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2015年9月26日 (土)

多国籍の街、新大久保がNHK「新日本風土記」に

 2015年9月25日(金)午後9時から10時まで、新大久保のことが、NHKの「新日本風土記」で取り上げられました。まともに1時間NHKで取り上げられたのは珍しいことです。テーマは「東京異国の香り、新大久保絶品キムチとマッコリ」です。大久保と百人町の大久保地域は人口約4万人、そのうち1万人が外国人です。
◎歌舞伎町に隣接した、大久保1丁目と百人町1丁目では、日本人より外国人の方が多く、正式に、外国人登録をしてないで、観光ビザで働いている人を含めると、圧倒的に外国人の方が多いのです。以前国勢調査を300件ほど担当してわかりました。
新大久保駅
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 昨年設立100週年を迎えた、新大久保駅の乗降客は、朝晩は、圧倒的に外国人が多いのです。それは、大久保地域に日本語学校が多く、最近では中国や韓国だけでなく、ベトナムの人などが多いのです。新大久保駅では10か国語で案内をしている。
◎昨年発行された100週年記念切符は買いました。先に総武線の大久保駅のほうが早くできました。あとでできたので新大久保と名付けました。筆者の店もはじめは大久保駅に近かったのですが新大久保駅ができて、新大久保近くに移転しました。
ハラルフード
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ナセルさん
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モスクでお祈り  
 新大久保駅のすぐそば、で、インド人でイスラム教徒のナセルさんは、57歳、イスラム教徒が食べていい肉など、「ハラルフード」の店が無く、魚ばかり食べて居たことがあった。自分でハラルフードの肉を作ろうと思った。ナセルさんたちは小さい礼拝所、モスクも作った。お隣の日本人経営の「新宿八百屋」とは仲良くしている。
◎この辺りを国際横丁というらしい。イスラム横丁という人も。
この辺りには、韓国料理、中国料理、ベトナム料理、インドネシア料理などいろいろ。昔からの日本のお店も。居酒屋仙力、人間学の後の懇親会でよく行く豆腐料理越路やお好みやき屋さんも。グローブ座につながる文化道りもいろいろなお店が。
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◎「新宿八百屋」このお店も24時間営業。安いので評判。外国人のお客のほうが多い。テレビで放送され筆者もブログにも書きました。
生マッコリ
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 日本では本当の生マッコリがなかった。生マッコリ家のハンさん(64歳)は、山梨で生マッコリを醸造しました。発泡性の生マッコリは韓国にも無いそうです。もう人生の半分は日本ですごしましたという。
◎生マッコリ家は大久保道りから少し横道を入ったところにあります。前は、「ナマズや」さんがあったところで大きなナマズが看板としてそのまま飾られています。生マッコリは本当においしく、人間学研究所の例会の後の懇親会でも何回かみんなで行きました。
韓国広場とキムチ
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 韓国のスーパー「韓国広場」の金クンヒ社長は、職安通りにあり古くから、日本で韓国スーパーやレストランなどを経営しています。嫌韓デモのころはひどかったと話しています。店をやめて韓国に戻った人もたくさんいた。今は韓国の料理教室などを開催しています。
◎韓国広場のキムさんとは、昔筆者の会社との取引が多く、韓国広場のお店の内装も、家で行いました。
管楽器修理
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 管楽器修理 大久保は昔から楽器関係の店が多かった。高橋さんのお父さんが日本初の管楽器修理店を作る。高橋管楽器修理店、高橋一朗さん。親子3代、先代からやっている。今は息子さんと2人でやっている。難しい修理もお手のもの。外国からの依頼もある。新大久保駅のすぐそばには楽器店も多い。
多くのネパール人
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 新宿には、2800人のネパール人が住んでいる。イ(ンド人よりずっと多い)前ネパールでは大きな地震があった。ネパール新聞が発行され、救済が呼びかけられた。
ネパールの食材店、Barahiがある。
新大久保とつつじ
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つつじを見に来た人々、江戸時代の絵  
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 新大久保の街は江戸時代の100人組鉄砲同心の屋敷があった。その人たちの守り神として、皆中(カイチュウ―皆当たる)稲荷神社が作られました。火縄銃や鎧兜が整備され、お祭りで、鉄砲隊の実演がある。その鉄砲に必要な炭などからつつじが植えられ、江戸時代には、つつじの名所として有名になった。明治時代につつじは群馬県の舘林に移植された。皆で舘林に行き、つつじの見物と火縄銃の試射なども実演した。(箱根のつつじも大久保のつつじだそうです)
◎皆中神社の先代の宮司(死去)は、筆者の祖父が、木曽から連れてきたそうです。
新大久保映画祭と商店街の取り組み
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歴代の新大久保商店街理事長
 
 新大久保映画祭の呼びかけ。昨年は韓国中心、昨年は韓国の作品が多かったが、今年は色々な国(7か国)が参加。実行委員も多国籍。
映画祭は8月15日から開催された。実行委員長呉(オ)ヨンスクさん。
イ・スンミン氏、(副委員長)語学学校(新大久保語学院)の経営者などが呼びかけ。新大久保商店街が協力。17作品が上映される。
 現理事長伊藤節子さん(ハンコ屋さん)、前理事長の観賞魚販売の諏訪信雄さん(手前)、洋品店コマドリの森田恵幸さん(右奥)、大橋さんなども協力。イさんも含め、韓国料理店に集まって話。
 商店街では、1998年から「天使の棲む街」ということを、宣伝。天使は国籍が無いから。新大久保のガード下に、絵をみんなで描いた。諏訪さんは商店会に入るように勧めて回ったが、はじめ反応が無かった。イさんが回ったら10数軒が参加。一緒に街づくりをしようという機運が。
大久保小学校とつつじの里帰り
 大久保小学校は、大久保地域(大久保1丁目)にある小学校ですが、生徒187人のうち、外国人の家と片親が外国人の家が6割を占めます。岡島さん、大久保小学校主任教諭の話。小学校では1時間日本語の特別な授業をしている。つつじとのかかわりを授業の中で話をした。舘林と交渉し、学校でつつじを育てようということになった。林さん一家、台湾から帰化した。6年前、大久保小学校の開校130週年記念行事として、林さん(元台湾人)の娘さんなど、取り組みを強める。区やいぶき町会も協力。何年後かに林さんたち先輩と後輩の小学生たちと話。林さんは帰化している。
◎筆者の出た戸山小学校は、大久保小学校の後にできた。戸山小学校も外国人の子供が多いが、大久保小学校ほどではない。
大久保の昔と今
 大久保の街は小泉八雲や国木田独歩などの文学者が多数住んでいた文化人の街だった。今は多国籍の街へ変貌している。
◎新大久保はまた、戦前は軍人の街でもあった。陸軍戸山学校、射撃場、陸軍の研究所、陸軍病院などで、東条英樹など軍人もたくさん住んでいた。
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 のら猫を保護している活動がある。地域猫を生きがいにしているおばあちゃんがいる。
◎大久保地域や歌舞伎町には、のら猫がたくさんいます。
「こういちの人間学ブログ」に新大久保のことを書いたブログがたくさんあります。
カテゴリー「大久保の街の紹介」を、ご覧ください。
 「大久保の外国人について~」 2015,5,23
 「大久保の街の状況~」     2015,2,12
 「大久保の状況、再び多国籍の街へ」2015,1,29
 「新大久保の現状、外国人他国化」2015,1,2
  2015以前は略
2015,10,1 追記  
 NHKの新日本風土記に関するものでで、「旅 風土記スタッフ直伝のとっておき」というものがあります。それを一部転記します。
 「新大久保」を担当したプロデューサーの中村です
 新大久保は大久保どうりの、職安通りと大きな道路に囲まれていますが,その間には小さな路地がたくさんあります。初めて取材におとづれたとき、たくさんの猫と出会いました。もちろん野良猫、地域猫と呼ばれる猫たちです。路地の真ん中を堂々と横切る黒猫、車の下や、公園の一角に寄り集まるいろいろな猫たち。自由で、気ままな生き方をしているように思いました。でも、猫と共生していくのは、それなりに大変。増えるのを防ぐため、ボランティアの人たちが捕獲して、避妊手術や、去勢を施し、また街に帰しています。猫の耳に三角の切れ目を入れた猫に出会ったら、そういう猫です。猫好きな方は新大久保に立ち寄った際、見つけてみませんか。早朝や夕方がおすすめです。
 

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コメント

とら猫イーチ様

 コメントありがとうございます。大久保、百人町には外国人のほかに、古い木造のアパートに住んでいるお年寄りもたくさんいます。前に国勢調査で回ってわかりました。アパートで猫を飼っているお年寄りも多いのですが、猫を飼うのは禁止のところもあります。それで地域猫をみんなでかわいがっているのです。何軒かでエサをもらっているのですね。

 猫をかわいがってそれを生きがいにしている人も多いのです。番組に出てきたお年寄りは猫が命の恩人ともいっていました。

 後のことも考えずにあまりたくさん飼って、その後、飼えなくなるのも問題ですね。

 うちの猫の件ですが、今まで家内がヘルパーさんに週3日有料で猫の世話をしてもらう以外は、全部猫の世話にいっていました。(ほかに金魚の餌やり、水替え、植物への水やりなど)今度、息子の知り合いにうんと安く部屋を貸す代わりに猫や金魚の世話をしてもらうことになりました。土曜はいままでどうりヘルパーさんに、日曜日は家内に行ってもらいますが、今度はずっと楽になります。生き物を飼うのは本当に大変ですね。

こういち 様

>のら猫を保護している活動がある。地域猫を生きがいにしているおばあちゃんがいる

 その観点は、良いですね。 そうした運動が、もっと広がって欲しいものです。

 大阪府では、殺処分が全国一で、野良猫の保護活動は、あまり聞いたことがありません。 保護団体も手薄です。 

 実は、本日、近隣の方に猫の譲渡について相談を受けました。 大阪府では、保健所に猫を引き渡せば間違い無く殺処分で、第一、猫はなかなか引き取りません、と言うと驚かれました。

 相談者は、引っ越しをされるそうで、10頭以上飼っている猫たちを引き取ってくれるところを探しておられるのですが、安易に考えておられるようでした。

 広島の犬猫みなしご救援隊の電話番号を教え、犬猫の終生飼養は、一頭につき五万円、と会員になるのが条件、と告げましたが、果たして、その金銭を払い、終生飼養を依頼されるのかどうかは、分かりません。 

 有料制の犬猫の引取りでも、保護団体に依っては、安易に安楽死をさせるところもあるので、要注意ですし、終生飼養の委託契約をするのなら、百万円単位で要る、ともお教えしました。 
 
 更に、里親探しは、血統書付の猫でもないと探しても無駄、とも言いました。 哀しいですが、それが現実ですから。 

 欧州のように動物愛護が普通一般の人の常識になるのは未だ先のことでしょうね。 

 東京には、地域猫活動が根付いているところがあるのが羨ましいです。 野良猫も生きているのですから。 

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