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2015年7月

2015年7月23日 (木)

NHK朝ドラ「まれ」現実離れがひどすぎる

 今までNHKの連続朝ドラマは必ず見ていました。前回の[マッサン」[.「花子とアン」、「ごちそうさん」、それから「あまちゃん」です。ちょうど朝の食事の時間で、家内と楽しみにしてみて居ました。視聴率は常に20~22,6%ぐらいでした。2015年7月の朝ドラは「まれ」です。女性のケーキ職人が著名なパティシエになっていくお話です。それは、新幹線が通った能登と横浜が舞台です。

 はじめの能登を中心にしていたころは良く見ていました。横浜に舞台が移るころからあまり見なくなりました。家内も見たくないということで、ニュースなどの番組でNHKを見ていて、8時になると他にチャンネルを変えます。たまたま、22日はまた、「まれ」を見てみました。

 脚本家は篠崎絵里子氏、賞も取ったことのある人だそうです。以下敬称略

 津村徹〈大泉洋)と奥さんの藍子(常盤貴子)と主人公である姉希・まれ(土屋太鳳)と弟一徹の4人家族です。東京から夜逃げ同然で出てきて能登に住み着きます。自然の海塩を作っていて、前は民宿をしていたところ、桶作家に住み着きます。桶作元治は舞踏家の田中泯、奥さんの文は魔性の女と昔言われていたそうな田中裕子です。さすがに演技がうまいものです。輪島塗の一家は、中村敦夫がお祖父さん(紺谷弥太郎)役をしていて、うまいものです。孫はヒロインの希の結婚相手の圭太です。圭太の父は能登市役所に努めて居ます。あと同級生とその家族が何かというと集まっています。寺岡家、茂本家、美容院のうちなどがもう一つの拠点です。

 希(まれ)の父親は夢ばかり追いかけていて地に足がついていなくて、まれは「コツコツとまじめが一番」とはじめ輪島市役所に勤めます。ところがどうしても世界一のパティシエになりたいということで、横浜に出てきます。1日に何十軒のケーキ屋さんを食べ歩いた結果、ある中華料理店の裏メニュウのケーキにたどり着きます。ーそんなに味覚が発達しているのでしょうか。またこんなに食べ歩くのは時間もおカネもおなかも無理と思いますが。こんなこともさらりとかいています。奥さんが中華料理店と占い師をやっていて、旦那が腕はいいがきまぐれのケーキ屋をやっているとの設定です。希はそこの中華料理店に下宿し、そのケーキ屋で働き始めます。

 途中からあまり見なくなり、まれと圭太は結婚したようです。能登に来ていた人物で、徹が会社をやることを勧め保証人となった人物が粉飾決算で(詐欺師)で逮捕されたとのこと。会社といっても他の従業員がいなくてへんにおしゃれな事務所だけあって、その会社に5000万円掛けたそうですが・・。それでも3年続いたそうです。そして現実には徹はあっさりと、「自己破産するわ」。と奥さんに言います。そんなに簡単に自己破産なんてできません。多くの人に人に多大な迷惑をかけてしまうのです。自己破産はなによりも信用を失い、再起しにくいのです。何とかみんなの協力も経て、頑張って会社を維持することが大切です。会社を維持出来なくとも何とか借金を返済するのに懸命な誠意が支援者を生みだします。徹はそうでなく、なんでも簡単に投げ出してしまい、信用を失います。それでは今度、何をやってもだれも見向きもしません。今までもその繰り返しのようです。

 筆者は自分で別会社を立ち上げ、新所沢に店を作りました。別会社では社長となり社員5人で始めました。元の会社では専務です。経営は厳しく、社員にきちんと給与を払うと、自分のうちの分がなく食べ物も親のところで援助してもらうこともありました。ナンバー2になる人が長期入院し、他の社員にもとの会社に戻ってもらいました。家内と私で店を支えた時期もあります。何でも仕事をしました。その時は利益が出ました。最後にそこを引き上げ、後継者に譲り渡しましたが、700万の資本金ほか、かなりお金を使ってしまいました。でもその会社で働いた社員が私含め、電気業界、水道、リフォーム業などでの力をつけ、そこで得たことが、東京ガスのエネスタ業務だけでなく、広く建築業界での力をつけ、会社が大きく発展する力を得たのです。そして身内-父以外に誰にも迷惑をかけなくて、会社を整理できたのは良かったのです。

 能登にいる徹の息子で希の弟の一徹は、デイトレーダーだそうで、1000万くらいなら出せるといっています。無一文状態から、民宿にいて、1000万も余剰金が簡単にできるのでしょうか。そんなに簡単なものでしょうか。―その後塩づくりになるようですが。

 21日の放送だけしか見ていませんが、おかしいなと思うことが次々に出てきます。インターネットを見ても「まれ」おかしい、というのがたくさん書かれています。今回書いたのは1日分だけですが、毎日のようにおかしなことだらけみたいです。視聴率もだんだん下がって来ているようです。せっかくいい役者をそろえているのに脚本がおかしいので残念だと思います。

追記  9月18日

 見ないつもりが、「まれ」の前のNHKのニュースを見ていて、そのまま「まれ」を見てしまうことがあります。9月26日最終回なのでもうすぐ終わりになります。

 桶作一家にたとえ民宿で部屋があるからと津村家の子供もいる2家族(希は苗字が変わりましたが)が住んでいるのもいかにも不自然です。津村徹もまた家出して行方不明。前、津村徹がまじめにコツコツ働くといったら、夢がなくなった徹には興味がないと藍子はいいます。現実的な問題ですが、またー行方不明同然出ていった徹には、住民票も無いわけで、ちゃんと仕事につけるわけがないのです。

追記 9月22日

 東洋経済オンラインに、桧山珠美さんの、「NHK朝ドラ「まれ」にいらっとする目線、その姿勢は公共放送に相応しいのか』という記事が載っていました。かなり詳しく共感する記事が載っていました。

 「まれ」に対しての感想が今までにヤフーの感想欄に67500件寄せられ、その8割が批判する内容だそうです。リアルな世界からかけ離れすぎているというのです。

 私も、朝の食事の時間につい又見てしまうことがあります。すると、またありえない―、とイラッとします。それをこの記事では細かく書いているのです。郵便局員が「サロンはる」に入り浸っているし、お客以外の人間がいつもいる。なんかあると、お客をほっぽっておいて、人を探しに行ってしまう・・・というぐあいに、次から次からこれでもかと思うぐらいに、ありえないということがでて来ると書いてあります。ちゃんと全部を見ていたら、イライラが高じて怒りたくなるでしょうね。

追記 9月26日

 最終回を見てしまいました。希のお父さんの徹が戻ってきて、希は世界1のパティシエになるわけでもなく、やらなかった結婚式をして、平凡におわりました。夢を持つことはいいことなんでしょうが、なんか気が抜けます。

2015年7月17日 (金)

安保法案ごり押し、おごる自民は久しからず 来年の参院選で打撃が

16日、衆院で、自民、公明の単独採決

 2015年7月15日、自民党、公明党は安全保障関連法案を衆院平和安全法制特別委員会で、与党単独による強行採決した。与党は16日に衆院を通過させ、参院に送付した。

 毎日新聞では15日夕刊16日,朝刊とも1面に大きく取り上げ、16日の関連記事も8面に及んでいる。ところが日経新聞では15日夕刊でこそ1面トップだが16日では1面だがトップではなく小さくしか載せていない。朝日、東京は毎日と同じで、読売と産経は日経と同じような扱いだろう。

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毎日新聞16日朝刊 大きく載せています。

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日経新聞16日朝刊。左側に小さくしか載せていない。扱いの差がよくわかる。



 NHKは7月15日の特別委員会を、実況で報じなかった。録画で報道されたのを見ました。16日の本会議の状況は急きょ、午後1時から番組を変えて実況報告がありました。自民、公明、民主、維新、共産党の演説の様子をテレビで見ました。2時で各党の演説が終わり野党は退席しました。自民党、公明党の単独採決で可決されました。(次世代の党も賛成。)自民党は前から反対していた村上議員だけが欠席、あとは自公ともに全員賛成ということで自民党ハト派も、なにもないことになります。これで、たとえ参議院で通らなくても60日ルールで衆議院で再可決して、安保法案を通すことを狙っています。日経新聞ではもう通るような書き方をしています。安倍首相としてはアメリカで大見得を切って法案を通すとアメリカ議会で演説していて、何が何でも法案を通そうとしています。

 はじめのNHKの番組の予定では放送の予定がなく、16日の衆院本会議の模様も、夜9時のニュースウオッチ9で、「衆院通過か、国会で国会で、安保法案めぐる動き」と報じるだけでした。

 16日夕刊でも、毎日新聞は社会面で、自民党議員に取材拒否指示をし、言論規制を強めたことを批判的に報じた。しかし日経新聞は小さく安保法案午後衆院通過と淡々と報じた。社会面では安保法案、ツイート沸騰と書いている。高まる関心割れる賛否と書いています。

毎日、日経の「余禄」、「春秋」について

 15日の毎日新聞「余禄」には、「横紙破り」のことが書いてある。横紙破りとは無理を押しとおすことをいう。政府与党は議論は尽くされされたというが、審議を重ねるほど各種世論調査の法案反対が強まるのはどうしたことか。国民への説明が不十分との声が8割前後に達している。こと、合憲性が問われる法案でこれだけ落差が生じれば代表民主制の機能不全といっていい。長年の憲法解釈を政府自らが変更する裏技で魔法の筆を手にし、広範な法制を、一気に塗り替えようとする安倍政権である。「横紙」の最古の用例は「平家物語」で平清盛の横紙破りをいさめてきた嫡男の重盛の死ぬ場面という。おごる平家の滅亡を暗示するくだりだが、今日の与党には1人の重盛もいないのか。

 16日の「余禄」もアベノミクスとレーガノミクスとの対比をしている。安倍首相は「残念ながらまだ法案への国民の理解が進んでいる状況ではない。」と答えた。なのに成立を急ぐのは「格固たる信念と確信」に基づく行動らしい。採決の強行も審議するほど理解どころか内閣支持率低下を招いたからに違いない。はなから国民の理解など無用といわんばかりの『信念と確信」が不気味だ。「頭はさほどではない、常識はがたっぷり」というのがレーガン氏の偉大な話し手の由来だった。首相も安保法案に納得できない国民の常識とまともに対話すべきである。

 さすがに、日経新聞の16日の「春秋」にも、下記のように書かれている。「焦る」の「焦」の字はもともと焼き鳥を意味しているらしい。「隹」というのが、鳥のことでそれをじりじりと火であぶっている図である。転じて焦慮、焦燥などと気持ちがせいだりいらだったりする様子もこの字であらわすようになった。心が焦げるわけである。政界の、あるいは世間の火にあぶられては焦りを深めているのは安倍政権だろう。〜これ以上時間をかけると採決のタイミングを失う、という焦りが自重を追い払ったとみえる。国民の声に説明が尽くされないまま、参院でもただ「審議時間」が消化されて行くならば残念なことだ。そもそも「60日ル-ル」があるからこそ審議がどうなっても衆院再可決で法案成立…。そんな展開となるようなら、政治の危機にそれこそ焦りを深めねばならない。

熊王信之氏のちきゅう座での見解

親の仇と自分自身の仇を討つ」6月18日

 憲法を無きものにせんと欲する輩が跳梁跋扈する今。良く言われるのが、戦争体験者の声が小さくなる時期を待っていた奴らの出番が来た、との俗噂である。だが15年戦争の惨禍は、戦争体験者だけに及んだのであろうか。戦後間もなく生を受けた私たち、嫌な表現ではあるが、団塊の世代である昭和20年代初めにこの国に生まれた者も、また大なり小なりにその影響を受けて居るのである。

 私の幼少時には、、それこそ敗戦間もない時代の惨めな暮らしを自身の体で経験したのである。〜思い起こせば涙が出る日々。〜「給食」なるものは人間の食べられるものではなく~「浮浪者」を見るのは日常茶飯事であった。今でも昨日のように記憶しているのは、地元の元陸軍の空港で、進駐した米軍退去の跡地となった滑走路に浮浪者の群れがバラックを建てて住み着いていたことである。其処を追い出された彼等は、近隣の野原で過ごしていたが、彼らを目撃した私はさすがに衝撃を受けたものであった。

 戦前と戦後は暫く人々の命と暮らしは、吹けば飛ぶような存在であった。戦争の惨禍は戦時中のみで無く、戦後にも及ぶ。〜こうしてみると戦争は親の仇であるし、自分の幼少時の仇でもある。自衛のためにやむおえず戦うときがあるのを否定しないが、自分が生まれた土地に他人が土足で入りこんできた時に限定する。〜他人の土地で他人のために戦う道理は無いのである。そのためには、武力を蓄えないのが憲法の法理であろう。

◎戦争終了2年前に生まれた筆者も全く、同感である。父の親友だった、母方の叔父は中国で戦死した。父は中国で7年間も兵隊になっており、いろいろはなしを聞いた。祖父母や叔母などは空襲で逃げまどい、家も丸焼けとなった。戦後の悲惨な状況はまだ記憶に鮮明である。

「憲法が我々国民に求めている役目とは何か」6月25日

 現国会で激論が継続している「安保法制」では、先行して、既に、「日米防衛協力のための指針」が改定されたので、法制整備が後追いになってしまっている。これは米国従属の国柄を象徴的に表す出来事にも拘わらず、余り世論の批判が注がれないのはなぜであろうか.或は国民も従属国家の総督以下並みに我が国が米国の臣下になり下がっている現実を受け入れてしまっているのだろうか。

 発達した資本主義の国でありながら、他国に従属している国等は、他に見当たらないが~政治的・経済的に、また文化に至るまで米国を首領と仰ぐ国になり下がったのである。

「 安保体制」も、この新ガイドラインの改定にかかる条件整備のためのものであるのは当然のことで、安倍首相以下の念願でも何でもなく、ただ、米国の意思によるものである。ただし、安倍首相の念願とする旧憲法体制の復古は、米国の峻拒するところであり、首相以下の願いは、米国の利益に叶う範囲で実現されるに過ぎないはかない夢となる運命にある。〜日本国内で議論が深まる前に、既に、米国よりの指示があった、と理解するのが順当であろう。

 歴史的には日本は憲法制定後に、米国の指示により、参戦した事実がある。朝鮮戦争時の掃海に従事した当時の海上保安庁特別掃海隊によるものであった。憲法違反の行為であっても、それが宗主国の命であれば、唯い諾々と従うのがこの国の国柄。即ち日本は傀儡国家である。

 米海軍の米第7艦隊司令官は、自衛隊が哨戒活動を南シナ海までに広げることに期待を示したとある。〜米国の覇権主義は、現在曲がり角にあり、東アジアにおける米軍の存在も転換期を迎えていると思われる。その間隙を埋めるのに、自衛隊が必要との判断があり、その目的限りで安保法制を整備する必要が安倍政権にはあるものと思われる。

 しかし憲法は健在である。憲法論議が原点であり、いかなる法制も憲法に反するものは認められない。それは、国家存立にの基盤であり、その基盤を守るのは国民であり、時の政権ごときではない。

 日本国憲法の下で、朝鮮戦争の時期の行いごとき愚行を再現させてはならない。反憲法の愚行を企図する政権に、憲法を厳守させることが我々国民の務めであり、現憲法が我々国民に求めている役目である。

ちきゅう座 「http://www.chikyuza.net/]

◎ まったく、同感です。詳しくは「ちきゅう座」の熊王氏のお話を直接お読みください。 

 

反対の動きいろいろ

 国会で発言した憲法学者3人が自民党推薦の憲法学者も法案は憲法違反と言った。ほとんどの憲法学者が安保法案は違憲であると断じている。

安全保障関連法案に反対する学者の会7月16日9時段階で

学者10661人、賛同者20305人となっていて、急速に賛同者が増えている。筆者も賛同者に申し込みました。

 今後、いろいろな形で反対運動が沸騰するだろう。

 やりたい放題の自民党、公明党は来年の参議院選挙で手ひどい打撃を受けるだろう。衆議院で自民党は3分の2を持ち圧倒的な議席を持っているが、全部の有権者の中での支持者は3割ほどしかいない。小選挙区制ということと公明党との選挙協力で、多くの議席を獲得した。前回の選挙では、棄権者が多かったが、今度は投票に行く人が多くなるのではないか。政情不安から、衆議院解散があるかもしれない。「驕れる自民は久しからずである」

追記 7月19日 毎日新聞世論調査

 今月17,18日の毎日新聞の全国世論調査

              今回    前回(7月4,5日)

 安倍内閣支持率  35%    42%

 安倍内閣不支持  51%    43%

 強行採決問題だ  68%

 安保法案反対だ  62%    58%

 安保法案賛成だ  27%    29%

 政党支持率

  自民党       28%    31%

  民主党       10%     7%

  維新の党      6%     5%

  公明党       4%      4%

  共産党       5%      4%

  支持政党なし   39%    37%

◎ 政府与党に焦り、と書かれている。参議院に回ったあと、さらに自民党支持率は落ちるであろう。安倍内閣支持率が2割台になると危険水域である。

追記 7月20日

毎日新聞、7月20日朝刊にテレビ局、新聞によって「安保法案強行採決」について、取り扱いの差を書いている。

15日夜の安保関連法案のニュース

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各テレビ局の放送 扱いに差大きく


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新聞各紙の社説 全国紙論調分かれる 地方紙 目立つ批判

2015年7月12日 (日)

[子どもの貧困問題」人間学例会テーマ、人間学通信NO72号の内容 倉田 眞氏

「子どもの貧困問題」倉田 眞氏の文章の紹介

 実用的人間学研究会の2015年6月例会のテーマと、「人間学研究所通信」第72号に掲載された文章は、倉田 眞氏の「子どもの貧困問題」でした。現代の極めて重要な問題について、よくまとめられているので、皆さんに紹介します。倉田 眞氏は、人間学研究所研究員、実用的人間学研究会幹事です。又新聞社の西部本社編集局長もされていた方です。

 

                  子どもの貧困問題

                          倉田 眞

はじめに

 数十年の高度経済成長期からバブル経済までの間、日本は成長、発展を続け、GDP(国内総生産)はアメリカに次ぐ世界第2の経済大国になった。技術革新も飛躍的発展を遂げ国民生活も「豊かで便利」を謳歌。「一億総中流」とまで言われた。その繁栄もわずかの間で1990年代に入ってバブル経済が崩壊するとともに経済の停滞、デフレ不況に陥りここ20年以上「失われたと時代」BRICS諸国に抜かれると予測されている。少子高齢化が進み人口は減少をたどり雇用も縮小。非正規労働、パート・アルバイトが蔓延し貧困層が目に見えて増大し『格差社会』が到来した。そんな中で最近指摘されているのが「子どもの貧困」問題だ。具体的なデータ・数字をもとに、実情、将来の影響、進まない対策・政策を見る。

実態をデータで見る

 ●貧困状態とは、OECD(経済開発機構)の基準にもとづき、一人当たりの可処分所得の真ん中の以下の人、所得を指すがひとり親世帯が貧困に陥りやすく、日本では母子世帯124万世帯のうち8割が年収181万以下で、貧困率は54,6%となっている。別のデータでは66%に上り、、父子世帯も19%。

 ●子どもの貧困率は2012年のデータでは16,3%で、6人に一人が貧困状態にある。27年前の1985年は11%、9人に一人だったから、悪化している。親の所得も1997年には、201万だったのが2011年には130万円と3割以上減少している。

 ●就学援助費の率は受給率が貧困ぶりを示すいい資料となる。就学援助費とは、低所得世帯の子どもの義務教育にかかる費用(給食費、学用品費、修学旅行費、PTA会費など)国と自治体が援助する制度だ。所得制限はおおむね生活保護基準額(東京都区部16万6800円、地方郡部で13万3100円)が設定され、東京練馬区の場合、給食費、修学旅行費、臨海学校費、などは、実費支給。学用品費、通学費は、小1で年に1万5200円、2年から6年で1万8340円、入学準備金は、小学校で2万3210円、中学で2万6210円などとなっている。受給率は1997年度に公立小中学校に通う子どもの6,6%だったのが、2011年度には15,5%と2,5倍に増加している。年々増えているから、現在は20%近く、5人に一人が受給していると推測される。

 ●発展途上国も含めた50カ国のうち日本の貧困率は25位と中ぐらいだが、OECD調査では、先進国に限るとアメリカの21,2%に次いで2番目。フランス11,0%、イギリス9,8%、ドイツ9,1%となっており、福祉先進国のノルウエー、スエーデン、フィンランドなどの貧困率は低い。

悲惨な実情の一例

 ここ数年新聞、テレビ、雑誌、書籍で貧困母子世帯のルポが目立つ。子ども4人のAさん。パート収入がつき10万円、児童扶養手当が8万円。体調崩してパート休むと食事を減らす。食費は月2万円で肉、野菜はほとんどなく、米、麺類主体。17歳の長男は不登校となり、家で弟、妹の世話をする。子どもがお年玉もらっても、米代になってしまう。長男は結局高校を中退して、閉じこもり、「夢とかはない。母に」申し訳ない」という。A子さんは「もうボロボロです。どうしようもない」とぐったり。

 シングルマザーのB 子さん。幼い子を2人抱え、月収8万円。児童手当7万円。家賃、仕事に使う車の維持費、食費、y光熱費で、月末には、所持金はなくなってしまう。育ちざかりなのに幼児の体重は9か月増えないままだ。「もう3人で死んじゃおうかな」とつぶやく。

 23歳のC子さん。2人の幼児の母だ。離婚したが前夫からの養育費は滞っている。非正規の仕事についていたが、3か月前に体調を崩し解雇された。自宅療養していたが衰弱して倒れた。肺炎だった。子どもは児童相談所に預け入院したが、医療費もままならない。貯金も底をつき区役所がようやく相談に応じ、生活保護を申請した。「私だけならなんとかなるが子供が大変。親子が何とか暮らせるようになりたい」。

 32歳のD 子さん。離婚後妊娠がわかった。産んだが仕事とかけもちの育児はきつい。5万7千円の家賃も負担だ。公営住宅に入れないかと相談するが、所得や家族構成など条件満たしてないとノー。出産後も働いているが乳児を抱えてはきつい。役所に2度目の相談でようやく生活保護を認められたが、将来のめどはまったく立たず、「この子が学校入るまで親子生きていけるかしら?」と不安いっぱいだ。

 大阪市北区のワンルームマンションで2013年5月母子の遺体が見つかった。室内に食糧はなく餓死状態。「おなかいっぱい食べさせてやりたかった」との趣旨のメモが残されていた。

 こんな例は枚挙にいとまがない。昔は近所の人が気づいて通報するなり協力して援助するなりしたが,隣付き合いも疎遠な現代の無縁社会で母子は孤立するばかりだ。

 わずかだが立ち直った例もある。40歳のシングルマザー。9年前に離婚。15歳と17歳の娘がいる。生活が苦しく子どもに八つ当たりして次女を不登校に追い込んだが、役所の就労支援で週に5日働けるようになり月に12万円の収入。足りない分は生活保護を部分受給し、何とか暮らしが成り立つようになった。子供たちも明るくなり次女も通学するようになった。

子どもへの影響と環境、現状

 ●教育面では貧困率が高まるにつれて国際的な学力到達度が低下している。OECDの到達度共通テストで日本は読解力が2000年に8位だったのが2003年に14位、2006年に15位。科学は2位⇒2位⇒6位。数学は1位⇒6位⇒10位。いずれも転落し物議をかもしている。貧困家庭の子供の学力は相対的に低い。教育にはお金がかかる。私的な負担がOECDの中で最高だ。公立小学校で年間9万7千円、公立中で16万7千円、公立高校で24万かかる。他に、塾や習い事が公立小で年間20万7千円、私立だと58万4千円、公立中で29万3千円、公立高校で15万6千円が「学外活動費」に、充てられている。家計を圧迫する。

 ●高校、大学への進学率。高校進学者は全体で98,4%だが貧困家庭では89%に落ちる。大学となると全体で53,2%だが貧困家庭ではわずか、19,2%だ。

 ●健康面でも悲惨な例が多い。健康保険料を滞納すると保険証を取り上げられ「被保険者証明書」を発行される。そんな家庭の子どもたちは病気になっても診療を受けないケースが多い。資格証明書ではいったん全額前払いとなるので医療を受けるのをためらうからだ。治療が遅れで死に至るケースもある。2006年データで国民保険料滞納は19%。資格証明書交付が全国で35万世帯。被保険者世帯の1,4%いる。2008年調査では大阪市で1720人、横浜市で3692人の無保険の小中学生がいた。カナダでは国民皆保険でその上、子どもの医療費はすべて無料。アメリカでさえ低所得層の子どもには州政府が無料の医療保険を提供している。

 ●子どもが学校でぜんそくの発作を起こし親と連絡を取ろうとしたが電話止められていて連絡付かないとか、子どもは親をかばって「保険証ないから病院に行けないと」といわないことが多い。永久歯32本のうち20本が虫歯でも医者に行かない子もいる。

 ●健康に大きくかかわるのは食事だ。先述したように食費を切り詰めるしかない家庭ではご飯と麺類中心でおかずは少ない。「肉はきらい」という子は少ないが実際は食べたいのに高いから手が出ない家庭の子どもだ。肉、魚、野菜るいをわずかしか摂らないから栄養状態は悪くなり成長に影響する。夏休みなど長期休暇明けに以前より痩せて登校する児童もいる。給食がなく家庭で十分食べられないからだと推測される。休日の朝食抜きの家庭も多いという。それなのに、環境省が公立小中学校の給食を調べたところ、一人当たり年間7キロ余りの食べ残しがあった。ご飯茶わん70杯分に相当するというからもったいない話だ。食糧自給率が40%に満たないのにこんな無駄が見過ごされている。貧困家庭に回す知恵がないだろうか?

 ●給食費、保育料の滞納問題。埼玉の公立小学校では6年間で42万以上の給食、教材費がかかる。給食費は自治体によって少しずつ異なるが年間4万から5万円、全国で児童生徒の12,8%が生活保護基準に基づき就学補助を受けて居るが、それが生活費にまわることも多い。給食滞納額は2007年度で22億円。保育料〈高い所での月5万円)の滞納も2006年で84億円に上った。

●親と家族との関係では、母子所帯の場合,母と子が過ごす時間は一日平均46分というデータがある。『休日に子どもと十分遊んでいる」のは年収1千万以上で38,7%なのに、200万以下出は26,8%と3分の2になる。勉強、健康に影響を受けるし引きこもり、不登校の原因にもなる。何より親子の絆、愛情が薄れ、虐待、関係の希薄化が心配だ。家族との関係で見ると「子どものことで相談相手が家族にいない」が、200万以下では19,7%に対し、700万以上では4,7%、1千万以上では0%。祖父母、兄弟姉妹など親戚関係の濃淡が分かれる。「病気や事故の際に子どもの面倒を見てくれる人がいない」が200万以下では16,7%もいるのに1千万出は9,4%と、頼れる親類、友人にも差がある。

●虐待と貧困の関係を見ると、2002年3都道県17児童相談所が調査したところ、児童虐待で保護した501件のうち、生活保護世帯が19,4%、住民税・所得税非課税の貧困層が26%、母子世帯30,5%、父子世帯5,8%,母と内縁の夫世帯が9,9%だった。

●不登校の児童、生徒17万人の多くが貧困層の子ども。

●貧乏人の子だくさんは本当か?子どもが4人以上となると、貧困率は上昇。5人以上の貧困率は50%。1~2人は43%、3人が12%で、ある程度当てはまるといえよう。

●貧困と非行。全国の少年院に収容されている5248人の割合(2004年調査)は富裕層2,8%、普通層69,8%、貧困層27,4%だった。一般保護少年で見ると貧困層は14,5%、少年鑑別所は26,7%で、重い罪ほど貧困所帯出身が多い。貧困による疎外感が犯罪への入り口になっているのがわかる。

貧困の連鎖が深刻

●2006年東京都の20歳以上の男女1600人を対象に15歳時点での暮らし向きを調査、「金銭的理由で食糧を買えなかった経験ある」と答えたうちの26%が「15歳時は大変苦しい暮らしだった」と答えた。「苦しかった」が15%「普通、ゆとり」が60%だった。15歳時点での暮らし向きがその後成長した時点にも影響しているとみられる。「15歳時の貧困」⇒「限られた教育機会」⇒「恵まれない職業」⇒「低所得」⇒「低い生活水準」の図式、連鎖に行きつく。これが、2世代、3世代と続く。

●親の学歴と子供の学歴の関係(2006年度調査)父親大卒なら本人大卒66%、高卒30%。父親高卒なら本人大卒39%、高卒53%、中卒8%。父親中卒なら本人大卒14%、高卒55%、中卒31%のデータ。高学歴の親の子が高学歴をめざし高収入の職に就く。逆に低学歴で所得が低い親の子は進学率が低く職業選択も、非正規やパートが多く所得が低い職に行かざるを得ない。まさに格差拡大、悪循環の連鎖だ。

●貧困と経路。貧困は基本的には低所得、情報不足、社会ネットワーク欠如、文化との絡みによるが、子どもの栄養医療へのアクセス、家庭環境、親のストレス、学習不足、住居の問題、近隣・地域、親の就労状況などとも密接に関係する。その中でも所得が最も大きい比重を占めカギとなる。

どんな対策がとられているのか

1億総中流と浮かれていた時代が続いたが、バブル崩壊で厳しい現実が襲ってきた。少子高齢化が叫ばれ福祉の論点は雇用、年金、医療、老人対策中心となり、子どもの貧困、家族政策の施策は遅れている。アメリカでは「チルドレン・ファースト」政策で朝7時から夕方7時まで学童保育が食事含めて無料.それでも子どもの貧困率は日本を上回る。GDPに占める家族政策の総額を見ると、日本0,75%、イギリス2,9%、フランス3%、スエーデン3,5%。日本は少なく遅れている。先進国で日本より低いのはアメリカだけだが税制からの給付がありこれを含むと日本より高い。要するに日本政府は貧困対策にまともに取り組んでいない。家族政策とは児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当、出産一時金、育児休業給付などだ。

●教育支出も日本は最低レベルだ。日本はGDPの3,4%、スエーデン、フィンランドは5~7%、アメリカでさえ4,5%だ。その上日本は教育機関(学校)への直接投資が大部分を占め児童生徒、学生への補助は、総経費のうち18%にすぎない。奨学金など学生への経済負担を軽減する補助はGDP}の,0,12%で、スエーデンの0,23%、フィンランドの0,36%の半分から3分の1だ。しかも給付制でなく卒業後返還義務がある。

●14歳以下の子どもが人口に占める割合(2006年)。日本Ⅰ3,6%、アメリカ20,7%、イギリス18,2%、フランス18,6%、スエーデン17,7%で日本の少子化が際立つ。注目すべきはスエーデンの比率は日本の1,3倍にすぎないのに家族関連支出の割合は4,7倍もあることだ。いかに日本の家族関連政策が片隅に追いやられているかを示している。

●政府の子育て支援策は2007年度で4兆3300億円。GDPの0,83%。内訳は児童手当1兆500億円、保育所9900億円、児童扶養手当1558億円、育児休業給付1210億円などとなっている。児童手当は1972年度に制度化されたが、発足時は月額3千円、75年に5千円に増額したがその後30年は据え置きで、2010年民主党政権で子ども手当と改称され、3歳未満および3~12歳の第3子以降が月額1万5千円、3~12歳の第1子,2子と中学生は月額1万円となった。所得制限も960万円(夫婦と子ども2人)と比較的高く、従来の「広く薄い児童手当」から比較的「広く厚い子ども手当」となった。

●問題は母子所帯。2003年度の母子世帯数は122万5千所帯。98年に比べ27万所帯、28,3%増加した。2011年には124万所帯と増えている。父子所帯数は22万所帯。子どものいる所帯は1180万所帯だから、約12%が一人親所帯となる。▼子ども人口に占める母子所帯の子どもの割合も1989年の3,8%から2001年には5,8%に増えた。現在はもっと高いとみられる。母子所帯の貧困率は50%、父子所帯は30%、母子はトルコに次いで高い。ひとり親所帯全体の貧困率(2009年)の国際比較は日本58,7%アメリカ47,5%、アイルランド47%、カナダ44,7%と続き、低いのはデンマーク6,8%、スエーデン7,9%と福祉国家が低い。▼就労率は30カ国中4位だから「働いても低賃金の」いわゆる「ワーキングプア」状態なのだ。背景にあるのが低賃金の非正規労働、アルバイト、パートに就くケースが多いことだ。ちなみに2008年の母子所帯の平均年収は212万だが、現在はさらに低くなっているとみられる。▼公的支援策として児童扶養手当、母子生活支援施設(旧母子寮〉保育所優先入所、ホームヘルパーサービス、医療費助成金、母子福祉貸付金、就労・自立支援組織などがある。児童扶養手当は107万所帯が受けており年収136万以下で満額の支給額は月に4万1720円、一部支給の場合、年収365万以下で支給額最低は9850円となっている。しかし、こうした制度を知らなかったり利用を嫌ったりする母親が多い。最後の砦が生活保護で9万所帯、7%が受給しているが、申請してもハードルは高い。母子所帯対策より「子ども対策」重点の施策充実が望まれる。

遅れている子ども対策

イギリスの取り組み。1999年当時のブレア首相は2020年までに子どもの貧困を撲滅すると宣言。2004年までに4分の1減らし、10年までに半減する計画を立て、児童税額控除、勤労税額控除など親の負担を軽減する政策を打ち出した。これによって貧困の子供は5年間で340万人から270万人に減った。当時のイギリスの貧困率と日本はほぼ同じのⅠ3%前後だったが日本の対策は遅れ16%台に悪化した。

●日本では「子どもの貧困ゼロステップ」として、児童手当や児童税額控除、大人への所得保障などが論議されたが、制度、法律策定の取り組みは遅れ具体化しなかった。2014年1月に「子どもの貧困対策法」が施行され、8月に「対策大綱」が閣議決定された。すでに12年には貧困率は16,3%と過去最低を更新しており、いかにも手遅れの取り組みといわざるを得ない。

●掛け声倒れの施策。大綱は「日本の将来を担う子供たちは国の一番の宝」と仰々しく謳いあげたが実際はお粗末だ。子どもを支援するNPOや専門家、貧困の当事者の親や子供が「返済の必用がない給付型奨学金などの現金給付を充実させ、国としていつまでにどれほど貧困を解消するか、の数値目標を定めるべき」と声を上げたが、政府は財源不足を理由にこれらの切実、具体的な提案をことごとく退けた。並んだのは従来どうりの事業ばかりだ。安倍首相は「子どもたちが夢と希望を持って成長してゆける社会の実現を」と美辞麗句を並べたてたが、施策作りは内閣府、文科省、厚労省の官僚に丸投げされている。彼らは専門家による検討会の意見を神妙に聞いていても会議が終わると「財源確保は困難。専門家や関係者に言いたいことを言わせるだけでいい」ととうそぶく。少しでも施策を進めようとすると、今度は財務省から「財源はどうするのだ」と横やりが入る。財政健全化の美名のもとに母子所帯の生活保護費から「母子加算」の削減を打ち出す始末だ。「母子加算削減と子どもの貧困対策を一度にやるのはブレーキとアクセルを同時に踏むようなもの」と批判され、厚労省もさすがに財務省に反発した。今の政権にとっては子どもの貧困対策は財政健全化、特定秘密保護法、集団自衛権行使容認、米国に追従しまくりの安保法制など国民の危惧、反対が強い施策よりはるかに優先順位が低い。防衛費を増額し米軍のために新基地建設=沖縄・辺野古埋め立てに1兆近い予算を投入するのに躍起だが、貧困に苦しむ子ども対策の安倍首相の本気度はゼロである。

●2020年の東京オリンピックにも巨額の費用が投入される。いぬのエサ代年に36万というセレブ夫人をテレビがちやほやしていた。格差の度を通りこしたこの世の中、一体この先どうなっていくのだろう。

●貧困の社会的コスト。貧困状態のA君を放置したままにしておくと適切な教育も受けられず才能も開花しない。支援して適切な教育受けたら著名な科学者、有能な経営者になるかもしれない。普通でも平均的な労働者になるだろう。しかし貧困状態に放置しておくと、不安定な職にしか就けず、税金、社会保険料も納められず、場合によっては生活保護を受けるかもしれない。A君の子どものころに支援していたら、成長して税を納め生活保護を受けず医療費も少なくて済む。A君が20歳から65歳まで働き続けたら4500~5000万の税金、社会保険料を支払う。18歳から2年間の職業訓練費と生活保護費は460万円。たったこれだけの公的支援で普通の社会人になってくれたら、4000万近くの社会還元=利益を生む計算だ。彼が低収入のまま65歳まで生活保護を受けると5000万~6000万かかる。つまり彼を支援〈投資)すれば1億円近く節約できる計算になる。官僚の言う「財源がない。Aクンは支援なしでやってくれ。あとは野となれ山となれ」では無責任で将来展望、長期的視点を欠いた行政だ。これこそ税の無駄使いになってしまう。     

識者、NPOからの提言~NHKの特集から

●頑張れば報われるまっとうな社会にする。高校生への給付型奨学金、学習支援、生活支援を国、自治体だけでなく経済界、労働界一体となって取り組む。特に母子世帯への差別意識をなくす。何よりも生活基盤の安定、日常生活を支える政策が必要。今の大綱、取り組みは不十分で弱い。もっと充実すべき。

●政府は2016年度予算で処置するというが現状を見ていると信用できない。公的資金、財源投入どうするのか?どこかを削らなければならない。対策の必要性を認めても財源含め、実効性ある対策がとられない。(ただ、この識者は遠慮してか防衛費削減とか、法人税減税の問題とかに触れない。昨今のニュースでアメリカの垂直離着陸輸送機・オスプレイ17機を3600億円で日本に買い取らせる話が出ていたが、そんな金があるのなら子ども救済に回すべきだろう)

●家計への支援が大事。この問題への国民の意識低いから国の取り組みも遅れている。ヨーロッパでは、イギリスなどは1980年代から貧困問題を目玉にして国民・有権者を啓蒙し税金投入の世論が形成されている。日本では貧困まではいかなくても6割の国民が生活苦しいから、もっと苦しい子どものことに目が向かないまで。6人に1人の貧困の子どもに将来の生活の担い手になってほしいとの意識を育てるのが重要だ。

●少子化対策や婚活には、予算投入するが子どもの貧困は別もの扱いだ。今は2,8人の現役が高齢者1人を支えているが、50年には一人が一人を支えなければならない超高齢化社会になる。子ども育たないともっとひどいことになる。

●昔は一家の生計を生計を支える仕事が当たり前だったのに、今の日本社会では自分1人でも厳しい時代になっている。特に非正規、パート、アルバイトの若者、中年世代がそうだ。大学出てもまともな職に就けない。中卒の人は1年のうちに半分以上がやめて転職を繰り返す。この矛盾、悪循環を断ち切る施策が必要だ。

●あしなが育英会の運営にかかわり、あきらめ、絶望している子供たちに希望を与える取り組みをしている。「遺児バネ」というのがあって、苦しみをバネにして成長する子どもを見ると本当に嬉しくほっとする。暖かい眼差しの支援が大事だ。地域、民間でやることには限界がある。公的、政府の取り組みが大事だ。

●ボランティアでやっているが、子ども、若者にセカンドシステム、再チャレンジさせるシステム、仕組みづくりが必要だ。民間だからお金がないが、子どもの「社会的孤立」を防ぐのが役割と思って取り組んでいる。

おわりに

 データを中心に子どもの貧困の現状、国際比較、悲惨な実態、何世代にもつづく連鎖の問題、日本政府の不作為の罪、対策、施策の遅れを見てきた。国民は問題に関心を深めることしかできない。子どもの見守りのボランティアを数年間続けているが、冬の厳冬期でもコートやウインドブレーカーなしで長袖のTシャツだけで通学する子もいる。「寒くないか」と聞いても健気に「大丈夫」の答えが返る。校納金は月1万円前後だが期日が迫ると「土曜、日曜銀行が閉まっていて遅れる』と相談してくる女の子がいる。校長や教職員も厳しい取り立てをしたくないが、市役所幹部や教育委員会は催促してくる。船橋市に住んでいるが、一般会計予算2055億円のうち民生費が824億円と3割以上で、高齢者対策、生活保護、子育て支援に回る。先日統一選挙があったが、人口60万人に市議の定数が50人。何をしているか不明の連中だから半分でいいと思う。定数削減で数億円は浮く。国会議員の定数削減も進まない。3年前、当時の民主・野田首相と自民安倍総裁の約束で衆院解散になり安倍政権が復活したがいまだに削減の兆しは皆無だ。子どもの未来を考えない政治は国の将来を暗くする。子どもを戦争に追いやる危険が増す安全保障法制に取り組み「国の安全と世界の平和を追求する」と声高に叫ぶが、子どもの将来展望が開けなければ、日本は内側から崩壊の道を進むのではと危惧する。年寄りの取り越し苦労だろうか。(了)

 

参考文献

Ⅰ,阿部 彩 『子どもの貧困』 岩波新書

2、阿部 彩 『子どもの貧困Ⅱ』 岩波新書

3、本田良一 『生活保護』 中公新書

4、湯浅 誠 『反貧困~すべり台社会からの脱出』

5、毎日新聞、NHK特集など

筆者の感想

 倉田さんの記事は、いろいろな資料に基づいて、日本の子どもの貧困問題について、よくまとめられています。ぜひ、多くの人に読んでいただきたいと思います。 

 貧困問題と格差の増大は大きな問題となっています。そして、少子化が進み、どんどん人口が減っていき、単純に今のペースで行くと、いずれ、人口がゼロになってしまうことになります。昔は人口の爆発が問題になっていましたが、逆の現象が起きているのです。これは、生物学的要因ではなく、政治や社会のあり方による社会的要因です。今の少子化は政治のあり方によって起きていることです。

 「子どもを生まないんじゃなく産めないんです」という女性の声がある。子どもの貧困ばかりではなく、格差の進展と貧困の増大が進んでいる、アメリカではその実態が堤 未果さんの、貧困大国アメリカシリーズにくわしい。(『貧困大国アメリカ』3部作 岩波新書)「1%対99%が進む中、あらゆるものが巨大企業に飲みこまれ、株式会社化が進む社会になっている。ヨーロッパの一部では、その流れに抗しているが、アメリカとその追随国の日本ではまっしぐらに、その道を進んでいる。子どもの貧困とともに、「女性の貧困」も進んでいる。「クローズアップ現代」、「NHKスペシャル」で取り上げた問題を書籍化した、『「女性たちの貧困」”新たな連鎖の〝衝撃』 NHK「女性の貧困」取材班 幻冬舎は、帯封に「働く女性の3人に1人が年収114万円」とある。女性の貧困と、子どもの貧困がセットになっている。でもこのままでは日本の将来は暗い。

 現在はまだいろいろな問題点などを報道機関が扱っているが、今、安倍内閣が取り組んでいる「安保法制」の流れの中で、報道機関への圧力は高まっている。自民党の中でも戦争はこりごりだという我々以上の世代が少なくなり、戦争をしてもかまわないという威勢のいい安倍内閣の世代が力を持ってきている。ここしばらくが正念場のように思われます。

 

 

2015年7月11日 (土)

近況 株主総会、クラス会出席など 色々な出来事が 下の息子の結婚

 6月の末頃から7月初めにかけていろいろな出来事がありました。 

1,(株)サタケの株主総会出席 ひさしぶりに「あうん」へ

 6月25日(木) 株サタケの株主総会があり、出席しました。株サタケは2015年に第65期の決算を迎えます。今の社長は4代目で私の息子です。以前は、東京ガスの代理店として色々な業務をしていましたが、4つの会社が合併して、一つの会社になってからは、新しい会社の持ち株会社であるとともに、不動産の管理会社だけの会社となってしまいました。以前は持ち株制度で課長以上の人は会社の株主になっていましたが、一部の方を除きほとんど買い取りしました。

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「あうん」の今日のおすすめ料理です。見にくい画面で申し訳ありません。和洋中華料理幅広く料理に出されます。普段は5000円のコース料理にします。

 株主は現在8名。年に一回株主総会を開きます。場所は、いとこの経営する「あうん」です。筆者は会長ですが、昨年はまだ退院して間もないときだったので欠席しました。今年は車いすで参加です。決算報告書での報告等を簡単に済ませ、後は懇親会となりました。

2、中学校のクラス会に出席

 6月30日火曜日、旧大久保中学校のクラス会に出席しました。大久保中学3年F 組のクラスの結束は固く、毎年クラス会を開催するだけでなく、月1回新大久保駅前の飲み屋さんで集まっていました。年一回のクラス会は男女各1名ずつの持ち回り幹事です。筆者は万年幹事役で、連絡、事務局の役割を果たしていました。昨年は入院直後だったため参加できませんでした。今年は、車いすでも参加できる場所に設定してもらい、参加しました。

 場所は靖国通りに面した新宿歌舞伎町のカラオケ店の「パセラリゾーツ」です。車いすでも参加しやすいように、トイレは身障者用のトイレも1階に作ってありました。12時集合で何と6時まで4500円で食事つき飲み放題だそうです。

 参加者は20名ほど、男女同数ぐらいでした。クラス会は久しぶりの参加の人もいました。男性は病状報告会のような感じでしたが、女性は大きな病気になっている人もなく、みんな元気でした。

 現状報告が2時間ほどかかり、車いすをおしてくれた家内が2時間で迎えに来てくれたので、現状報告を聞いただけで帰りました。いき帰りはタクシーですが、だいぶ乗り降りはスムースにできるようになりました。

3、下の息子の結婚

 7月4日土曜日、下の息子と、結婚する人が自宅を訪ねてきました。すでに詳しくは息子に聞いていました。婚姻届けの証人欄に左手で、住所、氏名を書きました。いつも、練習で書いているので左手で書いてもおかしくない字になりました。その日に婚姻届けを役所にだすそうです。

4、高田馬場にお出かけ

 隔週の火曜日に、どこかへヘルパーの斉藤さんに車いすを押してもらい、お出かけをします。7月7日は、あいにくの天気で近くの高田馬場方面に行きました。まず、昼食を食べる場所をいろいろと、インターネットで調べていましたが、あいにくの天気で、新栄堂の本屋のあるビルで食事をしました。前は同じビルの2階のロシア料理店に行き。ブログでも紹介しました。人気の地下のとんかつ屋さんは行列でした。再び2階に行き、ロシア料理店の隣の店に入りました。「キリン・シティ」という、キリンビールを売り物にしているレストランです。4品を取りわけて食べました。ビールは黒ビールと普通のビールをミックスしたものを頼みました。

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ビールとサラダです。


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4種のソーセージ盛り合わせです。6種もありますが食べきれません。画面はもうだいぶ食べてしまった後です。

 その後、久しぶりに本を買いました。事前にネットで調べていたのですぐ見つかりました.古本を売っているところがあり、2冊かいました。

 自宅へ戻る途中、前に買って好評だった、「バインミー」のベトナム、サンドイッチのお店で夕食を買いました。

5、近くの喜久寿司へ

 7月8日、普段お世話になっている理学療法士と作業療法士の皆さんなどと一緒に、住んでいるマンションのすぐ近くの喜久寿司さんへ行ってきました。前回は新大久保のベトナム・タイ料理店のソムオーに行ってきました。次は台湾料理とか言っていたのですが、車椅子を坂で上がるときなど家内の手の指の関節が痛くなり遠くはいけなくなりました。そこで、近くの寿司屋さんになったわけです。今日はあいにくの雨で、それもかなり本降りでした。カッパを着て傘をさして出かけました。この、お寿司屋さんは、上の息子の友人の奥さんの実家だそうです。小さいお店ですが、何回か行っておいしいので、お誘いしました。

6、最近のリハビリ、自分で歩く練習

 今まで、家の外などはつえを使って、かなり歩けるようになっていましたが、理学療法士さんが、つき添って、危ない時には、支えてもらうような形でした。

 今、ようやく、お許しが出て、室内を自分でつえで歩いてもいいことになりました。朝一番の時はまだ足がふらつくことがあります。自分で足の運動をしてそれから歩くことにしています。

 もっと安定してくれば車いすなしで、つえで歩けるようになるのですが。

7、「こういちの人間学ブログ」のアクセスの状況

 「こういちの人間学ブログ」はいろいろな記事のアクセスがあり、また色々な言葉(キーワード)から検索されます。今はアクセスの現状がいろいろとわかるようになっています。7月10日現在で記事数668、コメント620、アクセス107,6万件です。キーワードは言葉の少しの違いでも細かく分類されてしまいます。7月1日から7月10日までで、yahooで1000件の掲載限度を超えてしまいました。googleはnot providedがほとんどで、1400件ほどです。yahooとgoogleは同じくらいの件数があります。人気ページは7月1日から10日までで,一つの記事で700件を超えるものもありますが、1件だけのアクセスも多くすべてを含めて380件ほどになります。1か月では500件以上になります。

2015年7月 9日 (木)

人間学合同例会のお知らせ・人間学研究所通信第72号の発行

人間学研究所・実用的人間学研究会合同例会

 実用的人間学研究会第75回・

       人間学研究所第115回例会

日 時 :2015年7月24日(第4金曜日)18時より

講 師 :宮坂琇子氏(本研究所理事・東海大学名誉教授)

テーマ :現代社会に生きる私たちの<居場所>

     -総合人間学会新刊書から

   「居場所の喪失、これからの<居場所>」から

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「総合人間学会 9」

 現代社会で失われた≪居場所>をとりもどすために考えられることは―社会学、哲学、教育学、生命倫理学等からの学際的アプローチ

1900円+税 総合人間学会編 学文社

宮坂琇子氏は、総合人間学会編集委員会委員長

で、この本の「あとがき」を書いておられます。

◎ 8月例会はお休みです。

「人間学研究所通信 第72号」 2015年6月30日発行

             目  次

1、実用的人間学研究会・人間学研究所例会

               開催通知 p1

2、倉田 眞 :子どもの貧困問題 p2

3、岩田好弘 :岩佐礼子著「地域力の再発見」

       メモ―紹介をかねて

   2015年3月、藤原書店刊、389ページ

   本体価格 3,600円    p10~p12

人間学研究所

 発行責任者  柴田義松

 369-0073 新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル3階

 連絡先 : 木村廣子氏

    文京区小石川5-11-15-1001

    電話 : 03-3815-2598

◎ 追記

1、倉田さんの「子どもの貧困問題」は、大変よくまとまっています。ぜひ多くの人に読んでいただきたく、ブログに転載しますので、ご覧ください。

2、9月には、合同例会にて実用的人間学研究会のメンバーである一級建築士の壇上さんに、「国立競技場の設計について」をおはなししていただく予定です。

3、10月ごろ、やはり、合同例会で筆者がおはなしをする予定です。テーマは未定です。

2015年7月 6日 (月)

生命大躍進 人類誕生の秘密 NHK 7月7日より国立科学博物館で展示

 2015年7月5日、NHK総合テレビで、3回連続シリーズ、「生命大躍進 40億年進化の旅」の最終回で、「ついに知性が生まれたー知性誕生の謎 驚きのドラマ」という番組を放送しました。「人間学」にとって、重要なテーマですので、紹介いたします。

 1回目は、「そして目が生まれた」生命誕生から、カンブリア紀の生命の爆発的進化があり、脊椎のもととなる、脊索を持った生き物の発生を紹介していました。誕生のそして、目の仕組みを説明しました。脊索を持った生き物は現在の「ナメクジウオ」に近い生き物です。2回目は、「こうして”母の愛”がうまれた」胎盤を持った、哺乳類の誕生です。そして最後が、発達した大脳皮質を持った、人類の誕生です。

1、大きな脳の、考える恐竜「トロオドン」

 デール・ラッセル博士によれば

 1982年トロオドンについて発表した。1,5から2メートルのトロオドンの脳はティラノサウルスの3倍もあった。 6550万年前ごろから生存してきた。おとりや罠を使って餌をとる知能を持っていたと思われる。また 立体視もでき,つかみやすい手もあったと推測される。映画、ジュラシック・パークやいろいろなマンガや物語にも、出てきた。

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トロオドンの想像図

 ローレンス・ウイットナー博士

 極めて賢い動物 巨大隕石の落下により恐竜の絶滅がなかったら、2足歩行をして、さらに脳が発達し人類のように、進化していたかもしれない。「恐竜人間のイメージ

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もし、トロオドンがさらに進化して、人間のようになったらという想像図

★二枚の画像はネアンデルタール人についての画像です。
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ネアンデルタール人の想像図

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ネアンデルタール人とホモサピエンスの頭蓋骨の違い

2、大脳新皮質のある哺乳類ハドロコディム

 2億年前に現れた、初期の哺乳類のハドロコディウムは体重2グラムぐらい、体長3~4,5センチの食虫類である。ネズミのような形をしていた。哺乳類の特徴は、胎盤を持ち胎生を行うことです。

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 2億年前に発生した哺乳類には,脳に横に張りだした部分―大脳新皮質の部分ができてきている。視覚、聴覚、触覚などの感覚を総合的にまとめて判断する能力ができてきた。また恒温動物となり、体温を維持出来るようになる。それらにより、巨大の爬虫類の活躍できない夜の世界で細々と生存することができた。

 大脳皮質が、色々な刺激を統合する機能をもち 総合的な判断が可能に

花島かりな氏(理化学研究所、大脳皮質発生研究チーム)

 脳細胞を増殖させる遺伝子と抑制する遺伝子と、2つの遺伝子があり、アクセルとブレーキのバランスを取っている。しかしブレーキが故障して、タンパク質が蓋になって、ブレーキの働きが弱まる。するとアクセルのみ働き大脳皮質が大きくなった。40億回に1回というチャンスでDNAが変異し、新皮質が生まれ、知性が生まれるもととなった。

3、人間ならではの知性の発達

 大脳新皮質の発生 この変化が、哺乳類からヒトへの変化をもたらした。

42000年前、氷河期 ケサイ、マンモスなどが生存していた。20万年前にホモサピエンスの発生。そのころホモサピエンスより早く生存したネアンデルタール人歯、ホモ・サピエンスに比べると1割以上も脳が大きい、体も大きいし、力も強かった。しかし4万年前ほど前に、ネアンデルタール人は絶滅してしまった。そして同時代に生存していた、ホモ・サピエンスが、繁栄していった。

 二コラス・コナーズ氏の研究

 ネアンデルタール人の住んでいた洞窟を調べると、ネアンデルタール人の石器はあまり、数万年変わらなかった。

 それに比べると、ホモ・サピエンスの石器はどんどん変化している。

 ホモサピエンスは言葉による伝達能力を使い、素早い問題解決能力をもっていた。

 フィッシャー氏の研究

 話すことができない病気を調べると、DNAに共通性がある。言葉に関するFOXP2遺伝子の欠落。

 ネズミにFOXP2遺伝子を組み込んでみると、よりながく鳴く-しゃべる。

 プロジェクト スペインの洞窟13体の化石  30年かけて、ネアンデルタール人の化石の中にあるDNAの断片をつなぎ合わせる 4億個の断片 そしてついにネアンデルタール人の遺伝子配列を解明。ホモサピエンスとの違いを明らかにした。

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マックス・プランク進化人類学研究所ディレクターである、スヴァンテ・ペーボ氏です。著者は1955年、スエーデン生まれ。

◎ この研究については、『ネアンデルタール人は、私達と交配した』文芸春秋、野中香方子訳、2015年6月刊、1750円+税、に詳しく書かれています。これについては、改めて書いてみます。この本の帯封に、生命大躍進に著者登場と書かれています。

 "Neanderthal Man  In Search of Lost Genomes" 2014年です。

毎日新聞に5段で「現生人類への遺伝子移動明らかに」と中村桂子氏の評が出ていました。8月9日の日経新聞でも、長谷川真理子氏の「古代DNAの研究法確立」と書評が出ていました。

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 2010年復元成功した。 40万字の比較の結果、ほとんど配列が同じだが、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスでは1文字だけ、TACがTTCとAが、Tに変わって居た。すると、あるタンパク質の変化が生じる。

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 ホモサピエンスの獲得した、言語能力のアップによって、知識を子や孫に伝達することができる。ネアンデルタール人との大きな違い。

 

★ 国立科学博物館での展示会開催

 2015年7月7日より、10月4日まで、国立科学博物館において、「人類誕生にいたる、(生命)40億年の壮大な生命進化の旅展」が開かれます。面白そうですね。何とか車いすで、行ってみたいと、思います。

 NHK,NHKプロモーション主催

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様々な動物の化石や模型の展示、4K テレビなどでの映像などが展示されます。特に、4700万年前の「奇跡の霊長類イーダ」の化石が展示されます。

◎8月1日 国立科学博物館の展示を見てきました。

2015年7月 4日 (土)

コンゴの食料品店、店内の写真を撮る 乾燥した芋虫など珍しい食べ物いろいろ

6月末頃開店したコンゴの食料品店の店内の写真を撮ってきてもらいました。

お店の名前は、Malaika African Exotic Store です。

 Malaikaとは、スワヒリ語で天使という意味です。

 2015年7月4日(土)天気は雨模様です。今日は、家内に、アフリカのコンゴのルシクさんの食料品店を写してもらいました。

◎ 前回のブログは、

「コンゴの食料品店、開店~大久保の街」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/06/post-547c,html

うまく、つながらないようです。右の「最近の記事」のところで、クリックしてください。「コンゴとスワヒリ語について」などもかいてあります。

 場所は、新宿区百人町1-4-19 第2サタケビル2,3階です。

山手線新大久保駅下車右へ曲がりガードをくぐり3分。内藤靴店とファミリーマートの間を入る3軒目です。

1階はソウルレコード。韓国のレコード屋さんです。

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これが第2サタケビルですが、今は手前をだいぶ変えてあります。

2,3階がコンゴのお店です。

展示してある食料品

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魚は3種類。いずれもカチカチに乾燥しています。歯のついた頭と大きいものは女性の腕程もあるそうです。元の魚はもっと大きいのでしょう。何と言う魚でしょうか。

Dry Fish 2000円のもの

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Dry Fish 1500円のもの 頭も付いているとのこと。

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Salty Fish 1500円 。これは日本でも見かける干物に近い魚。

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冷凍庫にぎっしり入った肉。いろいろな種類の肉が入っていたそうです。


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白いさらさらしたでんぷんの粉.1000円です。サゴヤシの澱粉でしょうか。

キャッサバの粉かもしれません。

写真の字が、Maize Flour ならトウモロコシ粉でした。


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香りづけの、植物性の、薬味 1500円。


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 Mbinzoをインターネットで検索すると、You Tubuにその料理法などが出てきます。トマトと玉ねぎを炒め、乾燥した魚も入れます。そして最後に芋虫の乾燥したものを入れます。Mbinzoというアフリカのお笑いコンビもあるようです。Caterpillar(キャタピラー)とコンゴ人の経営者のルシクさんはいっていたそうですが。要するに芋虫の乾燥したものです。かなり、乾燥しても大きいそうなので、生きている芋虫はさぞ、大きいのでしょう。たくさん入って1000円です。


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果物の缶詰など。缶詰類の棚


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化粧品関係も少し、置いてあったそうです。

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赤トウガラシです。赤唐辛子がアフリカの料理にはよく使われます。


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その一つの買ってきたトウガラシ、500円です。下に会社の住所、電話、Eme-ru ,Webが載っています。パキスタンのカラチに会社があります。

www.ahmedfood.com.pk

 ★興味がありましたら、コンゴのお店へ行ってみてください。

追記

 アフリカ料理といってもいろいろです。北アフリカの国はイスラム教で料理は地中海料理という感じです。チュニジアやエジプトです。新宿で20年あまりお店をやっていた、ローズド・サファリは、甲州街道に面していて、よく目立ちました。ダチョウのたたき、からあげやワニやカンガルーなどを使っていたようです。素材はともかく、いろいろミックスして日本人に食べやすくしていたようです。しかし2007年に閉店しました。そこで、シェフをしていた人が、2008年に赤坂にサファリという店をオープンしました。シェフの出身地のエチオピアの料理だそうです。エチオピアの料理とコンゴ、ケニアなどの料理とはまた違うようです。カレーなどの、インド料理の影響はあるでしょうが。

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