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2015年4月 5日 (日)

生きているということについて  オリヒメ、ロボットに心を託す

意識がないと思われていたのが、実は意識があった

人間が生きているということに関して、いろいろ考えさせられた。以前、23年間全く意識がない、植物状態と思われていたひとが、実はずっと意識があり、それがわかってから、コンピューターなどを使って対話することができるようになった。

http://gigazine.net/news/20091125__coma/

-すみません、うまくつながりませんでした

イギリスのOwen教授の研究により、12年間、「植物状態」だった男性と脳スキャンで対話することに成功したという。

また、Owen教授の研究によれば、今まで、植物状態にあると思われた人の5人に1人に、意識がある可能性があるとされた。何と5人に一人とは、気が付かれずにそのままになってしまう人がおおいということである。2012年

http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibra/65798096.html

このほかにも、意識がないと思われていたのが、実は意識があり、われわれがそれにきずかないだけであり、気づいてなんかしらの連絡を取れば、話ができるということは、前から、話が伝わっていた

意識があるにもかかわらず、植物状態だと思われて、外界といっさい遮断されるということは、なんと、絶望的なことであろう。以前映画で、首を動かしてモールス信号を送って、外界と連絡する見たことがある。でもほとんどのひとは、モールス信号など、やったことが無いと思います。しかし、今は色々な方法で、医師の伝達が可能になって来ている。

筆者の母親は、大正7年5月生まれ、もうすぐ97歳になる。しかし、脳の機能は次第に衰え、今では胃瘻をして、栄養分を直接胃に入れ、もうまったく意識がないように思われる。果たしてどうなのだろうか。ずいぶん前に施設にいったころから私のこともわからなくなっていたが。3年前ぐらいだったか、私を見ても息子とは分からず,戦争で死んだ自分の兄さんの名前を言った。その後筆者が脳出血を起こして1年半、一度もあっていないため、詳しくはわからない。

人間の意識レベルで、植物人間といわれることがある。全く精神活動がなく、単に心臓が動いていたり呼吸をしているだけの場合である。しかし、全く動けずに単なる植物人間のように見えたとしても、精神活動がしっかりしている場合は、全く状況が違う。彼はむしろ動けないだけで、普通の人間といえるのである。コンピューターやロボットなど色々な方法を使って、人間的な活動ができるようになる。

 人間にとって、意志を疎通させることがいかに重要であるかがわかると思います。

「白雪姫プロジェクト 植物状態といわれる人の回復サイト」

 http://sirayukihime-project.net/

コンピューターやロボットを使って意志を伝える方法

 2015年4月3日の日経新聞朝刊の「革新力The Company 2050年への選択2」に、1面に「ロボットに心を託す」という記事があり、続いて12面に「念じれば つかめる未来」という記事があった。

このコラムは色々な分野の最先端の企業を紹介するもので、今は第8部。

その1は、「心臓にばんそうこう」2は、このコラムで、3は、「大腸菌が『生む石油』」である。

  記事によれば、藤沢義之氏(78)と妻、裕子さん(74)の盛大な、金婚式が帝国ホテルで行われた。藤沢は銀行の元会長を務めたが、全身が麻痺するALS(筋委縮性側弯硬化症)になり、人工呼吸器をつけたため会話ができない。かわりに話したのは、「分身ロボット、オリヒメ」だ。このロボットは、2012年設立されたベンチャー企業、オリィ研究所が開発したロボットだ。社長の吉藤健太朗(27)は、「人間を楽にさせるロボットじゃない。生きがいを育むロボットです」という。

Kc4a05660001


日経新聞より。ロボットの「オリヒメ」を使って妻、裕子さんと会話する藤沢義之さん。

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これがオリヒメ Ori Hime

 オリヒメの内蔵カメラが周囲を捉え、パソコンやスマートフォンの画面に映し出す。遠くの友人とも会話もできる。藤沢はベッドでは常に上を向いたまま。そこで、視線の動きを文字に変える特殊なソフトを使い、オリヒメに自分の意志を語らせる。いつでも家族や友人の輪の中に入れる。

 吉藤は10代のころ不登校だった。「孤独をいやすものを作りたい」部屋にいても遠くにいる人と会い、話せるロボットの構想が生まれた。

 前半の植物状態と思われた人の場合と、後半のケースは別だけれど、コンピューターなどの発達により今まで不可能と思われたことが可能になって来ている。

 「オリヒメ」は孤独を解消する、遠隔分身コミュニケーション支援ロボットとされている。近日中の発売を予定している。周囲を見渡したり、会話をしたりすることができる。

自分の代わりに買い物でも旅行でも行ってもらえる。オリヒメの改良にいそしむ吉藤は、16年度に1千台の販売を目標とする。50年までには誰もが、自らの意志を託したロボットが世界を飛び回るのが当たり前になるかもしれない。

 「まるで、子供が近くにいるようだ」。病院の無菌室にいる子供の家族にオリヒメを貸した時にこんな感想が寄せられた。「ハイテクよりも、使いやすさと、親しみやすさ」に吉藤はこだわる。そこに、超人的なロボット像はない。追い求めるのは幸せの拡張だ。

 「これからは何がしたいですか」。こうたずねると藤沢はオリヒメを通じて答えた。「旅行に行きたい、議論がしたい」うっすらと笑みが浮かんだ。

◎筆者は旅行などが簡単にできなくなってしまったが。誰かに、オリヒメを持っていってもらって、まるで、一緒に旅行しているようになるのかもしれない。

 日経の後半の記事は、「念じれば つかめる未来」として、ベンチャー企業H2Lが開発した、コンピューターを使って生身の人間の手を自在に操る技術である。それは触覚も再現できるという。

 腕や指をわずかに動かすときに生ずる脳の血流の変化を電気信号に変えて読み取る。「ブレイン・マシン・インターフェイス」とよぶこの技術も高齢者や体が不自由な人の活動領域を広げるのが目的だ。

 海外では脳に埋め込んだ小さなコンピューターで脳の活動を読みとりロボットを動かす技術開発も進む。両手を動かせない障害者でも介助に頼らず、自らの意志でロボットを動かして食事ができるようになる。

障害者としての筆者はどうか

 ALSの藤沢さんに比べ、筆者ははるかに恵まれている。右半身が全く、感覚もなく、不随意で身動きができず、幻覚などがおきる、発病直後の状態はかなり厳しいものがあった。内臓もかなりダメージを受けていた。しかし発病後から4カ月たった4か月後には、かなり回復してきた。右手の感覚はなかなか戻らず、歩行も自立してはできない状態である。それでも、藤沢さんに比べれば恵まれているといえる。藤沢さんも、いろいろな機械の助けを借りながら、精いっぱい生きておられる。世の中には、厳しい状況の中で、精いっぱい生きておられる人がたくさんおられるわけです。いろいろな方、妻をはじめ、理学、作業療法士さん,医師、、看護師さん、ヘルパーさん、など多くの助けてもらっている方々には本当に感謝しております。

孤独や寂しさ解消へ、ロボットに思い託すオリィ研究所・吉藤健太朗さんに聞く

http://itnp.net/story/589

ロボット「オリヒメ」の価格や動画をご紹介

http://libertariansdiary.com/orihime-4662

これによれば、まだ本格的に売りだしてはいないが、5万円くらいの予定だそうです。ぜひ、手に入れたいものです。

最新テクノロジによる、難病患者が心を語り伝える意思伝達装置「伝の心」と「心語り」

  開発者日立製作所小澤邦明さん

逃げない 藤沢義之

 月刊資本市場2012,12(No328)I

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