1000匹の猫と寝る女 中谷百里さん 犬猫みなしご救援隊について
うい2015年3月1日午後2時より、フジテレビで「ザ‣ノンフィクション 1000匹の猫と寝る女」が放送されました。
2018年8月26日(日)BSフジで、午後6時から7時45分まで、「ザ・ノンフィクション、犬と猫の向こう側で」という番組が放送されました。録画をとっておきました。その後の中谷さんたちの活動ぶりを放送していました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すでに、筆者のブログで概略を説明しましたが、改めて、放送の内容を説明いたします。
すでに2回ほど放送されたものを再度まとめて2時間番組で放送したものです。 年間3000円の寄付で以前は1500人の寄付となっていましたが、今は3000人が寄付をしているそうです。その他にも土地を提供するものや大きなバスを提供するものなどで支えられています。 場所も本拠地の広島だけでなく岡山に、それから前からあった原発爆発後の福島に基地があります。 こういう放送があれば、改めて寄付をしようとする人が増えたり、殺処分を行う地方自治体に影響があると思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 話の一つで、親に恵まれず育ったかえでさんの話が取り上げられていました。かえでさんは親から無視され虐待されてきました。その後両親ともに死んでしまいます。そういう中で飼っていた猫が次第に増え、水商売で働いていたが,それも病気でやめ、部屋の悪臭などで、周りからの苦情が出ていました。いよいよ猫の餌代にも事欠くようになり中谷さんたちにも連絡が来ました。 警察や保健所などと一緒に中谷百合さんたちも駆けつけ説得します。はじめ、かたくなな態度をしていたかえでさんも中谷さんが引き取った猫を殺処分しないと認め部屋を開けます。部屋のなかはひどいじょうたいでした。 運れた子猫を親猫が食べてしまうような悲惨な状態でした。 かえでさんのような場合、寄り添うものもない寂しく、厳しい社会の中で1人で生きる寂しさを、たくさんの猫を飼うことで紛らわしていたのです。これは厳しい社会のせいだと言えます。 結局、すでに去勢・避妊手術を行っていた猫1匹を除き、すべてを中谷さんの施設で引き取ります。 その後、しばらくして再びかえでさんの部屋を訪ねますが、部屋は片付いていました。中谷さんはかえでさんに家で働かないかと誘います。猫たちも救い、人間も救うことになります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎一つの話のみ紹介しました。文章が詰まってしまいます。困っています。この文章の画像もここの文中には入れられず文末に入れました。ご覧ください。中谷百里さんは、子供のころから、いろいろな動物が好きな女の子でした。
大きくなった時に暴走族に入り、18歳でできちゃった婚、その後すぐ、離婚しました。生活のため、水商売の世界に入る。その名残で腕などに入れ墨のあとが残っています。25歳の時にフィリピンパブのオーナーとなり、年商1億円を超え、大いに儲かったそうです。当時の中里さんはなかなかの美人です。しかし34歳の時、一人息子が「俺の人生だ」と言って自立、そして決裂しました。それ以後百里さんの人生も変わりました。
25年前ころから、広島市を拠点に動物を保護し始める。20年前に「犬猫みなしご救援隊」を作る。ここでは、年間3000円からの寄付で成り立ち、会員は1500人ほどです。スタッフは現在10名います。4階建てのビルに、犬と猫を飼う。「動物管理センター」から、犬猫を引き取り、殺処分ゼロを目指す。広島市ではすべて引き取り、殺処分0を実現している。
スタッフは、郷原さん(女性)、14年前から仕事をはじめる。中谷百里さんは上司というより、親子みたいな関係にあるといいます。副代表の田原さんは23歳の時に建設会社を起こしました。中谷さんより年下です。中谷百里さんのフィリピンパブに通い詰めました。店の改装などを行った。其の儘、中谷さんと同居する。建築の技術を生かし、いろいろな建物、設備を作っています。スタッフのしのぶさんは、性同一性障害、悩みが多かったけれど、中谷さんに会って仕事をするうちに、人生変わった。
中谷百里さんです。
沢山の猫に囲まれて寝ます。よほど猫が好きなんですね
中谷百里さんと、田原さん。田原さんはみんな自分の手で施設を作ってしまいます。
すごい数の猫の数ですね。みんな殺処分なるところをすくい出したものです。
東北大震災で放置された牛。これも引き取ります。
2011年3月11日、東北大震災発生。ただちに車で、田原さんと東北の震災地に駆けつけます。救済が必要な動物がいるに違いないと、でかけたのです。そこでは、犬猫だけでなく、牛や、ヤギなども救い出しました。現地には1年9カ月通い、1200匹の犬や猫をすくい出しました。
エサ代は、かからないそうです。スーパーなどから、廃棄する野菜などを譲り受けます。1部は動物の餌に,1部はスタッフの食事に変わるそうです。
広島市長に会う。地元のメディアも駆けつける。市長に要望書を提出した。市長は前向きに対応すると約束する。
伊豆大島は、気候もよく、のら猫の天国のようなところ。しかし、近年増えすぎて、自動車事故などにあうことも多い。「伊豆大島しっぽの会」田村さんと協力。猫に避妊、去勢手術をほどこす。3人の獣医師も協力して200匹を手術した後、元の場所に返す。普通2,3万かかる手術代、カンパで。
いままで、捨てられた犬猫を助け、それによって自分も成長することができた、と話している。
◎ 中谷さんは、髪は後ろで無造作に結んだだけ。お化粧っ気もまるでない。そして、豪快に笑う。他から見ると無謀にも思えることを、ともかくいろいろ考える前に、困って居る動物を見ると、ほおっておけない。難しいとか考えるより前に、行動してしまう。でも、この行動力が世の中を動かす。新聞と、テレビとで、相前後して、犬猫の処分と保護の問題が取り上げられた。世の中の多くの人たちに、問題点を示すという点で、意義があると思います。
参考
「こういちの人間学ブログ」2015年2月22日
「殺処分の犬猫の遺骨砕いて土へ、と「犬、猫みなしご救援隊について」
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/02/post-2f16.html
追記 2016年3月6日
「ペットの王国ワンダーランド」テレビ朝日、朝8時半から9時に放送がありました。
殺処分0を実現、奇跡の女性
ペット1300匹と住む
広島市安佐北区可部町大字今井町690番地2にある施設。現在は呉市の犬猫も引き取っている。電話は、082-812-3745です。
現在犬が300匹、猫が1000匹保護されている。
ブリーダーにより、背骨を折られて、車から投げ捨てられて下半身がマヒした犬。厚手の布で包んであげた。
獣医の山口先生2年間で5600匹避妊手術。材料代だけで。
今は使われなくなった、殺処分する設備を紹介していました。箱から滑って部屋へ。炭酸ガスで殺す。
紹介していた、誰かが、冷たい金属に囲まれて殺されるのは、かわいそうだ。最後はせめて人のぬくもりを、というのは、おかしい話でした。
3月13日 テレビ朝日「ペットの王国ワンダーランド」が9時半から、前回に続いて放送
アクセスが急増しました。
追記した文章の画像




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コメント
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はじめまして。
身内が殺処分を仕事にしていたことがあり、番組を感慨深く観てました。
リポートしてくれた彼の言わんとすること、自分はよくわかりました。
私もあの殺処分部屋、入ったことがあります。
率直に『冷たい』『無機質』といった印象で、『せめて温もりを』と彼と同じことを感じました。
実際、殺処分は日々どこかで行われていて、そこに携わる人もいるのに、軽々しく否定はできませんよ。
この最期は間違ってる、と言えただけでも凄いと思いました。
温もりを与えたら、与えた側はもう殺せませんから。
彼のお陰で娘や友達、若い人たちがみなしご救援隊や殺処分の部屋を知れたことで、変わることもあるでしょう。
娘に、彼が最近『動物愛護』の話を言葉にしたと聞きました。
影響力のある世界の人ですから、愛でるだけじゃなく護ることを発信して貰えれば変わるものはあると期待しています。
という感想でした。
長々失礼しました。
投稿: まさお | 2016年3月13日 (日) 12時39分
松ケン様
やはり、最後のしめくくりのコメントはおかしいですよね。
こういうおかしなコメントをそのまま放送するのも、どうかと思います。
もう一つ書いた筆者のブログで殺処分の犬猫の骨を砕いて植物の肥料にする、というのをおかしいと思うのと同じです。
このブログに対しての反響は今回もなかなか大きかったです。この番組で殺処分になる犬猫が少しでも少なくなることを願います。
投稿: こういち | 2016年3月 8日 (火) 11時01分
先日のテレビ番組で初めて広島での活動を知りました。頭の下がる思いと人間の残虐さに腹が立ちました。そしてテレビ番組のレポートした彼の最後の締めのコメントに、はあ??わけわからん。とつぶやいたのは私だけでなかったのですね。
せっかく広く現状を知ってもらう機会の印象が
半減した気がして残念でした。
でも、私は救援隊さんを遠くから応援します。
投稿: 松ケン | 2016年3月 8日 (火) 10時25分
米崎幸雄さま
コメントいただきましたが、何かコメント先をお間違えでは無いでしょうか。
岩手県関係では全く思い当たらないのですが。
投稿: こういち | 2016年1月20日 (水) 14時43分
こんにちわ。県工の同級生の土木です。土屋と同じクラスでした。先日、乗末圭子さんの店に、金子、土屋、大橋(バスケット部)ほか全員5名で行き君の話を聞きました。ブログで東北に来ると書いていたので、メールしました。震災復興で岩手県山田町に来ています。こちらに来ることがあれば連絡ください。県工の同級生は私ともう一人います。
私もバスケット部で西田とは最近もあっています。
岩手に来るときは連絡ください。
投稿: 米崎幸雄 | 2016年1月20日 (水) 14時13分
とら猫イーチ様
中谷さんや田原さん、またスタッフ一同が、本当に生き生きして明るく活動しているのがわかります。
世の中は、殺処分になる犬猫が多くいるのが実情です。この放送を契機に、このような取り組みがもっと広がっていくといいですね。
投稿: こういち | 2015年3月 3日 (火) 14時55分
こういち 様
番組は、中谷代表と田原副代表との関係にも焦点を当てていましたし、保護活動を通して、人をも助ける結果に繋がっているのが嬉しいですね。
何より、みなしごのスタッフが明るいです。 着る物なんか全く無視して、何処へ行くのも普段着のまま。 市長に会うのも普段着で。 みなしご関係者が全員、同じですから。
広島へ所要で訪問した折にも、対応して頂いた古川様(番組に出られていました)も化粧無し、普段着でジーンズでした。 髪の毛は後ろで括るのみです。 みなさん、同じ様子でした。 そして明るいのです。 羨ましいぐらいに。
哀しいことに、彼等は、極、本当に極、少数であることです。 こんな人々が多数出てくれば、日本の動物をめぐる事情も変わることは間違いが無いのですが。
投稿: とら猫イーチ | 2015年3月 3日 (火) 11時50分