« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »
2016年1月追記
「人間学研究所の年誌2015」に、地球温暖化に関する論文の査読を頼まれました。
結果として、発表される方にIPCCの見解にあまり肩入れするようにとられる表現を抑えてもらうことと、一部筆者の方で1ページほど補足を入れさせてもらうことをお話ししました。結局原稿はそのままで、筆者の方で補足を入れるからということでそのままとなりました。
論文冒頭には昨年暮れから今年初めの暖冬のことが書かれ、温暖化しているような書き方でした。筆者はこの文章の末尾に日本だけでなく世界的な寒波が襲っていることを書きました。
筆者は2012年を中心としまして、地球温暖化が人為的二酸化炭素の増大により引き起こされる、という考えに対して、懐疑論の立場から10くらいの反論のブログを書きました。(詳しくはカテゴリー「自然と歴史」をご覧ください)その中で、最も新しい2013年2月のブログを、一部書きくわえて、2016年1月に掲載し直しました。
2013年2月に書いたブログ
2013年2月24日の日経新聞新聞には、「地球温暖化に歯止め?」説明不能、海洋説が有力という記事が書かれました。書いた人は編集委員の滝 順一氏です。こま切れですがその記事のすべてをのせてみます。
切れ切れで、おまけに字が小さくて読みにくくて申し訳ありませんが、文章は下記の通りです。
「気候変動を研究する科学者の頭を悩ませる現象が起きている。21世紀に入って地球の平均気温の上昇が止まっているのだ。温暖化ガスの蓄積で地球は暖まっているはずだが、大気の温度は上がらない。様々な理由が考えられるが、明確な答えは出ていない。
地球の平均気温は産業革命以降、上昇を続け、20世紀の100年間で0,74度高くなったと国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は報告している。特に20世紀後半の50年間の上がり方が著しかった。
しかしこの10年ほどは横ばい傾向が続く。専門家は気温上昇の「中断(hiatus=ハイエイタス)問題」と呼ぶ。
頭を悩ますのは、地球の気温がもっぱら人為的な二酸化炭素の増大によってもたらされたという立場に立つIPCCよりの気象学者などであって、「地球の気温の変化には様々な要因があって、二酸化炭素は重要ではないのではないか」という懐疑論者にとっては、非常に喜ばしい結果なのです。ですから二酸化炭素地球温暖化説を支持する人にとっては、本来上がり続けなければいけない気温が、少し止まっている(「中断」)といわざるをえないのです。この海洋説も気温変化に大きな影響を及ぼします。(他にもいろいろな説があっていずれも二酸化炭素が地球をもっぱら温暖化するという説が弱まります)
記事によれば次のように続きます。この気温上昇の停止を、
「気候変動の予測を専門とする東京大学大気海洋研究所の木本昌秀教授は『気温上昇が止まっている理由を明確に説明することは現時点ではできない』と話す。教授が推測するもっとも確からしい原因は海洋の影響だ。」
「中断問題」との関連で、木本教授が目星をつけるのは「太平洋10年規模振動」とよぶ現象だ。~海の熱を蓄えやすい状態にあると解釈すると、気温上昇の停滞を説明できる。
木本教授が、二酸化炭素地球温暖化説を支持しているかどうかはわかりませんが、少なくとも、気温の変化には二酸化炭素の量だけではなくいろいろな要素がからみあっているということだけはわかると思います。
また、続いて次のように書かれています。
「中断」の原因候補は他にもある。たとえば、太陽活動はここ数年弱まっていると指摘されている。地球に入る熱の量 自体が減っているかもしれない。人間活動で生ずる浮遊粉じん(エーロゾル)が高空に達し日射をさえぎる効果も言われている。 しかしこうした原因が温暖化に足止めをもたらすほど大きな効果を持つのかはっきりしない」
ごく最近出版された本(2013年1月)に、『太陽になにが起きているか』(文春新書)という太陽を観測衛星「ひので」で、観測し太陽の異変について、常田佐久氏の書かれた本があります。これについてはすでに私のブログでも説明しました。
太陽の11年周期が長期化し、ここ20年間には黒点数も減少している。そして太陽の磁場が4極化しているということを書いています。そして歴史上これと同じような時期には、地球がかなり寒冷化したと書かれています。前にブログ筆者がブログを書いたときには、「常田氏は地球が太陽の変化で気温が低下する可能性があるなどとは、一度も言っていない」と、常田氏の助教の人がいっていたとか、盛んに私のことを批判する人物がいましたが。素直に本を読めば、太陽の異常により地球の気温が低下する可能性があるといっているのが分かります。また、たとえ太陽活動の低下があっても、二酸化炭素の影響のほうが強く、少しとどめるだけだといっている人もいました。また最近の新聞によれば、地球の温暖化には煤の影響が大きいのではないかとも書いています。煤が氷の上に落ち、氷を溶かすというのです。
すでに私のブログでも丸山茂徳氏(東京工大大学院教授)の、『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はうそだと知っている』(宝島新書 2008年8月)の話を紹介しました。また長沼 毅氏のお話しについても書きました。
「ミニ氷河期が明日来るかもしれない 更新版 長沼 毅氏」
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/01/tbs-f8bc.html
2012年5月に書いたブログもよろしかったらご覧ください
「地球温暖化問題に対して私の書いたこと 修正版」
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2012/05/post-97ee.html
丸山氏によれば、
「2008年は大周期Ⅵのピークを過ぎて、太陽の活動が徐々に弱まろうとしている所に位置していることになる。つまり、今後は太陽活動の衰退によって地球が受ける熱エネルギーは減少していることが予想される。~太陽活動が弱まれば宇宙線を跳ね飛ばしてくれる太陽風が弱まることを意味する。その結果太陽風が弱まれば、地球に降り注ぐ宇宙線量は増加し雲量は増加する。そして太陽光の反射率が高まり、地球は寒冷化に向かうことになるだろう」 p46~47
(太陽の活動には、11年周期の小周期と55年おきの大周期があるのです)
いままでの地球の温暖化自体が、二酸化炭素の増大のせいではなく、太陽活動の盛んな時期に重なって上昇していたということになります。このように常田氏や丸山氏のように太陽の活動が地球の気温に大きな影響を与えるという説によれば、ここ10年ほど気温が横ばいであるというのが不思議でもなんでもないことになります。むしろ下がる可能性のほうが心配です。
2007年の「アース」という映画をテレビで再放送していました。ここで、北極熊が、地球の温暖化で、氷がなくなり、えさがとれなくなり、死んでいく映像が流されていて、このまま地球温暖化が続けば、2030年までには北極熊は絶滅するといわれています。後17年です。これは地球温暖化二酸化炭素説を宣伝するにはとてもいい映画でした。(2016年の現在ではあと14年です)
海水面の上昇によりツバルも、水没するといわれた。ツバルは温暖化の影響よりも、廃棄物のせいで、サンゴ礁が死滅していく方が大きな影響があるのでは無いかともいわれる。
筑波大の田中 博氏(教授)
計算科学研究センター 大気科学研究分野
「地球温暖化のハイエイタスが、自然変動によるならば、人為起源の温暖化の将来予測は過大評価となる」
2016年1月追記
1、南極の氷は増加
2015年11月に、NASAの研究チームが、92年~01年、年間1120億トン、南極の氷が増加し、03~08年には少し減少したが、年間820億トン増加していると発表した。これについては新聞各紙に掲載された。
従来、二酸化炭素の増大による地球温暖化により南極や北極の氷がどんどん減少していくということでしたが、南極の氷は減少でなくむしろ増加していると報告されています。
一時、温暖化でシロクマがかわいそうだとの報道や映画などが盛んに作られた。
又北極の氷の減少はストレートに海水面の上昇をもたらすものではない。コップに浮かべた氷が解けても高さは上がらないということと、同じ原理である。
2、「ちきゅう座」の熊王信之氏のブログがあります。
転載させていただきました
「気候変動を止めるって?」 2015年9月27日
原子力資料情報室さんへ
原発事故を防げない人類が、気候変動を止めるって?何かのお間違いではないのでしょうかね。
そもそも二酸化炭素地球温暖化仮説は、原発すいしんのためにここまで誇大妄想狂のお題目になっているのです。
そのお題目を唱えながら、教理に反することができると、お考えか?
詐欺話に首肯しながら、財布のひものみ固く握る、なんてことが出来るなら、この世に詐欺師はいません。
反原発の立場に立たれている良心的な科学者に、この詐欺話の真実を問われては如何か。
人類は、原始の過去から、地球の気候変動に耐え、営々と文明を築き上げてきたのです。寒冷化も温暖化も、地球の過去には何度もあり、その事実は、過去の遺物を見ることにより体験できます。
寒冷期に失われた文明の過去が、温暖期に至り、発見されたという事実も、報道により目にします。
そうした事実の中では、中世の温暖期の存在が有名ですが、化石燃料の大規模使用の無い時期に、気候温暖期が存在した事実をいかにお考えか。
人の存在があろうと、無かろうと、この地球には、気候の自然変動があるのです。
人を謀る詐欺話を基礎に反原発の立場に立たれるのは、その立場そのものがおかしいといわざるを得ません。
3、ネアンデルタール人の絶滅の一因は氷期の寒冷化
寒冷化、乾燥化で現生人類も絶滅寸前に
◎今まで、人類にとって温暖な時期が人類が発展した時期でした。約60万年前ほどのヨーロッパやアフリカで生まれたハイデルベルク人は大型哺乳類がたくさんいた温暖期に大いに発展した。やがて氷河期に入り20万年ほど前にアフリカで、現生人になり、ヨーロッパや中東でネアンデルタール人になりました。氷河期では、寒冷化と乾燥に人類は苦しめられました。中東に移った早期現生人類は13万年~10万年ごろ生存し消滅してしまった。何度も氷河期が繰り返されると、ネアンデルタール人は次第に分散化し絶滅の道へ進みました。3万年前ごろにネアンデルタール人はジブラルタルのゴーラム洞窟に最後に残った。
・
7万5000年前のインドネシア、スマトラ島のトバ火山の爆発がありました。火山灰が世界を覆い寒冷化、乾燥化しヴルム氷河期(最終氷河期)になりました。アフリカでの寒冷化、乾燥化で現生人類も1000人以上1万人以下に減少、絶滅寸前になりました。現生人類の遺伝子の変異は著しく少ない、チンパンジーでも人間の10倍も変異がある。寒冷期に現生人類と共存していたネアンデルタール人と同じ時代の人類、デニソワ人や赤鹿人、フローレス人も絶滅しました。
寒冷化に対してはアフリカのほうがヨーロッパよりいくらか温暖で有利でした。われわれホモサピエンスがだけが生き残ったのは能力と運のおかげ、適切な時に適切な場所にいたただけ。氷河期の終了とともに、現生人類は急速な発展を遂げた。
ネアンデルタール人については2016年3月末に「人間学研究所年誌2015、NO13」にエッセイという形で掲載します。「ネアンデルタール人などと私たち人類」という題で8ページです。
参考書
「そして最後にヒトが残った」ネアンデルタール人と私たちの50万年史
フィレンソン著(ジブラルタル博物館長)2013年11月刊原著2009年白揚社
人類の歴史上でもだいたい温暖期に発展しました。寒冷期には飢饉などさまざまな苦難が押し寄せました。詳しくは「こういちの人間学ブログ」で。
縄文時代は日本は温暖期で、海水面が上昇しました。そのことにより日本が大陸から分離しました。(縄文海進)これらは、自然現象で人為的な二酸化炭素の増大などとは関係ありません。二酸化炭素の量は気温が上昇すると増加します。原因というより結果です。寒冷期に飢饉が生じ、民族の移動が生じ、争い事が頻発しました。恐るべきは寒冷化です。
・
◎ もっぱら人為的な二酸化炭素の増大が、地球の気温上昇をもたらすという、IPCCの見解にとって、21世紀に入ってからの、気温の停滞(ハイエイタス)とともに、南極の氷の増大という報告は、大変困った報告であろう。次にあげた記録的な寒波はどうなのであろうか。
4,世界的に記録的寒波が襲う
◎ 2016年1月25日沖縄本島で初の雪
2015年末から2016年1月初め、暖かい日がつづいた。ところが今月半ばころから、一転して厳しい寒さが続いている。奄美大島では115年ぶりに降雪があり、沖縄の久米島と名護市では「みぞれ」が観測された。「みぞれ」は雪に雪に分類されるそうである。沖縄本島では初の観測だそうだ。沖縄の国頭村で24日史上最低の3,1度を観測した。他の地区でも大雪が続き、記録的な最低気温を観測した。
24~25日で日本で寒波で8人が死亡した
日本だけでなく、寒波は東アジア全般に及び、北アメリカにも
1月25日のインターネットのニュース
韓国
韓国のソウルでは最低気温が―14度になった。
韓国ではあまりの寒さに韓国軍の野外訓練中止
中国、モンゴル
北モンゴルでは気温―48度を記録
台湾の台北では4度、寒さで台湾で58人の死者。その後65人となった。
(台湾は南の高雄あたりから亜熱帯になります)
台北郊外の陽明山(1000mぐらい)に雪が降った
香港でも山に雪が降り見物客が押し寄せた
(香港では24日、地元最高峰の大帽山に59年ぶりにできた霜を見ようと来た、ハイカー80人以上が低体温症となり救助された。山頂は零下6度だという)
北京では過去30年間で最低の気温となった。昼間の最高気温が―13度であった。
(なんと最低気温でなく、最高気温です)
暑さで有名な重慶でも20年ぶりに雪が降った。
北アメリカ
アメリカの寒さによる死者は29人となった。
アメリカではニューヨークのセントラルパークで過去最大の68センチの雪が積もる
ワシントンでは1922年以来の50から100センチの雪が積もった。
ホワイトハウスでも雪が降り積もった。
アメリカで大雪で1190億円の損失があった。
ロシア、ヨーロッパ
ロシアやヨーロッパの一部も寒波が シベリアが寒波の中心
北極に巨大な寒波の極渦が発生 北半球全体に影響 北極も氷が増大
◎インターネットでは色々な情報が書かれているが新聞にはほとんどのらないのは、どういうことでしょうか。
2016年1月26日の日経新聞では3面に日本における寒波、6面に世界における寒波の状況をニュースにした。
◎この寒さは二酸化炭素による温暖化と関係あるのでしょうか。
インターネットのある説ではこの寒波も人為的二酸化炭素によるのだそうで、地球温暖化のせいだそうです。地球人為的二酸化炭素温暖化説論者によれば、どんなに気温が下がろうが、どう転んでも地球は温暖化しているのですね。
どうも、おかしいと感じませんか。下手をすると温暖化よりずっと怖い寒冷化の始まりなのかもしれませんよ。
・
本を手にする編集責任者の狐崎晶雄さん(右)と、編集委員の一人、井伊直允さん
集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更の議論が高まっていた2014年5月,有志の一人、狐崎晶雄さん(71)が、同窓会誌に「私たちの記憶を残す必要がある」と寄稿したのがきっかけ、「私たちは戦中、戦後の記憶がある、最も若い世代。1,2年史他の人ではもう書けない」と狐崎さん。共鳴した同期生が次々とメールを寄せ、15年7月の同期会で「本にまとめよう」との提案が同意を得た。同期生は400人以上おり、35人が執筆した。多くは疎開を経験した。
・
疎開先の水戸市で父の死を知り小学校では、残された母や兄と別れて水戸の母方の祖父母に引き取られたOBはこう書いた。
当時の小学校では、クラスには必ず何人か父親を亡くした子がいました。母親の再婚で複雑な環境にいる子も多かったように思います。
空襲で新宿区の家を失ったOBは、戦後、3歳の時に叔母が抽選で当てたバラックを一かが譲りうけた。当時を振り返り、
壁は薄い板、屋根は屋根にコールタールを縫って風通しは滅法よく、台風の時は屋根が飛んでしまって、去ったあとに月を眺めて寝たことを思い出す。
旧満州(現中国東北部)や朝鮮半島から引揚げた人も多い。平壌付近から脱出したOBは、
私は部隊で最年少の生存者になっていた。子供を失った母親たちの咎めるようなまなざしと「次はこの子だ」というささやきが怖かった。
・
別のOGは現地で憲兵隊長を務め、収容所に13年間いた後に帰国した父の具体的な戦争犯罪を、2010年はじめて知った際の衝撃をつづった。
・
同書の編集委員会は600部を印刷。製作費40万円は同期生仲間の寄付でまかなった。関係者らが購入して残りは約60部。増刷や電子書籍化を検討している。600円。書店には流通していない。問い合わせは、桐書房(03・5940・0682)かメール(sensoutaiken@yahoo.co.jp )へ。
筆者は早速申し込みしました。メールしましたら狐崎さんよりの返事のメールが来ました。金額は600円+250円計850円 発送は月末から翌月はじめごろになるかもということでした。
◎ なお狐崎晶雄氏は、元日本原子力研究所所員、元青山学院大教員など、いろいろな本も出しており、核融合についての権威です。
本が届きましたら、またここで、ご紹介します。
1月17日 追記 早くも本が届きました。全部で35人の思い出が書かれています。
編集者の井伊直允さん 「土下座する元上官」
東戸山小学校の校長先生が、入学式のお祝いの言葉で、「君たちのお兄さんやお姉さんに”日本のために戦場で死になさい”と教育してきました。今後、私は君たちを二度と戦場ににいかせない為に身命を賭していくつもりです。
憲法9条は、こうした先輩たちの血涙流れる反省の上に立って国民に受け入れられたのです。当時、保守革新を問わず「戦争の放棄」は国民何百万の血で贖われた決意として世界に表明されたのです。自分は戦場にも行かず一滴の血を流すつもりもない「戦争フェチ」の幹事長や膨大な薄汚い利益を財界に齎(もたら)す見返りに,自らの政権を支持してほしいお坊ちゃん首相などのために変えられてはなりません。
編集者の狐崎晶夫 「ひとさらい」
筆者(狐崎氏)の母親が結核で入院しているとき、通りかかった(ひとさらいの)おじさんが、病院に行って母親に会わせてくれるというので、筆者は自転車に乗ってしまった。筆者の兄さんは片目が不自由だったので売れないから残そうとした。兄がいっちゃダメと大泣きしながら捕まえていてくれた。しかし、連れていかれてしまった。そこへ運よく自転車の父が返ってきて、追いかけていって連れ戻してもらった。あと10秒遅れていたら今の筆者はなかっただろう。どうして殴り掛からなかったのか聞かれ、父は「あの人もかわいそうな人だった。戦争で狂わされてしまったのだから」という答えでした。戦争になると前線の兵士以外の町の人々をも狂気にしてしまうのです。兄の目も水不足、燃料不足で産院の湯も入れ替えできずに汚れた湯から細菌が目に入り失明したのです。
戦争を招いたのは、政治に無関心で善良な市民だったという分析もあります。
◎このブックレットに書かれている内容は、この井伊さんの言葉に尽きると思います。
35人の方それぞれに戦前の自分の両親や叔父叔母たちがいかに戦争で苦労し、また死んで行ったかを語っています。又戦後には自分たちも戦争の影響で悲惨な暮らしをしまた見聞してきたことを伝えています。筆者は彼らとほぼ同世代なので、強く共感します。それとともに、なんとか戦争法案を通そうとする安倍内閣に対しての憤りを強く感じるものです。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最近のコメント