増えてきたバリアフリーの旅、の取り組みの現状 NHKの番組から。
2015年10月24日(土)の、朝6時から始まるNHK「おはよう日本」の番組の中で、7時ころから朝の特集「バリアフリー観光」”先進地”の伊勢志摩という放送がありました。
三重県の伊勢志摩はバリアフリー観光への取り組みに熱心で、三重県の鈴木英敏知事も先頭に立って取り組んでいるようです。
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人口の中で占める高齢者の割合が高まるにつれ、身体障碍者の比率も増えてきています。障害者は身体障害者、知的障碍者、精神障碍者に分けられます。身体障害者は内閣府の資料によれば平成18年には357,6万人でそのうち65歳以上の人が61,8%を占めて居ます。平成25年には393,7万人で1000人当たり31人となっています。もうすぐ2016年、平成27年になりますが、特に高齢の障害者はもっと増えていることでしょう。
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昨年にはいつも送られてくる、クラブツーリズムの旅行案内にも障害者用の旅行のパンフレットが作られ、送られてきました。いつも大量の旅行案内が送られてくるのですが、いよいよそういう案内が送られてくるほど障害者で旅行に行きたいという人が増えてきたということです。大手旅行会社でもクラブ・ツーリズムとHISがインターネットで身体障碍者用の旅行案内を出しています。また「ゆこゆこ」や「じゃらん」でも宿泊先のバリアフリー対応度を一覧表にしていました。
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今年には、合弁会社になったSTコミュネット(株)の社長の平野さんが、旅行先の北海道でゴルフ中に脳出血を起こし、右半身が麻痺を起こしました。私よりも症状が軽いようで杖でだいぶ歩けるようになり、もうしばらくしたら会社にも出勤できるようです。ところが右側の感覚はなかなか戻らないようです。
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さて、前にあげた三重県では日本一のバリアフリー県をめざし、取り組んでいるようです。NPO法人「バリアフリーツアーセンター」が鳥羽駅の前に作られているそうです。各地にもそのような施設が作られ、「日本バリアフリー観光推進機構」という組織も新宿の四谷に作られています。
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NHKの番組で、バリアフリー観光についての放送です。
バリアフリーのトイレの一般的な形。この形は足が不自由で腕は健常な人に向いています。ほとんどこの形です。
しかし筆者のように右の足と手にまひがあるばあいには不便なのです。自宅のトイレは便器が前を向いていて前の壁に横のバーがあります。バーがあればつかまって立ち上がれますから、使いやすいのです。厳密には右麻痺の人用のトイレと左麻痺の人用のトイレは違います。病院のトイレは、右麻痺用と左麻痺用とで別に作ってありました。
タクシーに乗り込むにも右麻痺と左麻痺とで違いがあります。筆者のように右麻痺ですと、車の後部から見て左からが乗りやすく、左麻痺の場合は右側です。即ち、健常な右足と健常な右手で乗りこみます。タクシーに乗り込むとき車道側から乗りやすいのですが、それができず、なおかつ道路の縁石などでタクシーと縁石が狭い場合、そして混んで居て焦った時に、頭からタクシーの座席に入ってしまい、足が踏ん張れず、乗り込むのにえらい苦労をしたことがあります。
伊勢志摩のホテルでの取り組み。
畳の部屋と車いすとの差を埋める、特殊なテーブルを用意。
とはいえ、現実的には障碍者にとってはまだまだバリアフリー化は進んでおりません。
一口に障害者といっても、いろいろな障害の段階があります。車いすを介助者に押してもらわなければならないケースとある程度はつえを使って歩ける場合では全然違います。車イスごとバスに乗せるリフト付きバスは極めて少なく、例えば都バスにも一応車椅子で乗れることになっていますが、運転手さんに乗せてもらわなければならず、えらい手間がかかるのでとても乗れません。
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それから、一番困るのがトイレの問題です。インターネットで調べるときにまず最初にバリアフリーのトイレがあるかどうかを調べます。バリアフリーの多目的トイレも、だんだん増えてきて、新しい施設には必ずできています。ところが古い施設にはそういう対応がありません。11月にうちの先祖代々のお墓で、父親の7回忌がありますが、極端に段差が多く、トイレも入りにくく、お墓にも車いすで入るのが困難な状態です。結局欠席させてもらい、妻と息子たちに頼みました。10月はいろいろな行事があり外に出かけました。ところが例えば下の息子の奥さん親族と新宿の車屋で会った時、バリアフリーのトイレがなく、水分をできるだけとらないようにしました。10月はそういうことが多く、水の飲み方が少なくなり、便秘気味となりました。
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11月になると、発病から2年となります。今、朝、晩つえで、ベッドから食事のテーブルまでわずかですが歩いています。来年になりもう少し安定的に杖で歩けるようになれば、旅行ももう少し行きやすいのですが。先日近くのミニスーパーのマイバスケットへ行けるかどうか試してみました。平らなところは左足で制御し左手で車を回して問題ないのですが、車道から歩道に上がるときが問題でした。力いっぱいタイヤを回して上がれるのですが左側ばかりに力を入れるため車いすが右に曲がってしまいます。又歩道が狭いため向きを変えるのが困難でした。結局まだ一人では無理ということになりました。又新大久保、高田馬場いずれの駅の方向でも途中にきつい坂があり、車いすでは無理です。押してくれる家内も手の関節に異常がありきつい坂を車いすで上るのは困難になっています。電動車いすの場合でも現在のように段差が急で傾斜が斜めのようだと転倒の危険もあります。
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5年後にオリンピックとともに、パラリンピックの大会が東京で開かれます。これを機会に障害者に優しい街づくりをぜひお願いしたいと思います。
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