック紙、地方紙合計が1769万部ある。 13年3月TPP交渉に全国紙は賛成、他は参加反対と分かれた。

参考までに 聖教新聞は公称550万部。しかしこれはずっと変わっていないそうです。赤旗は2005年で日刊紙24万部、日曜版138万部だそうである。

本書の目的は二者択一という提示でなく第3の道を考える材料を提供していくべきであろう。三段の重箱のように三つの層をなす。

 1層目の目的は、新聞を中心とした現在のメディア状況を明らかにしたかった。朝日新聞はテレビ朝日、読売新聞は日本テレビ、毎日新聞はTBSテレビ、産経新聞はフジテレビ、日経新聞はテレビ東京と系列関係にある。

 2層目の目的は、良質の情報を得たいと考えている人に、ニュースが形づけられるプロセスや構造を知ってもらうこと。

 3層目の目的は、政権の動きをウォッチしながら、重要な時事問題の解説書として読んでいただくこと。

第1章 「改憲」へのスタンス

改憲発言を頻繁にする安倍首相

同じ発言でも見出しはさまざま

産経までが「党と政府がバラバラ」と苦言

報道機関の権力監視機能や新しい政治報道のあり方が本格的に問われる時代が訪れたということではないだろうか。

第2章 秘密保護法をめぐる報道

 2013年12月特定秘密保護法案が強行採決された。

東京新聞社説は「軍事国家化への布石」と主張

産経、日経、朝日に法案の必要性を「示唆する」記事が

第3章 2分化する集団的自衛権報道

 集団的自衛権行使容認を訴えるのが「読売、産経、日経」で反対するのが「朝日、毎日、東京」新聞である。

 積極的平和主義と集団的自衛権は不可分

 集団的自衛権の先には憲法改正、国防軍の創設が既定路線になっている。

 強い危機感を持つ欧米のメディア

 進むメディアの分断

第4章 靖国神社参拝とNHK会長報道

NHK問題を報じる新聞と報じない新聞 問題発言

新会長は安倍首相より 経営委員も 

第5章 原発とどう向き合うか

読売、産経、日経は小泉発言を黙殺

推進派は黙殺、反対派は1面で絶叫

第6章 アベノミクスと経済報道

TPPに対する全国紙と地方紙の距離

マスコミはキャッチヤーな言葉に弱い

第7章 外国報道の読み解き方

中国報道は読み比べが大事

各紙の記事をつなげると中国の海洋戦略がわかる

おわりにー言論の空洞化に危機感をおぼえて

 この憲法条の解釈変更によって、日本はふつうに戦争できる国へと,かたちを変えることになる。

 こうした国の安全保障の政策の根幹を変えることが、憲法を改正せずに、つまり国民の合意を得ずに、1内閣の閣議決定で行われたことに形容しがたい違和感を覚え、これからの日本を考えると陰鬱ともいえる不安におそわれる。

安倍首相の宿願は、憲法を改正して国防軍を創設することである。今回の閣議決定はそれに向けて大きな一歩を踏み出したことになるが一里塚にすぎない。

筆者の新聞に対するいくつかのコメント

◎詳しくは直接本をお読みください。ここではほんの表題しか書いていないが、新聞が大きく二分化されてきているのは事実である。多くの人はずっとその新聞を読んでいれば、新聞報道を其のまま、正しいと受け止めてしまうことが多い。新聞を読み比べてみてどれが正しいだろうかなどと考えない。本当は授業で新聞を見比べて自分で考える癖を付けることが大切だが、授業ではそんなことはめったにしない。

戦前の新聞の戦争をあおる行動が思い起こされる。それにより多くの人が死んだ。

◎ 筆者は前から日経新聞と毎日新聞を取っている。さらに、共産党の機関紙の赤旗も読んでいる。又新宿新聞が送られてくる。今は赤旗は日曜版だけであるが。病気になる前には、重要な事項がある時、コンビニに行って各紙を買って比較して読んでみた。原発事故に関しては特に、どのように報道しているかを比較して、ブログにも書いた。

◎ 若者が新聞などを読まなくなったといわれる。 非正規社員の比率が多くなり厳しい事態になっているにもかかわらず、政治に無関心となっているという。投票率がだんだん低くなっている。又支持政党なしという人も多い。年末の選挙では投票率最低になるかもしれない。私たちのような若い時に戦争直後の苦しい時代を経験したり、安保闘争を経験したもののほうが、政治的関心が強いかもしれない。又、若者にはどうせ投票しても世の中変わらないと、冷めた感情が強いのかもしれない。

◎だいぶ前に聞いた話だが、自衛隊の幹部の家では、上司から新聞は産経新聞を取るように勧められているとか。元航空幕僚長の田母神俊雄氏は今度出来た次世代の党副代表にのなっている。次世代の党はかなり右翼化している。またヘイトスピーチをしている団体とも近い。

◎慰安婦報道問題で、朝日新聞が誤報だとし、謝罪した上に、責任を取って社長が退任する事態となっている。これによって萎縮し、右寄りとなり政府追求が甘くなるのではないかと心配している。

◎こういちの人間学ブログにおいては、新聞の比較を書いたブログがある。特に原発問題に関する、各新聞社の比較を書いた。

2012年7月18日「さよなら原発集会に対する各新聞社の報道比較」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2012/07/716-13b6.html

2012年2月22日「原発問題、毎日新聞対日経、産経推進派」

などである。

又毎日新聞でのコラムで、山田孝雄氏の「風知草」は何回も紹介した。

人間学研究所、実用的人間学研究会のメンバーで幹事や研究員をやっていて、例会での講師や年誌の投稿などで活躍てされているk氏は、元毎日新聞の編集局長をやっておられた。原発の話、水俣病の話や新聞社の内情などいろいろはなしを伺い大変参考になっている。12月10日の1面トップは、秘密保護法施工「知る権利」侵害の恐れ。

◎毎日新聞は日ごとのコラムが良い。また共感できる記事が多い。 月曜日の「西原理恵子」の「毎日かあさん」も面白い。小説は宮城谷昌光の「劉邦」を愛読している。最後の30ページのテレビ欄が見やすい、など。

日経新聞は44ページもある。最後の文化欄と、私の履歴書が面白い。今萩本欽一をやっている。又、日経サイエンスを出しているだけありサイエンスらんがよい。1面トップは「水素スタンド設置費半減」である。秘密保護法に関しては3面に。

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